RS Technologiesという「地球環境を大切にし、世界の人々に信頼され、常に創造し挑戦する。」という経営理念に基づき、主にシリコンウェーハ再生事業を展開している企業があります。
そのRS Technologiesが株主優待を導入しました。東証一部昇格を狙っている感があります。RS Technologies(3445)の株価・株主優待・株式についてまとめます。
RS Technologiesの株主優待
RS Technologiesの株式を12月末に100株以上保有していると、クオカード6,000円分がもらえます。
額面3,000円のクオカード2枚、5,000円+1,000円、あるいはカスタマイズで額面6,000円のいずれかでしょう。
定時株主総会終了後の3月下旬にお送りする「定時株主総会決議ご通知」とともに発送される予定です。
株主優待の目的は「株主の皆様の日頃からのご支援に感謝するとともに、当社株式への投資の魅力を高め、中長期にわたって多くの株主の皆様に当社株式を継続して保有していただくこと」となっています。
しかし、これは表向きの理由であり、裏の理由は東証一部昇格へ向けて株主数を増やすことだと思われます。
優待新設と同時に立会外分売も発表されており、明白な東証一部昇格サインが点灯しています。
ただし、同時に経常利益と純利益の下方修正も発表されています。円高がマイナス要素の事業構成で円高がダメージとなりました。
為替の前提条件として、当初想定為替レート(120米ドル/円)を下期想定レート(111米ドル/円)に修正しています。
資産・負債の期末評価レートに関しては第2四半期末の 102円91銭に設定してフラットとしています。
売上高及び営業利益については、下期もウェーハ事業の出荷増及び半導体生産設備の消耗材販売増などより、当初予想を上回る見込です。
経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は、通期で第2四半期連結累計期間の営業外費用と同額の為替差損が発生する見込であることなどから、当初予想を下回る見込となっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ych6_Drek9s
RS Technologiesの株価
RS Technologiesは、半導体デバイスの製造工程で使用されるシリコンウェーハの再生事業がメインの企業です。
シリコンウェーハの再生は、新興国の経済発展及び先進国の更なるデバイス用途(車・医療・環境・家・町)の広がり等を背景とした半導体需要の増加ととともに需要が拡大しています。
RS Technologiesは、国内外の半導体製造会社を取引先とし、大手ファウンドリを含めグローバルに販売活動を実施しています。
また、シリコンウェーハ再生事業の他、ウェーハ事業としてシリコンウェーハ販売事業、酸化膜成膜加工サービス事業、ソーラー事業として太陽光発電事業、その他の事業として機械装置等販売事業等を実施しています。
シリコンウェーハ再生事業は、半導体製造会社から使用済みのシリコンウェーハを預かって加工し、使用可能な状態にする事業です。
加工は主に「ストリッピング・エッチング(ウェーハ表面膜の除去)」、「プレソート検査(中間検査)」、「ポリッシング(研磨)」、「1次洗浄」、「2次洗浄」、「最終検査」、という工程を経て実施されます。
加工によりほぼ新品と同等の品質で再生できるため、いわばシリコンウェーハのクリーニング事業といえます。
半導体製造会社において、半導体は数百もの工程を経て製造されていますが、数百ある工程のある一箇所で不良が生じ、そのまま最終工程まで加工した場合、不良品が発生することにより、多大な損害が生じる可能性があります。
これを防止するため、各工程で加工状態をモニタリングする必要があります。そこで半導体製造会社は、製品用シリコンウェーハ(プライムウェーハ)と同時にモニタ用シリコンウェーハ(モニタウェーハ)を工程に投入し加工しています。
プライムウェーハは最終工程でチップとしてカッティングされますが、モニタウェーハは各工程で抜き取りがされる為、円盤のまま形状が残ります。
円盤形状を維持しているものの、加工済みのモニタウェーハには様々な情報が組み込まれているため、 そのままの状態では工程へ再投入することはできず、破棄されることになります。
一方、1枚のモニタウェーハは10回から20回程度再生が可能であり、半導体製造会社にとっては、加工済みのモニタウェーハを再生加工することにより、新品のウェーハと同等品質のモニタウェーハを低コストで利用することができます。
2010年12月、シリコンウェーハ再生事業を主たる事業として設立して、ラサ工業から関連する装置を購入しました。
2011年1月に三本木工場で操業開始して、2014年2月には台湾子会社を設立して海外進出を果たして、2015年3月に東証マザーズに上場しました。
売上高・利益
売上高は美しい右肩上がりとなっています。営業利益・経常利益・純利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向になると予想されています。
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | EPS | 1株配当 | 配当性向 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2014/12(実) | 4,566 | 1,166 | 1,247 | 664 | 131.9 | 0.0 | 0% |
2015/12(実) | 5,545 | 1,081 | 937 | 304 | 56.7 | 0.0 | 0% |
2016/12(予)[会社] | 7,740 | 1,531 | 1,147 | 742 | 136.5 | 0.0 | 0% |
2016/12(予)[コンセンサス] | 7,100 | 1,445 | 1,420 | 965 | 177.6 | 0.0 | 0% |
2017/12(予)[コンセンサス] | 7,600 | 1,800 | 1,775 | 1,225 | 225.4 | 0.0 | 0% |
キャッシュ・フロー
営業キャッシュフローは純利益とほぼ同じが上回っています。一般論としては安心感があります。
決算期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | フリーCF |
---|---|---|---|---|
2014/12(実) | 643 | -3,215 | 3,066 | -2,572 |
2015/12(実) | 470 | -2,127 | 2,327 | -1,657 |
利益率・CFマージン・ROE
利益率、キャッシュフロー・マージン、ROEは、いずれも日本企業としては優秀な水準をキープしています。
足元では利益率が低下しており、今期は円高による原則が懸念されます。
最新のROEを分解すると純利益率5.48%、総資産回転率0.72倍、財務レバレッジ(総資産÷自己資本)3.69倍です。
財務レバレッジはやや高めで、資産から売上を作る回転率(資産効率)は低めで、売上から利益を作る利益率も高めとなっています。
決算期 | 経常利益率 | 純利益率 | CFマージン | ROE |
---|---|---|---|---|
2014/12(実) | 27.3% | 14.5% | 14.1% | - |
2015/12(実) | 16.9% | 5.5% | 8.5% | 14.6% |
2016/12(予)[会社] | 14.8% | 9.6% | - | - |
2016/12(予)[コンセンサス] | 20.0% | 13.6% | - | - |
2017/12(予)[コンセンサス] | 23.4% | 16.1% | - | - |
指標
RS Technologiesの株主優待利回りは、100株保有の場合で約2.61%です。
予想配当利回りは0%(配当性向0%)であり、配当+優待利回りは約2.61%です。
PBR4.74倍、予想PER12.51倍、自己資本比率27.3%です。有利子負債は54.6億円、現金等は16.0億円、営業CFは4.7億円です。
RS Technologiesの過去3ヶ月・2年間・5年間の株価チャートは以下の通りです。
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