キリンホールディングスという食料品企業があります。キリンビールが主力であり、清涼飲料水・食品事業、医薬・バイオケミカル事業も展開しています。
ビール、ペットボトル飲料、ワイン、お食事券などがもらえる株主優待を実施しており、実用性が高いことから人気を博しています。
キリンビバレッジ商品詰め合わせを選ぶこともでき、アルコールが飲めない方でも役立ちます。
キリンビール(2503)の株価、株主優待について徹底的に解説します。
キリンビールの株主優待
キリンビールは東証1部上場の貸借銘柄です。権利確定日は12月末の年1回です。
権利確定日に株式を保有していると株主優待がもらえます。権利確定日は以下のとおりです。ただし、2019年からは受渡日が3営業日後に変更される予定となっています。
- 2017年12月26日
- 2018年12月25日
- 2019年12月25日
キリンビールの株主優待は自社製品です。酒類詰合せ、飲料・食品詰合せ、ワインセット、キリンシティお食事券から1点を選ぶ制度です。保有株式数によって内容が変わってきます。
保有株式数 | 価格 |
---|---|
100株以上 | 1,000円相当 |
1000株以上 | 3,000円相当 |
優待品に代えて公益財団法人交通遺児等育成基金に寄付することも可能です。
まず株主優待を選択する郵便物が届くので、ハガキに記入して返送すればOKです。
株主番号・氏名・住所・電話番号などの記載は不要なので便利です。
これらをいちいち株主に書かせる企業は、デジタル化の時代に全く対応できていないことの証左なので、何とかしてほしいですね。
100株が最もコスパ良好です。私は毎年キリンビールを選択しています。内容は年によって異なります。
ここ最近は一番搾りプレミアム、47都道府県の一番搾りとなっており、一番搾り推しとなっています。
1,000株だと内容が豪華となります。ギフトセットとなっています。
かつては多様な商品の詰め合わせという時期もありました。
2016年12月期(2017年到着)の株主優待の実績は下表のとおりでした。
内容 | 100株以上 | 1,000株以上 |
---|---|---|
キリンビールギフト | 47都道府県の一番搾り詰め合わせセット(合計4本) | 47都道府県の一番搾り詰め合わせセット(合計12本) |
キリンビバレッジ商品詰め合わせ | 清涼飲料の詰め合わせセット(合計7本) | 清涼飲料の詰め合わせセット(合計18本) |
メルシャンワイン詰め合わせ | - | カノン・デュ・マレシャル オマージュ ルージュ/ブラン(各1本 合計2本) |
キリンシティお食事券 | 1,000円相当(1,000円×1枚) | 3,000円相当(1,000円×3枚) |
サッカー日本代表応援グッズ | SAMURAI BLUEオリジナルグッズ(マフラータオル)株主限定オリジナルデザイン | SAMURAI BLUEオリジナルグッズ(マフラータオル+Tシャツ)株主限定オリジナルデザイン |
「キリン飲酒運転根絶募金」への寄付 | 1,000円 | 3,000円 |
キリンシティは飲み放題のビールがキリンらしくゴージャスで、クラフトビールや一番搾りプレミアムもあります。
4,000円~5,000円程度のプランとしてはバリューが高く、コスパ良好で予算が限られている飲み会では八面六臂の活躍を見せてくれます。
ライバルのアサヒビールは株主優待でしか飲めない限定ビールであり、それと比較すると見劣りますけれども、キリンビールもとても良い内容の株主優待となっています。
株主優待を行っていないサントリーは論外です。ギフトセットなどの株主優待を行えば嬉しいです。
特にこだわりがない局面では、優待族として敬意の念を表して、サントリーよりもキリンの商品を積極的に購入しています。
キリンビールの株価
キリンビール(2503)はビール系飲料大手であり、国内シェアは32%で、首位のアサヒグループホールディングス(39%)に次ぐ2位となっています(2016年12月期)。
有力メーカーへの資本参加による酒類の海外展開や、清涼飲料、医薬など事業の多角化を推進しています。
主力ブランドは、ビールの「一番搾り」、「ラガー」、発泡酒の「淡麗」、新ジャンル(第3のビール)の「のどごし〈生〉」、缶チューハイの「氷結」などです。
一番搾りはふるさと納税でもフル活用されています。大阪府泉佐野市のふるさと納税では、高い還元率で返礼品として提供されています。
子会社のメルシャンでワイン、キリンビバレッジで清涼飲料も展開しています。主力ブランドに「午後の紅茶」や緑茶飲料の「生茶」等があります。
海外ではオセアニアや中国等で事業を展開しており、協和発酵キリンでは医薬・バイオケミカル事業も手掛けています。
売上構成(2016年12月期連結、外部顧客への売上高)は、日本綜合飲料事業56%、海外綜合飲料事業27%、医薬・バイオケミカル事業16%、その他事業1%です。
1907年に麒麟麦酒が設立されて1928年には清涼飲料の製造を開始しました。
1963年に自動販売機サービス(現・キリンビバレッジ)、72年にキリン・シーグラム(現・キリンディスティラリー)、76年に小岩井乳業を設立しました。
2006年にメルシャンを連結子会社として、2007年には純粋持株会社制を導入しして「キリンホールディングス」に商号変更しました。
長らくビールのシェアはダントツの1位を独走していましたけれども、近年ではアサヒビールの後塵を拝する年が多くなっています。
売上高・利益
売上高は減収、経常利益は減益の年度があり、ボックスでの推移となっています。純利益・EPS・配当は右肩上がりの傾向となっています。
配当性向は30%が目安となっていますが、不振の年度も一定の配当は維持する方針となっています。
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | EPS | 1株配当 | 配当性向 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2012/12(実) | 2,186,177 | 153,022 | 138,452 | 56,198 | 58.4 | 29.0 | 50% |
2013/12(実) | 2,254,585 | 142,818 | 132,134 | 85,656 | 90.8 | 36.0 | 40% |
2014/12(実) | 2,195,795 | 114,549 | 94,211 | 32,392 | 35.3 | 38.0 | 108% |
2015/12(実) | 2,196,925 | 124,751 | 128,199 | -47,329 | 赤字 | 38.0 | タコ |
2016/12(実) | 2,075,070 | 141,889 | 140,676 | 118,158 | 129.5 | 39.0 | 30% |
2017/12(予) | 1,970,000 | 152,000 | 156,000 | 120,000 | 131.5 | 41.0 | 31% |
キャッシュ・フロー
営業キャッシュフローは純利益を大幅に上回っています。一般論としては安心感があります。
決算期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | フリーCF |
---|---|---|---|---|
2012/12(実) | 212,061 | -48,379 | -160,008 | 163,682 |
2013/12(実) | 205,517 | 85,526 | -272,357 | 291,043 |
2014/12(実) | 155,247 | -139,397 | -80,701 | 15,850 |
2015/12(実) | 171,011 | -70,659 | -78,221 | 100,352 |
2016/12(実) | 226,468 | -77,520 | -145,184 | 148,948 |
利益率・CFマージン・ROE
経常利益率、純利益率、キャッシュフロー・マージンは高めの水準まで上昇してきました。
ROEは合格ラインと言われている8%を超えて推移しており、17.6%に達しました。
最新のROEを分解すると純利益率5.69%、総資産回転率0.90倍、財務レバレッジ(総資産÷自己資本)3.45倍です。
財務レバレッジは高めで、資産から売上を作る回転率(資産効率)は標準的で、売上から利益を作る利益率は高めです。
決算期 | 経常利益率 | 純利益率 | CFマージン | ROE |
---|---|---|---|---|
2012/12(実) | 6.3% | 2.6% | 9.7% | 6.2% |
2013/12(実) | 5.9% | 3.8% | 9.1% | 8.5% |
2014/12(実) | 4.3% | 1.5% | 7.1% | 3.0% |
2015/12(実) | 5.8% | -2.2% | 7.8% | - |
2016/12(実) | 6.8% | 5.7% | 10.9% | 17.6% |
2017/12(予) | 7.9% | 6.1% | - | - |
指標
キリンビールの株主優待利回りは100株保有の場合、額面通り1,000円換算で年0.38%です。
予想配当利回りは1.55%(配当性向31%)であり、配当+優待利回りは年1.41%です。増配余地もあります。
PBR 2.79倍、予想PER 20.06倍、自己資本比率38.1%です。有利子負債は5717億円、現金等は577億円、営業CFは2264億円です。
足元の業績としては、2017年12月期3Q累計の連結業績は、売上高が前年同期比6%減の1兆4570億円、営業利益が16%増の1280億円となりました。
セグメント利益(全社費用等控除前の営業利益)では、医薬・バイオケミカルが26%増と堅調となっています。技術収入の増加や研究開発費の減少等が寄与しました。
主力の日本綜合飲料も12%増と増益にプラス材料となりました。
2017年6月の酒税法等改正(安売り規制強化)に伴う量販店での値上げの影響や夏季の天候不順で、ビール系飲料の販売数量は4%減少しました。
ただし、原材料や包材、販促費など各事業会社のコスト削減が奏功して減収・増益となりました。
海外綜合飲料が赤字だったブラジルキリン社を2Qから連結除外したことで14%増となりました。
キリンホールディングスの過去3ヶ月・2年間・5年間の株価チャートは以下の通りです。
株主優待の投資はSBI証券で行なっています。1日定額プランの場合、現物取引50万円・制度信用取引50万円・一般信用取引50万円=合計1日150万円まで手数料無料で売買可能!
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