ゼンショーホールディングスが、牛丼店「すき家」全店にクレジットカード決済を導入すると報道されました。2018年3月末までに全店で随時導入していきます。
2016年2月からは一部の店舗(約500店)で先行導入して実験を行っていたようです。好評を博していたと思われます。
すき家で便利に支払って得する手段としては、他にゼンショークーカ、ジェフグルメカードがあります。クレジットカードとの比較についてまとめます。
これまでは単価が低いファーストフードでは、クレジットカード決済は広がっていませんでした。手数料が発生するので、単価・利幅が低いお店では導入されていませんでした。
競合他社では、マクドナルド、吉野家、松屋、ケンタッキーなどでもクレジットカードは利用できません。
他方、同じく単価が低いカフェ業界では、徐々にクレジットカード決済が拡大していました。スターバックスでは利用できて便利ですし、コメダ珈琲でもクレジットカード決済が導入されました。
今後は、全国のすき家でクレジットカード決済で、煩わしい小銭を出さずにスムーズに決済でき、かつポイントやマイル等で得することができるようになります。
細かい小銭を用意するのにも実は料金が発生しています。クレジットカード決済は手数料が発生する反面、小銭の用意・管理、店員さんのオペの時間が短縮されるメリットはあります。
クレジットカードファンとしては、全国津々浦々でクレカ決済が可能になってほしいので、ゼンショーの決定を嬉しく思います。
これまですき家でお得に支払う手段は、ゼンショーグループで使えるプリペイド&ポイントカードが候補でした。ゼンショークーカ(cooca)という名前です。
チャージで最大3%お得になり、更に利用で最大4.5%お得になります。日時は限定されますが、合計還元率が最大で7.5%となります。ゼンショーの対象店舗をよく使っている場合は便利な電子マネーです。
クレジットカードで最も高還元なのは、ダイナースプレミアムとANAダイナースプレミアムのマイル付与率2%です。
1マイルの価値を2円と考えると還元率4%です。ビジネスクラスで1マイル3円で使うと6%、ファーストクラスで1マイル8円だと16%です。
インビテーション制ではなくて、すぐに申し込めるクレジットカードで、年会費が安いカードでは、DCカードJizileなどの1.5%が高還元です。
ゼンショークーカは、マイルをビジネスクラス・ファーストクラスで使わない限りは、クレジットカードを凌駕する高還元率です。手間を許容できるならば、これらの方がお得です。
しかし、すき家のヘビーユーザーではなく、たまに利用するという場合ですと、クレジットカードがお手軽です。お財布の中身を増やさないことにもつながります。
すき家ではお肉がない健康的な朝食もあります。独身者にとっては便利です。
すき家の決定を歓迎するとともに、他のファーストフードでもクレジットカード決済の文化が広がることを期待します。ライバルの吉野家ではTポイント導入がありました。