スパイバー(Spiber)というクモの糸を人工的に作った「合成クモ糸繊維」の量産技術の開発に成功したバイオベンチャー企業があります。
鋼鉄より4倍ほど強くナイロンより柔軟な「夢の繊維」であり、自動車や医療などあらゆる産業で利用できます。石油に頼らないものづくりの大きな一歩となり得る壮大な事業を展開している企業です。
2016年か2017年にスパイバーのIPOが訪れる可能性が高いです。現時点では東証マザーズへの上場となる可能性が高いです。
東証マザーズとしては大型のIPOになる可能性が極めて高いです。大型IPOは大量取得が容易です。スパイバーのIPO獲得に向けて今から備えることが重要です。
スパイバーの上場・IPO
スパイバーは、関山取締役兼代表執行役が、慶応大学の学生時代にクモ糸を人工的に製造する方法の研究を始めたことが発端となります。
博士課程中の2007年に学生時代の仲間数名と現在のスパイバーを立ち上げました。
人工クモ糸開発は極めて難易度の高いものでしたが、2013年にクモ糸素材を手作りの形で紡いだ青いドレスを発表したことで、世界中で一気に新素材に注目を集めました。
新しい繊維素材の名前は「QMONOS」(クモの巣)と名づけられました。
事業提携や出資のオファーが殺到して、スパイバーはスポーツアパレル分野の提携先にゴールドウインを選択して、2015年9月に独占的業務提携を行う契約を締結しました。
ゴールドウインはスポーツアパレル国内4位であり、THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)などを展開しています。
クモ糸製品の販売は「始まりの始まり」に過ぎず、最終的にはタンパク質を素材としてフル活用することを目指しています。環境に優しい循環型の素材で人類の発展に寄与するインパクトがあります。
タンパク質由来の繊維は多くの産業分野で活用できますけれども、当面は市場規模が大きいアパレル分野・自動車分野において重点的に開発を推進していく方針です。
スパイバーの人工クモ糸事業は、2012年には経済産業省プロジェクト「高機能化ゲノムデザイン技術開発」、2013年には新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「イノベーション実用化ベンチャー支援事業」に連続で採択されています。
スパイバーの事業は、国家として資金面で支援するプロジェクトにまで昇華しています。
生産実験を本格的に開始した当初と比較すると、製造コストは53,000分の1に圧縮しており、普及を目指せるコストでの生産が視野に入っているようです。
金属、ガラス、石油化学。人類はこれまで様々な基幹素材を使いこなし、大きな発展を遂げてきました。その中でも、タンパク質は史上最大のポテンシャルをもつ持続可能な基幹素材の候補です。
鋼鉄の340倍という頑健性がある「クモの糸」等のタンパク質は、機能面、環境面、テーラーメイド性、同一原料・同一プロセスで多品種を製造可能なプラットフォーム性を兼ね備えています。
スパイバーは、クモの糸を足がかりにタンパク質を自由自在に使いこなす時代を切り拓くべく事業展開を行ってきました。
まずはTHE NORTH FACEとともにアウトドアのアパレル分野から、スパイバーの物語が本格的に開始します。
人工クモ糸繊維を利用した「ムーン・パーカ」がTHE NORTH FACEから販売される予定です。価格は12万円前後が想定されています。
南極向けなど極地での低温使用が可能であり、従来型のポリエステルよりも伸縮性に優れながら破れにくいという、両立させにくい特性を備えた強靭なアウトドア用ジャケットです。
スパイバーの株主には、創業メンバーの他には、ゴールドウイン、SBI新生銀行、荘内銀行、きらやかキャピタル、ジャフコなどが名を連ねています。
ジャフコ等のベンチャーキャピタルの資本があることから、上場が当初から有力視されてきました。
2015年12月期まで当期純利益は赤字が続いていますが、無限のポテンシャルがあり、赤字のままでの上場は十二分に可能です。
社員数は104名、平均年齢32.2歳、資本金等146億4,332万円、本社所在地は山形県鶴岡市覚岸寺字水上234番地1です。
スパイバーはサイバーダイン(7779)の再来と評する声もあります。サイバーダインも赤字のままの上場でしたが、医療用ロボットの開発で人類に貢献するという壮大なテーマ性が寄与して、+130%というS級IPOとなりました。
株主優待に期待!
スパイバーは新世代バイオ素材開発ということで、株主優待との親和性は低い企業です。
ただし、ゴールドウィンから発売される人工クモ糸繊維を利用した「ムーン・パーカ」は株主優待との相性が高いです。
ムーン・パーカの割引チケットがあるといいですね。また、クオカードは極めて訴求力が高い内容なので、クオカードもあるとベストです。
株主優待があるか否かでPBRが4~5倍、PERが10~20倍違うのはザラであり、導入して上手く株主優待を活用すると、成長にモメンタムをつけることもできます。
クリエイト・レストランツ・ホールディングス、コロワイド、RIZAPグループあたりは株主優待を極めて上手く活用してファイナンスし、M&A等で成長を加速させています。
高PBR・高PERで株価を高く保ち、それを活かして資金調達し、獲得した軍資金を元に成長を加速させています。
コード | 銘柄名 | PBR | PER | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2928 | RIZAPグループ | 6.65 | 赤字 | 0.00% |
3387 | クリエイト・レストランツHD | 8.66 | 51.99 | 0.53% |
7616 | コロワイド | 6.58 | 240.41 | 0.24% |
8200 | リンガーハット | 5.42 | 161.17 | 0.40% |
株主優待を経営に活かすと、無い場合に比べて成長にスピードをつけることも可能になります。
コロワイドは牛角やかっぱ寿司を買収しましたが、株主優待のパワーがなかったら果たして買収できたかどうかという話にまでなりかねません。
RIZAPグループとクリエイト・レストランツHDは、もし株主優待がなかったとしたら、ここまでの急成長は無理だったと断言できます。
経営に必要な資金を株主優待で築いた高い時価総額を利用して賄い、成長を加速させています。スパイバーにも株主優待レバレッジ経営を期待します。
スパイバーの上場に備えてすべき準備
上場したスパイバーの株式を購入するには、上場後に株式を買う以外にも、IPOでの購入という方法がありますね。証券会社に口座を開く必要があります。
IPOで株を買う場合、ブックビルディング期間中に証券会社で申し込んで、抽選に当選すれば手数料無料で購入できます。
IPOに当選するには、多額の株を引き受ける主幹事証券はもちろん、それ以外の証券会社からも申し込むことが重要です。
数打てば当たる可能性が着実に上昇します。現在は証券会社の口座開設・維持費用は国内株に関しては無料の証券が大多数ですから、できる限り数多くの証券会社から申し込みましょう。
スパイバーのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
株式の売り出しを担当する主幹事は野村證券、大和証券(auアセットマネジメント仲介)、SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、みずほ証券、SBI証券あたりが選定される可能性が高いです。
三菱UFJグループのauカブコム証券でも取り扱いが期待できます。カブドットコムのIPOは、公平性と機密性を確保したシステムによる抽選で当選者が決まります。
SMBC日興証券のダイレクトコースは個人投資家でもIPOが当たるチャンスがあるオンライン証券です。
特に大型株は当たりやすいです。スパイバーも当選が大いに期待できます。店頭証券の営業とのやり取りが不要で気軽に申し込めます。
野村證券や大和証券、SMBC日興といった大手証券だけではなく、ネット証券でもお手軽に申し込めます。
ネット証券ではSBI証券がIPOに積極的ですので、スパイバーのIPOもほぼ確実に幹事団に名を連ねるでしょう。
スパイバーのような大型案件は株式数が多いので当選が比較的容易になります。IPOは勝率が高く、無難に上場日の初値で売却した場合でも、利益が出る確率が高いです。
SBI証券には「SBIチャレンジポイント」という仕組みがあり、IPOに落選した場合はポイントが貯まります。
このポイントを貯めていくといつかは必ずIPOに当選するという嬉しい仕組みがあります。
スパイバーのIPOに備えてSBI証券に口座開設しておくことを強くおすすめします。SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。
SBI証券はIPO以外にもメリットが多いネット証券です。私もフル活用して、パフォーマンスを向上させています。
SBI証券の口座開設・維持費用、ネット入金・出金の費用は無料です。IPOに申し込むのに際して費用は一切かかりません。
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SBI証券は1000万円までは銀行預金のような公的な保護(投資者保護基金)があるので安心・安全です。銀行預金と同じで万が一破綻しても保護されます。
口座開設・維持・入出金は無料です。まだ口座をお持ちでなければ、この機会にぜひ口座開設してみてはいかがでしょうか。
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SBIネオトレード証券でもIPOの取扱いが開始しました。口座開設者数が大手ネット証券と比較すると少ないのでライバルが少ないのがメリットです。
機械的な完全ランダム抽選で平等・公平です。事前入金は不要で、口座残高がなくても申し込めるのも便利です。ネット上で手間をかけずにサクッとIPOのブックビルディングに参加することが可能です。
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この他、幹事団として、岡三オンライン、東海東京証券、岩井コスモ証券などが入る可能性が高いです。
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また、裏幹事としては楽天証券、松井証券も取り扱いの可能性があります。