プライオリティ・パス会員が、一部の国際線ANAラウンジを使えるようになりました。
あらゆるANAラウンジではなく、国際線の関空のANAラウンジが対象です。国内線のANAラウンジは使えません。
羽田空港第3ターミナルのANAラウンジは2023年1月末、成田空港第1ターミナルサテライト2・5は2023年8月末で終了しました。
また、ファーストクラス利用者かダイヤモンドのANAプレミアムメンバーなど、ごく一部の方しか使えないANAスイートラウンジは対象外です。
これまでANA・スターアライアンスの一部クラス等の利用者、上級会員のみが使えたラウンジを、プライオリティ・パスを持つだけで使えるのは衝撃的です。
このニュースが流れたのは4月1日だったので、最初に目にした時は「エイプリルフールのジョーク?」と思ったほどでした。
なお、プライオリティパスと同様に、ラウンジキーでも一部ANAラウンジを利用可能です。
ラウンジキーが使えるクレジットカードを持っている場合、わざわざANAラウンジを使うためにプライオリティ・パスを追加する必要はありません。
プライオリティパスでANAラウンジを使う方法、対象のラウンジ、デメリット、継続性などについて解説します。
目次
対象のANAラウンジは1つ
プライオリティ・パスで使えるのは、国際線の関西国際空港第1ターミナルのANAラウンジです。
羽田空港第3ターミナルは2023年1月末で終了しました(羽田空港でのプライオリティパス詳細)。
また、成田空港第1ターミナルサテライト2・5も2023年8月末で終了。
ANAラウンジでは、上質な空間でフライトの待ち時間を過ごせますし、シャワーでサッパリすることが可能です。
また、ビール・ワイン・日本酒・ウイスキー等のアルコール、豊富なソフトドリンク、野菜・タンパク質・炭水化物・スイーツまで豊富な食事を楽しめます。
関空第1ターミナルのANAラウンジ
2023年8月中旬から、関西国際空港で使えるようになりました。
成田空港第1ターミナルサテライト2・5は2023年8月末で終了
サテライト2は、国際線出発エリア2階のゲート25の近くにあります。
第5サテライトは3階の出国審査後、ゲート52付近から4階へ上がり、ラウンジの標識に従って進めば出てきます。
営業時間はサテライト5は毎日午前7時00分~ANA運航最終便、サテライト2は午後1時~午後6時55分です。
肉料理は朝の時間帯はウインナー、昼以降は唐揚げという時期が多いです。
もちろんシャワーもあり、フライト前にサッパリできます。
使い捨てスリッパ、綿棒、髭剃り、歯ブラシ、化粧水などアメニティも充実しており、訪問時のシャンプー・コンディショナー・ボディーソープはミキモトで上質でした。
羽田空港第3ターミナルのANAラウンジ(2023年1月末終了)
羽田空港第3ターミナルのANAラウンジは、3階の出国審査後、ゲート110付近から4階へ上がれば辿り着けます。
営業時間は午前5時00分~ANA最終運航便が基本ですが、プライオリティパスで利用できる時間は、11時~18時になる日もありました。
ラウンジの設備・食事・ドリンクの詳細は、以下をご参照ください。
プライオリティ・パス会員が国際線出発時に利用可能!JAL利用時もOK
ANAラウンジを使えるのは、プライオリティ・パスの会員です。プライオリティパスを持つ方法としては、主に有料入会、クレジットカードの特典の2種類があります。
日本では有料で入会するよりもクレジットカードの特典で使う方がコストは低いので、大多数の方はクレジットカード経由でプライオリティ・パスに入会しています。
関空のANAラウンジでは、プライオリティ・パスのカード会員1名に加えて、同伴者1名が利用可能です。
同伴者の料金は基本35米ドル(2023/11/4時点の1ドル149.38円換算で5,228円)となっていますが、一部のクレジットカードは特別に家族会員や同伴者料金も無料にしています。
例えばアメックス・プラチナは、本会員・家族会員のいずれも無料入会でき、かつ同伴者1名無料なので4名まで無料で利用可能です。
カード名称 | 最大無料可能人数 | 年会費(税抜) |
---|---|---|
アメックス・センチュリオン | 6名 | 500,000 |
スルガVISAインフィニットカード | 5名 | 120,000 |
Recognized VIP | 4名 | 20,000-50,000 |
アメックス・プラチナ | 4名 | 150,000 |
ANAアメックス・プレミアム・カード | 4名 | 150,000 |
楽天ブラックカード | 3名 | 30,000 |
三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード | 2名 | 20,000 |
JCB THE CLASS | 2名 | 50,000 |
ANAラウンジに同伴者はプライオリティ・パス会員と同時に入る必要があり、2歳未満の子供は同伴者料金無料です。
対象のANAラウンジは国際線の保安エリア内にあるので、国際線搭乗時のみ利用できます。出発時のみで到着時は使えません。
利用する航空会社の制限はないので、ライバルのJALなどのワンワールド、デルタ航空などのスカイチームの加盟航空会社の搭乗時でもOK。もちろん航空連合非加盟の航空会社でも無問題です。
成田空港はターミナルが別なのでJAL便利用時は使えませんが、羽田空港第3ターミナルでは日本航空のフライト時もANAラウンジを使えました(羽田は2023年1月末終了)。
デメリット・注意点
ANAラウンジではラウンジでは、上質な空間でビール・ワイン・日本酒・ウイスキー等のアルコール、豊富なソフトドリンク、野菜・タンパク質・炭水化物・スイーツまで豊富な食事を楽しめます。
しかし、プライオリティ・パスでANAラウンジを使う場合、ANAステータス会員や上位クラス搭乗者にはない注意点が存在しています。
ANA運航最終便で営業終了
ANAラウンジは本来的にはANA利用者向けの空港ラウンジなので、ANA運航最終便で営業終了となります。
それ以降のフライトでは利用できません。
混雑時は利用不可
プライオリティ・パスがあれば、対象のANAラウンジを必ず使えるわけではありません。
「ラウンジの混雑状況により、入室制限が行われる場合があり」となっています。
ハワイ行きの大型便などの際にはANAラウンジが混雑する傾向にあり、週末の夜も混みます。
実際に日曜日にハワイに行く際にANAラウンジを利用したところ、大混雑で「プライオリティ・パスはNG」という状況。私はANA SFC会員(スターアライアンスゴールド)だったので、入ることが可能でした。
羽田空港ではファーストクラス搭乗者なのに、ANAラウンジのさらに上級であるANAスイートラウンジで、メインのラウンジが満室で入れなかったことすらある程です。
ANAラウンジが混雑している状況では、プライオリティ・パス会員は入室を断られることがあります。
なお、これはANAラウンジ以外の航空会社運営ラウンジも同様です。
成田のKALラウンジでも、混雑でプライオリティパス・ダイナースクラブ会員はNGという時間帯が有りました。
継続提供はコミットなし
ANAラウンジはSoft Launchとして試験的に利用可能となっており、利用条件などは予告なく変更される可能性があります。
継続的にプライオリティ・パス会員が使えることをコミットしている訳ではありません。
現状ではコロナ禍から国際線利用者が回復してきていますが、まだ回復途上にあります。
そのようなことからプライオリティ・パスに開放したのでしょう。保有施設を有効活用して、なんとか収入を拡大という趣旨があります。
海外旅行・出張が完全に正常化し、国際線利用者が2019年までの状況に戻ったら、プライオリティ・パスでは使えなくなる可能性があります。
実際に羽田空港では2023年1月末、成田空港は2023年8月末に終了しました。
利用前にプライオリティ・パス公式サイトで確認しておくのが無難です。
- 関西国際空港 ANA LOUNGE
- 成田空港 ANA LOUNGE(Satellite 5)※2023年8月末終了
- 成田空港 ANA LOUNGE(Satellite 2)※2023年8月末終了
- 羽田空港 ANA LOUNGE(2023年1月末終了)
プライオリティ・パス特典でおすすめのクレジットカード
プライオリティパスは、日本各地の空港、海外で活躍します。
プライオリティ・パス無料の特典が付帯しているクレジットカードについては、以下で徹底的に解説しています。
このページでは特に人気が高くておすすめのカードを厳選して3枚ご紹介します。
楽天プレミアムカード
プライオリティ・パスを利用できるクレジットカードで最も安価なのは、楽天プレミアムカードです。
ゴールドカード相当のクレジットカードであり、年会費は10,000円(税抜)です。
家族会員の年会費は500円(税抜)で、プライオリティ・パスの特典が付帯するのは本会員のみです。
世界中の148ヶ国、600を超える都市で1,300ヵ所以上の空港VIPラウンジが使い放題となるプライオリティパスに無料で入会できます。
通常は年会費469米ドルであるプレステージ会員が0円です。1ドル149.38円(2023/11/4時点)換算だと年会費70,059円が無料になります。
楽天プレミアムカードはお得な入会キャンペーンも魅力的です。

国際ブランド |
---|
電子マネー・Pay・NFC決済 |
---|
- ETC
- 家族カード
- 分割払い
- リボ払い
- 海外旅行保険
- 国内旅行保険
- ショッピング保険
年会費(税抜) | 発行スピード | |
---|---|---|
本会員 | 家族会員 | |
10,000円 | 500円 | 最短3営業日 |
還元率 | マイル還元率 | ポイント名 |
1.0% | 0.5% (ANA・JAL) | 楽天ポイント |
- SPUにて楽天市場でポイント5倍~15.5倍
- プライオリティ・パスのプレステージ会員無料
- 楽天関連でお得な優待特典(選べる3つのコース)
- 抵コストインデックス投信の積立が1%
- 誕生月は楽天市場・楽天ブックスが+1%
- 充実の付帯保険、ハワイラウンジでは専用ゾーン
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスは、リーズナブルなプラチナカードです。
年会費は20,000円(税抜)で、プライオリティパスの同伴者料金が楽天プレミアムカードより安いのがメリットです。
年間コスト20,000円(税抜)でプライオリティ・パスを保有でき、JALマイルが付与率1.125%で、コンシェルジュサービス、各種付帯特典も利用できます。
主な特典
- SAISON MILE CLUBでJALマイルが貯まりやすい(1.125%)※au PAYチャージ&利用なら合計1.375%
- プライオリティパス
- コンシェルジュサービス
- 優待サービス・entrée(オントレ)
- セゾンプレミアムセレクション by クラブ・コンシェルジュ
- セゾンアメックスキャッシュバック
- 充実の付帯保険
ビジネスという名前がついていますが、法人口座を引き落とし口座に設定できて、一部にビジネス向けのサービスがあるだけで、個人に対して与信されるので会社員でも申し込めます。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスも、お得な入会キャンペーンを開催しています。
三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
夫婦でフライトする機会が多い方、家族もプライオリティ・パスを使う必要がある方は、三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードが選択肢です。
年会費が22,000円(税込)とプラチナカードとしては安価で、家族会員の年会費は1名まで無料、2名以降は3,300円(税込)とリーズナブルです。
プラチナカードのステータスに加えて、多種多様なサービスを受けられます。
主なメリット
- 家族会員も無料のプライオリティパス
- プラチナ・コンシェルジュサービス(電話・メール・LINEで依頼可能)
- プラチナ・ホテルセレクション from Concierge
- アップグレードサービス from Concierge
- プラチナ・グルメセレクション(コース料理1名分無料)
- 手荷物空港宅配サービス(往復無料)、コート預かりサービス
- スーペリア・エキスペリエンス(優待サービス)
- 充実の付帯保険
本会員に加えて家族会員のプライオリティパスのプレステージ会員が無料なので、これだけで年会費は元がとれてしまいます。
プライオリティパスがもらえるカードで最も低コストなのは楽天プレミアムカードです。しかし、こちらは家族会員が対象外です。
夫婦でプライオリティパスを使うならば、三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードは、楽天プレミアムカードと同じ年会費で持てます(どちらも年22,000円/税込)。
空港ラウンジを無料で使えるクレジットカードの中でもエッジが利いています。
コート預かりサービスは、冬に暖かい国・地域に海外旅行・出張する場合にとても便利で、私は愛用しています。
楽天プレミアムカードとセゾンプラチナ・ビジネス・アメックスにはコート預かりサービス無料特典がありません。
手荷物空港宅配サービスは家族会員も対象。手荷物宅配は1回あたり2,000円程度の費用がかかることが多いです。
往復2名分の荷物を宅配すると、1回の海外旅行につき約8,000円分は得します。とてもコスパが良好です。
夫婦でプライオリティ・パスを利用でき、無料で世界中のラウンジが使い放題になるので、使わなくてもお得なクレジットカード、年会費を取り戻せるプラチナカードです。