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日本株はどこで下げ止まるのか?

更新日: マーケット・経済の分析

Colorful Night Bokeh

世界的な株価の調整が続いています。上昇トレンドでの押し目、各種テクニカル指標、今回の株価下落の要因、私の投資行動について述べます。


上昇トレンドでの押し目

株価がひたすらに上昇し続けることはありません。どんな上昇トレンドでも大抵は押し目があります。前回の上昇トレンド(2003~2007年)は、以下の通りでした。

  高値 安値 下落率
2003年 11,239 9,615 -14.4%
2004年 12,196 10,490 -14.0%
2005年 11,975 10,771 -10.1%
2006年 17,563 14,046 -20.0%
2007年 18,300 16,533 -9.7%

今回の上昇トレンド(2009年~)は、以下の通りです。

  高値 安値 下落率
2009年 10,577 9,076 -14.2%
2010年 11,408 8,796 -22.9%
2011年 10,892 8,136 -25.3%
2012年 10,255 8,239 -19.7%
2013年 15,943 12,416 -22.1%

2014年は、1月16,164円→4月13,885円まで約-14.1%の調整がありました。直近の16,374円から14,529円までは-11.3%の調整です。

つまり、大局的な上昇トレンドにおいても、10~25%の調整は普通にあります。短期間に大きく下落しているのでインパクトが大きいですが、今回もまだ調整の範囲内と言えます。

テクニカル指標

騰落レシオ

東証一部の騰落レシオ(25日)は、69.42%まで下落しました。メガ・ボトムの60%まであともう少しとなりました。昨年のバーナンキ・ショック、2010~2012年に繰り返された欧州危機のボトム水準に接近しています。

騰落レシオ(長期推移)2014年10月17日時点

過去7年の騰落レシオのボトムは以下の通りでした。

  • 2013年・・・68.1%
  • 2012年・・・59.3%
  • 2011年・・・63.3%
  • 2010年・・・65.3%
  • 2009年・・・57.6%
  • 2008年・・・52.7%
  • 2007年・・・56.6%

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドは日足は-2σ近辺を突破しており、週足・月足も-1σを割りました。週足の-2σは14,053円、月足の-2σは14,066円です。

先日も述べましたが、騰落レシオが60~80で、ボリバンの日足・週足・月足のいずれも-2σ近辺まで下落している局面は、年1回程度しか表れない現象であり、向こう1年スパンでは底値圏となることが多いです。

その領域に近づいてきました。以下のチャートは楽天証券のマーケットスピードのものです。

ボリンジャーバンド週足(2014年10月17日時点) ボリンジャーバンド月足(2014年10月17日時点)

信用評価損益率

信用評価損益率は10月10日基準で-12.59%まで下落しています。現在はもう少し悪化しているでしょう。松井証券の ネットストック信用取引指標では、-15.58%まで悪化しています。

信用評価損益率は-15%~-20%がボトムの目安ですが、そのゾーンに突入しつつあります。過去3年のボトムは以下の通りでした。

  • 2013年6月・・・-14.57%
  • 2012年6月・・・-20.02%
  • 2011年8月・・・-19.33%

世界的株価調整の真相

10月に入って世界的に株価が急速に調整しています。確かに各国で今ひとつの経済指標は出ており、ウクライナ・ロシア問題等もあって欧州は軟調な展開となっています。いますが、経済のファンダメンタルズに大きく変化はありません。

バリエーション面では、日経平均はPBR1.18倍、予想PER13.98倍、予想配当利回り1.61%と十分に買える水準まで低下しました。

問題は今回の調整が、「本格的な上昇トレンドの終焉」、「一時的な押し目」のどちらであるかです。個人的には後者だと思います。

世界的な株価調整の原因ははっきりしません。世界的景気減速も欧州もロシアも10月に入ってからの話ではなく、以前からある話です。

他の下落要因としては、QE3の終了が今月であり、QE1とQE2終了時に株価が調整したことから、それの連想ゲームで株価が下落していること、ヘッジファンドの解約売り・手仕舞いが続いていること等が挙げられています。

FRBは何が何でも金融引締めという方向ではなく、もし仮に世界的に景気減速・株価下落が発生したら、利上げは先送りにし、場合によってはQE4もあり得る可能性はあるでしょう。世界各国の短期金利も落ち着いています。金融危機的な状況は皆無です。

以上から、今回の下落はエボラ出血熱の世界的な拡大に起因しているような想像をしています。空気感染の可能性が取り上げられています。もし空気感染するとなると、一定程度感染者が拡大したら、指数関数的に急速に拡大する懸念が生じています。

ファットテールリスクとして、エボラ大感染による世界経済麻痺の懸念が出ているのかもしれません。その可能性はゼロではないでしょうが、エボラ大感染が勃発せずに収束したとしたら、やがて株価は戻すと思います。

結論

「落ちてくるナイフはつかむな」、「頭と尻尾はくれてやれ」という格言があります。短期的には相場にはオーバーシュートはつきものです。どこまで下げるかは誰にもわからないので、下げ止まり、相場が落ち着いて反発して、底を打った値動きになってから買うのが無難です。

それからでも間に合います。しかし、私は我慢しきれずに本日、日経平均先物ミニ、その他諸々の個別株、ETFの第一次買いを行いました。落ちている最中に買いたくなるのが私の悪い癖です。リクルートのIPOもサントリーのイメージが有り、MSCIとFTSE採用も決まったので我慢して持ち越しています。

最悪で13,000円(直近の高値から20%下落)~14,000円(ボリバン-2σ)までは下落する余地はあると思いますので、まだ余力は45%くらい残しています。ここが底で反発したらそれはそれでOKです。

私の行動としては、第一次買いは行いましたので、しばらくは様子見です。次は13,500円程度まで下落したら第二次買いを検討します。そこまで下落せずに反発した場合、底打ちを確信したら追撃買いをする可能性はあります。

エボラ大感染のテールリスクを考慮し、第二次買いはキャッシュが30%程度残る範囲で行います。

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