SBI FXトレードが本邦初の定期的に一定額ずつ外貨を購入する「定期外貨取引」 のサービス「積立FX」を開始して、サービス内容はすっかり定着しました。
買いタイミングが平準化されるので大勝ちしにくくなる反面、大負けもしづらくなる側面があります。
中長期的な円安推移を予想していて、外貨建てエクスポージャーをとりたいが、短期的な変動リスクを抑制したいという場合に便利なサービスです。
FXで外貨ロングの積立投資が可能となります。外貨建てMMFと比較すると為替コストが圧倒的に低いというメリットがあります。1通貨単位で細かい積立が可能です。
SBI FXトレードの「積立FX」のメリット、デメリット、外貨建てMMF、外貨預金との比較についてまとめます。
目次
積立FXとは
「積立FX」は、毎日、毎週、毎月と予め設定した期間で定期的に外貨を自動購入することが可能なサービスです。
FXの特徴であるレバレッジ効果により、 外貨預金、外貨建てMMFと比較して少額での投資が可能となっています。
また、任意のタイミングでいつでも売却可能です。外貨建てMMFは売却注文を出した時間と約定時間はズレるので、大幅な円高が急速に進んだ場合は不測の事態となります。
レバレッジの上限も1~3倍と低く設定されており、中長期で外貨のエクスポージャーを取るのに適した商品設計となっています。
「高いレバレッジをかけてFX取引をするのは不安だが、 高金利通貨の金利を享受したい。 円安による物価上昇リスクに備えたい」といった投資ニーズに応えています。
米ドル/円、英ポンド/円、豪ドル/円、NZドル/円、人民元/円、南アフリカランド/円、トルコリラ/円、カナダドル/円、香港ドル/円の9通貨を取り扱っています。
メリット
1通貨単位から細かい積み立て設定が可能
取引単位は1通貨以上であり、極限まで細かい積立設定が可能です。例えば、積立FXで米ドルをお取引する場合、 1通貨(1ドル)単位で取引できます。
少額保証金での取引が可能です。上限は毎月100万通貨単位までとなります。逆に大口で大量の外貨を積み立てたい場合でもOKです。
定期的な外貨購入(毎日、 毎週、 毎月)が可能
指定する通貨、 数量、 頻度(毎日・毎週・毎月)で定期的に外貨を購入し、買値を平均化することが可能になります。
1ヶ月に1回だけではなく、週1回・毎営業日という設定も可能です。1日から月末まで毎営業日ロングすることもできます。購入タイミングをできる限り平準化したいという場合は便利です。
投資タイミングを分散できるので、タイミングリスクを抑えて徐々に外貨建て資産を増やしていきたいといったニーズにピッタリのサービスです。
タイミングを分散させるのは有利でも不利でもありませんが、定時定額購入による「ドルコスト平均法」に拘る場合でも安心できます。
例えば毎月100,000円分のドル円を毎営業日購入する設定の場合、1ヶ月が20営業日の月は、1日あたり5,000円分のドル円を、毎営業日の為替レートに基づいてロングします。
ドル円が117円の日は、5,000円÷117=42.73米ドルを購入することになります。
低レバレッジ運用で低リスクで資金効率がUP
レバレッジは1倍・2倍・3倍から選べます。
レバレッジをかけると、例えば100万円分の為替リスクを取りたい場合、入金する金額が少なくて済むので、資金効率が良くなるというメリットがあります。
例えばレバレッジ3倍にしてロングしている金額の80%程度を入金しておけば、ロスカットされることはほとんどありません。残りの20%を他の投資や定期預金などに有効活用できます。
抱えているリスク量に対する正確な認識があるならば、レバレッジは悪という訳ではありません。
例えば、50万円を入金して1ドル101円で1万ドルロングしている場合、抱えているリスク量は入金額の50万円ではなく、1万通貨分(101万円)です。
保有しているポジションのリスク量への認識さえ正確ならば、資金効率が良くなる分、多少のレバレッジは有意義な側面があります。
しかし、レバレッジは一切かけないというポリシーの方もいらっしゃるでしょう。その場合は、レバレッジ1倍にしておけば全く問題ありません。
急激な為替変動によるロスカットリスクをできるだけ軽減し、 中長期での運用を行いやすい設計となっています。
スワップポイント(金利相当額)の受け取りが可能
積立FXの新規ポジションは、 「外貨の買付(購入)」のみ可能です。 高金利通貨の買付により、 日々、 日本円との金利差に相当するスワップポイントを受け取ることが可能です。
外貨預金や外貨建てMMFと同じようなイメージでインカムゲインを得られます。
ただし、スワップポイントは、 金利市場の動向等により変動します。日本円よりも低金利の通貨を円に対してロングした場合などは、支払になる可能性がある点に留意が必要です。
デメリット
SBI FXトレードの積立FXのデメリットは、通常のFX取引よりもスプレッドが大きいことです。
外貨建てMMFとの比較では、税制が異なり不利になる場合があるのが積立FXのデメリットです。外貨建てMMFは株式・債券等と損益通算が可能となっています。
他方、積立FXは税制面でFXと同一なので、FX、CFDなどの店頭取引、くりっく365(取引所FX)、くりっく株365(取引所CFD)、先物取引等との損益通算が可能です。
外貨建てMMFは2016年1月からは特定口座に入れられるようになりました。証券会社に特定口座(源泉徴収あり)を開設すると、自動的に損益は通算されるので、確定申告が不要になります。
他方、積立FXは特定口座(源泉徴収あり)の仕組みがないので、確定申告をすると利益は所得となります。
専業トレーダー、リタイアしている方や専業主婦(主夫)の場合は、国民健康保険料が上がったり、扶養控除の対象外となるリスクがあります。
税制面では外貨建てMMFと比較すると、人によってはデメリットになります。積立FXは申告分離課税で税率は一律約20%なので、会社員ですと税制面のデメリットは無関係の方が多いです。
資産保護の側面では、積立FXはみずほ信託銀行への信託保全、外貨建てMMFは分別管理となります。
SBI証券の積立FXとの違い
SBIグループのSBI証券も、SBI FXトレードと同じ積立FXのサービスを展開しています。詳細は以下で徹底解説しています。

ただし、SBI証券にはトルコリラ/円、カナダドル/円、香港ドル/円は取扱がありません。この点はSBI FX トレードにはエッジ・優位性があります。
他方、SBI FXトレードのデメリットは、FX専業会社なので入出金の手間がかかることです。
SBI証券は株式や投資信託の取引の資金、住信SBIネット銀行の預金との資金連動がスムーズで便利です。
SBI証券の積立FXのはスプレッドは、SBI FXトレードと同じです。
複数の口座を開くのが面倒で、SBI証券一本で済ませたいという場合は、SBI FXトレードよりもSBI証券の方がメリットが大きくなります。
SBI証券は積立FX以外にも、リーズナブルな取引手数料、一般信用取引、IPO、PTS取引、充実の商品ラインナップ、充実の投資情報など多数のメリットがあります。私もフル活用してします。SBI証券がないと困り果ててしまいます。

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ただし、SBI FXトレードの方は、積立FX以外の通常の取引はスプレッドが格段に低いのが魅力的です。
まとめ
SBI FXトレードの積立FXは、1通貨単位で細かい積み立て設定が可能、定期的な外貨購入(毎日、 毎週、 毎月)が可能、低レバレッジ運用で資金効率がUPなどのメリットがあります。
当初は米ドル、英ポンド、豪ドル、NZドル、人民元、南アフリカランドの6通貨に対して、積立でエクスポージャーがとれます。
SBI証券にも同じ仕組みはありますが、積立FX以外の通常のFXの取引は、SBI FXトレードの方が圧倒的に低コストです。
徹底的に為替コストを重視する場合は、やはり積立FXに加えて、圧巻の低コストの裁量取引も可能なFX専業のSBI FXトレードがお得です。
外貨建てMMFとの比較では、圧倒的な低コストが絶大なメリットとなります。積立の単位が低い点もメリットです。
他方、税制面では専業投資家・専業主婦(主夫)などの場合はマイナスとなる場合があります。積立FXと外貨建てMMFの主な比較は下表のとおりです。
項目 | 積立FX | 外貨建てMMF |
---|---|---|
積立の単位 | 1通貨~ | 5,000円~ |
購入手数料 | 0円 | 0円 |
為替コスト(ドル円) | 0.5銭~ | 20銭~(松井証券) 25銭~(SBI証券) |
売却注文 | 任意のタイミング | 1日1回 |
確定申告 | 一定の利益が出たら必要 | 特定口座(源泉徴収あり)なら不要 |
税金 | 約20%の申告分離課税 | 約20%の申告分離課税 |
損益通算 | FX・先物取引等 | 株式・投資信託・債券等 |
レバレッジ | 最大3倍 | 1倍のみ |
取引形態 | SBI証券との相対取引 | 投資信託の形式 |
資産保護 | 信託保全(みずほ信託銀) | 分別管理 |
外貨預金との比較では、為替コストは圧倒的に低く、積立の利便性が高く、税金も外貨預金は雑所得の総合課税であり、外貨預金は預金保険の対象外でFXの場合は信託保全されているので、積立FXにエッジ・優位性があります。
SBI FXトレードは、スイス・ショックなどの為替激変時においても、途絶えることなく約定可能なレートを配信を継続し、最優良価格での約定を執行した信頼性が高いFX企業です。

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