PRESTIA(プレスティア)というグローバル時代に相応しい銀行口座サービスがあります。SMBC信託銀行(旧シティバンク銀行)のサービスです。
豊富な外貨のマルチマネー口座、外貨キャッシュカードで海外ATMが無料で利用可能、リーズナブルな海外送金手数料など、旧シティならではのワールドワイドなベネフィットが豊富です。
月100回も国内ATM手数料を無料にすることもでき、日本国内オンリーでもお得で便利です。
SMBC信託銀行プレスティアのメリット、デメリット、特典、お得な使い方について丹念に分析します。
公式サイトあおぞら銀行BANK(普通預金が好金利)
目次
SMBC信託銀行のPRESTIAとは
PRESTIA(プレスティア)はSMBC信託銀行のサービスです。SMBC信託銀行は三井住友銀行の三井住友フィナンシャルグループ傘下の信託銀行です。
ソシエテジェネラル信託銀行のプライベートバンキング部門に、旧シティバンク銀行のリテールバンク部門を加えてパワーアップし、旧シティのサービスを「PRESTIA」としてリブランディングしました。
日本国内に居住している方であれば原則として誰でも口座開設することが可能です。多額の最低預金金額がある訳ではありません。
支店の窓口だけではなく、インターネットや電話でも口座開設することが可能です。旧シティバンク銀行に口座を持っていた方は、切り替えることなくそのままキャッシュカード等を使えます。
ちなみに三井住友信託銀行は三井住友トラスト・ホールディングス傘下であり、SMBC信託銀行とは無関係です。
三井住友信託銀行と三井住友銀行は同じ住友グループ(旧・住友財閥)であり、両社ともに白水会(住友グループの主要会社の社長が参加する会)の構成企業です。
しかし、仲が今ひとつであることで有名であり、むしろ敵対関係のような様相を呈しています。
SMBC信託銀行プレスティアには、円普通預金口座、プレスティア マルチマネー口座円普通預金/外貨普通預金、米ドル普通預金口座の3つの口座があり、有機的に連動してグローバル時代に資するサービスを提供しています。
円普通預金口座において、日本国内でSMBC信託銀行のATMに加えて、日本全国のゆうちょ銀行やセブン銀行からも引出し・預入れが可能です。世界200以上の国・地域で現地通貨引き出しも可能です。
プレスティア マルチマネー口座は資産運用専用口座であり、円以外にも10通貨を預けれて資産運用が可能となっています。
外貨宅配・外貨現金の受取、国内送金・海外送金が可能です。
米ドル普通預金口座は米ドル引出専用口座であり、プレスティア外貨キャッシュカードで、米国内のCD/ATMが利用できます。
3つの口座間の振替手数料は無料であり、ワールドワイドな預金・引出・送金が可能となっています。取扱商品の一覧は下表のとおりです。
区分 | 種類 | 具体的な商品名 |
---|---|---|
円預金 | 普通預金 | 円普通預金 |
プレスティア マルチマネー口座円普通預金 | ||
定期預金 | スーパー定期(1週間・2週間・1ヵ月・3ヵ月・6ヵ月・1年、2年、3年) | |
大口定期(1,000万円以上)※1週間・2週間・1ヵ月・3ヵ月・6ヵ月・1年、2年 | ||
仕組預金 | プレミアム・デポジット[円投資型](1週間・2週間・1ヵ月・3ヵ月・その他) | |
外貨預金 | 普通預金 | プレスティア マルチマネー口座外貨普通預金 |
定期預金 | 外貨定期預金(1週間・2週間・1ヵ月・3ヵ月・6ヵ月・1年、その他) | |
仕組預金 | ステップアップ定期預金(2年) | |
プレミアム・デポジット[外貨投資型](1週間・2週間・1ヵ月・3ヵ月・その他) | ||
プレミアム・デポジット[クロスカレンシー型](1週間・2週間・1ヵ月・3ヵ月・その他) | ||
債券(金融商品仲介) | 米国債や世界銀行債などの外国債券が中心 | |
保険 | 個人年金保険 | |
終身保険 | ||
養老保険 | ||
投信 | 各種投資信託 プレスティア オンライン専用ファンド | |
ローン | 住宅ローン・不動産担保ローン | |
セカンドハウスローン | ||
不動産投資ローン | ||
不動産活用ローン | ||
クレジットカード | ||
お預入れ総額1,000万円以上の「PRESTIA GOLD」(プレスティア・ゴールド)になると、振込手数料無料、海外送金手数料無料、コンサルティング等の充実したサービスを受けることができます。
以下、プレスティアの各サービスについてブレイク・ダウンします。
口座維持手数料は無料にできる
SMBC信託銀行プレスティアは月額2,000円(税抜)の口座維持手数料が設定されています。支払日は毎月第1営業日です。
ただし、新規口座開設月から翌々月までは無料です。それ以降も、以下のどれかの条件を満たしたら口座維持手数料が無料になります。
- 前月の月間平均総取引残高(預金等)が50万円相当額以上
- 前月の月間平均総取引残高の外貨部分が20万円相当額以上
- 前月末時点でローン商品のお借入れがあること(プレスティア マルチマネークレジットは除く)
- 前月最終営業日の当行所定の時点でプレスティア マルチマネークレジットの借入があること
- 前月25日時点(※)で、SMBC信託銀行の提携クレジットカードの会員(PRESTIA Visa GOLD CARD等)
※25日が土・日・祝休日の場合は前営業日
最も簡便なのは円預金を含めた資産残高(預金などの総額)を50万円以上にするか、外貨預金等の外貨建て資産を円換算で20万円以上にすることです。
プレスティアに口座を開設しようとしている方は50万円以上は余裕で預けられるエグゼクティブでしょうから、口座維持手数料は無料でプレスティアを利用することが可能です。
50万円未満しか預金がない場合は、やはり住信SBIネット銀行、ソニー銀行、楽天銀行、auじぶん銀行などのネット銀行がおすすめです。詳細は以下で徹底解説しています。
月100回も日本国内のATMが手数料に!
バンキングカード(国際キャッシュカード)で、外国はもちろん日本でもATMで入出金が可能であり、毎日の生活に便利に活用できます。メインバンクとして使うことも可能です。
SMBC信託銀行のATM、三井住友銀行なら24時間手数料無料で入出金できます。
その他、セブンイレブン等にあるセブン銀行、ゆうちょ銀行または郵便局、都市銀行・地方銀行のCD/ATMも所定の条件を満たせば手数料無料で利用できます。
時間帯により100円(税抜)~300円(税抜)の手数料が無料になってお得です。
新規口座開設月から翌々月までは月20回まで無料となります(キャッシュバック方式)。
また、前月の月間平均総取引残高が100万円相当額以上か、プレスティアゴールド/プレスティアゴールドプレミアムの場合は、1ヶ月あたり100回までATM手数料が無料となります(キャッシュバック方式)。
都市銀行・地方銀行の場合は、バンキングカード(国際キャッシュカード)の引出対象口座(円普通預金口座か円当座預金口座)の引出時の残高が5,000円以上必要です。
円預金を100万円預け入れておけば、月100回も日本中のATM手数料が無料になります。他の銀行は月5回、10回、15回といった制限がある金融機関が多いです。
そうした中でプレスティアは月100回と圧巻の回数が無料になります。毎日毎日、来る日も来る日も、1日あたり3回ATMを使っても手数料がかかりません。
よほど細かく1日数回ATM手数料を使わない限りは、完全無料で国内ATMが使えてパワフルです。
世界200以上の国・地域で出金可能
SMBC信託銀行プレスティアの日本国内で使えるキャッシュカード「バンキングカード」(国際キャッシュカード)は、海外でもそのまま利用可能です。事前の手続きは一切不要です。
海外ATMでバンキングカードを入れると、円普通預金口座から現地通貨にその場で交換して引き出すことが可能です。
対応している国・地域は世界200以上と圧巻の数であり、対応CD/ATMは200万台以上にのぼります。
PRESTIAのキャッシュカード1枚あれば、海外旅行・出張、子供の留学などの各局面において役立ちします。
海外でトラブルに遭った時も、24時間365日、日本語で相談できる「プレスティアホン バンキング」を利用できます。盤石のサポート体制が構築されています。
多通貨Visaデビット一体型キャッシュカード「GLOBALPASS」では、海外でのATM手数料は無料です。
一部のCD/ATMではCD/ATMオーナーが別途手数料を徴収する場合があります(いわゆる現地ATM手数料)。また、所定のネットワーク手数料がかかる場合があります。
海外ATMで現地通貨で引出す際の円貨への換算レートは、米ドルの場合、当日の日本のSMBC信託銀行店頭での米ドル電信売レート(TTS)に3%を加えたレート(TTS×1.03)となります。
その他の通貨の場合は、提携機関が定めたレートで米ドルに換算された金額に、上記のレートを乗じて円貨を算出します。
SMBC信託銀行プレスティアでの現地通貨引出しでは、為替手数料が発生します。これは他のどの銀行でも同様です。
家族が使える家族用バンキングカードの「代理人カード」もあります。通常のバンキングカード(国際キャッシュカード)と同じ機能があります。
配偶者が友だちと行く海外旅行、子供の海外留学などに便利です。一つの口座につき、2枚まで発行可能です。
アメリカでは米ドルの出金手数料が無料!
PRESTIAに口座があれば、プレスティア外貨キャッシュカード(米ドル決済専用キャッシュカード)を無料で利用できます。別途申し込むと発行できます。
アメリカ国内のCiti、Citibank、VISA、PLUSのマークがあるCD/ATMで利用できる米ドル専用キャッシュカードです。
米ドル普通預金口座にある米ドル資金を、米ドルのまま引出すことができます。引出時に為替手数料が発生しないのがメリットです。
1度に引き出せる金額はデフォルトは1,000米ドルであり、最大3,000米ドルまでUPできます。ただし、ATMによっては固有の上限が設定されている場合があります。
逆に0ドルに設定することも可能です。0~3,000米ドルの範囲で10米ドル単位で設定可能です。普段は0ドルに設定しておき、使うときだけ増やすとセキュリティが頑健化します。
米国のシティバンクATMでの引き出しの場合は、ATM利用手数料は無料です。ATMオーナーがCitiでない場合は利用手数料がかかる場合があります。
CitiのATM以外では1回あたり2米ドルの利用手数料が発生します。円換算のATM手数料は下表のとおりです。
ドル円(USD/JPY) | ATM手数料 | ドル円(USD/JPY) | ATM手数料 |
---|---|---|---|
75.0 | 150 | 107.5 | 215 |
77.5 | 155 | 110.0 | 220 |
80.0 | 160 | 112.5 | 225 |
82.5 | 165 | 115.0 | 230 |
85.0 | 170 | 117.5 | 235 |
87.5 | 175 | 120.0 | 240 |
90.0 | 180 | 122.5 | 245 |
92.5 | 185 | 125.0 | 250 |
95.0 | 190 | 127.5 | 255 |
97.5 | 195 | 130.0 | 260 |
100.0 | 200 | 132.5 | 265 |
102.5 | 205 | 135.0 | 270 |
105.0 | 210 | 137.5 | 275 |
プレスティアゴールドの場合は通常2米ドル/回の手数料が無料になります。
かつてはマルチマネー口座の米ドル普通預金から引き落とす「ドルカード」というクレジットカードがありましたが、2017年2月28日で終了しました。
海外送金が便利でリーズナブル
SMBC信託銀行プレスティアは旧シティバンクだけあり、外貨預金、外貨送金にエッジ・優位性があります。
日本経済新聞社が三大都市圏の個人を対象に実施した「第13回日経金融機関ランキング」(2016年11月24日~12月5日)では、「外貨預金の品ぞろえが充実」部門でNo.1に君臨しています。
米ドル、豪ドル、ニュージーランドドル、英ポンド、カナダドル、スイスフラン、ユーロ、香港ドル、ノルウェークローネ、南アフリカランドの10通貨を取り扱っています。
プレスティア マルチマネー口座は1万円相当額以上から利用できます。小口でも取引することができます。為替手数料(1通貨あたり片道)は下表のとおりです。
通貨名 | 為替手数料 |
---|---|
米ドル、ユーロ、豪ドル、 NZドル、カナダドル、 英ポンド、スイスフラン、 シンガポールドル、トルコリラ | 1円 |
香港ドル、南アフリカランド、 オフショア中国人民元 | 0.4円 |
ノルウェークローネ、 スウェーデンクローネ、 デンマーククローネ、 メキシコペソ | 0.3円 |
タイバーツ | 0.08円 |
低コストの海外送金手数料
海外送金に際しては、外国送金手数料、関係銀行手数料、為替取扱手数料(リフティング・チャージ)などが発生します。
銀行によっては、外貨取扱手数料、仲介手数料、関係銀行手数料といった名前の手数料がかかる場合もあります。
SMBC信託銀行プレスティアは1通貨0.3~1円の為替手数料(上の表参照)以外は、海外送金手数料のみとシンプルです。個人の場合はリフティング・チャージはかかりません。
海外送金手数料はインターネットで前月の残高が100万円相当以上なら2,000円まで下がります。
区分 | 前月の残高が 100万円相当以上 | 左記以外 |
---|---|---|
プレスティア オンライン(ネット) | 2,000円 | 3,500円 |
プレスティアホン バンキング(電話) | 2,500円 | 4,000円 |
窓口(郵送含む) | 4,000円 | 4,000円 |
メガバンクの海外送金(最安値)よりも圧倒的に低コストとなります。
- 三菱UFJ銀行:3,000円(在外支店・現地法人あては2,500円)+円為替/取扱手数料(最低2,500円)+為替手数料(米ドルなら1通貨1円)
- 三井住友銀行:3,500円(海外店・連携銀行あては3,000円)+関係銀行手数料2,500円+為替手数料(米ドルなら1通貨1円)
- みずほ銀行:5,500円(本支店あては5,000円)+為替手数料(米ドルなら1通貨1円)
被仕向送金は無料
なお、海外からSMBC信託銀行プレスティア口座宛に被仕向送金をした場合、入金時の手数料(着金手数料・入金手数料・リフティング・チャージ等)は一切かかりません。
迅速・安全・確実にプレスティアへの海外送金を実行できます。受入可能通貨も10通貨と豊富です。
海外からSMBC信託銀行プレスティアへ送金するのに必要なSWIFTコードは「SMTCJPJT」です。
インターネットや電話で手続きが24時間可能
送金先を事前登録すると、プレスティアホン バンキング(電話)、プレスティア オンライン(インターネット)を使えるようになります。
SMBC信託銀行の窓口に行くことなく、夜間でも土・日・祝日でも、システムメンテナンスを除いて原則24時間365日、日本でも海外でも海外送金の手続きが可能です。いつでもどこでも海外送金を指示できます。
電話も24時間対応しているので便利です。近所にプレスティアの店舗がなくても、海外滞在中でもSMBC信託銀行は海外送金に八面六臂の活躍を見せてくれます。
邦銀屈指の並外れた対応力
邦銀は送金国・送金通貨が限定的となっていますが、SMBC信託銀行のPRESTIAは世界中の多様な国・地域の多様な通貨での送金が可能です。
また、国際送金業務の経験値が邦銀屈指であることから、トラブル時の対応も相対的に優れています。ここは旧シティバンクの真骨頂です。
日本の多くの銀行は海外送金のネットバンキング・電話での送金限度額は低く、一定金額を超えると銀行窓口での手続きを強いられます。
しかし、プレスティアならプレスティア オンラインの限度額(300万円)を超える海外送金でも、電話連絡と海外電信送金依頼書兼告知書等の郵送でOKです。
忙しいビジネスエグゼクティブだといちいち銀行窓口に出向くのは手間がかかりますし、時給数千円といった方ですと大いなる機会損失になってしまいます。この点、SMBC信託銀行のプレスティアは格段の利便性があります。
マネーパートナーズかYJFX!→プレスティアで米ドルが最高に低コスト
日本のFXの中でYJFX!かマネーパートナーズには、銀行に外貨を出金(送金)できるサービスがあります。
マネーパートナーズかYJFX!とSMBC信託銀行プレスティアを併用すると、円→外貨→現地通貨引出し(海外送金)を低コストで行うことが可能になります。
FXは外貨預金と比較すると為替手数料(円→外貨に交換する際の手数料)が圧倒的に低いのがメリットです。
プレスティアは米ドルの場合は1通貨あたり1円ですけれども、YJFX!は原則0.3銭、マネーパートナーズは原則0.5銭です。
1円は100銭なので、YJFX!は約333分の1、マネーパートナーズは約200分の1という圧巻の低コストです。
そこでFXで円を外貨に交換して、その外貨をプレスティアの口座に送金するというストラテジーが有効になります。プレスティアは着金手数料(リフティング・チャージ等)が無料なのが強みとなります。
YJFX!は現引き手数料は無料ですが、外貨の場合は1回あたり1,500円の出金手数料が発生します。取引は1,000通貨単位です。
マネーパートナーズは外貨両替手数料が1通貨あたり20銭(リアルタイムレートに20pips上乗せ)で、出金手数料は1回あたり2万通貨未満は2,500円、2万通貨以上は無料です。
「現受け」という制度もありFXの建玉時のレートで外貨を受け取ることもできます。この場合は、現引き手数料が1通貨あたり40銭(新規建玉時の数量が10万通貨単位以上の場合は20銭)です。
手数料名 | YJFX! | マネーパートナーズ | |
---|---|---|---|
外貨両替 | 現受け | ||
取引単位 | 1,000通貨 | 1通貨 | 1万通貨 |
為替スプレッド | 原則0.3銭 | 原則0.5銭 | 原則0.5銭 |
交換手数料 | 無料 | 20銭(リアルタイム レート+20pips) | 10万通貨以上:20銭 10万通貨未満:40銭 |
出金手数料 | 1,500円 | 2万通貨以上:無料 2万通貨未満:2,500円 |
まずYJFX!かマネーパートナーズに、提携のメガバンクやネット銀行等から入金します。
次にYJFX!の場合は交換したい外貨の通貨ペアを選択して外貨をロングして、現受を行います。マネーパートナーズの場合は外貨両替を行います。
そして、外貨をSMBC信託銀行プレスティアのマルチマネー口座へと出金して、マルチマネー口座から米ドル普通預金口座に振り返ると、キャッシュカードで海外ATMで米ドルを引き出せるようになります。
シティバンクのATMならATM出金手数料も無料(一部除く)なので、後は無料のCitiのATMから下ろせば、極めて低コストでの海外送金が可能となります。
長期間に渡ってアメリカに出張や留学で滞在する場合は、まとまった米ドルが必要となるので、この方法が最も低コストとなります。
YJFX!かマネーパートナーズかはYJFX!の方が低コストです。ただし、YJFX!では2016年1月には185,637件もの情報流出事件が発生しています。
マネーパートナーズの外貨両替については、以下で徹底的に解説しています。
FXを利用することに抵抗がある場合は、プレスティア以外では楽天銀行も海外送金の手数料が安いです。
SMBC信託銀行プレスティア・楽天証券外貨送金サービス
プレスティアと楽天証券の間の外貨入出金手数料が安くなる「SMBC信託銀行プレスティア・楽天証券外貨送金サービス」があります。
プレスティア→楽天証券
SMBC信託銀行へ事前に「楽天証券専用の送金登録」を行ってから電話で送金指示すると、SMBC信託銀行から楽天証券に入金する際の入金手数料が、通常4,000円/1回→1,000円/1回と大幅割引(75%OFF)となります。
プレスティアホン バンキングはフリーダイヤルで通話料無料ですし、24時間365日受け付けているので極めて便利です。
SMBC信託銀行プレスティア以外の銀行からの入金では最低でも2,000円程度は発生するので極めて低コストです。
楽天証券→プレスティア
楽天証券からSMBC信託銀行へ出金する際の手数料も安くなります。「SMBC信託銀行・楽天証券外貨送金サービス 」を使っていなくても、以下の5通貨で1回あたり1,000円がキャッシュバックされます。
通貨 | 通常出金 手数料 | 出金手数料の 円換算額 | SMBC信託銀行 利用特典 | 割引率 |
---|---|---|---|---|
米ドル | 25 USD | 2,728 | -1,000 | -37% |
ユーロ | 20 EUR | 2,340 | -1,000 | -43% |
オーストラリアドル | 35 AUD | 2,882 | -1,000 | -35% |
ニュージーランドドル | 40 NZD | 3,069 | -1,000 | -33% |
カナダドル | 30 CAD | 2,425 | -1,000 | -41% |
人民元 | 200 CNY | 3,164 | - | - |
イギリスポンド | 12 GBP | 1,677 | - | - |
出金手数料の円換算額に用いた為替レートは2017年4月22日19時時点のレートです。33%~43%も大幅にディスカウントされてお得です。
キャッシュバックの回数に制限はないので、何回でも適用されます。
毎月末までの出金回数をカウントして、翌月中旬までに「出金回数×1,000円」を楽天証券円貨預り金口座に円貨で振り込んでくれます。
楽天証券からSMBC信託銀行への外貨出金は、楽天証券カスタマーサービスセンター(フリーダイヤル)に電話すればOKです。受付時間は営業日の8:00~15:30です。
楽天証券は豊富な商品ラインナップをリーズナブルな手数料で利用できるネット証券です。以前に楽天証券にインタビューに行き、サービス内容について丹念にお伺いしました。
その他楽天証券の詳細については、以下で徹底的に解説しています。
つみたてNISAでは楽天ポイントが利用可能である点がメリットです。
楽天証券は日々のトレーディング、中長期的な資産運用の両面で優れており、資産形成に資するオンライン証券です。私もフル活用してパフォーマンスを向上させています。
口座開設・維持は無料であるにもかかわらず、100万の資産運用でも大活躍します。
一歩先に進んだ画期的な仕組みが満載のネット証券であり、証券会社の基準を変えて一新する程のインパクトを放っています。
楽天証券での投資はボーナスの使い道としても有力な選択肢です。お得な口座開設キャンペーンも開催しています。
1000万円の総取引残高などで「PRESTIA GOLD」に
SMBC信託銀行プレスティアで月間平均総取引残高が1,000万円以上かつ月間平均資産運用残高が300万円以上の両方を満たすと、「PRESTIA GOLD」という特別なサービスを受けることができます。
多彩な商品の手数料優遇サービス、プレスティアゴールド グローバル サポート、コンサルティング&マーケット情報、会員誌の閲覧が可能です。
手数料の優遇
とりわけ大きなメリットとなるのは手数料の優遇です。具体的には以下のとおりです。
- 国内円振込手数料無料:通常400円(税抜)→無料(他行宛振込手数料も無料)
- 海外送金手数料無料:通常2,000円~4,000円→無料
- 円資金による外貨購入時為替手数料:50%OFF
- 外貨現金の取扱手数料優遇:通常1ドル2円・1ユーロ3円→無料(1日あたり5,000米ドルまたは5,000ユーロまで)
- クロスカレンシー取引(外貨間為替取引)手数料:外貨を円に交換する部分の手数料が無料、円から外貨に交換する部分の手数料が70%OFF
他行宛振込手数料、海外送金手数料が無料になるのがとりわけ大きなメリットです。ちなみにSMBC信託銀行以外に他行宛振込手数料が無料になる銀行は以下にまとめています。
プレスティアゴールド グローバル サポート
SMBC信託銀行プレスティアゴールド グローバルバンキングを受けられます。世界39の国と地域から、日本のプレスティアゴールド担当オペレーターと無料で通話できます。
世界各地のシティバンク支店に設けられているシティゴールド専用ラウンジを自由に利用できます。リラックスした空間のなかで、最新のマーケット情報などを確認できます。
インターナショナルSOSサービス提供の医療電話相談サービスを受けられます。
24時間365日体制で、渡航先の医療情報の提供、海外滞在中の医療相談、緊急時の医療機関の紹介などのサポートを受けられます。
その他
その他、住宅ローン、不動産投資ローン、預金金利上乗せ、PRESTIA Visa PLATINUM CARDを申込可能などのメリットがあります。
ゴールド専任のコンサルタント「プレスティアゴールド エグゼクティブ」による資産運用の相談、外国為替専門スタッフのコンサル、プレスティアゴールド ファイナンシャルセミナー、プレスティアゴールド スペシャルレポートもあります。
5000万円以上等だと「PRESTIA GOLD PREMIUM」
プレスティアで月間平均総取引残高が5,000万円以上かつ月間平均資産運用残高が1,000万円以上の両方をクリアすると、「PRESTIA GOLD PREMIUM」となります。
円資金による外貨購入時為替手数料割引が70%OFFとなり、ウェルス・マネジメントプログラムが受けられます。
各分野のエキスパートたちがチームとなり、世界レベルのクオリティとホスピタリティでサポートしてくれます。
- 事業承継・相続対策
- 資産形成プランのご提案
- 「機関投資家品質をお客様に」がコンセプトの金融レポート
- 証券担保ローン(最高5億)・商業用不動産担保ローン(最高20億)・私募債・投資信託
- 預け入れ金額による金利上乗せ(優遇サービス)
PRESTIA GOLD PREMIUM LINE(プレスティアゴールドプレミアム専用ライン)が用意されて、24時間365日また冴えることなく電話できます。
音声ガイダンスはなく、電話取引用暗証番号等の入力も不要です。24時間365日、海外からも利用できます。
プレスティアのメリット一覧
これまでSMBC信託銀行プレスティアの主要な特徴について述べてきました。ここでPRESTIAの主要なメリットについてまとめると以下のとおりです。
- 月100回も日本国内のATMが手数料(円預金100万円の預入)
- 世界200以上の国・地域で出金可能なバンキングカード(国際キャッシュカード)
- 米国のCitiのATM引き出しは、ATM利用手数料が無料
- リーズナブルな海外送金手数料
- 被仕向送金(SMBC信託銀行への海外送金)は無料(10通貨の外貨普通預金口座に入金可能)
- 邦銀屈指の海外送金業務に関する対応力
- マネーパートナーズかYJFX!との組み合わせで極めて低コストで海外送金可能
- SMBC信託銀行プレスティア・楽天証券外貨送金サービス
- 1000万円以上の預け入れで「PRESTIA GOLD」に(他行宛振込手数料・海外送金手数料無料、健康
- 医療相談サービス、海外39カ国で無料日本語電話サポート)
デメリット
SMBC信託銀行プレスティアにはデメリットもあります。第一に月2,000円(税抜)という高額の口座維持手数料が発生する点です。
しかし、これは50万円の円預金、20万円の外貨預金、クレジットカードのPRESTIA Visa GOLD CARDの保有で無料にできるので大きなデメリットではありません。
PRESTIA Visa GOLD CARDは年会費10,000円(税抜)ですが、初年度は無料で2年目以降も前年度のカード利用30万円以上で無料となります。
年30万円(月25,000円)の利用で無料となり、プレスティアの口座維持手数料も無料となるので、ハードルは高くありません。
各種公共料金、携帯電話料金、インターネット料金などの固定費をクレジットカード払いにすれば多くの方はそれだけで月25,000円近くに達するでしょう。
第二に、円預金も外貨預金もいずれも金利が低いことです。メガバンクと同程度の低水準であり、ネット銀行のようなボーナス時期のお得なキャンペーンもありません。
第三に、外貨両替手数料が割高である点です。住信SBIネット銀行、ソニー銀行の外貨預金と比較すると高コストです。
通貨 | プレスティア | 住信SBI | ソニー銀行 |
---|---|---|---|
米ドル | 1円 | 4銭 | 15銭 |
ユーロ | 1円 | 13銭 | 15銭 |
豪ドル | 1円 | 25銭 | 45銭 |
NZドル | 1円 | 25銭 | 45銭 |
英ポンド | 1円 | 28銭 | 45銭 |
カナダドル | 1円 | 25銭 | 45銭 |
スイスフラン | 1円 | 28銭 | 45銭 |
香港ドル | 40銭 | 5銭 | 9銭 |
南アフリカランド | 40銭 | 14銭 | 20銭 |
ノルウェークローネ | 30銭 | - | - |
タイバーツ ※新規預入は停止 | 8銭 | - | - |
第四に、取扱いの投資信託、保険、仕組預金は手数料が高めの商品ばかりであり、資産運用には適していません。
投信はネット証券でインデックス投信を買うか、対面証券でIPO・優良PO獲得のバーター材料にするのがベストです。
保険はデュレーションが長い商品で低金利の状況では妙味がありませんし、仕組預金は金融機関側の利鞘が厚いので原則としておすすめできない商品です。
SMBC信託銀行のプレスティアは、資産運用ではなく、決済・送金・現地通貨引出に活用するのがベストです。
まとめ
SMBC信託銀行(旧シティバンク)のPRESTIA(プレスティア)は、10種類という豊富な外貨のマルチマネー口座を活用できます。
外貨キャッシュカードで海外ATMが無料で利用可能であり、米国のCitiのATMでは一部を除いてATM出金手数料が無料となります。
月100万円相当額以上を預け入れれば、セブン銀行、ゆうちょ銀行、都市銀行・地方銀行のATMが月100回まで無料となります。日本国内の日常の入出金にも極めて便利な銀行口座です。
プレスティアの国際キャッシュカード(バンキングカード)を使えば、世界200以上の200万台以上のCD/ATMで入出金が可能です。
米ドル決済専用キャッシュカードを使うことで、米国のシティバンクATMでの引き出しの場合は、ATM利用手数料が無料となります。アメリカへの旅行・出張時は大変お得です。
海外送金手数料は前月の残高が100万円相当以上なら2,000円と安価で、海外からの被仕向送金は無料です。
マネーパートナーズかYJFX!からプレスティアに米ドルを入金して、米国のCitiのATMで下ろすというフローで、極めて低コストで海外送金ないしアメリカでの米ドル引出が可能になります。
SMBC信託銀行プレスティア・楽天証券外貨送金サービスもあり、楽天証券との外貨での入出金がリーズナブルです。
1000万円以上の預入で「PRESTIA GOLD」になり、国内の他行宛振込手数料無料、海外送金手数料無料、プレスティアゴールド グローバル サポートを受けられます。
主なデメリットは口座維持手数料ですが、50万円の円預金、20万円の外貨預金、PRESTIA Visa GOLD CARDの年30万円の利用で無料にできます。
日本経済新聞社が三大都市圏の個人を対象に実施した「第13回日経金融機関ランキング」(2016年11月24日~12月5日)では、「外貨預金の品ぞろえが充実」部門で第1位となっています。
SMBC信託銀行プレスティアのクオリティが高い点については、客観的に高く評価されています。
海外旅行や出張に定期的に行く機会がある方にとっては卓越したベネフィットが付帯しており、オンリー・ワン、スペシャル・ワン、エアフォース・ワンのパワーがあります。
歴史の偉人で例えると、ジャンヌ・ダルクのような戦闘力があります。慈愛さえ感じるような特典があり、無尽蔵に湧出される豊潤さには身震いする程です。
「これが俺の物語だ」という人生を共にするにふさわしい銀行サービスです。このような良い銀行口座を活用すると、家計やアセットマネジメントに大きな手助けとなります。
浮いた分を他のことに使ったり貯金することが可能になり、人生を豊かに彩ることが可能になります。
ただし、生活で海外にあまり行かない方、資金量が小さい方にとってはメリットが小さい銀行です。
その他のネット銀行の方がお得です。おすすめの銀行については、以下で徹底的に解説しています。
おすすめネット銀行ランキングは以下のとおりです。
- 住信SBIネット銀行(スマプロ最上位を容易に達成可能)
- SBI新生銀行(誰でも簡単に1ヶ月210ポイントを獲得可能、SBI証券との連携でダイヤモンド)
- T NEO BANK(被振込で1ヶ月あたり最大500Tポイントを獲得可能)
- Olive(定額送金無料・他行宛振込手数料が3回無料・3万円以上の振込で2ヶ月目以降は200ポイント/1万円の残高で100ポイント)
- 楽天銀行(ハッピープログラムの活用で楽天ポイント還元)
- ソニー銀行(デビットカード保有で他行宛振込手数料が月2回無料)
- 東京スター銀行(月3回まで他行宛振込手数料が無料)
- GMOあおぞらネット銀行(振込手数料が月1回無料・1円単位で還元のデビットカード)
住信SBIネット銀行、SBI新生銀行は、SBI証券との口座連携が魅力的です。
SBI証券は当サイト限定のSBI証券のタイアップ・プログラムを利用でき、3,000円分のAmazonギフト券がもれなくプレゼントされます。
口座開設と5万円以上の入金・SBIハイブリッド預金への振替だけで、3,000円分のAmazonギフト券がプレゼントされます。住信SBIネット銀行との同時口座開設も可能です。
口座開設時に以下の項目(無料)に申し込めば、SBI証券に入金するだけで自動的に振り替えられるので面倒な手間はありません。
SBI証券は1000万円までは銀行預金のような公的な保護(投資者保護基金)があるので安心・安全です。銀行預金と同じで万が一破綻しても保護されます。
口座開設・維持・入出金は無料です。まだ口座をお持ちでなければ、この機会にぜひ口座開設してみてはいかがでしょうか。
↓
当サイト限定タイアップ特典でSBI証券の口座開設
月3回まで他行宛振込手数料が無料で、月8回までコンビニ・ゆうちょATM出金手数料も0円の東京スター銀行はサブ口座としておすすめです。
SBI新生銀行はSBI証券との口座連携だけで最上級のダイヤモンドになれて、他行宛振込手数料が月50回無料、ATM手数料0円、高金利の普通預金を利用できるのが魅力的です。
公式サイトSBI新生銀行 公式キャンペーン