ROBOT PAYMENT(4374)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年9月9日(木)~9月15日(水)、上場日は2021年9月28日(火)です。
新規上場する市場は東証1部で、想定価格は1,760円(1単元17.6万円)です。公募価格は2021年9月16日(木)に決定。
仮条件は1,720円~1,860円と上限が上振れました。予想PERは60.9~65.9倍です。
初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
3,500〜4,500円(仮条件の上限比+88.2%~+141.9%)
ROBOT PAYMENTはインターネット決済代行サービス、企業内での一連の請求業務(請求・集金・消込・催促)の効率化・自動化を実現する「請求管理ロボ(SaaS型)」を展開しています。
監査法人は東陽監査法人で、本社所在地は東京都渋谷区神宮前6-19-20 第15荒井ビル4Fです。
ROBOT PAYMENTとは
ROBOT PAYMENTは、電子商取引(以下、EC)黎明期である2000年の創業以来、「インターネット決済代行サービス」を提供してきました。
「インターネット決済代行サービス」とは、ROBOT PAYMENTの顧客である事業者が、購買者に対して、インターネットを介してクレジットカードなどで決済ができる仕組みを提供するものです。
ROBOT PAYMENT独自のサブスクリプションビジネス向けの機能を備えたサービスに特徴があり、サブスクリプションビジネスを営む事業者をはじめとする様々な事業者に利用されています。この事業をペイメント事業と呼びます。
また、ROBOT PAYMENTは2014年に「インターネット決済代行サービス」の知見を活かし、同サービスと連動したクラウドサービスとして、「経理のミカタ」(現サービス名:「請求管理ロボ」)の開発、リリースを行いました。
「請求管理ロボ」は、企業内での一連の請求業務(請求・集金・消込・催促)の効率化・自動化を実現するサービスで、SaaS型で提供しています。この事業をフィナンシャルクラウド事業と呼びます。
従業員数は75名、平均年齢は31.0歳、平均勤続年数は2.4年、平均年間給与は503.4万円です。
ROBOT PAYMENTのIPOの諸データ
ROBOT PAYMENTの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益のいずれも、特殊要因を除くと右肩上がりの傾向となっています。
主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第17期 | 第18期 | 第19期 | 第20期 | 第21期 | |
---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 2016年12月 | 2017年12月 | 2018年12月 | 2019年12月 | 2020年12月 | |
売上高 | (千円) | 1,216,508 | 1,394,878 | 1,597,179 | 910,770 | 1,078,123 |
経常利益 | (千円) | 3,892 | 11,090 | 66,189 | 27,664 | 79,555 |
当期純利益 | (千円) | 3,548 | △193,317 | 67,890 | △153,630 | 109,534 |
資本金 | (千円) | 121,000 | 221,328 | 100,000 | 100,000 | 138,262 |
発行済株式総数 | (株) | 1,650,000 | 1,782,011 | 1,782,011 | 1,782,011 | 1,809,283 |
純資産額 | (千円) | 40,165 | 61,487 | 129,469 | 122 | 267,742 |
総資産額 | (千円) | 2,879,801 | 2,896,209 | 3,373,524 | 4,014,404 | 3,743,240 |
BPS | (円) | 24.34 | 34.5 | 72.6 | △0.00 | 73.95 |
1株配当 | (円) | - | - | - | - | - |
EPS | (円) | 2.15 | △117.06 | 38.09 | △43.10 | 30.35 |
自己資本比率 | (%) | 1.4 | 2.1 | 3.8 | △0.0 | 7.1 |
自己資本利益率 | (%) | 9.2 | - | 71.1 | - | 81.9 |
配当性向 | (%) | - | - | - | - | - |
営業CF | (千円) | - | - | - | 690,537 | △876,273 |
投資CF | (千円) | - | - | - | △189,525 | △147,344 |
財務CF | (千円) | - | - | - | 27,802 | 10,268 |
現金等 | (千円) | - | - | - | 3,489,664 | 2,476,314 |
従業員数 | (名) | 39 | 41 | 42 | 68 | 77 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月はボックス相場となっていますが、足元では崩れてからリバウンド基調です。
軟調な推移が続くとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
ROBOT PAYMENTのIPOの規模は最大で約4.5億円であり、東証マザーズとしてもかなりの小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は110,000株、売出株式数は110,000株、オーバーアロットメント(OA)は33,000株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約7%とかなり低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は50%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
清久健也 | 42.81% | ○ |
KKキャピタル(株) | 9.97% | ○ |
GMCM Venture Capital Partners I Inc | 8.06% | ○ |
(株)ベクトル | 4.15% | ○ |
BSP第4号投資事業有限責任組合 | 2.75% | ○ |
(株)Orchestra Investment | 2.66% | ○ |
小野進一 | 2.18% | ○ |
(株)エアトリ | 2.08% | ○ |
100キャピタル1号投資事業有限責任組合 | 1.83% | ○ |
菅下清廣 | 1.51% | ○ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
ROBOT PAYMENTの事業は、インターネット決済代行サービス、企業内での一連の請求業務(請求・集金・消込・催促)の効率化・自動化を実現する「請求管理ロボ(SaaS型)」ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2428 | ウェルネット | 19.06 | 1.34 | 2.62% |
3623 | ビリングシステム | 26.71 | 3.19 | 0.87% |
3753 | フライトホールディングス | 25.67 | 12.57 | 0.00% |
3769 | GMOペイメントゲートウェイ | 138.67 | 26.11 | 0.37% |
3923 | ラクス | 309.91 | 86.64 | 0.05% |
3994 | マネーフォワード | 赤字 | 41.76 | 0.00% |
4478 | フリー | 赤字 | 9.65 | 0.00% |
4847 | インテリジェントウェイブ | 17.51 | 2.17 | 2.23% |
訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しており、クラウドというキラーワードも事業に内包しています。
予想PERは60.9~65.9倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。
上位株主にはVCが名を連ねているものの、満遍なくロックアップがかかっています。
4.5億円という上場規模は東証マザーズとしてもかなりの小型です。
東証マザーズの5億円未満の超小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- BCC:+157.7%
- アイ・パートナーズフィナンシャル:+216.7%
- ENECHANGE:+300.0%
- タスキ:+655.2%
- ヘッドウォータース:+1,090.0%
- Branding Engineer:+495.9%
- フィーチャ:+805.8%
- アディッシュ:+70.8%
- サイバーセキュリティクラウド:+104.7%
- 関通:+110.6%
- ウィルズ:+372.4%
- ブランディングテクノロジー:+177.3%
- ハウテレビジョン:+209.5%
- Amazia:+33.0%
- バンク・オブ・イノベーション:+108.3%
- ZUU:+246.9%
- ビープラッツ:+354.5%
- 日本リビング保証:+189.8%
- アジャイルメディア・ネットワーク:+415.7%
- みらいワークス:+230.4%
- ウォンテッドリー:+401.0%
- インターネットインフィニティー:+281.8%
- ユナイテッド&コレクティブ:+177.8%
- シャノン:+320.7%
- エルテス:+263.7%
- フィル・カンパニー:+205.3%
- リファインバース:+62.9%
- AWSホールディングス:+235.3%
- 農業総合研究所:+78.1%
- ホープ:+130.0%
- グローバルウェイ:+373.0%
- ヨシムラ・フード・ホールディングス:+50.0%
- バリューゴルフ:+151.2%
- ラクス:+228.7%
- アクアライン:+21.7%
- アイリッジ:+429.2%
- テラスカイ:+350.0%
- エクストリーム:+296.4%
- ビーロット:+422.4%
- レアジョブ:+169.7%
- フィックスターズ:+162.0%
- シンプロメンテ:+135.3%
- サンワカンパニー:+268.4%
- フォトクリエイト:+126.0%
- ウォーターダイレクト:+200.0%
以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。
主幹事はSBI証券です。その他は、野村證券、大和証券、松井証券、楽天証券、岩井コスモ証券、東海東京証券、極東証券、東洋証券、あかつき証券で申し込めます。
野村證券ルートでLINE証券、大和証券グループのCONNECT、SBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券でも取り扱いの可能性があります。SBIネオモバイル証券ではWealthNaviに当選して手堅いリターンを獲得しました。
ROBOT PAYMENTのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
SBI証券が幹事団に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。
SBI証券は当サイト限定でお得なタイアップ・プログラムを実施しています。なんと口座開設だけで3,000円分のAmazonギフト券がプレゼントされます。口座開設・維持は無料です。
↓
SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。
マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの大型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
岡三オンラインでも取扱いの可能性があります。
岡三オンラインは、当サイト限定タイアップでお得な入会キャンペーンを行なっています。口座開設と1回以上の取引だけで3,500円+特別レポートがプレゼントされます。
ネット証券のキャンペーンとしては破格の内容でおすすめです。まだ口座をお持ちでない方は、ぜひこの機会に開設してみてはいかがでしょうか。
↓
SBIネオトレード証券でもIPOの取扱いを開始しています。委託幹事に名を連ねる可能性があります。
楽天証券も委託幹事団に名を連ねる可能性があります。
岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。
<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)