すかいらーくというガスト・バーミヤン・夢庵・ジョナサンなどのレストランを運営している企業がありますね。外食チェーン全体でも売上高はトップクラスとなっています。
東証1部上場の貸借銘柄です。2018年6月末の株主優待からは、冊子から株主ご優待カードに変更。宅配では使えなくなりましたが、店舗での多額のお会計時にはスムーズになりました。
2020年12月末に改悪されて、金額・優待利回りが大幅に減少します。
すかいらーく(3197)の株価・株主優待・株式についてまとめます。
目次
すかいらーくの株主優待
すかいらーくの株主優待は、すかいらーくグループが運営する店舗で、1枚当たり税込価格から500円割引で利用できる優待券です。
2018年6月末の株主優待からは、3種類(1,000 円・3,000 円・5,000 円)の
「株主様ご優待カード」になりました。
税込価格から500円単位で使えて、釣り銭は出ません。宅配での支払いに利用できなくなるのがデメリットです。
カードの利用残高は、レシート、専用ウェブサイト、電話で確認できます。利用履歴も専用ウェブサイトでウォッチ可能です。
すかいらーくの株主優待はスマホアプリや各種割引券との併用が可能です。
ジェフグルメカードとの併用も可能なので、まずはすかいらーくの優待で支払って、残りはジェフグルメカードというのがベストです。
ジェフグルメカードは優待でゲットできますし、金券ショップで3%~5%OFFで購入できます。新宿、新橋、神田といった金券ショップ激戦区が安く買えます。
改悪前のすかいらーくの株主優待の金額(2020年6月末まで)は下表のとおりです。
保有株式数 | 優待内容(年間) | 贈呈金額 (6月末日基準日) | 贈呈金額 (12月末日基準日) |
---|---|---|---|
100株~299株 | 年間6,000円分 | 3,000円 | 3,000円 |
300株~499株 | 年間20,000円分 | 9,000円 | 11,000円 |
500株~999株 | 年間33,000円分 | 15,000円 | 18,000円 |
1,000株~ | 年間69,000円分 | 33,000円 | 36,000円 |
改悪後のすかいらーくの株主優待(2020年12月末以降)は、約49%~67%(2分の1~3分の1)に減少します。
保有株式数 | 優待内容(年間) | 金額 (6月・12月共通) |
---|---|---|
100株~299株 | 年間4,000円分 | 2,000円 |
300株~499株 | 年間10,000円分 | 5,000円 |
500株~999株 | 年間16,000円分 | 8,000円 |
1,000株~ | 年間34,000円分 | 17,000円 |
すかいらーくの株主優待は、株式会社すかいらーくレストランツの全店で利用可能です。
対象店舗
- ガスト、バーミヤン、ステーキガスト
- ジョナサン、しゃぶ葉、夢庵、藍屋
- グラッチェガーデンズ
- 魚屋路(ととやみち)
- chawan
- 三〇三(みわみ)
- ゆめあん食堂
- とんから亭
- から好し
- ばーみやん軒
- むさしの森珈琲
- La Ohana
モーニング、ランチ、ディナーの全ての時間帯で利用可能です。平日だけではなく、土曜・日曜・休日もOKです。
また、GRAND BUFFET、フェスタガーデン、パパゲーノ、GRAND CHINA、ブッフェ エクスブルーでも利用できます。一部店舗は対象外です。
トマト&オニオン、じゅうじゅうカルビの全店でも利用できます。Sガストでは利用できません。
株主優待以外ではグルーポン等で格安ですかいらーくご優待券が販売されることがあります。初回利用で○円OFFといったキャンペーンと組み合わせると格段にお得になります。
ザ・ビュッフェ・ダイナーもすかいらーくグループなので株主優待が利用可能です。
ディナータイムはローストビーフ、三元豚、ビーフシチューも出て豪華です。
いつ届くのか?その他よくある質問
届く時期
すかいらーくの株主優待がいつ届くかについては、12月優待は3月下旬、6月優待は9月下旬頃です。
支払い単位は?
残高の中から、500円単位(税込)で利用可能です。、差額のお支払いはご来店されている店舗でご利用可能な現金・クレジットカード・電子マネー・交通系ICなどで支払いましょう。
テイクアウト・デリバリー・売店商品で利用できる?
テイクアウトでも利用可能ですが、デリバリー・売店商品には使えません。
クーポン券と併用は?
スマホアプリ等の各種クーポン券、優待券と併用できます。
ただし、オーナー様割引券・ご家族優待券は対象外です。
有効期限はいつまで?
すかいらーくの株主優待カードの有効期限は、発行から約1年間です。有効期限は、カード裏面に記載されています。
- 3月発行分:翌年3月末まで
- 9月発行分:翌年9月末まで
株主様ご優待カードの残高は確認できる?
会計後のレシートの他、PCまたはスマートフォンで残高照会サイトにアクセスし、カード番号等を入力することで残高・利用履歴が確認できます。
株主様ご優待カード管理センターへの電話でもOKです。
電話番号は「0120-723-765」(年中無休 9時~21時)。
失くしてしまった場合、再発行できる?
紛失・盗難時の再発行はできず、補償はありません。無くさないように注意しましょう。
デリバリー(宅配)では利用不可能なのがデメリット
コロナウイルス感染拡大を受けて、デリバリーの利用が増えている方もいらっしゃるでしょう。すかいらーくの株主優待が宅配に使えたら便利ですよね。
しかし、以前は宅配でも利用可能でしたが、2018年6月末の分からは株主優待を使えなくなりました。
雨の日や雪の日は非常に助かりました。ただし、大雪でバイクでの移動が難しい状態だと宅配も中止されます。
私のような独身男ですと、宅配サービスが大変ありがたいので、宅配で使えなくなったのは残念。
すかいらーくの株価
すかいらーくは、「お値打ち感」を重視した、多様なブランドのファミリーレストラン(ファミレス)を直営店主体で3,057店(2016年9月末)展開しています。
- あらゆる年代に対応した幅広いメニューを提供する『ガスト』(1357店)
- 中華の『バーミヤン』(329店)
- 高質を謳った『ジョナサン』(302店)
- 和食の『夢庵』(195店)
店舗の大半が郊外ロードサイド立地となっていますが、首都圏では駅前の店舗も目立ちます。ガスト、ジョナサン、バーミヤンの全てがある駅も多いです。
購買から生産、物流までを自社で行う垂直統合型のサプライチェーンを採用しており、効率的な店舗運営が可能となっています。
日経MJによると、2015年度外食チェーン売上高第3位となっています。
2000年代前半の大量出店で悪化した業績を立て直すため、2006年にMBO(経営陣による買収)を実施しました。
2008~2013年に不採算店の閉店・転換、店舗運営の効率化、組織改革、外部からの人材登用を行うとともに、2011年から米投資ファンドの出資を受け入れました。
2015年12期末の借入金残高は1407億円(総資産の45%)であり、1462億円ののれんを非償却資産として計上しており、収益性低下などにより減損損失が発生するリスクがあります。
すかいらーくは1962(昭和37)年に設立され、1978年に日本証券業協会に店頭登録し、82年に東証2部に上場しました。
1984年に1部指定されたものの、2006年に上場廃止して、2014年10月に東証1部に再上場しました。
売上高・利益
売上高は微増ではあるものの、美しい右肩上がりとなっています。利益面では営業利益は減収の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向です。
配当は特別配当を除いて右肩上がりとなっており、配当性向は30%~40%程度で推移する見通しとなっています。
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | EPS | 1株配当 | 配当性向 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2012/12(実) | 329,685 | 17,345 | 8,497 | 7,006 | 36.9 | 0.0 | 0% |
2013/12(実) | 332,484 | 22,563 | 11,800 | 7,087 | 37.3 | 146 | 392% |
2014/12(実) | 340,002 | 21,642 | 16,767 | 9,469 | 49.6 | 13.5 | 27% |
2015/12(実) | 351,146 | 27,806 | 24,717 | 15,109 | 77.8 | 33.0 | 42% |
2016/12(予) | 360,000 | 31,500 | 28,600 | 18,200 | 93.6 | 38.0 | 41% |
2017/12(予) | 359,586 | 33,050 | 30,679 | 19,620 | 100.7 | 41.1 | 41% |
本業の実態利益を示す指標として、すかいらーくが重視している連結調整後EBITDAの今期3Q累計実績は前年同期比3%増の360億円となりました。
※EBITDA=(税引前利益+支払利息+減価償却費等-受取利息等)+固定資産除却損等+助言報酬支払額+上場関連費用+適格上場に伴う会計上の見積変更額
連結営業利益は前年同期に計上した一時経費15億円がなくなったため同9%増でした。
既存店売上高は1.0%減(ガスト3.1%減、その他0.8%増)と低調でしたが、販促費最適化、修繕内製化などコスト削減を徹底しました。
業態をまたいだ食材共通化や工場・物流の効率化、円高などにより2Q、3Qは粗利益率も改善したため、既存店減収影響や最低賃金上昇、ベースアップを吸収して増益となりました。
ガストの不調をバーミヤン・夢庵・しゃぶ葉(他業態からの転換進捗)が牽引しており、全体に占めるガストの売上比率は約4割に低下しました。
ガストでは2016年6月のグランドメニュー大幅刷新以降、運営の混乱を避けるため取りやめていたフェアメニューを2016年9月に再開しました。
客単価回復を狙ったグランドメニュー改訂(9月末)も奏功して、10月の既存店売上高は前年同月比3.3%増と回復しました。ただし日曜が1日増の効果も内包されています。
キャッシュ・フロー
飲食業らしく営業キャッシュフローは純利益を大幅に上回っています。一般論としては安心感があります。
決算期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | フリーCF |
---|---|---|---|---|
2013/12(実) | 27,016 | -9,480 | -15,507 | 17,536 |
2014/12(実) | 37,147 | -11,781 | -15,921 | 25,366 |
2015/12(実) | 32,842 | -18,275 | -19,650 | 14,567 |
利益率・CFマージン・ROE
利益率、キャッシュフロー・マージンは、2015年12月は日本企業の平均値からすると良好な水準まで上昇しました。
ROEは合格ラインと言われている8%の2倍近くに達しています。
最新のROEを分解すると純利益率4.30%、総資産回転率1.17倍、財務レバレッジ(総資産÷自己資本)3.05倍です。
財務レバレッジはやや高めで、業種からは資産から売上を作る回転率(資産効率)は業種からはやや低めで、売上から利益を作る利益率は高めとなっています。
決算期 | 経常利益率 | 純利益率 | CFマージン | ROE |
---|---|---|---|---|
2012/12(実) | 2.6% | 2.1% | 3.0% | - |
2013/12(実) | 3.5% | 2.1% | 8.1% | - |
2014/12(実) | 4.9% | 2.8% | 10.9% | 11.3% |
2015/12(実) | 7.0% | 4.3% | 9.4% | 15.3% |
2016/12(予) | 7.9% | 5.1% | - | - |
2017/12(予) | 8.5% | 5.5% | - | - |
指標
100株保有の場合、すかいらーくの株主優待利回りは満額換算すると3.90%です。予想配当利回りは2.47%(配当性向41%)であり、配当+優待利回りは約6.37%です。
PBR2.83倍、予想PER16.67倍、自己資本比率35.7%です。有利子負債は1340億円、現金等は182億円、営業CFは328億円です。
株価は短期は下落トレンド、中期はボックスとなっています。すかいらーくの過去3ヶ月・2年間・5年間の株価チャートは以下の通りです。
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