大冷 (2883)が株主優待を導入しました。
目的は「株主の皆様の日頃からのご支援に感謝するとともに、当社株式への投資魅力を高め、中長期的に株式を保有して頂ける株主様の増加をはかること、及び多くの皆様に当社事業へのご理解を深めて頂くこと」です。
王道的な目的ですね。大冷は2014年12月に上場したばかりの東証2部上場企業です。1年ルールでの最短の東証一部昇格があるとすると、2015年12月頃となります。
大冷の株主優待
大冷の株主優待は自社商品2,000円相当分(市場価格)です。市場価格とあえて明記していることからは、定価ではなく、実際に販売されている価格という期待が持てます。
権利確定日は9月末の年1回です。大冷は弁当仕出し、冷凍食品、医療食の企画及び販売を展開しています。
大冷は、「医療食・介護食用に魚の骨をすべて取り除いた商品を開発してほしい」というエンドユーザーからの要望に応えて、1998年に「骨なし魚」の開発に成功しました。これは国内トップシェアです。
「骨なし魚」の開発で培った加工技術をミート事業分野にも応用し畜肉商品の開発に取り組みました。
その結果、凍ったまま調理ができて冷めても柔らかい上に肉の臭みが抑えられるという特徴も兼ね備えた「楽らく匠味シリーズ」の開発に成功しました。
大冷 お弁当に! ミートボール 1kg 冷凍
その他、惣菜等の調理冷食と冷凍野菜、魚フライ、練り製品、水産品などを主に取り扱っています。
大冷の概況
大冷は新商品の企画立案のみに特化し、商品については検査基準を満たした製造先に委託しています。いわゆる「ファブレス形態」です。
国内外の協力工場で製造した自社ブランド商品を全国のユーザーおよび問屋向けに販売しています。
2015年3月期の事業別の売上高構成比は、骨なし魚事業49%、ミート事業9%、その他事業41%です。
1971年、業務用冷凍食品の製造および販売を目的として、前身である個人事業会社を創業しました。1972年、東京都中央区に株式会社大冷を設立し、75年に宮城県仙台市に営業所(現仙台支店)を開設しました。
以降、全国に営業所を展開しました。1998年に「骨なし魚」を開発し、販売を開始しました。2007年に「冷凍骨抜き魚身及びその加工方法」の特許を取得し、以降は特許の取得を推進しています。
2014年12月に東証2部に上場しました。
売上高・利益
売上高は緩やかな右肩上がりとなっています。営業利益・経常利益はボックス推移で、純利益・1株利益(EPS)は右肩上がりです。
配当性向は概ね30~40%で推移しています。
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | EPS | 1株配当 | 配当性向 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2013/03(実) | 26,042 | 1,465 | 1,422 | 848 | 167.9 | 50.0 | 30% |
2014/03(実) | 26,341 | 1,660 | 1,649 | 896 | 168.9 | 50.0 | 30% |
2015/03(実) | 27,172 | 1,522 | 1,517 | 1,029 | 186.9 | 55.0 | 29% |
2016/03(予) | 28,550 | 1,320 | 1,318 | 833 | 138.7 | 55.0 | 40% |
キャッシュ・フロー
営業CFは純利益を下回っています。
決算期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | フリーCF |
---|---|---|---|---|
2013/03(実) | - | - | - | - |
2014/03(実) | 393 | 151 | -502 | 544 |
2015/03(実) | 348 | -158 | 161 | 190 |
利益率・CFマージン・ROE
マージンは低めで安定推移となっています。ただ、日本企業としては標準的で純利益率はやや高めです。
最新のROE(20.5%)を分解すると、財務レバレッジ(総資産÷自己資本)1.56倍、総資産回転率3.47回、純利益率3.79%です。
財務レバレッジは低めであり、資産から売上を作る回転率(資産効率)は高めで、売上から利益を作る利益率はやや高めです。良い高ROEです。
決算期 | 経常利益率 | 純利益率 | CFマージン | ROE |
---|---|---|---|---|
2013/03(実) | 5.5% | 3.3% | - | - |
2014/03(実) | 6.3% | 3.4% | 1.5% | - |
2015/03(実) | 5.6% | 3.8% | 1.3% | 20.5% |
2016/03(予) | 4.6% | 2.9% | - | - |
指標
予想配当利回りは3.38%(配当性向40%)であり、株主優待利回りは1.22%です。配当+優待利回りは年4.60%です。
PBR1.64倍、予想PER11.65倍、自己資本比率64.1%です。有利子負債は0円、現金等は18.6億円、営業CFは3.4億円です。
大冷の過去3ヶ月・2年間・5年間の株価チャートは以下の通りです。
竹本容器、綿半HD、大冷の2014年12月上場の東証2部三兄弟は全てホールドしていました。
竹本容器が絶好調、綿半も堅調な中で大冷だけがマイナスでした。しかし、株主優待新設ということで、東証一部昇格に向けて今後に期待します。
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