スマホでサクサクと簡単に少額の株式を購入できる「PayPay証券」でCFD取引も可能になりました。「PayPay証券10倍CFD」という名前です。
証拠金1万円から1万円単位で差金決済取引を利用することが可能です。相場下落局面でも利益を得られる点、ヘッジ手段として活用できる点がメリットです。
PayPay証券10倍CFDのメリット、デメリット、お得な使い方について、注意点を完全網羅してわかりやすく徹底的に解説します。
取扱銘柄は以下2つのみとシンプルで迷う心配がありません。
- 日本225:シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)に上場された日経225先物の株価指数先物の市場価格に連動したCFD
- 米国500:シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)に上場されたE-miniS&P500の株価指数先物の市場価格に連動したCFD
CFDとは「Contract For Difference」の略称で、デリバティブ(金融派生商品)です。
デリバティブというとおどろおどろしいイメージがありますよね。しかし、商品特性・リスクを明白に認識した上で取引する場合は、有効活用できる制度です。
代表的なCFDは東京金融取引所が運営している取引所CFDである「くりっく株365」です。SBI証券、岡三オンラインなどで取引できます。
しかし、PayPay証券10倍CFDには、既存のCFDサービスにはないメリットがあります。
PayPay証券10倍CFDは、原資産の価格を参照して行われる取引であり、取引開始時点の価格と取引終了時点の価格との差額により決済が行われる差金決済取引です。
つまり、利益が出たら利益分のみ受取、損失が出たら損失分のみを支払う方式で取引を行います。
証拠金1万円以上1万円単位で差金決済取引が可能なので、少ない元手で取引を行えるのが取引所CFD「くりっく株365」にはないメリットです。
PayPay証券10倍CFDはスマホアプリから簡単に取引できるのが特徴です。取引手数料は無料でスプレッドという形でコストが発生します。
日本225、米国500どちらかの株価指数の動きを予測して売買額を決めて約定するだけで、仕事や家事の合間、休日の外出時にもサクッと簡単に取引できます。
PayPay証券 10倍 CFDに必要な証拠金の最低額は各建玉の対価の額の10%に相当する円価格です。
- 金利調整額の受払:×(なし)
- 価格調整額の受払:○(発生)
PayPay証券10倍CFDの損益は、差金等決済をした他の先物取引の損益と通算できます。
通算して損失となる場合は、一定の要件のもとで翌年以降3年間繰り越すことができます。
2019年4月には「条件付決済注文」が導入されました。決済方法の一つとして決済の予約が可能になり、予約方法として利益金額(含み益)の指定ができるようになりました。
目次
メリット
レバレッジが効く
PayPay証券10倍CFDは株価指数先物と原則として投資成果が連動するCFDに投資ができ、資金として用意した金額の10倍で取引が行えるので、少額で大きな取引が行うことができます。
資金効率がよくなるのがメリットです。ただし、ポジションが逆行したら大きな損失が発生するリスクがある点に留意が必要です。
買いだけではなく売りも可能
PayPay証券10倍CFDは、ショートポジション(空売り)の取引が可能です。
したがって、相場の下落局面でも利益を上げることができます。また、保有している現物株式のヘッジやロング・ショートに利用することも可能です。
ほぼ24時間の取引が可能
PayPay証券10倍CFDは、月曜〜金曜のAM8:00~翌AM6:00(日本時間)の間、取引することができます。
米国夏時間の時期は、月曜〜金曜の7時〜翌AM5:00(日本時間)となります。ただし、海外先物取引(CME)が休場日の時は取引できません。
仕事に行く前、仕事帰りの取引、夜に子供が寝てからなど、夜遅く・朝早くも取引可能です。
日本の祝日も取引ができるので、休み中のニュースやイベントにも対応した売買ができます。
デメリット
取引コスト
PayPay証券10倍CFDの決済時の損益は、次のように計算されます。
- 買建玉の決済(売):(決済約定価格-新規約定価格)×数量×取引単位の合計
- 売建玉の決済(買):(新規約定価格-決済約定価格)×数量×取引単位の合計
取引通貨が日本円以外は、以下の決済為替レートでの計算となり、決済益の小数は切り捨て、決済損の小数は切り上げとなります。
情報ベンダーより取得したインターバンクのリアルタイム為替レートに基づいてPayPay証券が決定した米ドルの為替レート±1米ドルあたり35銭
つまり、基本的には1米ドルあたり35銭の為替コストが発生することになります。
両建て・部分決済が不可能
PayPay証券10倍CFDでは、保有建玉に対する反対売買が約定した場合、建玉の決済となります。
また、決済するときは枚数や建玉を指定できず、その銘柄の全枚数を反対売買する方式となります。
両建て、建玉指定での部分決済が不可能なのがデメリットです。
追証・ロスカットのリスク
PayPay証券 10倍 CFDでは、証拠金維持率が80%未満になった場合、全建玉を強制的に決済するロスカットが発動します。
30秒ごとに口座をその時の時価で評価されてロスカットが判定されます。証拠金維持率は以下で計算されます。
証拠金維持率=(受入証拠金―評価損益)÷必要証拠金×100
証拠金維持率が100%を割り込むとロスカットアラートがメール・アプリのお知らせで通知されます。
ロスカットを回避する為には、必要証拠金をPayPay証券口座へ入金して、10倍CFD口座へ振り返る必要があります。
PayPay証券口座への入金は平日9:00~15:00に限り、入金後に最大1時間30分かかります。したがって、入金が反映されるまでにロスカットになる場合があります。
PayPay証券 10倍 CFDは、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の開場日に、建玉を保有している個人口座の顧客に対して取引時間終了時点で口座状況を確認します。
時価評価総額が必要証拠金の100%に相当する円価額を下回った場合、当該基準を上回る額まで追加証拠金の預託をする必要があります。
追加証拠金の預託は、当該追加証拠金発生日の営業日17時までに預託する必要があります。PayPay証券に入金してCFD口座に振り返る必要があります。
指定の日時までに追加証拠金を預託しなかった場合、すべての建玉は強制決済されてしまう点に注意が必要です。
強制決済は指定の日時における約定を保証できるものではなく、強制決済完了までに相当時間要する場合もあります。
したがって、株価が自分のポジションと急速に逆行するような状況下では、ロスカットラインよりも損失が拡大する場合があります。
証拠金維持率100%を下回りますと、新規建注文、および証券取引口座への証拠金の振替はできなくなります。
口座開設キャンペーン
PayPay証券 10倍 CFDよりもお得な口座開設キャンペーンを開催しているネット証券があります。
岡三オンラインでは、当サイト限定で3,000円がプレゼントされるタイアップキャンペーンを開催しています。条件はたったの入金5万円だけと破格です。
SBI証券は当サイト限定でお得なタイアップ・プログラムを実施しています。なんと3,000円分で、ネット証券としては破格の内容です。
口座開設と5万円以上の入金・SBIハイブリッド預金への振替だけで、3,000円分のAmazonギフト券がプレゼントされます。
口座開設時に以下の項目(無料)に申し込めば、SBI証券に入金するだけで自動的に振り替えられるので面倒な手間はありません。
SBI証券は1000万円までは銀行預金のような公的な保護(投資者保護基金)があるので安心・安全です。銀行預金と同じで万が一破綻しても保護されます。
口座開設・維持・入出金は無料です。まだ口座をお持ちでなければ、この機会にぜひ口座開設してみてはいかがでしょうか。
↓
口座開設・利用の手順
PayPay証券 10倍 CFDを利用するためには、まずPayPay証券の証券総合口座を開設する必要があります。
アプリからポチポチとタップすることで、簡単に口座開設することが可能です。
証券取引口座開設の申込み
米国株アプリ・日本株アプリ・つみたてロボ貯蓄アプリ・10倍CFDアプリをダウンロードするか、もしくはパソコンのWEBサイトにアクセスして、証券取引口座開設の申込みを行います。
お客様情報の登録
申込画面から氏名・住所・生年月日・メールアドレス・電話番号などの必要事項を入力して、申込みを行います。
マイナンバー、本人確認書類を提示する必要があります。
CFD取引口座開設の申込み
証券取引口座開設後、 「CFDの口座開設申込はこちらから」を選択して、CFD取引口座開設の申込みを行います。
CFD取引口座開設申込画面から必要事項を入力する流れとなります。
口座開設の案内を受領
自宅へ口座開設のご案内が郵送されるので、受け取ったら口座開設が完了します。
住所確認を兼ねているので受け取らずに不在でPayPay証券に書類が返送されたら、口座開設が完了しないので注意しましょう。
口座開設完了
PayPay証券証券口座とCFD取引口座開設が完了して、サービスが利用できるようになります。
税金に注意
PayPay証券10倍CFDで出た利益は 「雑所得」として申告分離課税の対象となり、確定申告をする必要があります。
税率は一律で約20%ですが、専業投資家・リタイアした型・専業主婦の方などは、社会保険料に跳ね返るリスクがある点に注意しましょう。
金融商品取引業者は、株価指数先物CFD取引を行った顧客の支払調書を、当該金融商品取引業者の所轄税務署長に提出することになっています。PayPay証券も同様です。
まとめ
「PayPay証券10倍CFD」は、証拠金1万円から1万円単位で差金決済取引を利用することが可能なサービスです。
レバレッジが効いて資金効率がよくなる点、相場下落局面でも利益を得られる点、ヘッジ手段として活用できる点がメリットです。
1万円という小口で取引できるのが既存のCFDサービスにはないPayPay証券 CFDならではのメリットです。
PayPay証券は日本証券業協会に加盟しており、主要株主はソフトバンク、みずほ証券、日本政策投資銀行・みずほFG・三井生命グループのVCで信頼性は高いです。
PayPay証券はCFDの他、個別株式やETFに投資することも可能です。
1,000円からAmazon、Apple、アルファベット(Google)、VISA、Facebook、Twitter、ウォルト・ディズニー、スターバックス、コカコーラなどの米国株に投資することが可能です。
米国ETF、日本株ETFの取扱いもあり、積立投資も可能です。
配当も得ることができて、特定口座(源泉徴収あり)に対応しているので確定申告は不要です。
株式を少額で買いたい方、小口の売買を繰り返して株式の取引を気楽に楽しみたい方、スマホで簡単に取引したい方などに向いたサービスです。
PayPay証券10倍CFD以外では、取引所CFDであるくりっく株365も候補となります。
岡三オンラインのくりっく株365は口座開設キャンペーンがとても豪華。
その他、おすすめのネット証券については、以下で徹底的に解説しています。
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