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面白い!主要国のPBR・PER・ROE・配当利回り(2014年6月末)

更新日: マーケット・経済の分析

6月末時点での主要国のPBR・PER・ROE・配当利回りが面白いデータでした。

データ元はBloombergです。


PBR 予想PER ROE 配当利回り
日本:TOPIX 1.23 12.7 8.4% 1.93%
米国:S&P500 2.73 14.9 15.4% 1.99%
ドイツ:DAX 1.77 12.1 12.2% 2.88%
英国:FT100 1.95 13.0 13.3% 3.69%
フランス:CAC40 1.51 13.2 9.8% 3.19%
香港:ハンセン 1.38 9.9 12.0% 3.66%
中国:上海A株 1.29 7.1 13.9% 3.69%
インド:SENSEX 2.95 13.9 15.9% 1.59%
ブラジル:ボベスパ 1.36 9.7 11.9% 4.07%

縦軸をROE、横軸をPBRとした散布図は以下の通りです。

PBRとROEの関係(散布図)

R2乗値は0.6009、p値は0.014でした。

R2乗値は-1~1の範囲で動き、0で無相関、1で完全相関、-1で完全逆相関となります。目安としては、0.5以上だとかなりの相関があると言われます。

p値は「2つの事象が無関係でもこのような相関係数が得られる確率はどのくらいあるか」という数字であり、p値0.014は1.4%となります。

サンプル数が少なくて大雑把ですが、主要国の株価指数ではPBRとROEは相関があると言える状況であり、高PBR=高ROE、低PBR=低ROEの傾向があります。

低PBR&高ROEだとお得です。そこでROE÷PBRで計算して表にしてみました。下表は上に行くほど、ROEが高い割には低PBRとなります。

ROE÷PBR
中国:上海A株 10.78
ブラジル:ボベスパ 8.75
香港:ハンセン 8.70
ドイツ:DAX 6.89
日本:TOPIX 6.83
英国:FT100 6.82
フランス:CAC40 6.49
米国:S&P500 5.64
インド:SENSEX 5.39

中国・ブラジル・香港と懸念がある国が揃ってますね。わが日本はドイツ・イギリスとほぼ同じ水準です。

低いのはアメリカとインドです。ROEの割には高PBRとなっています。インドはモディ新首相への期待で株価が大きく上昇して高評価となっています。アメリカが低いのは納得がいきます。インターネットもスマホもタブレットも、他にもあらゆる事象はまず米国で発達します。先駆という点では米国が随一ですね。

「ROE÷PBR」を全世界の投資家の評価と解釈するならば、異様に腑に落ちる数字となっています。フランスとインドはちょっと過大評価の感があります。

面白い結果でした。中国A株やブラジルボベスパはバリュエーションは低いのはそれだけ懸念が強い証左ですが、懸念が意外と予想より大したことがなかった場合は反発余地が大きいです。

中国A株とブラジルは中国・ブラジルを信じられる人にとってはロングの好機である状況です。

PBR・PER・ROEについては以下で解説しています。

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