Yahoo! JAPANグループは、PayPayカードというクレジットカードを発行しています。
Yahoo!ショッピング・LOHACOでの還元率が3%、一般加盟店でも1%還元、モバイルSuicaチャージでポイント付与などで人気が高いカードです。
メインカードとしてPayPayカードをガンガン利用しているという方、これから作成を検討している方も多いでしょう。
そこで気になるのがPayPayカードの利用限度額は果たしていくらなのかという点ですね。
また、突然ある日PayPayカードの利用限度額が一気に上昇し、気になっている方もいらっしゃるかもしれません。
実際に保有している経験にもとづき、PayPayカードの利用可能枠について徹底的に解説します。
国際ブランド |
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対応電子マネー・Pay |
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- ETC
- 家族カード
- 分割払い
- リボ払い
- PayPayステップでお得
年会費 | 券面デザイン | |
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本会員 | 家族会員 | |
無料 | 無料 | カード番号レス |
還元率 | マイル還元率 | ポイント名 |
1.0% | - | PayPayポイント |
- ヤフーショッピングでいつでもポイント合計5%
- 年会費が無条件で無料
- ポイントの有効期限は無期限
- PayPayの特典をフル活用可能
- ソフトバンク・ワイモバイルの携帯電話料金の支払いでポイント還元
目次
PayPayカードの利用可能枠の概論
一般的なクレジットカードと同様に、PayPayカードにも利用可能枠が設定されています。ショッピング利用枠は一時払いの枠と割賦枠があります。
割賦枠とは、割賦販売法に定めるショッピング1回払い以外の「分割払い」「ボーナス払い」「リボルビング払い」が可能な限度枠のことです。
なお、割賦枠を超過してもPayPayカードの利用は可能です。超過した利用分は、分割払やリボ払い、ボーナス一括払いを指定したとしても、1回払いで支払ったことになります。
PayPayカードの利用可能枠は、いちいちカスタマーサポートに電話しなくても、会員サイトで確認できます。
ログイン後、「会員サービスメニュー」の「ご利用可能額の照会」でチェックすることが可能です。
PayPayクレジットをすでに利用中の方は、PayPayアプリから会員メニューをチェックできます。
私の場合は1回払い、それ以外のいずれも500万円でした。
利用限度額が「ご利用可能枠」、既に使った金額が「ご利用残高」、現在使える利用可能枠が「ご利用可能額」の列に表示されます。
利用可能額は加盟店からPayPayカードに売上票が届いていない利用分も反映されるので、最新の利用可能枠をチェックできます。
家族カードの利用可能額は、本会員の利用可能額の範囲内となります。
例えば、本会員の利用可能枠が30万円で、利用残高が本会員10万円、家族会員8万円の場合、利用可能枠は12万円となります。
ETCカードも家族カードと同様に本カード会員と共有の利用限度額となります。
例えば、利用限度額が70万円でカードショッピングを10万円利用している場合は、ETCの利用可能枠は60万円です。
ショッピングの利用限度額には、キャッシングの利用限度額も含まれています。
例えば、PayPayカードの利用限度額がショッピング50万円・キャッシング30万円の場合で、20万円ショッピングを利用した場合、残りの利用可能額は、ショッピング30万円・キャッシング10万円となります。
キャッシングを利用していなくても、ショッピングの利用状況によっては、キャッシングの利用可能額が変化します。
利用残高は利用元金のみを表示していて、手数料は含まれていません。一括返済する場合の金額とは異なります。
増枠申請の結果、審査状況は会員サイトで確認できます。右サイドバーのリンクからページに進めます。
最大の利用限度額はいくらか
旧ヤフーカード時代、ショッピング利用限度額は100万円(利用可能枠は10万円~100万円)、キャッシング利用限度額は50万円が基本となっています。
ただし、クレジットヒストリーが良好な方は、利用限度額が500万円にUPすることもあります。
私も500万円でしたし、クレジットカードの専門家の菊地崇仁さんも500万円です。
初期の利用限度額は概ね10万円~100万円程度ですが、150万円で新規発行されている方もいらっしゃいます。
属性やクレジットヒストリーが良好な場合は100万円超となる可能性があります。
なお、会員サイトで申し込める増枠は、利用限度額100万円がMAXとなります。
もちろん、無条件に増枠可能なわけではありません。PayPayカードが審査してOKを出す必要があります。
利用限度額の審査においては、返済能力、利用履歴、年収・勤務先規模・職種・勤続年数・住居形態などが総合考慮されます。
持ち家・固定電話・家族はあった方がプラス材料です。ただし、可処分所得も重要になってくるので、年収のわりに扶養家族の人数が多いとマイナス査定される場合もあります。
年会費無料のクレジットカードで、利用限度額が大きいのは楽天カード、オリコカードです。最高300万円まで増額可能であり、一般カードとしては高い与信枠となっています。
もし高い利用金額をご希望で、PayPayカードの増枠に通らない場合は、ラグジュアリーカードをおすすめします。
ラグジュアリーカードには事前入金(デポジット)システムがあり、事前に振り込めば、限度額は無くなります。
例えば、700万円を事前入金しておけば限度額700万円のクレジットカードとして使えます。多額の支払いがある場合、事前入金しておけば限度額の制限でカードが使えないという事態はありません。
事前入金は必要でクレジットカード特有の支払いの後払いはできませんが、ポイントが貯まるというメリットがあります。余った入金額は次回以降の支払いに利用できます。
ラグジュアリーカードなら利用限度額の壁を突破できます。
クレジットカード会社に課せられた制約によって支払いに支障をきたす事態はなくなります。高級車や家なども販売業者が対応していたらラグジュアリーカードで購入可能です。
事前承認手続きを行う場合は、フリーダイヤルで通話料無料のデスクに電話をかければOKです。
国税のクレジットカード払いに使うクレジットカードとしても有力です。
利用可能枠が元に戻るのはいつか
PayPayカードの利用代金は、毎月月末締め、翌月27日の支払いです。
口座振替が完了して利用可能額がその分増えるのは、金融機関からの口座振替結果が、PayPayカードの発行会社のPayPayカードに到着後となります。
引落しの実施日から通常約2~4営業日となっています。毎月27日の前営業日までに請求金額を口座に準備しておきましょう。
27日(休業日の場合は翌営業日)に引き落としが無事済んだ場合、そこから遅くて4営業日くらいまでは反映されることが大多数です。
引き落とし結果の情報が入り次第、カードの利用残高へ反映されます。
利用枠の増枠
PayPayカードはインターネットで利用可能額の増枠申請が可能です。いちいち電話するのは面倒なので便利ですね。
会員サイトや、PayPayアプリ→「PayPayクレジットの管理」→「ご利用可能枠の増枠 PayPayカード会員メニュー」から手続きできます。
入会か前回の増枠から6ヶ月以内の方は申し出はNGです。また、以前に利用可能枠の変更を申請した場合、前回の実施月より6ヶ月以上経過することが必要となります。
クレジットカード会社は審査にコストが発生するので、頻繁な申込はNGとなっています。
また、支払い遅延がある方、「前年度年収」が0万円の方はキャッシングの増枠は申し込めません。
例えば、専業主婦の方が家族カードではなく本人カードを保有している場合、自分のカードでのキャッシング増枠はできません。その場合は収入がある配偶者のカードの方で申し込みましょう。
無収入でもショッピングの増枠は申し込めるので、カード利用額が大きく継続的に遅滞なく支払っている場合は、増枠の可能性があります。
カードの契約状態、利用状況によっては、増枠を拒否される場合があります。また、審査の結果、増枠されないだけではなく、減枠されたり利用停止される場合もあります。
信用情報が悪化して資金繰りに窮して増枠を申し込むような場合は、減枠や停止のリスクもあります。
住所、年収や勤務先などに変更がある場合、お客様情報の変更後に申し込む必要があります。
キャッシングの増枠申請の場合、年収証明書の提出が必要となる場合があります。返信用封筒が送られてきるので、同封して返送する流れとなります。
割賦枠(分割・ボーナス・リボ払いの利用可能枠)が、ショッピング利用1回払い枠と同時に増枠になる場合があります。
ショッピング利用枠は増やさずに、割賦枠のみ増枠する手続きは、電話でのみ申し込めます。
利用限度額の変更申請の審査結果が出るのは概ね2~5営業日となっています。
年末年始やゴールデンウィークを挟む場合など、日数ベースではかなり時間がかかってしまう場合があります。
自動的に利用限度額がUPすることも
私の場合、当初の限度額は50万円でしたが、その後80万円→500万円と上昇しました。
PayPayカードはカード入会後、定期・不定期で信用情報機関や自社の利用情報に基づき、途上与信(再審査)を行っています。
その結果として利用限度額が全く申請を行っていない場合でも上昇する事があります。
以下は信用情報機関「CIC」に登録されている私の信用情報です。アメックス、PayPayカード、三井住友トラストクラブが有効期限内でも与信(審査)していることが掲載されています。
なお、ごくまれに支払い遅延していないのに、クレジットカードを突如として利用停止・強制解約されたという場合があります。
その理由はクレジットカード会社が途上与信を行った結果、キャッシング等の利用枠が拡大していたり、借入金の履歴が新しく加わったことを発見しての措置であることが多いです。
利用可能枠の一時的な増枠
海外旅行、引っ越し、宝飾品や高級時計の購入、インプラント等の保険外医療などで、利用可能枠を一時的に拡大したい時が出る場合があります。
PayPayカードはそのようなニーズにも対応しています。カードショッピング1回払いの利用可能枠の一時的な増枠サービスに申し込むことが可能です。ただし、学生は一時増枠の申込みはできません。
一時的な増枠は現在の利用限度額の2倍まで(最高200万)希望することができます。
一時増枠も希望したら100%通るわけではなく、PayPayカードの審査を通過する必要があります。
とはいえ、一時的な増枠の審査の難易度は恒常的な増枠と比較するとハードルは低いです。特に社会通念に照らし合わせて正当な理由がある場合は通りやすいです。
増額された利用可能枠は増枠後2ヶ月間有効となり、その後は元の利用可能枠に戻ります。便利なサービスですが、以下の場合は一時増枠を申し込めません。
不可のケース
- 入会後6ヶ月以内
- 前回の増枠・増枠申請から6ヶ月以内
- 支払い遅延がある方
一時増枠の制度があるのはショッピング枠だけであり、キャッシングの一時的な増枠サービスはありません。
一時増枠についても、審査の結果として枠が増えないどころかカードの利用が停止される場合もあります。やぶ蛇となるリスクはあります。
なお、一時増枠の申し込み時に選択した利用目的と、実際の利用の内容が異なる場合、一時増枠が取り消される可能性があります。利用目的の虚偽申請は慎みましょう。
審査の結果は原則翌日以降となり、数日の時間がかかる場合もあります。
減枠・キャッシング枠の取り消し
増枠ではなく、ショッピング枠やキャッシング枠の減枠や、キャッシング枠をゼロにすることも可能です。
住宅ローン審査の際には、キャッシング枠があるとその分の枠が与信限度額から下げられてしまう場合があります。
したがって、使う可能性がゼロのキャッシング枠は、特に新しいローン審査の前にはなくしておくのが無難です。
減枠の手続きは電話連絡のみです。カード裏面の電話番号にコールしましょう。減枠も10万円単位で申し込めます。
ショッピング枠のみの減枠、キャッシング枠のみの減枠、両方の減枠が可能です。ショッピング枠は0円にはできません。
一度枠を減らした後に利用可能枠を元に戻したくなった場合は、利用可能枠の増枠扱いとなって別途審査が必要となります。元の状態に必ず戻せるわけではない点に留意が必要です。
減枠についてはPayPayカード側の審査はないので100%通ります。「減らさないでください」旨の引き止めもありません。
まとめ
PayPayカードのショッピングの利用限度額は、最高100万円までは会員サイトで簡単に増枠申請することが可能です。無収入でもショッピング利用枠の増枠は申請できます。
途上与信の結果として利用額が自動的にUPすることもあります。利用限度額の2倍まで一時増枠の申請もできます。
口座振替が完了したら、2~4営業日後には利用可能枠が回復します。これは一般的なクレジットカードと同様です。
PayPayカードは、基本還元率1.0%でPayPayポイントが貯まります。年会費無料のクレジットカードとしては高還元です。
主なメリット
- 基本還元率が1%
- Yahoo!ショッピング・LOHACOはポイント合計5%
- 超PayPay祭り・5のつく日などのお得な企画をフル活用可能
- ポイント有効期限が無期限
- au PAY・モバイルSuica・モバイルPASMO・SMART ICOCA・Apple Payのnanaco/WAONチャージがポイント対象
- ナンバーレスでセキュリティが優秀
- カードデザインは横型・縦型を選択可能
- 申し込み&審査で最短5分で使える
主なデメリット
- 一般加盟店での基本還元率はリクルートカードの方が高還元
- ショッピング保険が対象外
- 旅行保険が対象外
- カード番号の確認に手間が必要
総合的にPayPayカードは、メインカードとしてガンガン活用できるハイ・クオリティー・カードです(利用限度額、締め日と支払日)。
Yahoo!ショッピング、LOHACOではクレジットカード決済で4%を獲得でき、ショップポイントと合わせて合計5%還元となります。
Yahoo!ショッピングで誰でも11%還元を享受することにつながります。
クレジットカードの専門家・岩田昭男さんも、おすすめの「ネット通販でお得なカード」としてPayPayカード(旧ヤフーカード)を挙げられていました。
また、クレカの専門家・菊地崇仁さんも、ネット通販でお得なカードとしてPayPayカードを挙げていらっしゃいました。
クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマも、PayPayカードを高く評価しています。
Mastercardブランドはau PAY プリペイドカードへのチャージが可能で、PayPayポイントとPontaポイントが二重取りできます。
Apple Payのnanaco、Apple PayのWAON、Google PayのSuica、モバイルPASMOへのチャージも、ポイント付与対象となります。Suicaチャージだけではなく、定期券やSuicaグリーン券の購入も同様です。
PayPayカードは日常のお買い物だけではなく、ETC利用時も還元率1.0%でPayPayポイントが貯まります。ETCは5枚まで発行可能です。
年会費は永年無料なので、Yahoo!ショッピング・LOHACO・PayPay用のサブカードとしての活用もおすすめです。
公式サイトPayPayカード入会&利用特典