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楽天証券セミナーに藤巻健史降臨!氏の主張は?

投稿日: 資産運用の考え方

本日、楽天証券サービス開始15周年記念投資セミナーが両国国技館で開催され、竹中平蔵氏と藤巻健史氏が降臨しました。

私は行きませんでしたが、SNS情報によると、「日銀の金融緩和、規制緩和、東京五輪で日本経済は好況となるが、いずれインフレの歯止めが効かなくなり日本経済がヤバくなるので、外貨で資産を保有すべし」という見解を開陳した模様です。


藤巻健史氏とは

藤巻健史氏は日本破綻派の筆頭です。毎年のように飽きずに日本破綻本を連発しています。2010年の日本破綻 「株・債券・円」のトリプル安が襲うを皮切りに2013年まで4年連続で出版していました。

個人的には氏の本は1円でも買わずに図書館で借りる(図書館に無かったら読まなくてええ)のですが、根強いニーズがあるんですかね。

藤巻健史氏は「ジョージ・ソロスの投資アドバイザーを務めた」というプロフィールを使っていますが、日本国債をショートして大損失を出して、1年持たずに電光石火でクビになったという事実がありますので注意が必要です。

有名人とたまたま1回飲んだだけで、「俺とあの人は仲いい知り合い」と自慢をする人と似ています。

藤巻氏についてはAmazonのレビューが非常に参考になりますので、引用します。

『伝説の相場師と自分で言っている、フジマキの書籍である。この男について調べてみると、私の知っている限りパーフェクトに外している。その確率たるや伝説と言っていいだろう。日本株を買えと長年言ってきたフジマキが、今度は日本破綻である。

株の世界では昔から、「人の行く裏に道あり、花の山」という言葉があるが、私は、今こそ日本株を買うべきなのかもしれないと思った。

この男に匹敵するくらい伝説的な男に榊原英資と武者陵司という人がいるが、そちらも、インドを買えと言った途端にインド株が大暴落を始めたりと恐ろしい程の的中率を持っている事を書いておく。彼らは、逆予言者なのだろうか?』

ちなみに藤巻氏の「日本破綻」で日本株暴落という御託宣後の日経平均のチャートは以下の通りです。

日経平均のチャート(2010年~2014年)
楽天証券のマーケットスピードより

いつ起こるかを予想するのは、何が起こるかを予想するより何倍も難しい」という格言があります。

この格言は極めて適切であり、いつか日本株や日本債券が暴落することはあるでしょうが、いつ起こるのかを予測しなければ、日本破綻前に自分が破綻してしまうんですね。

藤巻健史氏は2009年に「日本経済は1年で破綻する」という見解を開陳し、それ以降は毎年のように年内にも日本は破綻という御託宣を盛大に披露してきました。

2013年には「アベノミクスは失政」、「今年中にガラガラポンとなる可能性もある」と述べていました。

藤巻氏の予測を信じて日本株と日本国債を空売りしていたら、業火で焼かれていました。

石窯の炎

将来的には程々の高インフレ&低金利か

ただし、一定の外貨建て資産を持つべきという点は同感です。

インフレというのは国家にとって税金の一種である側面があります。20世紀を代表する偉大な経済学者、ミルトン・フリードマンはインフレについて「法案の要らない課税」と述べています。

歴史上、巨額の財政赤字は、インフレかデフォルトかで精算されてきました。日本の場合はインフレによる精算が濃厚です。

米国の大手資産運用会社ダブルライン・キャピタルのCEOの言葉を借りると、「インフレの本質はスローモーションのデフォルト」という側面があります。

単純化してインフレ率が5%になり、名目GDPが7%増え、税収が7%増えるとしましょう。政府支出の全てがインフレ率に連動しているわけではないので、政府支出を3%増に抑えられたら、債務を帳消しにしていくことが可能になります。

その代償として国民の円預金の価値は下落します。ただし、実物資産を保有していたり、インフレ率の増加に見合って収入が増える人は問題ありません。

将来的には、程々のインフレ&人為的低金利(金融抑圧)によって、徐々に債務の安定化を図るというのがメインシナリオです。

長期金利の上昇を抑えるために、日銀が1940年代に米国や英国の中銀が採用した国債価格支持政策を採らざるを得なくなる可能性があるでしょう。

日銀が国債の無限買いを宣言して長期金利を誘導したり、国債の安定消化のために民間銀行に落札義務を課すなどの手段によって、なりふり構わず金利を抑えこみ、一定程度、高インフレと低金利を両立させるシナリオです。

これは日本に限った話ではなく、他の先進国も同じようになると思います。長期間金利は低位安定すると思われ、米国10年債が3.5~4%まで上昇したら、良い買い場になると考えます。

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