近年ではコンパニオンカードといえば、ダイナースクラブカードのイメージが強いです。
TRUST CLUB プラチナマスターカードとほぼ同じダイナースクラブ コンパニオンカード、TRUST CLUB ワールドエリートカード相当のダイナースクラブ プレミアムコンパニオンカードがあります。
実はアメックスにも、かつてコンパニオン・カードというクレジットカードがありました。
残念ながら2012年6月末にサービスは終了しましたが、どのようなカードだったのか気になる方もいらっしゃるでしょう。そこでアメックスのコンパニオンカードについて解説します。
アメリカン・エキスプレス・コンパニオン・カードとは
アメックスコンパニオンカードは、通常のアメックスカードに追加して発行できるキャッシング・リボ払い専用カードです(会員規約)。
単独での発行は不可能であり、アメックスの基本カードの追加カードとして発行できるクレジットカードでした。
イメージ的にはアメックスプラチナのACカード、セカンド・センチュリオン・カード、ダイナースのダイナースクラブ ビジネスアカウントカードに類似しています。
アメックスコンパニオンカードの利用限度額は、基本カードとは別枠になっており、専用の枠が用意されています。
アメックスのサブカードであるリボ払い専用カードは、当初はオプティマ・カードという名前で、3,000円(税抜)の年会費が必要でした。
新登場が観測されている百人副隊長をモチーフとした「オプティオ・カード」とは一文字違いですよ!
アメリカン・エキスプレスのカード会員がわざわざ年会費が有料のリボ払い専用カードを追加発行するニーズは少なかったからか、年会費無料のコンパニオン・カードにリニューアルされました。
その後、カードショッピング機能がカットされてキャッシング専用カードとなり、2012年6月末でアメックスがキャッシングサービスを廃止したことに伴い、アメックスコンパニオンカードも終了となりました。
リボ払い専用カードでキャッシングも可能
アメックスコンパニオンカードを利用して、お買い物時にクレジット決済すると、自動的にリボルビング払いになるのが特徴でした。
コンパニオン・カードの前身であるオプティマ・カードが出るまでは、アメックスは1回払いのみでした。
他方、他の多くのクレジットカードがリボ払いを提供しており、アメックスとしても収益源として魅力的だったからか、リボ払い専用カードを導入しました。
アメックスコンパニオンカードの利用限度額は、審査によって20万円~200万円の範囲内にて設定されました。
アメックスの基本カードの利用限度額は一律ではなく、カードが送られてきた際にも明示されていません。
ただし、アメックスコンパニオンカードについてはカード到着時にわかるようになっていました。キャッシング・リボ払いの利率は申込時に定まっています。
現在はペイフレックスというリボ払いが利用可能
アメックスカードでリボ払いを利用したい場合、現在はペイフレックスというサービスが展開されているので、それを利用しましょう。
リボルビング払いだけではなく、分割払いも利用可能です。個人用カードだけではなく、ビジネスカードでも使えます。
ペイフレックスの詳細については、以下で徹底的に解説しています。

アメックスの基本カードとは別のリボ払い専用カードをご希望の場合、多様な選択肢があります。それぞれ強み・弱みが異なっているので、ニーズに応じて利用しましょう。

現在キャッシングは不可能
アメリカン・エキスプレスがキャッシングならびにコンパニオン・カードを終了したのは、貸金業法改正を始めとする昨今の金融情勢の変化を踏まえた措置となっています。
アメックスカード会員は富裕層が多いので、キャッシングのニーズが大きくなかった可能性も存在しています。
ただし、国内キャッシングは不要でも、海外キャッシングを使いたい方は多いでしょう。
海外キャッシングが低コストなのは、借り入れたら会員サイトからPay-easyやオンラインバンキングで返済できるクレジットカードです。
海外旅行の最中に返済することも可能なので、必要な金利手数料を極小化させられます。
海外キャッシング(海外ATMでの現地通貨引出し)が最も低コストなのは、アコムACマスターカードです。
現地ATMで外貨を引き出すと即座に会員サイトに情報が反映されて、すぐに会員サイトで繰り上げ返済できるので、当日中に返済したら金利手数料が発生しません。
僅かな為替コストのみで現地通貨を引き出せるので、卓越した利点があります。即日発行も可能となっており、すぐに入手できるクレジットカードです。

デメリットはアコムからの借入履歴が信用情報機関に残る点です。これを避けたい場合は、セディナカードが有力候補です。
借入れてから返済可能になるまで3~5日間程度の期間が必要ですが、会員サイトからPay-easyでサクッと返済できるのが大きな利点。無条件で年会費無料のセディナカードJiyu!da!がおすすめです。
国内キャッシングを使いたい場合、属性が良好の方なら銀行のカードローンが低金利でおすすめです。
年率5%・7%・10%といった利率でキャッシングでき、クレジットカードの15%~18%よりも格段にリーズナブルです。
アメリカン・エキスプレス・コンパニオン・カードの新規借入れ終了日は2012年6月30日でした。
終了日時点の利用残高(元本、利息など)は、完済まで返済方法等の変更はなかったので、ユーザーにとって特に不利な点はありませんでした。
かつてアメックスカードの付帯保険には「キャッシング・プロテクション」がありましたが、この保証契約は2012年4月末日で終了。
現在申し込めるコンパニオンカード
日本で申し込むことが可能な「コンパニオンカード」という名前のクレジットカードは、三井住友トラストクラブから発行されています。
こちらも単独で申し込むことはできず、ダイナースクラブカード、ダイナースプレミアムのサブカードとして発行できます。
年会費は無料であり、コスト0円で上質のMastercardを保有できるので、メリットしかない制度です。

