auカブコム証券のつみたてNISAは評判通りか?投資歴15年の口コミ!

更新日:   証券会社

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auカブコム証券

2018年からつみたてNISA(積立NISA)という制度が開始しました。正式名称は「非課税累積投資契約に係る少額投資非課税制度」です。

節税メリットがあり、投資の利益にかかる税金(通常は約20%)が無税となります。

わが国の大手ネット証券の一角であるauカブコム証券は、「つみたてNISA」を提供しています。カブコムもしくはカブドットコムと略されることもあります。

auカブコム証券は一般信用取引、システムの安定性、便利で多様な注文方法、大口投資家に便利な仕組みなどでキラリと光る魅力があります。

そんなカブコムのつみたてNISAは、厳選された低コストの投資信託が揃ったラインナップ、口座開設・維持手数料無料、NISA割で現物株式手数料も安くなる点が魅力的です。

私は「NISA完全ガイド」という本に出たこともあります。

NISA完全ガイド

その経験も活かして、auカブコム証券のつみたてNISAのメリット、デメリット、キャンペーンについてわかりやすく徹底的に解説します。

公式サイトauカブコム証券 公式キャンペーン

つみたてNISAの概要

積立てのイメージ写真

前提としてつみたてNISAとは、投資で得た利益(キャピタルゲイン・インカムゲイン)が非課税となる制度です。

非課税期間は20年であり、毎年の投資上限枠は年40万円です。1年40万円×20年で合計800万円分が非課税となります。100万円の資産運用でも活用できる制度です。

若年層らの投資促進のために創設するNISA(少額投資非課税制度)には、新しい枠組みである「積立NISA」が存在しています。非...

現行のNISAとの併用は不可能であり、NISAとつみたてNISAはどちらかを選択することになります。iDeCoとの併用はOKです。

2018年から積立NISA(つみたてNISA)という制度が開始し、2023年の最新の状況でも利用できます。NISA(ニーサ)とは選択制と...

NISAの非課税期間は5年、年間の上限枠が120万円です。ちなみに従来から存在していたNISAについては、以下で精緻に分析しています。

NISAという株式・投信・REIT等のキャピタルゲイン・配当の税金が0円になる制度が2014年から始まりました。正式名称は「少額投...

19歳までの子供限定の非課税投資制度「ジュニアNISA」もあります。年間非課税投資枠は80万円(5年で最大400万円)です。

非課税期間は最長5年間で、18歳までは途中払出しに制限があるのが、NISAにはない制約となっています。ジュニアNISAの詳細については、以下で徹底解説しています。

2016年から「ジュニアNISA」という制度が開始しました。成人が対象にNISAに続く、少額投資の非課税制度です。2019年も存続し...

以下auカブコム証券のつみたてNISAの特徴について、丹念に解説します。

メリット

スマホを見る女性

auカブコム証券の「つみたてNISA」なら、毎月100円から積み立てが可能になります。

ワンコインでお手軽な積立投資が可能になるので、投資に使えるお金があまりない方にとっても便利です。

例えば100円×50個の投資信託を設定して、合計で月5,000円購入といった積み立てNISAの使い方もあります。

ライフプランに合わせて無理のない範囲で資産運用にチャレンジすることが可能です。

カフェでタブレットを見る女性

また、通常の証券総合口座での現物株式の取引手数料が最大5%割引となる「NISA割」が自動的に適用されます。

NISA割は初年度1%割引となります。NISA口座を継続すると、毎年、割引率が上がっていきます。

  1. 1年目:1%
  2. 2年目:2%
  3. 3年目:3%
  4. 4年目:4%
  5. 5年目:5%

NISA割以外の割引とも併用可能で、おトクに取引ができます。

割引サービス概要
シニア割引現物株式の売買手数料を年齢に応じて2%~4%割引
女子割女性の現物株式の売買手数料を1%割引
NISA割NISA、つみたてNISA、ジュニアNISA口座開設者が対象
現物株式の売買手数料を最大5%割引
株主推進割引auカブコム証券、三菱UFJ FG等の買付手数料を最大50%割引
株主優待保有株数と保有期間に応じて、現物株式取引の手数料が15%まで割引

女性ですと女子割で1%割引となります。無条件で1%割引なのでお得です。

シニア割引では、満50歳以上満60歳未満は2%割引、満60歳以上は4%割引となります。

老夫婦

万人向けなのは株主優待です。保有株数と保有期間に応じて、現物株式の手数料が割引となります。割引率は下表のとおりです。

保有
株数
保有期間
~半年(6ヶ月目まで)半年~1年(7-12ヶ月目まで)1年~1年半(13-18ヶ月目まで)1年半~2年(19-24ヶ月目まで)2年~(25ヶ月目以上)
1~99-----
100~3990.50%0.80%1.00%1.30%1.50%
400~2,0001.00%1.50%2.00%2.50%3.00%
2,001~4,0001.50%2.30%3.00%3.80%4.50%
4,001~8,0002.00%3.00%4.00%5.00%6.00%
8,001~12,0002.50%3.80%5.00%6.30%7.50%
12,001~16,0003.00%4.50%6.00%7.50%9.00%
16,001~20,0003.50%5.30%7.00%8.80%10.50%
20,001~40,0004.00%6.00%8.00%10.00%12.00%
40,001~5.00%7.50%10.00%12.50%15.00%

私もauカブコム証券の株式を保有しており、株主優待割が適用されています。

auカブコム証券の注文確認画面(株主優待割適用)

注文確認画面の「予定受渡金額概算」の「手数料コース」に株主優待割引の率が表示されてます。

カブコムのつみたてNISAを利用すると、更に割引き幅が増えてファンタスティックです。

取扱商品は130本に拡大して充実

auカブコム証券の積立NISAの取扱ファンドは100本以上となっており、積立NISAで投資可能な投信のかなりの部分をカバーしています。

積立NISAの対象となるには厳しい条件をクリアする必要があり、金融庁が対象商品として公表しているのは232ファンドです(2023年6月19日時点)。

アクティブ投信はインデックス投信よりも条件が厳しく、5年以上の運用実績、50億円以上の残高、資金流入超過の期間が3分の2以上などの条件が加わります。

区分条件
ETF指定インデックスに連動
売買手数料が1.25%以下
信託報酬率が0.25%以下
取引所が指定するもの
最低取引単位が1,000円以下
資産残高1兆円以上(外国取引所ETFのみ)
指定インデックス投信指定インデックスに連動
販売手数料が0%
信託報酬率:国内資産対象は0.5%以下、海外資産対象は0.75%以下
アクティブ投信販売手数料が0%
信託報酬率が国内資産対象は1.0%以下、海外資産対象は1.5%以下
純資産額が50億円以上
運用実績が5年以上
3分の2以上の期間で資金流入超
主な投資対象の資産が株式
投資対象は、「株式」「株式および公社債」「株式およびREIT」「株式、公社債およびREIT」のいずれか

指定インデックスとは、つみたてNISA制度で投資可能として規定されたインデックスを指します。単品でも投資可能なのは以下のインデックスのみとなります。

投資対象インデックスの名称
日本・TOPIX
・日経225
・JPX日経400
・MSCI Japan Index
全世界・MSCI ACWI Index
・FTSE Global All Cap Index
先進国・FTSE Developed Index
・FTSE Developed All Cap Index
・S&P 500
・CRSP U.S. Total Market Index
・MSCI World Index
・MSCI World IMI Index
新興国・MSCI Emerging Markets Index
・FTSE Emerging Index
・FTSE RAFI Emerging Index

確定拠出年金(個人型)に準じた低コストインデックス投信、評判・口コミが良好なアクティブ投信のひふみ投信などの取扱いもあります。

ひふみ投信は提携証券会社で申込むと「ひふみプラス」という名前になりますが、運用の中身は同一です。つみたてNISA取扱商品は下表の通りであり、2018年7月末に130本に拡大します。

区分指数ファンド名信託報酬
国内型TOPIXたわらノーロード TOPIX0.18%
iFree TOPIXインデックス0.18%
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド0.17%
ニッセイTOPIXオープン0.54%
野村インデックスファンド・TOPIX0.43%
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド0.17%
SMT TOPIXインデックス・オープン0.40%
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)0.17%
eMAXIS TOPIXインデックス0.43%
日経平均株価朝日ライフ 日経平均ファンド0.54%
たわらノーロード 日経2250.18%
iFree 日経225インデックス0.18%
ニッセイ日経225インデックスファンド0.27%
野村インデックスファンド・日経2250.43%
SMT 日経225インデックス・オープン0.40%
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)0.17%
eMAXIS 日経225インデックス0.43%
JPX日経インデックス400iFree JPX日経400インデックス0.21%
<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド0.21%
野村インデックスファンド・JPX日経4000.43%
SMT JPX日経インデックス400・オープン0.40%
eMAXIS JPX日経400インデックス0.43%
海外型MSCI ACWI Index三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド0.27%
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)0.15%
eMAXIS 全世界株式インデックス0.65%
FTSE Global All Cap Index楽天・全世界株式インデックス・ファンド0.2396%程度
海外型MSCI World Indexたわらノーロード 先進国株式0.22%
たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり>0.22%
iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)0.21%
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド0.11772%
野村インデックスファンド・外国株式0.59%
野村インデックスファンド・外国株式・為替ヘッジ型0.59%
SMT グローバル株式インデックス・オープン0.54%
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス0.12%
eMAXIS 先進国株式インデックス0.65%
S&P500iFree S&P500インデックス0.24%
CRSP U.S. Total Market Index楽天・全米株式インデックス・ファンド0.1696%程度
MSCI Emerging Markets Indexたわらノーロード 新興国株式0.37%
野村インデックスファンド・新興国株式0.65%
三井住友・DC新興国株式インデックスファンド0.60%
SMT 新興国株式インデックス・オープン0.65%
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス0.21%
eMAXIS 新興国株式インデックス0.65%
FTSE RAFI Emerging IndexiFree 新興国株式インデックス0.37%
海外型2指数ドイチェ・ETFバランス・ファンド0.4238%±0.01%
3指数eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)0.15%
海外型4指数<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)0.24%
三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)0.24%
三井住友・DC年金バランス50(標準型)0.25%
三井住友・DC年金バランス70(株式重点型)0.26%
eMAXIS バランス(4資産均等型)0.54%
5指数野村インデックスファンド・海外5資産バランス0.65%
6指数eMAXIS 最適化バランス(マイ ゴールキーパー)0.54%
7指数野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型0.54%
8指数たわらノーロード 最適化バランス(安定型)0.54%
たわらノーロード 最適化バランス(安定成長型)0.54%
たわらノーロード 最適化バランス(成長型)0.54%
たわらノーロード 最適化バランス(積極型)0.54%
たわらノーロード 最適化バランス(保守型)0.54%
たわらノーロード バランス(8資産均等型)0.24%
たわらノーロード バランス(堅実型)0.24%
たわらノーロード バランス(積極型)0.24%
たわらノーロード バランス(標準型)0.24%
iFree 8資産バランス0.24%
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)0.17%
eMAXIS 最適化バランス(マイ ストライカー)0.54%
eMAXIS 最適化バランス(マイ ディフェンダー)0.54%
eMAXIS 最適化バランス(マイ フォワード)0.54%
eMAXIS 最適化バランス(マイ ミッドフィルダー)0.54%
eMAXIS バランス(8資産均等型)0.54%
株式ニッセイ日本株ファンド1.08%
ひふみプラス1.06%
株式フィデリティ・欧州株・ファンド1.62%
EXE-i グローバル中小型株式ファンド0.3304%程度
株式及び公社債ハッピーエイジング201.59%
ハッピーエイジング301.46%
ハッピーエイジング401.30%
世界経済インデックスファンド0.54%
株式及びREITフィデリティ・米国優良株・ファンド1.61%

投資信託は基本的には低コストのインデックス投信が無難です。この点、auカブコム証券の積立NISAは、買ってもいいと言える低インデックス投信が多数揃っています。

幅広いアセットクラスにおいて優良な低コスト投信が揃っているので、ポートフォリオを好みに応じて組み立てることが可能となります。

インデックス投信の積立投資を行うと、10年~数十年継続した場合は多くの時期にプラスになっています。

つみたてNISA早わかりガイドブックの積立投資のリターン(過去実績)
(引用:金融庁のつみたてNISA早わかりガイドブック)

カブコムのつみたてNISAなら税制優遇のもとで、長期間に渡って低コストでインデックス投信の積み立てを行うことができます。

つみたてNISAで投資可能な代表的なインデックス投信は以下のとおりです。

  • 三菱UFJ国際-eMAXIS Slimシリーズ
  • One-たわらノーロードシリーズ
  • りそなアセットマネジメント-Smart-iシリーズ
  • ニッセイ-インデックスファンド<購入・換金手数料なし>シリーズ
  • 三井住友-三井住友DCつみたてNISAインデックスファンドシリーズ
  • 大和-iFreeシリーズ
  • 大和住銀-ひとくふうシリーズ
  • 明治安田-ノーロードシリーズ
  • 野村アセットマネジメント-野村つみたてシリーズ
  • ひふみ投信
  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド

手数料

auカブコム証券のオフィスがあるビル

auカブコム証券のインターネット口座は口座開設・維持手数料は無料です。

インターネット・バンキングを利用した即時入金の場合、入金手数料が無料で、出金手数料も無料です。

ちなみにNISA、ジュニアNISA、iDeCoは証券会社にとっては収支は厳しくてほとんど収益が上がっていません。

逆に言うと個人投資家にとっては極めて有利な制度です。微益を通り越して赤字の可能性すらあると思います。

スマホを見る女性

これら単体では採算度外視の様相を呈しており、見込み顧客の獲得に動いているからできることです。微益を通り越して赤字の可能性すらあると思います。

政府は財政状況が芳しくない中、市民に自助努力での資産形成を促す趣旨で、確定拠出年金の加入者を増やして、税制面でのインセンティブを増やす取り組みを行っています。

こうした情勢下、auカブコム証券は顧客のニーズを正確に捉えて、ユーザーにとって良いクオリティの素晴らしい制度を用意していると考えます。

お得なキャンペーン

カブコムのつみたてNISAのキャンペーン

auカブコム証券は「つみたてNISAスタートキャンペーン」を開催しています。

2018年7月9日~10月31日のキャンペーン期間中に、カブコムのつみたてNISAで以下3点の条件を満たした方の中から抽選で1,500名に現金1,000円が当たります。

  • 期間中に会員ページのフォームからエントリー
  • つみたてNISAの口座開設を完了
  • つみたてNISA口座での約定(約定は2018年11月15日まで有効)

シンプルな現金還元はキャッシュ・イズ・キングで嬉しい特典ですね。日本の偉人である野口英世の肖像がある1,000円札と同じ金額となります。

歴代の1,000円札

つみたてNISA口座では、設定してから初回の約定までに数営業日の時間がかかります。

期限ギリギリではなく早めのクリアがベターです。購入は約定日ベースとなっています。

抽選に落選した方への個別の連絡はありません。抽選に当選された方に対するプレゼントは、2018年12月中旬頃に証券口座に入金されます。

同時に実施している「ご家族・ご友人 紹介プログラム」の対象となった方は、そちらが優先されて積立NISAのキャンペーンの対象外となります。

当たり前の話ですが、プレゼントの入金時に口座廃止の手続きをしている場合は対象外となります。

まとめ

auカブコム証券の社内

auカブコム証券のつみたてNISAは、厳選された秀逸な商品ラインナップ、手数料無料で利用できる点、NISA割で現物株式手数料も安くなる点が卓越したメリットです。

日本を代表する大手ネット証券で、三菱UFJフィナンシャルグループの一員です。数多くの富裕層が愛用しているネット証券です。

証券会社に課せられている分別管理の義務なども、パーフェクトにこなしてくれます。法令違反で分別管理を怠るような事態は考えられません。

積立てのイメージ写真

つみたてNISAは非課税の積立サービスであり、個人投資家の裾野拡大に資する制度であることから、auカブコム証券も採算を度外視して積極的に取り組んでいます。

「商品数が多すぎて選べない」という初心者の声に配慮しつつ、特色があるアクティブ投信もあり、投資経験者のニーズにも応えられる投資信託が揃っています。

auカブコム証券は今後もより一層の発展を期待できる卓越した大手ネット証券であり、つみたてNISAも素晴らしいクオリティです。

フィンテックを象徴するネット証券の第一人者として、イノベーティブなサービス、利便性の追求を絶え間なく行っており、個人投資家に資する仕組みを提供しています。

公式サイトauカブコム証券 公式キャンペーン

大手ネット証券ですと、SBI証券はNISA枠ぎりぎり注文、毎日の積立設定、0.05%~0.2%のSBIポイント獲得の可能性が特徴です。

2018年から積立NISA(つみたてNISA)という制度が開始します。正式名称は「非課税累積投資契約に係る少額投資非課税制度」です...

楽天証券のつみたてNISAは、楽天ポイントを投信購入に使えて、また楽天カード払いでの積立も可能である点が特徴です。

2018年から積立NISA(つみたてNISA)という制度が開始します。正式名称は「非課税累積投資契約に係る少額投資非課税制度」です...

マネックス証券のつみたてNISAは、資産設計アドバイスツール「MONEX VISION β」との連携が特徴的です。

2018年から積立NISA(つみたてNISA)という制度が開始します。正式名称は「非課税累積投資契約に係る少額投資非課税制度」です...

野村證券のつみたてNISAは商品数が6つと極限まで絞り込んでシンプルなのが特徴です。

2018年からつみたてNISA(積立NISA)という制度が開始しました。正式名称は「非課税累積投資契約に係る少額投資非課税制度」で...

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