リクルートカード(JCB)は2024年9月にファミペイ・JAL Pay・ANA Payチャージがポイント対象外になりました。
また、2022年2月16日(水)以降、nanacoとモバイルSuicaのチャージのポイント還元率を改悪しました。
2022年2月15日(火)までは1.2%でしたが、0.75%に変更されます。
リクルートカード(JCB)のnanaco・モバイルSuicaの改悪内容、代わりの候補について、注意点を網羅してわかりやすく徹底的に解説します。
リクルートカードの電子マネーチャージの改悪
リクルートカードは合計で月30,000円まで、電子マネーのチャージによってポイントを獲得できます。
JCB、VisaかMastercardの2枚持ちを行えば、3万円+3万円=月6万円まではOKとなります。
1ヶ月間のサイクルは16日~翌月15日であり、集計期間内に売上データが到着した分で3万円が上限となるので、売上データが遅れるリスクを考慮すると早めのチャージが無難です。

2022年2月15日(火)までは通常のカードショッピングと還元率が同等であり、電子マネーnanacoとモバイルSuicaチャージで1.2%という高還元を享受できました。
しかし、2022年2月16日以降に売上データが到着した分からは、nanacoチャージおよびモバイルSuicaチャージ時のポイント付与率が1.2%から0.75%に改悪されます。
もちろんカードタイプだけではなく、スマホアプリのnanaco(モバイルnanaco)も同様です。
なお、ポイント付与上限は月間3万円の変更はなく、3万円を超えた分についてはポイントを得られません。
リクルートカードのVisa・Mastercardでの電子マネーチャージについては、2022年1月29日時点で変更に関する発表はありません。
日本ではクレジットカード・プリペイドカード等のキャッシュレス決済で金利・手数料を支払う利用者が少ない状況です。
また、電子マネーチャージでJCBが得られる手数料は微々たる水準で採算は厳しいのでしょう。
近年はリクルートカードに限らず、楽天カード、ジャックス、ライフカード、三菱UFJニコス、ポケットカード、アメックス、ダイナース、東急カード、JCBなどで改悪が相次いでいます。
改悪事例
- ヤフーカードの改悪:nanacoチャージがポイント半減
- 楽天カードの改悪:電子マネーチャージがポイント付与の対象外
- 三井住友VISAカードの改悪:紙の利用明細・年会費・ボーナス・海外事務手数料
- エポスカードの改悪:リボ払いのポイントUPが終了
- Kyashの改悪:還元率・還元上限で著しい改悪
- PayPayの改悪:還元率が半減
- ANA VISAカードの改悪:年間利用ボーナスポイントの終了
- セディナカードの改悪:イトーヨーカドーがポイント3倍の対象外
- セゾンカードの改悪:nanacoポイントが貯まるサービスがイトーヨーカドーは対象外
- REXカードの改悪:還元率ダウン
- リーダーズカードの改悪:還元率ダウン
- インヴァストカード・ゴールドカードの改悪:還元率ダウン
- P-one Wizの改悪:nanacoチャージがキャッシュバック&ポイント付与の対象外に
- アメックスの改悪:ANA以外のマイル付与率が-0.2%
- JAL東急カードの改悪:PASMOチャージは一律TOKYUポイント0.5%に
- ダイナースの改悪:ANAマイル還元率の低下、ダイナースクラブ ポイントモールのポイントの基本付与単位の変更
- ダイナースプレミアムの改悪:リボ払いでのポイントUPの終了
- 楽天ゴールドカードの改悪:空港ラウンジの無料回数が年2回に
- デルタアメックスゴールドの改悪:ゴールドメダリオンは年150万円以上が条件に
- デルタアメックスの改悪:シルバーメダリオンは年100万円以上の利用が条件に
- ライフカードの改悪:誕生月ポイントが-1.0%、ETCポイント対象外など幾多の改悪
- 漢方スタイルクラブカード等の改悪:新規募集停止→リーダーズカードに
- JCBの改悪:キャッシュバックのポイント還元率-0.15%
- JCBオリジナルシリーズが改悪:イトーヨーカドーがポイント3倍の対象外
- TRUST CLUBカードの改悪:電子マネーチャージが対象外に
- ANA JCBプリペイドカード:nanacoチャージが不可能に
特にnanacoやモバイルSuicaなどの電子マネーのチャージ時にクレジットカード会社が得られる手数料は微々たる水準です。
したがって、この分野について特に改悪が多い情勢となっています。
nanaco・モバイルSuicaチャージにリクルートカードをメインカードとして活用していた場合は、青天の霹靂、吃驚仰天、驚天動地、驚愕動転ですね。
改悪対象となる電子マネーチャージについては、今後は他のクレジットカードへの切り替えも有力な選択肢。そこで代替候補についてご紹介します。
nanacoチャージの代わり
Apple Payのnanacoには、リクルートカード以外の多様なクレジットカードからチャージが可能です。

Apple Payのnanacoチャージで得できるクレジットカードとしては、まず基本としてセブン&アイグループ謹製のセブンカード・プラスが挙げられます。
nanacoアプリ、Walletアプリの両方でチャージできます。
公式サイトセブンカード・プラス 公式キャンペーン
その他、Walletアプリなら多様なApple Pay対応クレジットカードでチャージ可能です。


ただし、nanacoチャージがポイント対象外のカードは、Apple Payのnanacoも対象外となるリスクがあります。
カード型nanacoチャージが対象のクレジットカードは、Apple Payのnanacoも継続的にポイント還元の対象となる可能性が高いです。おすすめ一覧は下表の通り。
名前 | 年会費(税抜) | 還元率 |
---|---|---|
タカシマヤセゾンカード | 無料 | 1.00% |
AOYAMA ライフマスターカード | 1,000円 | 1.00% |
セブンカード・プラス | 無料 | 0.50% |
ファミマTカード | 無料 | 0.50% |
Tカードプラス | 無料 | 0.50% |
JMBローソンPontaカードVisa | 無料 | 0.50% |
apollostation card | 無料 | 0.50% |
JQ CARDセゾン | 無料 | 0.50% |
UCSカード | 無料 | 0.50% |
セディナカード | 無料 | 0.50% |
なお、三井住友カード ゴールド(NL)→au PAY→Apple Payのnanaco→楽天キャッシュ→楽天ペイなら最大3.0%と高還元です。
以下のルートで楽天ペイなら3.0%還元が具現化します。
Mastercardブランドの三井住友カード ゴールド(NL)を使うと、マイ・ペイすリボ活用なら合計3%で、面倒な手間を避けてリボ回避でも2.5%還元です。
ただし、nanacoでのPOSAカード購入、Apple Payのnanacoチャージで改悪が生じる恐れも十分にあります。

モバイルSuicaチャージの代替候補
モバイルSuicaチャージに使うカードの代替候補としては、複数の有力候補が存在しています。

ビューカード
モバイルSuicaへのチャージの代替手段としては、運営元のJR東日本グループのビューカードがおすすめです。
Suicaオートチャージ・モバイルSuicaチャージは還元率が1.5%と最高峰の高還元です。
モバイルSuicaだけではなく、カードタイプのSuicaへのチャージも、ビューカードがとてもお得です。
自動改札機にタッチして入場するだけで、Suicaチャージができる便利なオートチャージも利用可能です。
首都圏、仙台・新潟エリアのSuicaエリア、首都圏の私鉄・地下鉄のPASMOエリアでオートチャージが可能です。首都圏、仙台・新潟エリアに在住の場合は極めて便利です。

主なビューカードの一覧は下表のとおりです。
カード名 | 年会費(税抜) | 一般加盟店 | Suicaチャージ | 備考 |
---|---|---|---|---|
ビックカメラSuicaカード | 477円 (年1度の利用で無料) | 1.0% | 1.5% | ビックカメラでSuica払いならポイント二重取り |
ビューカード スタンダード | 477円 | 0.5% | 1.5% | ボーナスポイント。家族カードあり |
JRE CARD | 477円 | 0.5% | 1.5% | アトレ等のJRE CARD優待店で約3.5%還元 |
ルミネカード | 953円 | 0.5% | 1.5% | ルミネで5-10%OFF |
ビューカード ゴールド | 10,000円 | 0.5% | 1.5% | 年1回のプレゼント・東京駅ラウンジ等の特典 |
大人の休日倶楽部ミドルカード | 2,386円 | 0.5% | 1.5% | 大人の休日倶楽部パス、JR東日本線・JR北海道線5%OFF等 |
大人の休日倶楽部 ジパングカード | 3,968円 (夫婦会員6,780円) | 0.5% | 1.5% | 大人の休日倶楽部パス、JR東日本線・JR北海道線30%OFF等 |
JALカードSuica | 2,000円 | 0.5-2% | 0.5-1% (マイル) | JRE POINTをJALマイルに移行可 JALカード特約店は2倍 |
JALカードSuica CLUB-Aカード | 10,000円 | 0.5-2% | 0.5-1% (マイル) | JAL CLUB-Aカード特典 |
JALカードSuica CLUB-A ゴールドカード | 19,000円 | 0.5-2% | 0.5-1% (マイル) | ビューカード ゴールド特典 JAL CLUB-Aカード特典 |
ビューカード スタンダード(リボ) | 無料 | 0.5% | 1.5% | リボ払い専用カード |
ビューカードは年会費が有料のカードが大多数ですけれども、ビックカメラSuicaカードは年1回の利用で無料となります。
年1回の利用にはモバイルSuicaチャージも含まれるので、完全無料で利用可能です。
クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマ・菊地崇仁さんは、ビックカメラSuicaカードがSuicaチャージにおすすめとおっしゃっていました。

クレジットカードのレジェンドがプライベートでも保有するのがビックカメラSuicaカードです!

その他、ビューカードの詳細については、以下で精緻に分析しています。

ビューカード以外でも多数のクレジットカードがありますが、ポイントが貯まらないクレジットカードもある点に注意が必要です。
Apple PayのSuicaへのチャージでポイントが貯まるクレカについては、以下にまとめています。

エポスゴールドカード
丸井が発行しているエポスカードにはゴールドカードが存在します。「エポスゴールドカード」という名前です。
実は意外なことにモバイルSuicaへのチャージで最もコストパフォーマンスが良好なのはエポスゴールドカードです。
ゴールドカードのランキングでも上位に位置付けられるハイ・クオリティー・カードです。
エポスカードは丸井での年数回の10%OFF、充実の海外旅行傷害保険、数多くの店舗で受けられる優待特典が魅力のカードです。

エポスゴールドカードの年会費は5,000円(税抜)です。年間の利用金額が50万円以上だと翌年度以降の年会費が無料になります。
また、インビテーションでゴールドカードを発行したら、年会費は永年無料となります。エポスカードを保有して概ね年50万円以上決済すると、インビテーションが届く傾向にあります。
エポスゴールドカードは無料で持てるゴールドカードです。インビの基準も緩く、年50万円に利用額が届いていなくても、インビテーションが届く事例もあります。

家族カードはありませんが、家族をゴールドカードに招待できる「エポスファミリーゴールド」という制度があります。
エポスゴールドカードは、丸井での利用は還元率1%ですが、通常の加盟店での還元率は0.5%です。ただし、年間の利用金額に応じてボーナスポイントをもらえます。
- 年50万円以上利用:2,500円相当(0.5%相当)
- 年100万円以上利用:10,000円相当(1.0%相当)
ボーナスポイントを合わせると、年100万円ちょうどの利用だと還元率は1.5%となります。カード利用で貯まるポイントは有効期限無しの永久ポイントになります。
エポスゴールドカードのポイントはエポスVisaプリペイドカードでVisa加盟店にて1ポイント1円で使えるので現金同様です。

エポスゴールドカードは年100万円以上使えば屈指の高還元カードとなります。ゴールドカードならではの特典も充実しています。
また、対象ショップの中からよく利用するショップを登録すると、エポスゴールドカード利用時のポイントが最大3倍になります。

選べるショップは最大3つまでとなります。対象ショップには、電気代・ガス代などの固定費、普段使いすることが多いスーパー・コンビニ・ドラッグストア・ETCカードもあるので便利です。
「JR西日本」を選択すると、SMART ICOCAもポイント3倍にすることが可能です(※モバイルICOCA・Apple PayのICOCAは対象外)。
他のカードショッピングも含めて合計で年100万円利用すれば1%相当のボーナスポイントも得られます。
仮に年100万円ぴったりポイント3倍のショップのみ利用した場合は還元率2.5%となります!
ポイントアップするショップは、登録後3ヵ月間は変更ができません。登録当日の利用分からポイントアップの対象となります。
また、国内・海外の空港ラウンジを無料で利用できます。国内の主要空港20空港に加えて、ダニエル・K・イノウエ国際空港(旧ホノルル空港)、仁川空港、ホノルルラウンジが利用可能です。

年会費無料で維持できるので、空港ラウンジを使えるゴールドカードの中でもコスパ良好です。
海外旅行傷害保険が付帯しており、最も利用頻度が高い傷害治療費用・疾病治療費用は最高300万円と充実しています。
エポスゴールドカード会員限定のベネフィットも豊富に用意されています。

その他エポスゴールドカードの特徴については以下で徹底解説しています。

年会費無料のゴールドカードは稀有であり、質実剛健なハイ・クオリティー・カードです。空港ラウンジを無料で使えるクレジットカードの一角です。
クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマ・菊地崇仁さんも、おすすめのゴールドカードとしてエポスゴールドカードを挙げていらっしゃいました。

エポスゴールドカードを目指す場合、まずはエポスカードを作成して年50万円利用すると、1円もコストがかからないのでおすすめです。
エポスカードはお得なキャンペーンを行なっています。Webから入会すると2,000円相当のエポスポイントがプレゼントされます。
特に必要な作業はありません。無条件で2,000円を得られるお得な入会キャンペーンです。
なお、インターネットでの入会時に「おしごと」の下にある「ご紹介番号」に「24100536160」をご入力いただくと、更に紹介特典で500ポイントが上乗せされます。
公式サイトエポスカード 公式キャンペーン
JQ CARD エポスゴールド
JQ CARD エポスにはインビテーション制のゴールドカード「JQ CARD エポスゴールド」があり、モバイルSuicaチャージでJRキューポを獲得できます。
エポスゴールドカードとJQカードの魅力を融合させたクレジットカードです。年会費無料で利用できます。
年100万円ちょうど利用した際には、ボーナスポイントと合わせて1.5%還元となります。
JRキューポはGポイントに交換できるので、JQセゾンみずほルートでGポイント→永久不滅ポイント→ANAマイルと交換すると、1対0.7のレートでANAマイルに移行できます。
つまり年100万円ぴったり利用した際のマイル付与率が1.05%となります。100万円超の利用分は0.35%です。
年100万円ぴったりポイント3倍のお店(3つまで選択可能)だけで使った場合、なんと1.75%ANAマイル還元です。
なお、JALマイルの場合でも最大1.5%還元となり、JALマイルがお得に貯まるクレジットカードの1枚です。
更にANAマイレージクラブ モバイルプラスに加入した場合、月300円(税抜)のコストで、おサイフケータイ、Edy機能付きのANAカードでのEdy払いが1.5%マイル還元となります。
年間維持コストは3,600円(税抜)です。モバイルプラスはドコモ、au、ソフトバンクの回線契約が必要で、MVNOだとNGなのがデメリットです。
つまり、年100万円ぴったりJQカード エポスゴールドをEdyチャージに利用し、かつモバイルプラスに加入してEdy払いに使ったら2.55%ANAマイル還元となります。
年間ボーナスを含めない場合は、Edyチャージ時の0.35%+モバイルプラスの1.5%で合計1.85%となります。
その他、JQ CARD エポスゴールドの詳細については、以下で精緻に分析しています。

デメリットは改悪リスクがある点です。Edy一体型AMCの発行を終了しており、ANAのEdyに対するコミットの温度感は低下しています。
ANAモバイルプラスのEdy1.5%マイル還元、JRキューポの交換システム、エポスゴールドの年間ボーナスに改悪リスクがあります。
JQ CARD エポスゴールドは、JQ CARDエポスを作成して年50万円以上利用したら、インビテーションが届く可能性があります。
なお、通常のエポスカードを持っている方は、JQ CARDエポスに切り替えることが可能です。
エポスポイントとJRキューポは相互交換できるので、エポスカードのポイントはJQ CARDエポスに引き継がせることが可能です。
JQ CARDエポスはネット限定でお得な入会キャンペーンを開催しています。
公式サイトエポスカード 公式キャンペーン