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2015年初!第31回SBI債(SBIホールディングス社債)を徹底分析

更新日: 個人向け社債

第31回SBI債

SBIホールディングスが2015年に初めて個人向け社債を発行します。正式名称は「SBIホールディングス株式会社 2016/2/26満期 1.43%円建社債(第31回SBI債)」です。愛称はSBI債です。

期間は1年(2016/2/6償還)であり、利率は1.43%です。ユーロ市場で発行された円建債券で為替リスクはありません。前回はついていた社債間限定同順位特約が外れています。

第31回SBI債についてまとめます。


SBIホールディングスとは

SBIホールディングスは、SBI証券が主力の総合金融グループです。2013年3期から国際会計基準(IFRS)を導入したのを機に、グループの組織体制の再編を行い、既存事業を金融サービス事業、アセットマネジメント事業、バイオ関連事業の主要3事業を軸とした体制に再編しました。

金融サービス事業として、SBI証券、住信SBIネット銀行、SBI FXトレード、SBIマネープラザ、SBIモーゲージ、SBI損保、モーニングスター、SBIカードなどを傘下におさめています。

アセットマネジメント事業においては、SBIインベストメントやSBIキャピタルなどのファンド運営企業、SBI貯蓄銀行、SBIアセットマネジメントを擁しています。

バイオ関連事業の企業にはSBIファーマ、SBIアラプロモ、SBIバイオテックがあり、その他事業としてSBIライフリビングがあります。

2015年3月期第3四半期累計連結の営業収益(百万円)は、金融サービス事業119,817(+9.9%)、アセットマネジメント事業43,206(-26.8%)、バイオ関連事業1,605(-25.0%)、その他10,286(+26.2%)となり、連結では174,265(-1.7%)となりました。

SBI社債(SBI債)分析

2015年に入って初めてのSBI債ということで注目が高まっています。newbondsさんすぱいくさんも記事になさっています。

高金利定期預金との比較

現在の1年もの高金利定期預金は、大阪市近辺に在住または勤務している方ですと、大阪協栄信用組合で1000万円以上預け入れると年0.60%です。

ネット銀行では荘内銀行が年0.40%、各地に店舗がある銀行ではSBJ銀行が年0.35%です。

今回のSBIホールディングスの個人向け社債の利率は、ノーリスクの定期預金を0.83%~1.08%上回っています。定期預金との利回り格差を見て、デフォルトリスクを考慮すると利率は妥当かという観点で検討することになりますす。

過去のデフォルトの確率

債券格付はBBB(R&I)です。格付の方向性は「安定的」です。

R&IはSBI債について以下の通りに評価しています。

SBIHDは、証券関連、ネット銀行、損害保険などの金融サービス事業とアセットマネジメント事業で一定の営業基盤を構築している。

アセットマネジメント事業は保有有価証券の評価益・売却益の増減で業績が変動しやすいものの、株式市場の回復でSBI証券を中心とする金融サービス事業の収益力は底堅い。バイオ関連事業も徐々に赤字幅が減少しており、収益力は改善傾向にある。

リスク耐久力はBBBゾーンに見合う水準にあるが、投資によりリスクプロフィールが変わることで短期間に変化しやすい。買収などを通じた機動的なグループ運営を志向しており、レバレッジが高まる可能性も否定できない。事業リスクの高い貯蓄銀行などへ多額の投資を実行するなどリスク選好度は高い。

2013年3月に子会社化した韓国のSBI貯蓄銀行については多額の出資を行ったうえで、経営陣を刷新するとともに、業務も大幅に見直した。大口不動産担保融資やプロジェクトファイナンスの債権を回収し、中堅・中小企業や個人向けの貸し出しを強化していく方針。ただ、同行の経営立て直しが十分に進まない場合、収益力の重しとなり、投資の減損により自己資本を大きく毀損するなど、SBIグループの信用力に下押し圧力がかかる可能性がある。

SBIグループ全体の流動性に対する懸念は小さい。証券子会社への借入依存度が改善し、資金調達に占める短期比率も低下するなど、調達基盤の安定感は以前より増している。

R&IのBBB格社債(1年)の平均累積デフォルト率(1978~2013年)は0.11%でした。

同じ格付の社債、店頭売買参考利回りとの比較

日本証券業協会のデータでは、R&IのBBB格社債(3年)の複利利回り平均値は0.574%です。

SBIホールディングスの社債の店頭売買参考統計値利回り平均(複利)は、残存期間約1年6ヶ月もの(2016/08/05償還)が1.941%でした。

残存期間約3年もの(2018/01/30償還)が2.063%でした。

SBIホールディングスの財務状況

財務指標

自己資本比率は11.5%、有利子負債は3459億円、現金等は2762億円、営業キャッシュ・フローは294億円です。2014年3月期は過去最高益を叩き出しました。

キャッシュが先に入ってくる保険会社を抱えています。英国プルーデンシャルグループ傘下のピーシーエー生命保険を買収しており、ネット生保事業にも再参入の予定です。生保・損保事業が開花してくるとかなり楽になります。

社債及び借入金の内訳

2014年3月末のSBIホールディングスの短期借入金の平均利率は0.79%、1年内返済予定の長期借入金は1.65%です。

長期借入金の平均利率は0.85%で、返済期限は2015~2023年です。

第4回無担保社債は3年2.16%、第5回無担保社債は3年2.15%でした。第6回無担保社債(社債間限定同順位特約付)は3年2.00%でした。

SBI社債の投資スタンス

金利は極限まで低下しており、日本ではハイイールド債市場が発達してなく、信用スプレッドが乗った社債がほとんどない状況下において、SBI債は貴重な高金利社債となっています。

もちろん高金利は高リスクの裏返しです。SBIホールディングスは事業構造から市況によって業績が大きく変動します。「1年なら大丈夫だろう」という意見が多いものの、ネット証券グループの中では相対的に突然死のリスクは高い事業構造です。

今回の個人向け社債の利回りの中央値は、店頭売買参考統計値利回り平均(複利)と比較するとかなり低めです。

申し込みは10万円以上、10万円単位です。デフォルトの可能性を考慮して、あくまで資産の一部を投資するのが無難です。全財産のうちかなりの部分を突っ込むようなことは止めましょう。

SBIホールディングス社債(SBI債)は、SBI証券で申し込めます。大人気で先着順だと即座に売り切れて買えない投資家から不満が出たため、購入は抽選となります。

募集期間は2015/2/16(月)18:00~2/19(木)16:00です。申し込みは1口座につき1回限りであり、上限金額は1,000万円となります。抽選申込み期間中であればキャンセルも可能です。

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