以前に日経ヴェリタスの記事の中で、クレディセゾンの決済手段に関する統計が掲載されていたのを見ました。2014年度に日本での個人消費における決済手段は現金が52%であり、圧倒的なシェアを占めています。
文化といってはそれまでですが、クレジットカードやデビットカードの使用量が米国並みに上昇するだけで取扱高はGU(ギャップ・アップ)となります。
日本のクレジットカード界にはブルーオーシャンが広がっており、クレカファンとしては各クレジットカード会社の奮起に期待したいと思います。
日本と米国の個人消費に占める決済手段の比較は下表の通りです。
項目 | 日本 | 米国 | 日本-米国 |
---|---|---|---|
現金 | 51.9% | 17.4% | 34.5% |
クレジットカード | 15.0% | 27.8% | -12.8% |
デビットカード | 0.2% | 23.6% | -23.4% |
振込・口座振替 | 20.7% | 15.1% | 5.6% |
その他(電子マネー・小切手等) | 11.3% | 16.1% | -3.8% |
米国ではクレジットカードは27.8%に達します。利用代金が銀行口座から即座に引き落とされるデビットカードの利用も多い状況です。
クレカ+デビットでは、米国は51.4%、日本は15.2%です。アメリカの3分の1以下にとどまっています。
日本はクレジットカードは3年前に比べて+3%、現金は-4%となりましたが、遅々たる増加幅にとどまっています。
日本は高齢者を中心に消費者の現金志向がまだ残っています。
個人的には支出の大部分がクレジットカードですので、日本の平均とは大きく異なります。。私のおおよその支出割合、日本全体との比較は以下のとおりです。
項目 | まつのすけ | 日本全体 | 差 |
---|---|---|---|
現金 | 1.0% | 51.9% | -50.9% |
クレジットカード | 93.0% | 15.0% | 78.0% |
デビットカード | 0.0% | 0.2% | -0.2% |
振込・口座振替 | 1.0% | 20.7% | -19.7% |
その他(電子マネー等) | 5.0% | 12.2% | -7.2% |
その結果として、マイル付与率2%のダイナースクラブ プレミアムカードを使っていることもあり、クレカを使うだけで、毎年ビジネスクラスでハワイに行けるくらいのマイルは貯まります。
少額の支払いでもビシバシとクレジットカードを使っています。コンビニやスーパーは少額の支払いだとサインレスでOKなので、実は現金よりもクレカの方が時間がかかりません。
小銭が出ないようにお財布で貨幣を数えるという面倒な手間が皆無です。
しかも、利用明細は全て送られてくるので、家計管理・経費の管理にも非常に役立ちます。「いつの間にかお金がなくなった。何につかったの?」という時もすぐに確認できます。
家計簿をつける場合は、現金だとレシートを収集して自力で入力するか、パシャパシャとカメラで写真撮影して取り込むという面倒な手間がかかります。
しかし、クレジットカードの場合、マネーフォワード等のクラウド会計ソフトに利用履歴をとりこめば、家計簿を勝手に作成してくれます。
日本でクレジットカードの利用率が低いもう一つの理由として、決裁システムのインフラ整備が遅れていることが挙げられています。
今でも地方に行くと、商店街だけではなく、恐るべきことに観光地でもカードが利用できないことがあるようです。
日本政府はインバウンド消費への対応のためにも、キャッシュレス化を成長戦略の一つと位置付けています。
2020年の東京オリンピック開催を見据えて、日本全国で決済インフラを整備していく方針となっています。これには期待したいところです。
世界的には普及が新興しているVisa payWaveやMastercardタッチ決済といった電子マネーは日本ではほとんど使えません。
しかし、今後はこうしたサービスも普及が進む可能性があるかもしれません。
クレカファンとしては、クレジットカードの利用者が増えて業界の景気が良くなると、更なるサービス拡充が期待できるため、私自身もクレカの魅力を伝えていきたいと思っています。
JCBは生体認証システムを利用して、手のひらで決済できる技術の実用化を目指しています。
スキャナーで手のひらの画像を読み込み、登録してある手のひらと一致すれば、クレジットカードで決済できるようになる予定です。

いずれはカードがなくても手のひらだけでOKになる可能性があります。こうなるとますます便利ですね。
新技術の普及で利便性が増すと、クレジットカードのより一層の普及が期待できるでしょう。各社に期待するとともに、今後の動向に注目していきます。
総合的なおすすめクレジットカードについては、以下で徹底解説しています。


日本有数のクレジットカードの専門家でいらっしゃる岩田昭男さんのおすすめクレカについては、以下で徹底的に解説しています。

クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマ・菊地崇仁さんのおすすめカードには、珠玉のクレジットカードが集結しています。

多様な項目での最強のクレジットカードについては、以下で論述しています。

年会費無料のおすすめクレジットカードについては以下にまとめています。

還元率が高いおすすめクレジットカードについては以下にまとめています。

特にネット通販でおすすめのクレジットカードについては、以下で徹底的に解説しています。

学生用クレジットカード、新社会人向けカードでは、お得なクレカが満載です。学生・若年層はお得に生活できます!

