サンウェルズ(9229)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2022年6月10日(金)~6月16日(木)、上場日は2022年6月27日(月)です。
サンウェルズが新規上場する市場は東証グロースで、想定価格は1,940円(1単元19.4万円)です。公募価格は2022年6月17日(金)に決定。
仮条件は1,770~1,940円と下振れました。予想PERは24.5~26.9倍です。
初値予想は「公開価格近辺でマイナスリターンの可能性がある」です。以下のレンジを想定しています。
1,900~2,200円(仮条件の上限比-2.1%~+13.4%)
サンウェルズはパーキンソン病に焦点を絞った「PDハウス」、デイサービス、有料老人ホーム事業を展開しています。
監査法人は有限責任監査法人トーマツです。
サンウェルズとは
サンウェルズは経営理念として「自らが輝き、人を元気にする」を掲げています。
サンウェルズでは、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目的としており、収益力の強化と経営の効率化を図るため、売上高及び経常利益率を重要な経営指標と位置づけ、各経営課題の改善に取り組んでいく方針です。
また、有料老人ホームの運営による売上高が、サンウェルズ全体の売上高に占める比率が高いことから、「PDハウス」を含めた有料老人ホームにおける提供可能室数及び稼働率も経営成績に影響を与える主要な経営指標として捉えています。
サンウェルズのIPOの諸データ
サンウェルズの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益は、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第12期 | 第13期 | 第14期 | 第15期 | 第16期 | |
---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 2017年3月 | 2018年3月 | 2019年3月 | 2020年3月 | 2021年3月 | |
売上高 | (千円) | 1,789,007 | 2,467,464 | 3,428,146 | 4,379,511 | 5,404,604 |
経常利益 | (千円) | 24,647 | 16,825 | 175,776 | 229,797 | 316,802 |
当期純利益 | (千円) | -10,103 | 12,749 | 83,104 | 148,733 | 241,424 |
資本金 | (千円) | 35,000 | 35,000 | 35,000 | 35,000 | 35,000 |
発行済株式総数 | (株) | 1,174 | 1,174 | 1,174 | 1,174 | 117,400 |
純資産額 | (千円) | 290,470 | 303,220 | 370,844 | 487,611 | 693,472 |
総資産額 | (千円) | 2,497,971 | 3,763,047 | 3,863,451 | 3,467,241 | 4,788,222 |
BPS | (円) | 375,285 | 391,758 | 479,127 | 62.99 | 89.59 |
1株配当 | (円) | - | 20,000 | 20,000 | 67,248.00 | 1,091.00 |
EPS | (円) | -13,053 | 16,473 | 107,370 | 19.21 | 31.19 |
自己資本比率 | (%) | 11.6 | 8.1 | 9.6 | 14.1 | 14.5 |
自己資本利益率 | (%) | - | 4.3 | 24.7 | 34.7 | 40.9 |
配当性向 | (%) | - | 121.4 | 18.6 | 35 | 35 |
営業CF | (千円) | - | - | - | 313,130 | 201,034 |
投資CF | (千円) | - | - | - | -551,002 | -648,057 |
財務CF | (千円) | - | - | - | -818,722 | 489,417 |
現金等 | (千円) | - | - | - | 453,968 | 496,363 |
従業員数 | (人) | 252 | 324 | 396 | 516 | 707 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月、ボックス相場が続いており、足元ではボックス下限で揉みあっています。
軟調な推移になるとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
サンウェルズのIPOの規模は最大で約65.5億円であり、東証グロースとしては大型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は1,761,000株、売出株式数は1,174,000株、オーバーアロットメント(OA)は440,200株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約29%とやや高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は40%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
(株)杏 | 56.53% | ◯ |
苗代亮達 | 40.70% | ◯ |
越野亨 | 0.19% | ◯ |
長山知広 | 0.19% | ◯ |
中山美智代 | 0.19% | ◯ |
上野英一 | 0.19% | ◯ |
長戸優也 | 0.13% | ◯ |
青山剛之 | 0.13% | ◯ |
石浦志乃 | 0.13% | ◯ |
勝木ひかる | 0.13% | ◯ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
サンウェルズの事業はパーキンソン病に焦点を絞った「PDハウス」、デイサービス、有料老人ホーム事業ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
予想PERは24.5~26.9倍であり、類似企業と比較すると中間的です。
上位株主にはVCはなく、万遍なくロックアップがかかっています。
約65.5億円という上場規模は東証グロースとしては大型です。
旧・東証マザーズの50億円以上の大型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- エクサウィザーズ:-10.4%
- Green Earth Institute:±0%
- サインド:-8.0%
- リニューアブル・ジャパン:-7.6%
- Finatextホールディングス:-23.3%
- AB&Company:-6.0%
- Photosynth:-6.0%
- セーフィー:+37.9%
- アシロ:+27.6%
- デコルテ・ホールディングス:-8.0%
- 全研本社:+11.6%
- プラスアルファ・コンサルティング:18.343.0%
- 日本電解:±0
- ペイロール:-6.5%
- ビジョナル:+43.0%
- スパイダープラス:+48.4%
- Appier Group:+26.9%
- ココナラ:+91.7%
- coly:+104.6%
- アクシージア:+41.4%
- QDレーザ:+134.4%
- ウェルスナビ:+50.0%
- ヤプリ:+65.8%
- プレイド:+99.4%
- Kaizen Platform:+1.7%
- クリーマ:+35.9%
- Retty:+36.5%
- プレミアアンチエイジング:+37.0%
- 日通システム:+83.3%
- I-ne:+12.5%
- ロコガイド:+130.3%
- SREホールディングス:-6.6%
- ランサーズ:+15.3%
- JTOWER:+63.8%
- フリー:+25.0%
- JMDC:+32.5%
- メドレー:-2.3%
- BASE:-6.9%
- HPCシステムズ:-6.0%
- ギフティ:+25.3%
- ステムリム:-7.0%
- ブシロード:+16.6%
- 新日本製薬:+13.2%
- Sansan:+5.8%
- EduLab:+2.2%
- ポート:-37.2%
- 自律制御システム研究所:-16.8%
- SBIインシュアランスグループ:±0%
- MTG:+21.6%
- メルカリ:+66.7%
- ラクスル:+9.7%
- SOU:+24.2%
- 神戸天然物化学:+56.6%
- HANATOUR JAPAN:+10.0%
- ウェルビー:+28.1%
- MS&Consulting:-2.3%
- PKSHA Technology:+128.3%
- ビーグリー:+0.1%
- アイモバイル:-6.8%
- ベイカレント・コンサルティング:-6.5%
- アカツキ:-8.0%
- ビジョン:+10.7%
- グリーンペプタイド:-8.0%
- メタップス:-7.9%
- イトクロ:+4.1%
- ヘリオス:+22.5%
- Gunosy:±0%
- サンバイオ:-14.5%
- Aiming:+12.2%
- ファーストブラザーズ:+2.5%
- イーレックス:+11.2%
- リボミック:-20.4%
- VOYAGE GROUP:+40.0%
- CYBERDYNE:+130.0%
- アキュセラ・インク:+27.8%
- シグマクシス:+0.3%
- オンコリスバイオファーマ:+34.6%
- じげん:+191.7%
- ペプチドリーム:+216.0%
- UMNファーマ:-8.0%
- ライフネット生命:-7.0%
- ダブル・スコープ:-8.0%
- テラプローブ:-7.5%
- エフオーアイ:-9.4%
- グリー:+51.5%
- カービュー:+5.5%
- ユー・エス・ジェイ:-4.9%
- ゲームオン:-8.0%
- GCA:+28.1%
- ミクシィ:+90.3%
以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺でマイナスリターンの可能性がある」です。
主幹事は野村證券です。その他は、下表の証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
野村証券 | 2,641,800 | 90.01% |
SMBC日興証券 | 146,700 | 5.00% |
東海東京証券 | 29,300 | 1.00% |
SBI証券 | 29,300 | 1.00% |
みずほ証券 | 29,300 | 1.00% |
楽天証券 | 29,300 | 1.00% |
今村証券 | 29,300 | 1.00% |
SBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、大和証券グループの大和コネクト証券、野村證券ルートでLINE証券、みずほ証券ルートのPayPay証券も、各証券が幹事に入っている場合は取り扱いを期待できます。
SBIネオモバイル証券ではWealthNaviに当選して手堅いリターンを獲得しました。
サンウェルズのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。

SBI証券が幹事団に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。

SBI証券は当サイト限定でお得なタイアップ・プログラムを実施しています。なんと口座開設だけで3,000円分のAmazonギフト券がプレゼントされます。口座開設・維持は無料です。
↓
SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。

岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。

マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。

野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの小型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
大和証券グループのネット証券である「大和コネクト証券」だと、お手軽にIPOに参加可能です。
岡三オンラインでも取扱いを期待できます。

岡三オンラインは、当サイト限定タイアップでお得な入会キャンペーンを行なっています。口座開設と1回以上の取引だけで3,500円+特別レポートがプレゼントされます。
ネット証券のキャンペーンとしては破格の内容でおすすめです。まだ口座をお持ちでない方は、ぜひこの機会に開設してみてはいかがでしょうか。
↓


<投資スタンス>
やや弱気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)