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【徹底分析】オリックス株式会社第181回無担保社債(社債間限定同順位特約付)!

更新日: 個人向け社債

オリックス

オリックスが個人向け社債を発行します。正式名称は「オリックス株式会社第181回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」ですnewbondsさんやすぱいくさんが既に記事になさっています。

年利 0.50~1.10% (仮条件)オリックス株式会社第181回無担保社債(10年債)は好条件?SMBC日興証券など

オリックス株式会社第181回無担保社債(社債間限定同順位特約付)が9月10日から発売【金利条件 年0.500%~1.100%】

期間は10年であり、利率は年0.812%です。仮条件は0.5~1.1%であり、中央値の0.8%プラス0.012%という利率になりました。募集期間は2014年9月10日(水)~9月25日(金)です。

社債間限定同順位特約とは、発行者が当該社債以外の社債に対して担保を設定する場合には、当該社債にも同等の担保を設定することです。これは付いていた方が安全な特約です。

オリックスは一言で言うと金融サービスグループであり、世界36カ国・地域に拠点を設け、法人金融サービス事業、メンテナンスリース事業、不動産事業、事業投資事業、リテール事業など金融分野を中心に多角的に事業を展開しています。


オリックスの社債分析

高金利定期預金との比較

現在の10年もの高金利定期預金は、大阪市近辺に在住または勤務している方ですと、大阪協栄信用組合で1000万円以上預け入れると年1.00%です。

全国的な銀行等では、10年の高金利預金はあまりありません。5年ものですと、SBJ銀行が年0.55%です。

現在の日本国債5年と10年の利回り差は、日本相互証券のデータで0.368%です。10年もの定期預金の理論値としては、0.918%を想定できます。

今回のオリックスの個人向け社債の利率は、ノーリスクの定期預金の理論値を下回っています。定期預金との利回り格差を見て、デフォルトリスクを考慮すると利率は妥当かという観点で検討することになりますが、ノーリスクの定期預金を下回っています。

過去のデフォルトの確率

債券格付はA+(R&I)です。JCRの長期発行体格付はA+であり、格付の方向性は「安定的」です。

R&IのA格社債(10年)の累積デフォルト率(1978~2013年)は1.57%でした。

同じ格付の社債、店頭売買参考利回りとの比較

日本証券業協会のデータでは、R&IのA格社債(10年)の複利利回り平均値は0.937%です。

オリックスの社債の店頭売買参考統計値利回り平均(複利)は、残存期間約10年もの(2024/9/4償還)は0.826%でした。

プロ野球のオリックスの試合

投資スタンス

今回の個人向け社債の利回りは店頭売買参考統計値利回り平均(複利)より若干低い水準であり、過度のボッタクリ利率ということはありません。

貸倒や減損コストは縮小に向かっており、利益が回復するとともにその安定性も高まっています。また、株主資本が大きく増加しており、資産運用会社のロベコの連結子会社化後も財務比率は維持されています。

また、レバレッジの抑制と流動性を重視する方針を継続して、引き続き保守的な財務運営がなされています。資金調達においては長期比率が高水準で、手元流動性も高い水準が保たれています。

しかし、ソフトバンク同様に前言撤回し、経営にアクセルを踏んで再度レバレッジをかけていく方向に方針転換する可能性はもちろんあります。

また、大京を連結子会社化した後も不動産事業の資産は引き続き圧縮する方針であることから、不動産事業の減損は今後落ち着いていくと考えられますが、不動産関連資産に係る損失に引き続き注意は必要です。

10年という遠い将来の企業の信用リスクは予想が極めて難しいのが現実です。リーマン・ブラザーズの破綻を7~8年前に予想できた人は皆無でしょう。

個人的には社債はMAXで5年までかなと考えています。

オリックスの個人向け社債は、大和証券、三菱UFJモルスタ、みずほ証券、SMBC日興、安藤証券、岡三証券、東海東京証券、岩井コスモ証券、丸三証券などで購入できます。

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