小田急電鉄が個人向け社債(小田急箱根あじさいボンド)発行!

更新日:   個人向け社債

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小田急線下北沢駅

小田急電鉄が個人向け社債を発行します。正式名称は「小田急電鉄株式会社第65回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」です。愛称は「小田急箱根あじさいボンド」です。

期間は約3年であり、利率は年0.02%~0.32%です(年0.17%に決定)。 申し込み単位は100万円であり、募集期間は2014年7月7日(月)~7月29日(火)です。

社債間限定同順位特約とは、発行者が当該社債以外の社債に対して担保を設定する場合には、当該社債にも同等の担保を設定することです。これは付いていた方が安全な特約です。

高金利定期預金との比較

現在の3年もの高金利定期預金は、敷居が高い信用組合等を除くと、No.1は東京スター銀行の定期預金が年0.20%です。大阪市近辺に在住または勤務している方ですと、大阪協栄信用組合が年0.65%です。

その他には、岡崎信用金庫おかしんインターネット支店(年0.5%)、SBJ銀行(年0.45%)、尼崎信用金庫ウル虎支店(年0.45%)などもあります。

今回の小田急電鉄の個人向け社債の利率は、ノーリスクの定期預金をかなり下回っています。これ以外にも小田急の社債を上回る定期預金があります。

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定期預金や個人向け国債との利回り格差を見て、デフォルトリスクを考慮すると利率は妥当かという観点で検討することになりますが、ノーリスクの定期預金を下回っています。

過去のデフォルトの確率

格付は、R&IがA+(安定的) 、JCRがAA-(安定的)です。

R&IのA格社債(3年)の累積デフォルト率(1978~2013年)は0.27%でした。

JCRのAA格社債(3年)の累積デフォルト率(2000~2013年)は0%です。

同じ格付の社債、店頭売買参考利回りとの比較

日本証券業協会のデータでは、R&IのA格社債(3年)の複利利回り平均値は0.314%です。

JCRのAA格3年社債の複利利回り平均値は0.288%です。

小田急電鉄の社債の店頭売買参考統計値利回り平均(複利)は、残存期間約3年2ヶ月もの(2018/08/24償還)が0.237%でした。残存期間約2年5ヶ月もの(2017/12/15償還)は0.199%です。

小田急線photo by Ryosuke Yagi

おまけ

小田急箱根あじさいボンドを購入し、抽選の申し込みをすると、1~3等商品がプレゼントされます。数は合計で2,120口です。

購入額面100万円につき、「抽選お申込書」が1通送付されます。各賞の内容は以下の通りです。抽選申込は、購入した本人(個人投資家)に限られます。

  • 1等賞品・・・小田急グループホテルペア宿泊券(1泊2食付):120 口
  • 2等賞品・・・小田急グループ共通商品券5千円分:500 口
  • 3等賞品・・・小田急グループ共通商品券3千円分:1,500 口

これに加えて、2等、3等に当選の方には小田急百貨店で利用できるお買物優待券引換券もプレゼントされます。

投資スタンス

1000万円までノーリスクの定期預金でも、今回の小田急の個人向け社債を上回る金利を提供している銀行・信用組合等は10以上あります。

したがって、IPO獲得の観点で恩を売る場合以外では、パスでいいでしょう。

IPO獲得には故事ことわざ「損して得取れ」の精神で、べらぼうに高い売買手数料を落としたり、投信・ラップ口座・債券などの購入が重要になってきますね。

小田急の個人向け社債は、SBI証券、野村證券、大和証券、みずほ証券、SMBC日興、三菱UFJモルスタなどで購入できます。

小田急電鉄の社債を買う場合は、株価もチェックしましょう。上場企業に異変が発生した場合は、株価は敏感に下落します。

小田急電鉄の最新の株価

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