The Goal

某機関投資家で働く会社員のブログです。経済、資産運用、IPO、株主優待、保険、クレジットカードなどについて発信

携帯電話料金の値下げは絶望的!ドコモ・au・ソフトバンクが焼け太りする悪夢の展開へ

更新日: 通信費 家計

食べ物をたくさん食べる女性のイラスト

携帯電話料金の引き下げ策を検討していた総務省の有識者会議が最終報告をとりまとめました。

しかしながら、携帯電話料金の引き下げどころか、むしろトータルの消費者の負担額は引き上げされ、携帯電話会社の焼け太りになりかねない圧巻の内容に仕上がっています。

強い危惧を抱かざるを得ない状況です。できるだけ早く2年の長期契約を確保しておいた方がいいかもしれません。今後は携帯電話の購入に5万円や6万円といった料金を支払う必要が生じる可能性があります。


携帯料金の引き下げについて、総務省と有識者会議が事業者や消費者団体からヒアリングを行うなどして、具体案を検討してきました。

それは大いに結構なことですけれども、必ずしも日本の料金が高くないというのが判明した以降は、「利用者感の公平」という方向に議論が進みました。

利用者感の公平は重要です。しかし、「公平」の概念が明後日の方向に向かっています。「機種変更をしていない長期利用者の負担が軽くなるような料金プランを検討すべき」との御託宣がなされています。

2年毎に携帯電話を買う一般的なユーザーが実質0円や実質数百円で端末を買うのはケシカランくて、数年間同じ端末を使う人との公平性を確保すべきという結論に至っています。端末代の割引は抑えなければならなくなりました。

これは個人的には「悪平等」だと考えています。バッテリーの減退などを考慮すると、iPhoneのようにバッテリー交換が不可能な機種もある以上、2年に1回程度のサイクルで携帯電話を機種変更するのは合理的選択とも考えられます。

日本国民の多数派であると考えられる2年に1度使っている人が、ほとんど携帯電話を使わないことから一つの端末を4年・5年使っている人に合わせて高い端末料金を負担しなければならないという話になりました。

端末料金が値上がりした分、通信料金が値下がりしたらOKとなります。しかし、現在の高性能スマホ、とりわけiPhoneは1台10万円といった価格に到達しています。

実質0円が規制されて例えば割引の上限が5万円となった場合、5万円の負担増となります。24ヶ月使うと仮定すると、1ヶ月あたり約2,083円の負担増となります。

2,100円も通信料金が値下がりしてようやくトントンとなる計算となります。現在、各キャリアで2GBのネット通信の価格は3,500円(税抜)となっています。これが1,500円に値下がりしてようやく国民の多数派が損しないことになります。

しかし、そこまでの値下げは到底考えられません。携帯電話のキャリアが端末割引やキャッシュバックをしなくて済むことになるだけ、焼け太りする可能性が濃厚です。

当然ながら携帯電話会社は規制産業で膨大な設備投資がかかることから新規参入のハードルが高いです。

MVNOが普及しはじめつつあるとはいえ、回線品質は大手キャリアと比較すると雲泥の差であり、お昼時間や通勤電車の車内、夜にも高速通信を快適に行いたい人にとっては、MVNOとの契約はハードルが高いです。

したがって、どんなに3大キャリアの価格が高くても、使わざるを得ない状況です。これまでは端末代が安く買えるから我慢できましたが、今後は端末代が高くなり、通信代はそれ程には下がらない可能性が濃厚です。

踏んだり蹴ったりとなってしまいます。得するのは、一つの端末を4~5年使い続ける人や、月1GB未満の通信しかしないスーパーライトユーザー、毎年最新のiPhoneを買うようなヘビーユーザーだけです。

提言された「データ通信や通話をあまり使わない利用者向けの割安プランの創設」は大いに結構なことですけれども、リッチなコンテンツが充実している状況下、少し普通にインターネット通信を使っただけで、月2~3GBはあっという間に到達します。

「高齢者向けなどで提供されている5000円以下のプランを参考に、年齢や機種を限定しないライトユーザー向けプラン提供を検討すべき」との御託宣がなされていますが、月500MBとか1GBしか使わないという方は多くはないでしょう。

私は相対的にライトユーザーでして、バッテリー容量が約1500mAh前後であり、現在の最新スマホから見ると驚異的に貧弱なiPhone 5sでも余裕で1日バッテリーが持ちます。

家に帰る前にバッテリーが20%を割れて、オレンジマークのバッテリー減退の警戒マークが点灯することはほぼ皆無です。その程度しか使ってない私でさえも、月1.5~3GB程度は利用しています。

株価は素直です。総務省の有識者会議の最終報告が発表されてから、携帯電話会社の各社の株価は爆上げしました。

総務省の有識者会議の最終報告発表後の携帯電話会社の株価

キャッシュバックの中止をいち早く発表したNTTドコモはなんと+6.54%、キャッシュバックが豊潤だったKDDIは+5.11%となりました。

この株価が暗示しているのは、携帯電話会社は今後はより一層儲けられることになり、消費者の負担額はより一層拡大するということです。

確かに月1GBプランが新設されることによって、スーパーライトユーザーはお得になるでしょうし、4~5年同じ端末を使う人や毎年最新のiPhoneを買う人は、実質0円で2年毎に端末を買う人の負担が増えることでメシウマ状態になるかもしれません。

しかし、一般的な月2~3GB利用して2年に1回機種変更する多数のユーザーにとっては大改悪となる内容です。

「公平」を言うならば、個人的には通話料金無料プランが強制されているのは、通話をほとんどしない人にとっては不平等であり、そちらも是正すべきです。

Eメール、LINE、Skype、Facebook Messenger、Google Hangoutなどのコミュニケーションツールの普及によって、無料で電話やチャットができる環境が構築されており、電話はほとんどしないという人も多いです。

そういう人にとっては、非常に高い通話無制限プランが半ば強制されているのは、明白に不平等です。そちらの不公平には目もくれないのはいかがなものかと個人的には思います。

「有識者」は「低廉な通話かけ放題プランと少ないデータ通信プランの組み合わせの柔軟化」を低減していますが、通話かけ放題プランの契約が前提になっていることには強い疑念を抱きます。

公平性を重んじるならば、通話はほとんどしない人の公平性にも鑑みて、通話かけ放題なしプランの設定も必要でしょう。なぜこれが抜け落ちているのかが意味不明です。

ドコモ・au・ソフトバンクは総務省の規制を先取りしていて端末調達コスト自体を抑える傾向にあり、かつて日本ではほとんど目にすることのなかったミドルクラスの端末を、キャリアが採用するケースも増えています。

携帯電話の料金を下げるという取り組みが、端末値引きを規制するという明後日の方向に進んでおり、値引き規制が本当に導入されると、今後は高額の端末が売れなくなるのは自明の理です。

今までは2年に1回買い換える人が多い状況でしたが、値引きが規制されると、3~4年使う人が増加するでしょう。また、バッテリー交換が可能な機種の人気が上昇すると思われます。

消費者の買い替えサイクルは長期化して、携帯電話が売れなくなる可能性が高いと思われます。

結論としては、仮に総務省の有識者会議の結論通りの施策が強行された場合は、ドコモ・au・ソフトバンクが焼け太りして利益がより一層拡大して、2年に1度程度のスパンで機種変更する、一般的な消費者の負担額が拡大する可能性が高いと思います。

過度の販売奨励金やキャッシュバックには問題があると考えています。諸々の技を駆使すると月数百円といった金額で維持できるというのは行き過ぎの側面があり、そこを是正するのはわかります。

特にNTTドコモの現在の「裏技」が跳梁跋扈している料金体系は一定程度は是正すべきというのはわかります。月数百円で維持している人がいる一方で、月7,000円の人もいるというのが問題視されるのは理解できます。

しかし、それを是正するには毎月の割引額(月々サポート)を「一人あたり一台まで」といった規制を設ければいいだけの話です。端末割引は実需の1台目までを対象にすれば現在の問題はかなりの部分が解決します。

一律に実需の1台目まで端末割引に上限を設けるのは行き過ぎだと思います。端末代が一括0円になり2GB月4,000~5,000円程度での維持が可能な仕組みは維持すべきだと考えます。

「端末販売の適正化等」における端末割引の金額制限への対案は、「端末割引は一人あたり一台」です。

来年3月の年末商戦から新規制が適用されるとの情報も浮上しており、場合によってはこの年末で一括0円で2年契約と最新の端末を確保しておいた方がいいかもしれません。

一括0円と実質0円の違いについては以下にまとめています。

一括0円と実質0円の違いまとめ!MVNO・格安スマホより安いMNP一括0円
新型のiPhoneが登場する時期は、Androidや型落ちモデルのiPhoneは、MNPだと端末価格がかなり下がっています。ケータイの一括0円が山の...

あるいは楽天モバイルの半額セールなどで安価に端末を調達するのもお得です。このキャンペーンは違約金がないデータのみプランも対象なので、そこそこのスペックの端末をリーズナブルに購入できるチャンスです。

MVNOを使うのであれば、半額セールなどのお得なキャンペーンを活かしたいところです。2016年2月以降のドコモ・au・ソフトバンクの動向については、以下にまとめました。

総務省の値引き制限の2017年もiPhone・Androidスマホを安く買う方法まとめ
携帯電話料金の引き下げ策を検討していたはずの総務省が、端末値引きの制限(端末代の値上げ)を要請して、ドコモ・au・ソフトバンク...

メガキャリアとの契約はオンラインショップが便利です。iPhone発売後の店舗での大混雑を回避して、待ち時間なくiPhoneを手に入れることができます。一例としてドコモは以下のとおりです。

ドコモオンラインショップの機種変更は評判・口コミ通りなのか?メリット・デメリットを徹底解説
「ドコモオンラインショップ」というNTTドコモのネット通販があります。iPhone、Androidスマホ、iPad、タブレットを24時間いつでもど...

新しいiPhoneが発売される9月は混雑が酷烈なものになり、開店前から並ばないとひたすら待つ必要が生じてしまい、修行の様相を呈しています。

スマホを契約するだけで1日が終わってしまうという悪夢のような地獄に陥りかねません。そうした待ち時間を回避できるのが、公式オンラインショップのメリットです。

Adsense

Adsense

  • follow us in feedly

-通信費, 家計

Copyright© The Goal , 2017 All Rights Reserved.