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オリックスが個人向け社債発行!(2014年6月)

更新日: 個人向け社債

オリックスが個人向け社債を発行します。正式名称は「オリックス株式会社第178回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」です。社債まとめさんが既に記事にされています。

期間は7年であり、利率の仮条件は年0.25%~年0.85%(年0.55%に決定)です。 申し込み単位は100万円であり、募集期間は2014年6月2日~6月13日です。

社債間限定同順位特約とは、発行者が当該社債以外の社債に対して担保を設定する場合には、当該社債にも同等の担保を設定することです。これは付いていた方が安全な特約です。

高金利定期預金との比較

7年の定期預金はあまりありません。現在は、大阪協栄信用組合が年0.8%です。

5年は多くの銀行が展開しているので、比較対象として5年を参考にして、国債の5年と7年の利回り差をプラスすることが考えられます。

現在の5年もの高金利定期預金は、イオ信用組合を除くと、SBJ銀行の定期預金が0.55%です。平成26年5月26日の日本国債5年と7年の利回りの差は0.145%です。定期預金の基準金利として、7年0.695%が挙げられます。

今回のオリックスの個人向け社債の利率は、ノーリスクの定期預金の理論値を0.145%下回っています。定期預金との利回り格差を見て、デフォルトリスクを考慮すると利率は妥当かという観点で検討することになりますが、ノーリスクの定期預金を下回っています。

過去のデフォルトの確率

格付は、A+(R&I)です。

R&IのA格社債(7年)のデフォルト率(1978~2012年)は0.95%です。

同じ格付の社債、店頭売買参考利回りとの比較

日本証券業協会のデータでは、R&IのA格7年社債の複利利回り平均値は0.642 %です。AAの7年社債は0.527%です、

オリックスの社債の店頭売買参考統計値利回り平均(複利)は、残存期間約6年5ヶ月もの(2020/10/30償還)が0.585%であり、残存期間約9年6ヶ月もの(2023/11/24償還)が0.905%でした。

投資スタンス

今回のオリックスの個人向け社債は、1000万円までノーリスクの定期預金の理論値を下回っている利率であるため、妙味がありません。店頭売買参考統計値と比較しても低めです。

消費増税の影響で2014年は3%の運用利回りを上げて、ようやく実質的に目減りしない状況です。円金利ものへの投資は厳しい環境が続いています。

お金を遊ばせておけず、リスク管理等の観点で円金利ものに投資せざるを得ない組織や、目ぼしい高金利銀行の1000万円枠を全て使い果たしている富裕層以外は、オリックス株式会社第178回無担保社債はあまり投資妙味がない債券だと考えます。

大和証券、みずほ証券、SMBC日興証券、三菱UFJモルスタなどで購入可能です。

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