新規上場!大冷のIPOの初値予想。株主優待に期待!

更新日: IPO

大冷

大冷(3902)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は12月2日(火)~12月8日(月)です。

新規上場する市場は東証2部で、想定価格は1,770円(1単元17.7万円)です。仮条件は1,700円~1,800円と上限が上振れました。株主優待に期待がかかる業種です。

大冷は「安全安心を優先に顧客に満足と感動を提供する」という経営理念に基づき、国内の医療食、弁当仕出し、外食等のエンドユーザー向けに業務用冷凍食品の企画及び販売を主な事業として取り組んでいます。

監査法人はあずさ監査法人です。本社所在地は東京都中央区月島2丁目3番1号です。湾岸部であり、築地市場、首都大学東京晴海キャンパスや聖路加国際大学の近くです。

大冷のIPO

大冷とは

大冷は、食品業界の景気の変動による業績への影響を最小限にするため、商品については当社の検査基準を満たした製造先に委託するというビジネスモデル(ファブレス形態)をとっています。

国内外(日本、中国、ベトナム、タイ)の協力工場において製造した自社ブランド商品を広く全国のユーザー及び問屋向けに販売しています。加えて特定のユーザー仕様に対応したPB商品も取扱っています。

大冷は外部業者に保管・物流の委託を行っており、1ケースからの翌日配送が可能なデリバリーシステムを構築し顧客の利便性向上を図っています。

大冷の商品開発の特徴としては新商品の企画立案及び商品化の決定に特化していることが挙げられます。営業担当者はエンドユーザーからの要望を社内で共有化し、開発担当者はそれらの要望を充足すべく商品の改良・新規開発を行い、毎月1回の会議において、委託製造先が作成した試作品をもとに新商品候補の選定・絞込みを行います。

一方、PB商品においては、営業担当者と開発担当者を専任として任命し、特定ユーザーとの密接なコミュニケーションにより培われた特定ユーザーに特化した商品開発と、社外の検査機関や製造委託先工場と連携を図ることにより、特定ユーザーの要望に沿った商品のスピーディーな開発・商品化を行います。

新商品製造におきましては、ファブレス形態を取っておりますが、商品開発部にて試作品を作成し、原材料の検討を行った後、委託製造先と協力しながら製造を進めます。


大冷 山芋入りふんわり豆腐ハンバーグ 60g×10個 冷凍

骨なし魚事業

大冷は、「医療食・介護食用に魚の骨をすべて取り除いた商品を開発してほしい」というエンドユーザーからの要望に応えて開発し、平成10年に「骨なし魚」の開発に成功しました。

その後、その加工技術について更なる改良開発を重ねた結果、「冷凍骨抜き魚身及びその加工方法」「加熱処理した魚の製造方法」「凍ったまま調理できる冷凍魚の製造方法および冷凍魚」「湯せん・蒸し調理用魚介類包装冷凍食品及びその製造方法」「施設調理用冷凍揚物の製造方法及び施設調理用冷凍揚物」の5つの製造特許を取得しています。

大冷の「骨なし魚」は、エックス線の残骨検査によりチェックしています。当社の「骨なし魚情報トレースシステム」は、協力工場の品質管理が向上するだけでなく、重篤クレームが発生した場合に迅速な対応が可能となります。

海外の協力工場においては、日本人の常駐員または循環員の配置を義務付けているという特徴があります。

取扱い魚種は、日本人になじみの深いさんまをはじめ、さけ、さば、さわら等、平成26年3月時点で35種類を数えています。以下のシリーズが有ります。

  • 凍ったまま調理できて冷めても柔らかさが持続し、魚の生臭さが抑えられた「楽らくクックシリーズ」
  • 楽らくクックシリーズの特徴をすり身に生かした「楽らく旨味シリーズ」
  • 厳選した調味料の使用と手作り感のある仕上がりの「楽らく調味シリーズ」
  • 楽らく処理を施していない「骨なし魚シリーズ」


大冷 骨なしさんま 80gx10  冷凍

ミート事業

大冷は、「骨なし魚」の開発で培った加工技術をミート事業分野にも応用し畜肉商品の開発に取り組んだ結果、凍ったまま調理ができて冷めても柔らかい上に肉の臭みが抑えられるという特徴も兼ね備えた「楽らく匠味シリーズ」の開発に成功しました。

「楽らく匠味シリーズ」は、肉の臭みを軽減し、肉の食感を残しつつ柔らかく、冷めても柔らかさが持続するというものです。

現在では「楽らく匠味豚肩ロース切身」「楽らく匠味鶏もも切身」「楽らく匠味牛切落し」に加えて、「楽らく匠味パック入り豚角煮」「楽らく匠味蒸し鶏」「楽らく匠味スチコンチキンカツ」など調理品も取り揃え、商品群の充実を進めています。

ミート事業では匠味シリーズのほか「弁当ミニドック」や「粗挽串ざしフランク」「アメリカンドック」などの商品も取り扱っており、今後は事業の第二の柱に成長させるため、医療食ルートの開拓や国産豚肉や内臓系を使用した新商品の開発など、開発、販売の取り組みを強化していく方針です。


大冷 お弁当に! ミートボール 1kg 冷凍

その他事業

製造委託先からの提案を受けて商品開発をして販売してきた惣菜等の調理冷食と冷凍野菜、魚フライ、練り製品、水産品などを主に取り扱っています。

冷凍野菜、水産品などの原料に近い加工度の低い商品は、需給バランス、為替変動、自然環境変化等に基づく市場価格の変動の影響を受けやすく、リスクが大きい割に利幅が少ないために売上を政策的に減らしてきています。

惣菜等の調理冷食は、アジフライ、白身フライ、コロッケなどのベーシックな商品の価格対応型商品の開発を進めており、今後、売上の安定的な底上げを図っていく方針です。

従業員数は157名、平均年齢は39.9歳、平均勤続年数は12.7年、平均給与は574.6万円です。昔ながらの日本企業らしい数字です。

業績推移

業績面では、売上高は大局的には微増となっています。経常利益は右肩上がりで、純利益は平成24年3月期を除いては右肩上がりです。

2014年3月期の自己資本利益率(ROE)は24.0%、自己資本比率は48.8%です。営業キャッシュフローは純利益を下回っています。

大冷の業績推移

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証2部指数は10月半ば以降は順調な右肩上がりとなっています。TOPIXと比べると上値が重い状況です。

東証2部指数のチャート(2014年8月18日~11月18日)
(※マネックス証券より)

上場規模

大冷のIPOの規模は最大で約30.5億円と東証2部としては標準的です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公開比率は最大で約29%とやや高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売り出しの割合は約53%です。

古田耕司、株式会社フルタ、齋藤修、正林淳生、西村信義、関秀和、冨田史好、岩佐成泰、黒川岳夫、神尾千尋、阿部和行、三河幸一、川田剛、工藤茂、高付広昭、苅田英範、青木伸一には原則として90日間のロックアップがかかっています。株価上昇による解除条項はありません。

筆頭株主の状況は以下の通りであり、上位株主にはほぼロックアップがかかっています。VCは皆無となっています。

氏名又は名称株式保有割合(%)ロックアップ
株式会社フルタ51.49
古田耕司18.84
中道博志7.54全株売出
齋藤修6.97
正林淳生3.01
西村信義1.59
大冷社員持株会1.33 
関秀和1.32
冨田史好0.94
岩佐成泰0.83
(株)チャイナクリエート0.75 

まとめ

業種面で非常に地味な東証2部上場企業ということで、IPOにおける人気度は低いです。東証2部上場だと機関投資家のマネー流入も弱くなります。

今年の東証2部のIPOは、ヤマシンフィルタ+19.6%、日本ビューホテル-2.3%、OATアグリオ-6.3%、丸和運輸機関-8.8%、日本BS放送+6.6%と2勝3敗となっています。

数多くの企業の上場が集中する日程の中での上場です。この状況下では、東証2部の地味銘柄はスルーされがちとなってしまいます。

初値予想はマイナスから公開価格近辺です。IPO参加は消極的ですが、上場後は割安銘柄として地道な右肩上がりとなる可能性はあるでしょう。想定価格ベースで、PBR1.27倍(第2四半期)、PER11.86倍(前期)です。前記と同じ配当性向(29.6%)だと、配当利回りは約2.5%になります。

業種柄、株主優待との親和性が高いです。横浜冷凍は株主優待を行っています。株主優待の新設があった場合はプラス材料です。

主幹事は三菱UFJモルスタ証券です。その他はカブドットコム証券SBI証券マネックス証券、SMBC日興証券、みずほ証券、SMBCフレンド証券、丸三証券、エース証券で申し込めます。

<投資スタンス>
やや弱気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

※過去1年間のIPO初値予想の履歴

銘柄名発表時BB直前結果
ANAP強気強気410.0%
メディアドゥ強気強気256.7%
M&Aキャピタルパートナーズ強気強気233.3%
イオンリート投資法人やや強気やや強気9.5%
じげんやや強気強気191.7%
アライドアーキテクツ強気強気229.4%
ライドオン・エクスプレスやや強気強気55.3%
ホットリンク強気強気165.6%
ブイキューブ強気強気117.3%
オンコリスバイオファーマやや強気やや強気34.6%
オウチーノ強気強気130.0%
エンカレッジ・テクノロジ強気強気118.2%
日本アクアやや強気やや強気24.9%
アズマハウスやや強気やや強気10.0%
シンプロメンテ強気強気135.3%
イーグランドやや強気やや強気27.3%
足利ホールディングス中立中立7.4%
アーキテクツ・スタジオ・ジャパン強気強気124.4%
アビストやや強気やや強気0.0%
ダイキアクシスやや強気やや強気3.9%
シグマクシスやや強気やや強気0.3%
ウィルグループ中立中立-4.2%
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ強気強気221.4%
ヒューリックリート投資法人中立中立13.0%
アキュセラインクやや強気中立27.8%
サイバーリンクス強気強気172.9%
日本BS放送中立中立6.6%
エンバイオ・ホールディングス強気強気126.0%
ダイキョーニシカワ中立中立12.4%
日立マクセルやや弱気やや弱気-4.8%
ジャパンディスプレイ中立中立-14.6%
ホットマンやや強気やや強気67.5%
みんなのウェディング強気強気27.1%
ディー・エル・イーやや強気やや強気101.0%
サイバーダイン強気強気130.0%
エスクロー・エージェント・ジャパンやや強気やや強気290.8%
トレックス・セミコンダクターやや弱気やや弱気-10.4%
丸和運輸機関中立中立-8.8%
ジョイフル本田中立中立-1.9%
フィックスターズ強気強気162.0%
白鳩強気強気46.2%
日本リート投資法人中立中立4.0%
西武ホールディングスやや弱気やや弱気0.0%
東武住販やや強気やや強気12.0%
インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人中立中立5.7%
ニュートン・フィナンシャル・コンサルティング中立中立-7.7%
ムゲンエステート中立中立10.0%
フリークアウト強気強気250.0%
ポバール興業中立中立6.6%
OATアグリオ中立中立-6.3%
メドピア強気強気131.3%
レアジョブ強気強気169.7%
VOYAGE GROUP強気強気40.0%
鳥貴族やや強気やや強気120.7%
イグニス強気強気342.1%
日本ビューホテルやや弱気やや弱気-2.3%
ジャパンインベストメントアドバイザーやや強気やや強気126.3%
ロックオン強気強気284.6%
リアルワールド強気強気79.8%
AMBITIONやや強気強気62.0%
ジェネレーションパス強気強気119.2%
リボミック中立やや強気-20.4%
FFRI強気強気176.5%
ホットランド中立中立-1.7%
ヤマシンフィルタ中立中立19.6%
すかいらーく中立中立0.0%
リクルートホールディングス中立中立2.3%
GMOリサーチ強気強気133.3%
セレス強気強気55.4%
オプティム強気強気260.0%
アルファポリス強気強気93.2%
エランやや強気やや強気70.3%
日本ヘルスケア投資法人やや強気やや強気48.1%
SHIFT強気強気 361.5%
CRI・ミドルウェア強気強気 
日本PCサービス中立やや強気 
トーセイリート投資法人やや弱気中立 
弁護士ドットコム強気  
クラウドワークス強気  
スノーピークやや強気  
ビーロット強気  
GMO TECH強気  
テクノプロ・ホールディングス中立  
アトラやや強気  
マークラインズ強気  
メディカル・データ・ビジョン強気  
U-NEXTやや強気  
SFPダイニングやや弱気  
フルッタフルッタ強気  
竹本容器中立  
大冷やや弱気  
gumi中立  
  • この記事を書いた人

まつのすけ

14年に渡ってクレカ・電子マネー等のキャッシュレス決済を探求。日本のキャッシュレス化に貢献することが目標です。55枚のクレジットカードを保有し、支払年会費の総額は113万円。実生活において徹底的に活用した経験を活かして、記事を執筆しております。

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