楽天証券の株式取引ツールである「マーケットスピード2」が、ついに2018年9月30日に光臨します。
これまで個人投資家には不可能で、機関投資家・ヘッジファンドの専売特許だった「アルゴ注文」、豊富な取引情報、画面遷移が少なく不要な手間がない快適な操作性などが特徴です。
とりわけの目玉機能はアルゴ注文です。非常に便利な発注方法が用意されており、専業投資家はもちろん、兼業投資家でも有用な卓越した取引ツールとなっています。
場を監視するトレーダーだけではなく、バリュー投資家やグロース投資家など、主に銘柄分析で勝負して場は見ない投資家にとっても有用です。
アルゴ注文は流動性が薄い銘柄、特定のタイミングで売買したい方にとって特に便利です。中小型株に中長期投資する方にとってもフル活用できます。
マーケットスピード2のメリット、デメリット、お得な使い方について、注意点を完全網羅してわかりやすく徹底的に解説します。
目次
楽天証券 MARKET SPEED Ⅱのメディア向け説明会に参加
2018年9月13日(木)に楽天カフェにてマーケットスピード2の説明会が開催されて出席しました。プログラムは以下のとおりでした。
- 楽天証券 楠 雄治 代表取締役社長からのご挨拶
- 「マーケットスピード2 ここがスゴイ!」 by 開発担当の長谷川 拓実さん
- 「マーケットスピード2 使い倒しのヒント」 by 土信田 雅之 楽天証券経済研究所 シニアマーケットアナリスト
- 質疑応答
- ブース体験
丁寧に解説いただき、楽天証券のマーケットスピード2の機能について、骨の髄まで把握することができました。
以下、ネット証券の真髄を極める究極の取引ツール「マーケットスピード2」の機能、メリット、デメリットについて、ブレイク・ダウンします。
ついに個人投資家もアルゴ注文が可能に!
楽天証券のマーケットスピード2の目玉機能がアルゴ注文の実装です。これまではヘッジファンド、機関投資家などのプロ投資家しかできなかった注文が可能になります。
事前に登録した条件に合致したときに自動で注文が発注されるので、目的に応じて使い分けることで取引の幅が広がります。
非常に便利な注文が可能になり、専業トレーダーはもちろん、兼業投資家にも有用です。
マーケットスピード2で条件を登録すると、楽天証券のシステムが登録した条件を満たすか自動的に監視してくれます。
登録した条件は楽天証券のサーバーで管理されて、登録した条件に合致したら自動的に取引所へ注文が執行されます。
ログアウトしたりパソコンの電源をシャットダウンしても、注文は執行され続けるので、兼業投資家、バリュー投資家などにとってもフル活用できる発注方法です。
アルゴ注文の利用によって追加の手数料は発生せず、通常の取引手数料のみなので取引コストはこれまで通りです。
アイスバーグ注文
アイスバーグ注文とは、1つの注文を少しずつ小分けにして発注できる機能です。
氷山の一角のように注文の一部しか他の投資家には見えないため、板の薄い銘柄の取引や大口の注文を目立たせたくない場合に特に有効です。
- 自分の多ロットの買い注文で株価が上昇したり、売り注文で株価が下落することがない
- 自分の注文を見た他の投資家に先回りされる可能性が減る
- 自動で分割発注できるので、自分で発注する手間が省ける
- 分割発注しても1つの注文として手数料をまとめられる
流動性が薄い銘柄で多くの株数の買い注文(売り注文)を入れると、その影響で株価が上昇(下落)することがあります。
その結果として買い単価が高くなったり、売り単価が低くなってしまうことがあります。
アイスバーグ注文なら例えば、3,000株の注文を10回に小分けして300株ずつ発注するという事が可能です。
前の注文が約定したら次の注文が発注されるので、注文が一度に板に出ません。したがって、自分の注文で価格が不利に働く事態を極力抑制することが可能です。
分割時の株数をランダムに設定することで、他の投資家に手口をより悟られにくくすることも可能です。
分割しても手数料は1つの注文として計算されるので、自分で別々に発注するよりも有利になることが多いです。
執行条件は「本日中」のみとなります。1つの登録条件における新規売建注文の注文数量は最大50単元までです。
入力項目は以下のとおりです。
- 市場:アイスバーグ注文ではPTSを個別に指定することはできず、東証のみ指定可能。ただし、SORを有効とすることは可能。
- 注文数量合計:注文したい全体の数量
- 分割注文回数 注文全体を何回に分けて発注したいかを指定(指定範囲は2回~50回)
- 分割方法:注文全体を均等に分割する(割り切れない場合はなるべく均等となるように分割)か、自動でランダムに分割するかを指定
- 価格:指値(値幅制限の範囲) or 成行
- 執行条件:アイスバーグ注文では、本日中のみ指定可能。
- 口座区分:特定口座 or 一般口座
- 注文詳細:クリックすると「アイスバーグ注文詳細」が表示され、注文全体がどのように分割されるか確認可能
スナイパー注文
指定した価格の気配が表示されるまでは発注せずに待機し、表示されたときに瞬時に発注する機能です。
約定しなかった分は自動的に取り消され、指定した気配が再度表示されるまで待機するため、自分の注文を他の投資家に見せなくすることができます。
取引があまり活発でない銘柄を取引する場合に特に有効です。
- 大きな注文を執行する際に、自分の手口を他の投資家に悟られないで執行できる
- 自分の注文を板に表示させないことで、有利な価格で取引できる可能性が高まる
- 相場状況を監視せずに自動で発注できるので手間が省ける
たとえば、売り注文の最良気配が100円以下になったら買い注文を発注するという条件で300株発注すると、狙った指値やそれよりも有利な価格で約定できる可能性が高まります。
スナイパー注文は東証のみ指定可能(SORはOK)で、執行条件は必ずIOCが指定され、以下を指定します。
- 買い注文:売り注文の最良気配が何円以下になったら発注するか
- 売り注文:買い注文の最良気配が何円以上になったら発注するか
スナイパー注文は翌日以降に注文を持ち越すことはできません。執行条件は「本日中」のみとなります。
トレイリング注文
逆指値注文を設定しつつ、株価が自分にとって有利な方向に動いた場合は逆指値価格を自動で修正する注文です。
損失を限定しつつ、利益の拡大を狙うことができます。現物取引の売り注文と信用取引の返済注文でのみ利用することができます。
- 損失を限定しつつ、利益の拡大を狙える
- 有効期間は、30営業日先まで設定可能
- 「損切りは早く、利食いは遅く」という投資上級者の戦略が誰でも使える
株価上昇局面で早々と売ってしまったり、売却が遅れて評価損に転落したりといったことはよくあります。
トレイリング注文なら損切りと利食いのルールを設定できるので、株価の動きに一喜一憂する必要がありません。
初期条件で指定した逆指値注文価格の修正を開始する株価と、修正開始後の株価の高値(安値)からいくら下落(上昇)したら成行注文を執行するか指定できます。
指値注文の売却価格を自動に切り上げていくことが可能で、損失を限定しつつ、利益をできるだけ伸ばすことができます。
トレイリング注文の有効期間は30営業日先まで指定することができます。現物取引の売り注文、信用取引(買い・売り)の返済注文のみとなります。
注意点としては、大引けで初期条件やトレイリング条件を満たした場合でも条件に合致したとみなされ、成行注文は執行される点です。取引時間を過ぎているため約定はせずに注文は失効するため、再度条件を登録する必要があります。
寄付でトレイリング条件で設定した価格幅以上に下落した場合、寄付と同時ではなく寄付直後に成行注文が執行されます。
リザーブ注文
日時や株価を指定して発注できる機能です。日時指定では、30営業日先まで8:00~14:59の分単位で指定できます。また、株価指定では値幅制限外の価格を指定できます。
- 事前に注文を出すタイミングを予約できるから、特定の時間に発注作業を行う手間が不要
- 値幅制限外の価格でも指定ができるので、急騰や急落にも備えられる
有効期間は30営業日先まで設定できるので、毎日株価をウォッチして注文を出す手間がなくなります。一時的な株価暴落によって思わぬ安値で買えるチャンスも拡大。
リザーブ条件は日付と株価の両方を指定することはできません。また、日時指定や株価指定の有効期間は、執行条件の期間指定より先の日付は指定不可能。
リンク注文
最大10個の注文を連続して登録できる機能です。注文は銘柄や売買の種類に関係なく自由に組み合わせることができ、通常注文、逆指値付通常注文、逆指値注文、トレイリング注文を利用することができます。
1つの注文が約定したら、自動で次の注文が発注されるので、相場や約定結果を見ていなくても取引できます。
- 事前に条件を登録することで、最大10個まで連続した売買を自動的に執行可能
- イフダンOCO注文の利用が可能(1つ目に新規注文、2つ目に決済注文として損切りと利食いを両方設定する)
いままでの注文方法では約定を確認してからでないと次の注文が出せないので、
思ったような取引ができませんでした。
しかし、リンク注文なら事前に条件を登録しておけば、前の注文が約定したら自動で次の注文が発注されます。
作業は条件登録だけでOKで、更に決済注文時に「損切り」と「利食い」の注文を同時に設定することが可能です。
新規注文と同時に決済注文の逆指値注文や逆指値付通常注文を登録することも可能になりました。
他のネット証券との取引ツール・注文方法の比較
楽天証券以外の大手ネット証券も、取引ツールを提供しています。いくらマーケットスピード2が凄いとはいえ、他にもっと良いモノがないか気になりますよね。
そこで他のネット証券のパソコン取引ツール、発注方法と徹底的に比較します。
項目 | マーケットスピード2 | HYPER SBI | ネットストックハイスピード | トレードステーション | カブステーション |
---|---|---|---|---|---|
証券会社 | 楽天証券 | SBI証券 | 松井証券 | マネックス証券 | カブコム |
発注機能 | ◎ | × | × | ◯ | ◯ |
銘柄選択 | ◎ | × | × | × | × |
気配情報 | ◎ | ◯ | × | × | ◎ |
スクリーニング | ◯ | ◯ | × | ◎ | △ |
カスタマイズ | ◎ | ◯ | △ | ◯ | ◯ |
無料条件 | ◎ | ◯ | 無料 | 無料 | ◯ |
楽天証券のマーケットスピード2は他のネット証券の取引ツールと比較してもエッジが効いています。
項目 | マーケットスピード2 | HYPER SBI | ネットストックハイスピード | トレードステーション | カブステーション |
---|---|---|---|---|---|
証券会社 | 楽天証券 | SBI証券 | 松井証券 | マネックス証券 | auカブコム証券 |
発注機能 | アルゴ注文 チャート注文 逆指値注文 逆指値付通常注文 セット注文 | 逆指値注文 | 逆指値注文 | 逆指値注文 | 逆指値注文 |
銘柄選択 | 銘柄セレクター | - | - | - | - |
気配情報 | フル板(カスタマイズ可) 複合板、まとめ板 | 全板 サマリ板 | - | フル板 | フル板 複板 サマリ板 |
スクリーニング | 詳細スクリーニング チャート形状 テーマ検索 | クオンツ、スコア チャート形状 テクニカルシグナル | - | テクニカル ファンダメンタル | Alpaca Search for kabu.com |
カスタマイズ | マイページ マルチディスプレイ 発注画面・個別銘柄画面での複数レイアウト | マイページ マルチディスプレイ | マルチディスプレイ | マイページ マルチディスプレイ | マイページ マルチディスプレイ |
無料条件 | 初回申込みから3ヶ月 信用、先オプ、FXのいずれかの口座開設 マネーブリッジ・スイープの設定 預かり資産残高30万円以上 過去3ヶ月以内位1回以上取引 | 総合口座新規解説 前営業日に約定1回以上&電子交付 信用、先オプの口座開設 預かり資産1億円以上 | 無料 | 無料 | 初回申し込みの翌々月第1営業日 約定回数1回以上 預かり資産残高100万円以上 過去3ヶ月以内位1回以上取引 信用、先オプ、FX、くりっく株365のいずれかの口座開設 |
アルゴ注文の実装によって、発注方法が豊富なマネックス、カブコムにもない注文方法を実現しました。
注文方法 | 楽天証券 | SBI証券 | 松井証券 | マネックス証券 | auカブコム証券 | GMOクリック証券 |
---|---|---|---|---|---|---|
スナイパー | ◯ | × | × | × | × | × |
アイスバーグ | ◯ | × | × | △(※1) | × | × |
トレーリングストップ | ◯ | × | × | ◯ | △(※2) | × |
リンク | ◯ | × | × | ◯ | △ | × |
IF-DONE OCO | ◯ | × | ◯ | ◯ | ◯ | × |
※1:分割注文の発注は前の注文が約定する都度ではなく同時
※2:トレーリングの開始価格を指定できず、当日の高値・安値が約定基準
情報量が多くて使いやすい画面
マーケットスピード2はアルゴ注文だけではなく、情報取得ツールとしても優れており、操作性も抜群となっています。
- マルチウィンドウ対応
- 一画面に必要な情報を集約可能
- ヒートマップやマルチチャート追加
- 注文入力から執行までの操作性を改善
- 不要な手間を省く設計
- レイアウトも自由自在
マルチウィンドウ対応が施されており、見ている画面のコピーを呼び出たり、パーツ単位で表示することが可能です。
好きなようにカスタマイズ可能で汎用性が高くなっています。一つのディスプレイにより多くの画面を出せて情報量が豊富になっており、一画面に必要な情報を集約できます。
銘柄の切り替え、情報の切り替えに伴う画面遷移ができる限り不要となっており、一つの画面で多様な情報にアクセスできるように設計されています。
銘柄リスト、マーケット、板状況、情報、資産状況など多様な画面を配置でき、各画面にタブがあって、保有株・信用建玉などにもスムーズに遷移可能です。
業績、指標、株主優待、アナリストのコンセンサス、歩み値、個別銘柄のニュース、四季報なども表示されており、拡大ボタンで全画面にすることも可能です。
ファンダメンタルズの情報も掲載されているので、バリュー投資家にとっても便利です。
チャートの移動や拡大・縮小、表示期間の変更がマウス操作で直感的に行えて、銘柄を多様なリストから簡単に切り替えられます。
また、最大4つまでチャートを同時に表示できるようになったりと、マーケットスピードのチャートに無い機能も実装し、より一層便利になっています。
チャート発注機能もあり、チャートを見てすぐにその場で注文画面を起動して発注可能できます。
発注した注文の価格をチャート上にライン表示でき、ドラッグして離すことで指値の訂正注文が可能です。
ニュースのアイコンが表示されて、クリックで内容が表示されます。
株価の動きとイベントの関連を確認することが可能なので、「こういう出来事があったら株価はこう反応する」といったことが自然と身についていきます。
株価の動きが感覚的に色で捉えられるヒートマップ機能で登録銘柄の騰落率が一目瞭然で
好きなチャートをザーッと並べられるマルチチャート機能もあり、登録銘柄の値動きを一望可能です。
チャートフォリオの機能もあり、新高値や底打ちなどチャートの形状から銘柄を探すことが可能で、該当する銘柄数も表示されるので市場全体のチャート形状の傾向がわかります。
日経平均は上がっていても下げている銘柄数は多いなど、マーケットの雰囲気も察知可能。
スーパースクリーナーでは銘柄リストに一括登録も可能で便利です。
株価の戻りが止まって直近安値を抜けたら順張りでショートといった戦略を採用する場合、マーケットスピード2なら、チャートから抜けるポイントでの発注・訂正が可能です。
多くのデイトレーダーに愛用されてきた板発注ツール「武蔵」もパワーアップしていており、ドラッグ&ドロップで直感的に素早く取引ができます。
マーケットスピード2ではマーケットスピードでの機能に加えて、逆指値注文対応や株数の変更方法を拡充することで、よりスピーディーに手間フリーでトレードできるようになりました。
利用料金は容易に無料
楽天証券のマーケットスピード2はアルゴ注文など豊富な機能があるので、手数料がかかるか心配ですよね。
ご安心ください。無料となる条件はマーケットスピードと同一で非常に緩くなっています。
- はじめての利用申請から3ヶ月間無料
- 信用口座、先物・オプション取引口座、楽天FX取引口座のどれかを開設
- マネーブリッジ・自動入出金(スイープ)を設定
- お預り資産残高30万円以上
- 申請時の預り金残高が30万円以上(外貨除く)
- 過去3カ月に所定の取引実績(国内株式、米国株式、中国株式、先物オプション、カバードワラント)※IPO・PO・立会外分売は対象外
30万円以上入金するか、信用取引の口座を開設するだけで手数料は無料となります。ほとんどの方はこのどちらかはクリアできるでしょう。
実際に現状のマーケットスピードでは、利用者の99.9%以上の顧客が無料で利用してます。
マーケットスピードはこれまで通り利用可能
2018年10月以降も、既存のマーケットスピードは継続利用することが可能です。
現行のマーケットスピードとマーケットスピード2は完全に別のアプリとなっており、それぞれが独立しています。
これまで通り従来のツールを使いたい方は、そのまま継続利用可能となっています。
なお、現行のマーケットスピードの「登録銘柄」、「マイページ」の登録画面(対応画面のみ)、「環境設定」をマーケットスピード2に引き継ぐことが可能です。
当面RSSは現行のマーケットスピードを起動して利用する必要があります。今後マーケットスピード2も対応予定です。
デメリット
マーケットスピード2はWindowsのパソコンや2 in 1タブレット向けのツールであり、マック、iPhoneやAndroidスマホ、iPadやAndroidタブレットでは利用できません。
アルゴ注文はマーケットスピード2以外では原則として利用できないのがデメリットです。
ブラウザのウェブサイトでは登録条件の照会、取消のみ可能です。ただし、今後はニーズ状況によっては、ブラウザでの対応も検討しているようです。
また、アイスバーグ注文、スナイパー注文は「当日のみ」なのがデメリットです。これが「今週中」や期間指定注文に対応していたらファンタスティックでした。
必要環境として一定のスペックが必要なのがデメリットです。ただし、ハイスペックの取引ツールなのでやむを得ないでしょう。
OS:Windows7、8.1、10(32ビット版、64ビット版)
CPU:Intel Celeron 2.40GHz(2コア)以上
メモリー:4GB以上
HDD:5GB以上の空き容量
ディスプレイ:SXGA(1280×1024ピクセル)以上
通信速度:3Mbps以上
登録条件に合致したとしても、注文が執行されず無効となるケースがある点に注意が必要です。
アルゴ注文は条件登録を行った時点では注文の受託とはみなさないため、条件登録時には買付可能額、新規建余力や残高の拘束等は行わず、条件に合致した時点で改めて注文執行が可能かどうかを確認します。
したがって、下記のケースに該当した場合には登録条件に合致したとしても、注文が執行されず無効となります。
- 余力不足(買付可能額、新規建余力)/売却にかかる有価証券等の残高不足の場合
- 注文価格が制限値幅から外れている場合
- 信用新規売り注文時の価格規制に抵触した場合
- 注文銘柄が各種取引規制(即日徴収、新規売停止、等)に該当した場合
- 条件登録時に安定操作期間でなかった銘柄が、注文執行時に安定操作期間に該当した場合
- 条件登録時にその銘柄にかかる会社関係者ではなく内部者登録がなかった銘柄について、注文執行時に内部者登録がなされていた場合
- アルゴ注文によって執行される新規売建注文が、既に「執行中」の同一銘柄の新規売建注文との合計で51単元以上となる場合
一度無効となった登録条件は、無効となった事由が解消された後に、再び登録条件に合致したとしても執行されません。
また、アルゴ注文の障害発生時における取扱いが通常の注文と異なる点に注意が必要です。
登録条件に合致したにも関わらず、システム障害等の原因により注文が執行されなかった、もしくは注文の執行が遅延したことによる損害の発生については、原則として、約定取消・約定訂正等の対象となりません。
ただし、登録条件に合致していない、または、異なる条件の注文が執行された場合は約定取消・約定訂正等の訂正処理の対象となります。
まとめ
楽天証券の株式取引ツールである「マーケットスピード2」が、2018年9月30日にリリースされます。
既に数十万人が使っているマーケットスピードのユーザーが、違和感を覚えることなくスムーズに移行できるように工夫されています。
なるべく新しいものを取り入れつつ、ただ方向性が尖りすぎていて、誰も使わない機能がてんこ盛りにならないように、徹底的に議論を尽くして開発されました。
従来のコンセプトを引き継ぎつつ、更に新しいコンセプトを取り入れて、High frequency tradingで用いられる注文方法も実現しました。
- 発注機能:これまでプロ投資家しかできなかったアルゴ注文
- 銘柄選択:個別銘柄画面、銘柄リスト、瞬時にたくさんの情報に即アクセス
- 気配情報:フル板、PTSとも見られる複合板、何枚かの板をまとめて見ることも可能
- スクリーニング:チャートの形状からの逆引き機能。5G等のテーマ別銘柄検索も実装
- カスタマイズ:マルチディスプレイ、マルチページ。好きなように使える。
- 無料条件:条件が緩く99.9%以上の方が無料
これまで機関投資家・ヘッジファンドの専売特許だった「アルゴ注文」、豊富な取引情報、画面遷移が少なく不要な手間がない快適な操作性などが特徴です。
とりわけの目玉機能はアルゴ注文です。スナイパー注文、アイスバーグ注文、リザーブ注文など、便利な発注方法が用意されています。
場を監視するトレーダーだけではなく、バリュー投資家やグロース投資家など、主に銘柄分析で勝負して場は見ない投資家にとっても有用です。兼業投資家でもフル活用できます。
アルゴ注文は流動性が薄い銘柄、特定のタイミングで売買したい方にとって特に便利です。中小型株に中長期投資する方にとっても役立ちます。
マーケットスピード2は画面の階層が深くなく、使いやすさと情報量の豊富さを両立させています。
情報ベンダーが作ったものや他国からの輸入品ではなく、楽天証券が覚悟を決めてゼロベースで一から作成した取引ツールです。
日本の個人投資家の声を分析して、社内で徹底的に検討して必要な機能を盛り込んだアプリケーションです。
楽天証券はリリース後も継続的にバージョンアップを繰り返して、マーケットスピード2を最高のツールに育てていく決意を表明しています。
アルゴ注文によって、発注・監視の手間を省いてラクラクと注文でき、プロの投資家も用いる取引手法を誰でも使えるようになり、感情に左右されずに賢くトレードすることが可能になります。
マーケットスピード2は「高機能」で「使いやすい」取引ツールです。両方を高い次元で充足しているのはスペシャル。
絶えず相場を見ていないとできなかった注文が、マーケットスピード2で可能になり、兼業投資家にとっても有益です。
ヘッジファンドのアルゴ注文によって、取りに行った注文が約定しなかったり、急に売りが降ってくるなど、個人投資家とプロとの発注方法に格差がありました。
その格差を埋める武器が楽天証券のマーケットスピード2なら手に入ります。
イメージ的にはブラックカードのダイナースプレミアムのキャッチフレーズ「人生を極めるその手に」のようなインパクトがあります。
マーケットスピード2は投資を極めるその手にふさわしいハイ・クオリティー・ツールです。
楽天証券の素晴らしい点は、豊富な機能と安い手数料を両立させている点です。
1日3000万円の信用取引で3ヶ月間も大口優遇が適用されて、信用取引手数料が無料になるのがメリットです。私も常にこれによって取引手数料が無料になっています。
楽天証券は「幅広いお客様に投資や資産運用を始めていただくための様々なサービスを提供し、一層の顧客基盤の拡大や満足度の向上に努めてまいります。」と表明しています。
2017年以降ユニークで面白みのあるサービスを続々と導入しており、さらなる進化が期待できます。楽天グループならではのお得な仕組みが満載でグレートです。
以前に楽天証券に取材に行った際には、「ネット証券という枠組みにとらわれず、フィンテックカンパニーとして、イノベーティブなサービス、利便性の追求を常に行なっていきます。」と力強いメッセージを頂きました。
まさにそれを具現化するような画期的な新サービスの導入です。インターネット、リアルでの日常のお買い物を投資と結びつける新基軸でスペシャルです。
楽天証券は今後もより一層の発展を期待できる卓越したネット証券です。手数料が安い、商品のラインナップが豊富の両方を高い次元で満たしています。
国内株式の売買手数料は0円で競争力があります。立会外分売は勝率が高く、楽天証券での活用で着実なリターン獲得が可能です。
楽天グループならではのメリットとしては、取引で楽天ポイントも貯まります。
楽天ポイントはANAマイルに交換できるので、マイラーにとっても嬉しい仕組みです。
信用取引も充実しており、1日信用取引は屈指の低コストです。現引・現渡しの手数料が無料なので、デイトレーダーでなくても売買に有効活用できます。
一般信用売りも可能になり、つなぎ売りがしたい局面では非常に役に立ちます。
一般信用売りが可能なネット証券は限られており、その中でも楽天証券は手数料が安いので、低コストでトレードすることが可能です。
大口優遇制度もあり、専業トレーダーや資金量がある方の強い味方です。メールでも適用の連絡が来るので安心・安全です。
資金量が多い方の場合、キーエンス(6861)、任天堂(7974)、SMC(6273)、ファーストリテイリング(9983)等の値嵩株をクロス取引すると簡単に条件をクリアできます。
1日信用取引でもOKなので、特別空売り料がない銘柄だとコストなしで大口優遇を達成することも可能です。
大口優遇の期間中に再び1日でも条件をクリアしたら、その月末から3ヶ月後まで期間が延長されます。
大口優遇は一度条件を達成すると、3ヶ月間適用されるので便利です。他社は1ヶ月間というネット証券ばかりです。
一度でも1日の新規建玉残高(当日中に決済してもOK)、もしくは15時時点での信用建玉残高が3000万円以上になったら、3ヶ月も信用金利の優遇を受けられます。
チャイエックス・ジャパンPTS、SBIジャパンネクストPTSの2つで取引でき、SOR注文によって取引所と比較して有利な価格で約定できる場合もあります。
投資信託では少額での積立が可能であり、他社ではポイント対象外の低コストインデックス投信も、楽天証券ではポイント付与の対象となっています。
楽天カードで投信積立が可能で、月5万円まで最大1%の楽天ポイントを獲得できます。
ポイントを利用した所定額の投信・米国株の購入で楽天SPUがポイントUPし、楽天市場でのお買い物がお得になるメリットもあります。
楽天銀行との連携サービスは自動スイープが秀逸な出来栄えで、証券口座の余剰資金は自動的に楽天銀行の最大0.1%という圧巻の高金利が適用され、かつATMで出金できます。楽天銀行の残高は証券の投資にいつでも使えます。
楽天銀行のハッピープログラムによって、楽天証券の取引でザクザクとポイントを獲得することが可能です。
日本初のブロックチェーン技術を活用した高セキュリティな本人認証サービスの開発を進めていて、ID・パスワードが不要になるというプレスリリースがありました。
デイトレーダー、スイングトレーダー、バリュー投資家、グロース投資家、インデックス投資家などありとあらゆる投資家が有効活用できる、卓越した総合オンライン証券です。初心者から玄人までフル活用できます。
複数の証券会社を使い分けるのは面倒で、一つの証券会社で済ませたいという場合は、楽天証券が有力候補の一つです。米国株式取引手数料も低水準です。
個人型確定拠出年金(iDeCo)もハイスペックです(楽天証券とSBI証券のiDeCoの比較)。
以前に楽天証券を訪問して、iDeCoについて取材しました。管理画面のインターフェイスの工夫、シングル・サインオンの仕組みが独自のメリットです。
つみたてNISAでは楽天ポイントが利用可能である点がメリットです。
楽天証券は日々のトレーディング、中長期的な資産運用の両面で優れており、資産形成に資するオンライン証券です。私もフル活用してパフォーマンスを向上させています。
口座開設・維持は無料であるにもかかわらず、100万の資産運用でも大活躍します。
一歩先に進んだ画期的な仕組みが満載のネット証券であり、証券会社の基準を変えて一新する程のインパクトを放っています。
楽天証券での投資はボーナスの使い道としても有力な選択肢です。お得な口座開設キャンペーンも開催しています。