楽天銀行には通常の銀行振り込みとは別に、メルマネ(かんたん振込)という振込方法があります。
最近話題のフィンテックの初期形態のようなサービスです。振り込み手数料が安く、インターネットで知り合った人との交流も盛んな現代において便利な仕組みとなっています。
楽天銀行の「かんたん振込」(メルマネ)についてまとめます。
メルマネ(かんたん振込)とは
振込先の金融機関・支店番号・口座番号が分からなくても、メールアドレスと名前さえ入力すれば、銀行振込でお金を送金できるサービスです。
お礼やお祝いなどのメッセージを添えることもできます。友人、サークル仲間、会社の同僚あるいはインターネットで知り合った友達などに、メッセージを添えて送金できます。
メルマネ(かんたん振込)では、お礼やお祝いなどのメッセージを添付可能です。文字数は最大で全角500文字です。
通常の振込は無機質な金額のみの送達となりますが、メルマネだと自分の気持ちまで相手に伝えることができます。コミュニケーションがはかどります。
URLをつけてサイトへ招待したりすることも可能です。オフ会関連の支払いでさり気なくちゃっかりPRなんてこともできますね。
ただし、携帯電話のメールアドレス宛のかんたん振込(メルマネ)では、メッセージは表示されないので注意が必要です。PCメールとなります。
メールというのはWeb1.0的なサービスですけれども、依然として誰もが持っているITツールですね。
さすがに10代20代とはいえ、LINEやSkypeなどのメッセンジャーサービスのアカウントのみしかなく、Eメールは持っていないという人は数少ないでしょう。
利用頻度は低くても、携帯電話のメールアドレスは一応は持っているでしょう。
また、Yahoo!やGoogleのアカウントは保有している方が多いと思うので、GmailかYahooMailのどちらかは大多数がホルダーであると思われます。
SNS関連の友人に送金する場合などには便利です。受取人は必ずしも楽天銀行に口座を持っている必要はなく、自分で受け取り口座を選べます。
受取人が楽天銀行口座を保有していて、そこに登録しているメールアドレスに振り込んだ場合は、楽天銀行口座に即時に入金されます。受取手続きは発生しないのでより一層便利になります。
しかもPCだけではなく、スマホアプリで完結できます。操作性もよく、サクサクと送金可能です。
手数料が安い!
楽天銀行の通常の振込では、3万円以上の場合は262円(税込)の手数料が発生します。しかし、かんたん振込(メルマネ)で振り込むと手数料が無料にできます。
受取人が楽天銀行口座に登録しているメールアドレスに振り込んだ場合、受取人の楽天銀行口座に即時に入金されて手数料無料です!
お互いに楽天銀行の口座を持っていれば、手数料無料でお金のやり取りが可能です。無料は嬉しいですね^^
楽天銀行未登録のメールアドレス宛でも、振込手数料は168円(税込)です。一般的な銀行振込と比べるとリーズナブルとなります。
かんたん振込(メルマネ)の振込限度額は30万円/回までとなります。
普通の振込手数料を無料にすることも可能です。そういう場合は、無料にできる銀行を活用しましょう。詳細は以下で徹底解説しています。
楽天銀行もハッピープログラムで振込手数料を月3回まで無料にすることができます。
セキュリティ
受取手続きはSSL128bitの暗号化通信で行われます。オープンリーチの無防備な状態ではなく、通信にはセキュリティの配慮があります。
万が一送金する相手のメールアドレスを間違えてしまい、メルマネが他の人に届いても、誰もが受け取れる訳ではありません。
振込人がかんたん振込(メルマネ)の振込画面で指定した名前以外の口座で、受取人は資金を受け取ることができません。
また、楽天銀行に登録されているメールアドレスに振込手続きを行うと、受取人の名前が自動で表示されます。そこで最終的な確認ができます。
ただし、同姓同名の相手に間違ってメルマネを誤送信した場合は受け取れてしまうので、この点はデメリットです。
メールアドレスは「アドレス帳」から選択すれば大丈夫です。同姓同名の知り合いがいる場合は、ニックネームをつけて管理しましょう。
受取人がまだ受取手続きを行っていない場合は、振り込み人がキャンセルすることができます。
普通のEメールは一度送ってしまったら取り消せないのが原則ですが、メルマネは受け取り手続き前であれば取り消しが可能です。
楽天銀行のサイトにログイン後、「振込・支払」→「受取手続きが完了していない振込の確認」に進み、「取消」ボタンを選択すればOKです。
振込人がメルマネの振込画面で指定した名前以外の口座では受け取れず、振込できなかった場合にも手数料は発生します。振込を行う前に内容に誤りがないことを確認しましょう。
法人から個人へのかんたん振込(メルマネ)については、楽天銀行以外の口座での受取を選択できない場合があります。
メルマネの振込方法
メルマネは、パソコンはもちろんスマートフォンでも利用できます。楽天銀行のスマホアプリを使えます。順に説明します。
パソコン
楽天銀行の口座にログインし、「振込・支払」→「かんたん振込(メルマネ)」を選択します。
かんたん振込(メルマネ)のメールアドレス登録が完了している場合は、「かんたん振込(メルマネ)」画面が表示されます。
メルアド登録がない場合は、「メール設定」画面が表示されるので、メルアドを登録してから改めて振込の手続きを行いましょう。
次に、振込先の「メールアドレス」「振込金額」「振込内容」を入力し、メールに表示させるメッセージを入力し、「次へ(確認)」ボタンを選択します。
メッセージは定型文も用意されています。面倒ならそれもOKです。ただし、できれば自分の言葉を入れた方がいいですよね。
自分のメールアドレスを受取人に通知するか否かは選べます。自分のアドレスを明かすことなく送金することも可能です。
次の画面で、受取人の名前(セイ・メイ)を入力し、「振込金額」を確認します。
ハッピープログラムに登録していて手数料が発生する場合は、楽天ポイントを使うことも可能です。小口の期間限定ポイントの消化にいいですね。
ワンタイムパスワードを入力して、「振込実行」ボタンを選択します。
スマホアプリ
スマートフォンの楽天銀行アプリ(iPhone・Android)でメルマネを送ることも可能です。
アプリを起動して、「振り込みをする」を選択します。他行への振込手数料の真下です。目立つところにあるのでわかりやすいです。
次の「振込」画面が出たら、一番下までスクロールして、「メルマネ」を選択します。
アドレス帳、端末の連絡先から選べるので便利です。メールアドレスを直接入力することも、もちろん可能です。
スマホアプリの操作性はかなりよく、サクサクと簡単に送金できます。フィンテック的なイメージです。
フィンテック(FinTech)とは「Finantial technology 」の略語であり、先端のIT技術によって消費者向けの小口決済等の金融関連サービスを低価格で提供しているのが特徴です。
楽天銀行のメルマネは、楽天銀行に登録しているメールアドレス間だと振込手数料が無料ということで、メールという若干色褪せているけど依然として現役戦士のテクノロジーを活用しており、フィンテック1.0的なサービスです。
メルマネの受取方法
メルマネを送ると、楽天銀行から、受取人のメールアドレスに対して、受取手続きを依頼するメールが届きます。
メールに記載されているURLから、受取画面を開きます。振込人が指定した口座名義を入力して受取手続きを行います。楽天銀行口座を開設して受け取ることも可能です。
受け取り手続きを行うと、楽天銀行から指定した口座にお金が振り込まれます。
受取人が楽天銀行口座をお持ちで、登録しているメールアドレスに振り込まれた場合、楽天銀行口座に即時に入金され、受取手続きは発生しません。
その他、楽天銀行の詳細については、以下で徹底解説しています。