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新規上場!ナガオカのIPOの初値予想

更新日: IPO

ナガオカ

ナガオカ(6239)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は6月12日(金)~6月18日(木)です。上場日は6月29日(月)です。

新規上場する市場は東証JASDAQスタンダードです。想定価格は1,520円(1単元15.2万円)です。仮条件は1,440〜1,600円と上限が上振れました。

初値予想は公募価格近辺です。大手初値予想会社の初値予想は1,600~1,700円となっています。

ナガオカは、「Each and Every Effort for Customers!(すべてはお客様のために)」を社是にし、石油プラント関連や取水関連の機器・装置の開発・製造等を行っています。

監査法人はあずさです。本社所在地は大阪府泉大津市なぎさ町6番1号 きららセンタービル9階です。


ナガオカのIPO

ナガオカとは

ナガオカの特長は、エンジニアリング技術と応用技術を競争力の源泉に、世界の市場・業界をリードする企業や組織とのパートナーシップを構築し、グローバルなビジネスをTop to Downで事業展開していることです。

世界の石油関連プラントおよび水関連ビジネス業界で、バリューチェーン上の特定のプロセスに特化しています。

事業セグメントは、『エネルギー関連』 『取水関連』 『その他』の3つに分類しています。石油関連プラントや取水・水処理施設を構成する多種多様な製品やサービスの中で、プラント全体の性能を左右する機器・装置を受注生産・販売しています。

エネルギー関連事業と取水関連事業は、市場競争力のあるポジションを確立しており、ナガオカグループの安定した収益基盤を形成しています。

その他事業は、今後の成長の推進力となるビジネスで構成されています。これまで実績を積み重ねてきており、さらなる成長期へと移行する段階にあります。

従業員数は156名、平均年齢は38.3歳、平均勤続年数は5.2年、平均給与は537.8万円です。

エネルギー関連事業

エネルギー関連事業はナガオカの安定した収益源で、スクリーン・インターナルの製造・販売およびテクニカル・サービスを行っています。

スクリーン・インターナルは、石油精製および石油化学等のプラントの心臓部である『触媒反応、吸着、抽出、分離』等の生成工程(プロセス)に使用されており、そのプロセスを構成する中核機器の1つです。

石油精製・石油化学プラントの製法特許・ノウハウを提供するプロセス・オーナーが、プラント建設に最も重要な業界プレイヤーです。プロセス・オーナーは、プラント・オーナーに対して、認証サプライヤーからの購入を条件にプラント全体の性能を保証します。

ナガオカは、プロセス・オーナーから認証を受けたスクリーン・インターナルのサプライヤーです。プロセスの種類によって、認証サプライヤーの数は、2社から4社の間で変動します。

ナガオカは日本で唯一の認証サプライヤーです。つまり、エンド・ユーザーであるプラント・オーナーが、プロセス・オーナーを決定すれば、どの商流が採用されても、ナガオカが見積もり依頼を受けることになります。

取水関連事業

取水関連事業では、主に取水用スクリーンおよび建築・土木分野の建設向け排水用スクリーンの製造・販売を行っています。公益社団法人 日本水道協会が発行する「水道施設設計指針」で定められた規格に適合した製品を供給しています。

日本国内市場では公共設備・施設の老朽化が進んで更新需要が表面化し始めています。従って、継続的な収益基盤となる事業とみなしています。

取水関連事業で培った重要な技術ノウハウに、「サンド・コントロール」と「逆洗」があります。

取水する水はスクリーンの外側周囲の砂層を通して井戸内に流れ込みます。取水用スクリーンの大きい開口は流れ込む水の速度を緩やかにします。緩やかな流水速度は砂層の砂粒を動かさないので、砂層の目詰まりを防ぎ、井戸の寿命を長くします。

この流水速度を緩やかにして、砂粒を動かさないテクニックをサンド・コントロールと呼んでいます。逆洗は、集水埋渠で使われる技術です。

埋渠は、地下に取水用スクリーンを横にして川底などに埋設し、上を覆う砂層を通して集水する方法です。上部にある砂層の目詰まりを解消するために、取水と逆方向に空気や水を押し出して、砂粒の間の層に溜まった微細物を取り除き、水の流れを元に戻します。

「サンド・コントロール」と「逆洗」は、その他事業で製造・販売等を行っている超高速無薬注生物処理装置(CHEMILES)と高速海底浸透取水システム(HiSIS)で活用されている重要な技術・ノウハウの一部です。

集中戦略

大規模施設のサプライ・チェーン上で、競争力を高めて市場ポジションを強化しています。

水関連ビジネスで市場ポジションを築くことで、チェーン全体への影響力を増加し、他のプロセスへビジネスを拡張して、施設全体を請け負うEPC(Engineering, Procurement, Construction)企業へと成長する方針です。

  • サプライ・チェーン上で要となるプロセスに特化し、適したサイズのターゲット・マーケットに経営資源を集中
  • 特化したプロセス内で、競争力のある製品を開発・製造し、競合他社との差別化を明確にし、高いシェアを獲得・維持
  • エネルギー関連事業においてプロセス・オーナー、取水関連事業において水道施設設計指針や各国の政府関係機関、その他事業において浄水施設や海水淡水化ビジネスの大手EPC企業などの市場で影響力の大きい戦略的パートナーと協業してビジネスを展開

ナガオカのコア技術・製品であるナガオカスクリーンは、三角形の断面のワイヤーを電気抵抗溶接(ERW)したスリット状の微細な隙間を持つウエッジ・ワイヤー・スクリーンと呼ばれる製品です。

ナガオカでは、スクリーン溶接機の設計および開発を自社で行い、独自の製法でナガオカスクリーンを製造しています。

そしてナガオカスクリーンを使用し、高度なエンジニアリング技術が必要な石油関連プラントのなかでも、特に高い製造技術が求められるスクリーン・インターナルの製造に取り組み、高品質な製品を供給するようになりました。

次に、ウエッジ・ワイヤー・スクリーンを使った地下水を取水する井戸用スクリーンの生産を始めました。

地下水取水ビジネスを行う中で、サンド・コントロールおよび逆洗を活用するノウハウを蓄積してケミレスを開発し、国内外で実績を重ねてきています。

また、米国でETVテスト(注)を実施し、公的機関によるケミレスの性能評価を得ています。このようにケミレスは海外市場からも高い関心を集めており、中期的な成長段階に入ってきました。

また、人口増加により必要な淡水量が増加し、海水淡水化へのニーズが拡大するなか、ナガオカではハイシスの開発を進め、中国河北省とアラブ首長国連邦アブダビで実証実験プラントを稼動させています。


業績推移

業績面では売上高・経常利益・純利益のいずれも平成25年6月期に急増しました。

営業キャッシュフローは常に純利益を上回っています。一般論としては安心感があります。

前期の自己資本利益率(ROE)は17.6%であり、自己資本比率は29.2%です。

ナガオカの業績推移

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

日経JASDAQ指数は美しい右肩上がりとなっています。

日経JASDAQのチャート(2015年2月27日~2015年5月27日)
(※マネックス証券より)

上場規模

ナガオカのIPOの規模は最大で約6.84億円であり、JASDAQスタンダードとしても小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約22%とやや低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は25%です。

貸株人かつ売出人である株式会社ハマダ、株主かつ役員かつストック・オプション保有者である三村等、黒田俊明、石田知孝および片岡史明、株主である日立造船株式会社、ダイセン・メンブレン・システムズ株式会社、東拓工業株式會社、株式会社南都銀行、株式会社三菱UFJ銀行、信光産業株式会社、岩谷産業株式会社、株式会社三井住友銀行、大和熔材株式会社、株式会社総合水研究所、三井住友海上火災保険株式会社、ナガオカ社員持株会および向井清和、株主かつ従業員かつストック・オプション保有者である岡本克彦、役員かつストック・オプション保有者である今尾清孝および山田克彦ならびに従業員かつストック・オプション保有者である磯江有史、中島登、金澤善、里美隆、小野和久、蔡恵良、清水保雄、高山関雪、中村統一、豊原康則、樋口広徳、田中誠一郎および高橋和裕には、原則として180日間のロックアップがかかっています。株価上昇による解除条項はありません。

また、株主であるJAIC-中小企業グローバル支援投資事業有限責任組合、ネオステラ1号投資事業有限責任組合、新生企業投資株式会社、りそなキャピタル2号投資事業組合、NIFSMBC-V2006S3投資事業有限責任組合、みずほキャピタル第3号投資事業有限責任組合、MSIVC2008V投資事業有限責任組合、がんばれ中小企業・活き活き育成投資事業有限責任組合および池銀キャピタルニュービジネスファンド3号投資事業有限責任組合には、原則として90日間のロックアップがかかっています。ロックアップは1.5倍で解除されます。

株主名比率保有割合
(株)ハマダ22.85%
日立造船(株)15.23%
JAIC-中小企業グローバル支援投資事業有限責任組合11.68%
ダイセン・メンブレン・システムズ(株)5.08%
ネオステラ1号投資事業有限責任組合4.06%
新生企業投資(株)3.80%
三村等3.60%
りそなキャピタル2号投資事業組合3.55%
黒田俊明2.84%
東拓工業(株)2.54%

まとめ

業種面では石油プラント関連や取水関連の機器・装置の開発・製造ということで、IPOにおける人気度は中立的です。

他方、6.84億円という上場規模はJASDAQスタンダードとしても小型です。公開比率(オファリングレシオ)も低めです。

以上を総合考慮して、初値予想は公開価格近辺です。

主幹事はSMBC日興証券です。野村證券、みずほ証券、岡三証券、岩井コスモ証券、エース証券で申し込めます。

岡三オンライン証券での取扱いも期待できます。口座数が少なくてライバルは少なめです。IPOを狙う際には口座を持っておくと確率が上がります。

<投資スタンス>
中立
(※強気・やや強気・中立・弱気の4段階)

※過去1年間のIPO初値予想の履歴

銘柄名発表時BB直前結果
インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人中立中立5.7%
ニュートン・フィナンシャル・コンサルティング中立中立-7.7%
ムゲンエステート中立中立10.0%
フリークアウト強気強気250.0%
ポバール興業中立中立6.6%
OATアグリオ中立中立-6.3%
メドピア強気強気131.3%
レアジョブ強気強気169.7%
VOYAGE GROUP強気強気40.0%
鳥貴族やや強気やや強気120.7%
イグニス強気強気342.1%
日本ビューホテルやや弱気やや弱気-2.3%
ジャパンインベストメントアドバイザーやや強気やや強気126.3%
ロックオン強気強気284.6%
リアルワールド強気強気79.8%
AMBITIONやや強気強気62.0%
ジェネレーションパス強気強気119.2%
リボミック中立やや強気-20.4%
FFRI強気強気176.5%
ホットランド中立中立-1.7%
ヤマシンフィルタ中立中立19.6%
すかいらーく中立中立0.0%
リクルートホールディングス中立中立2.3%
GMOリサーチ強気強気133.3%
セレス強気強気55.4%
オプティム強気強気260.0%
アルファポリス強気強気93.2%
エランやや強気やや強気70.3%
日本ヘルスケア投資法人やや強気やや強気48.1%
SHIFT強気強気361.5%
CRI・ミドルウェア強気強気462.5%
日本PCサービス中立やや強気67.7%
トーセイリート投資法人やや弱気中立11.6%
積水ハウス・リート投資法人やや強気やや強気22.7%
弁護士ドットコム強気強気215.4%
クラウドワークス強気強気73.2%
スノーピークやや強気やや強気134.3%
ビーロット強気強気422.4%
GMO TECH強気強気135.2%
テクノプロ・ホールディングス中立中立-5.0%
アトラやや強気やや強気77.4%
マークラインズ強気強気77.3%
メディカル・データ・ビジョン強気強気135.9%
U-NEXTやや強気中立31.7%
SFPダイニングやや弱気やや弱気-16.5%
今村証券中立中立27.4%
フルッタフルッタ強気やや強気51.5%
竹本容器中立中立2.0%
gumi中立中立0.0%
大冷やや弱気やや弱気-6.7%
アドベンチャー強気強気127.2%
メタウォーターやや弱気やや弱気-6.0%
サイジニア強気強気125.8%
インターワークスやや強気やや強気16.7%
イーレックス中立中立11.2%
データセクション強気強気73.1%
綿半ホールディングスやや弱気やや弱気6.3%
ヨシックス中立中立29.4%
東京ボード工業やや弱気やや弱気-8.0%
カヤック強気強気222.0%
エクストリーム強気強気296.4%
MRT強気強気309.4%
Keeper技研やや強気やや強気49.1%
ケネディクス商業リート投資法人中立やや強気13.3%
ファーストロジック強気強気52.5%
ファーストブラザーズやや弱気やや弱気2.5%
ホクリヨウ中立中立8.9%
ALBERT強気強気115.7%
シリコンスタジオやや強気やや強気102.0%
コラボス強気強気137.6%
エムケイシステム強気強気332.0%
ショーケース・ティービー強気強気193.9%
ヘルスケア&メディカル投資法人やや強気やや強気54.5%
エスエルディー強気強気15.3%
ヒューマンウェブやや強気やや強気11.7%
イード強気強気46.4%
ファーストコーポレーションやや強気やや強気25.0%
RS Technologies中立中立-23.6%
シンデン・ハイテックスやや強気やや強気12.2%
ハウスドゥやや強気やや強気47.2%
Aiming中立中立12.2%
モバイルファクトリー強気強気99.4%
日本動物高度医療センターやや強気やや強気44.2%
プラッツやや強気やや強気70.2%
sMedioやや強気やや強気58.7%
サンバイオ弱気弱気-14.5%
海帆やや強気やや強気76.5%
Hameeやや強気やや強気67.2%
日本スキー場開発中立中立9.9%
シーアールイー弱気弱気-7.3%
三機サービス中立中立37.1%
レントラックス強気強気53.1%
リンクバルやや強気やや強気27.9%
ジグソー強気強気236.4%
Gunosy中立中立0.0%
デザインワン・ジャパンやや強気やや強気50.9%
テラスカイ強気強気350.0%
ヘリオス中立弱気
スマートバリュー強気
マーケットエンタープライズ強気
デジタル・インフォメーション・テクノロジー強気
中村超硬弱気
メニコンやや強気
ファンデリー強気

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