マネラップ(ON COMPASS)はマネックス証券の低コストのラップ口座!個人的口コミまとめ

更新日:   証券会社 投資信託・ETF 金融機関

サイト運営費用を賄うための運営ポリシー

ON COMPASS サービス開始セミナー

「ON COMPASS(旧MSV LIFE)」というマネックス証券の低コストラップ口座が2016年9月にスタートしました。

愛称は「マネラップ」であり、最先端のロボットアドバイザーのテクノロジーを活用したサービスです。

昨今話題のフィンテック・AI(エーアイ)の技術を取り入れており、かつVanguard(バンガード)の低コストの理念を取り入れており、なんと税込でトータルの実質コストが1%未満となる画期的なラップ口座です。

ON COMPASS サービス開始セミナーに参加してきました。ON COMPASSのメリット、デメリット、使い方についてまとめます。

ON COMPASSとは

ON COMPASS(マネラップ)は、マネックス証券、セゾン投信、バンガードが出資しているマネックス・セゾン・バンガード投資顧問が提供しています。

ロボ・アドバイザーを活用した新しい資産運用・管理(ラップ)サービスであり、オンラインのファイナンシャル・プランニングを実現する投資一任運用です。

マネックス証券・クレディセゾン・ヴァンガードのロゴ

「ON COMPASS」のポートフォリオは、最新の金融工学と長年の金融業界での経験をもとに構築されたアルゴリズムを使用しています。

「ためる」、「たのしむ」、「そなえる」の3つの基本タイプを選び、簡単な質問に答えるだけで、ロボ・プランニング・アドバイザーが、自分の年齢・ライフプランに合わせた資産計画を作成してくれます。

マネックス・セゾン・ヴァンガード投資顧問のON COMPASS

マネラップの最低投資単位は1万円であり、1万円から資産運用を始められます。まとまった資金の運用や、月々積み立てる運用にも対応しています。

「ON COMPASS」は投資対象を低コストのETFに絞っており、実質コストを1%未満に抑えることで、効率的な長期資産運用をサポートしています。トータルコストが1%未満のラップ口座は稀有です。

ON COMPASSにおける運用は、マネックス証券にて開設する投資一任口座で行われます。投資一任口座をON COMPASSの専用口座とすることで、投資一任運用と通常のお取引を明確に区分して管理することができます。

ON COMPASSを利用するには、まずマネックス証券の証券総合取引口座への入金が必要です。

2017年8月までは、マネックス証券の証券総合取引口座のマイページから、ON COMPASSの投資一任口座への振替が可能です。

2017年9月からは、マネックス証券の「証券総合取引口座」と、マネラップの「投資一任口座」間の資金移動が自動化されます。マネックス証券に残高があればOKなので便利になります。

blank

松本大 マネックス証券CEOのON COMPASSに対するコメント

松本大マネックス証券CEO

ON COMPASS サービス開始セミナーの冒頭では、松本大マネックス証券CEOのお話がありました。相変わらずダンディで男前です。私は34歳なのですけれども、若さで負けている感がありました(´;ω;`)

松本大 マネックス証券CEO

以下のようなお話がありました。

『マネックス証券は1999年の創業以来、個人投資家に寄り添うサービスを提供してきており、その間、投資が徐々に日本に普及してきたが、長期投資が根付いていない側面がありました。トレーディングはともかくとして、インベストメントの側面ではまだまだ見劣っていました。

低金利の時代なのでコストを抑えて、世界最高水準の品質を提供することを主眼に、様々な環境変化がある時代に経済・マーケット・投資家の動向に対応していきながら長期間に渡って投資を続けていくサービスを提供していきます。

コスト・品質・長期に運用可能の3つの面で優れたサービスを、マネックスグループ内に力を入れて作ってきました。今回始まる「ON COMPASS」は、マネックス証券のラップサービスです。

オール・インコストで1%未満で、通常のラップサービスはもっと高いです。世界トップの品質を誇る米ヴァンガードと一緒に開発ました。

一旦買ったらそのままというわけではなく、長期間に渡ってPDCAサイクルを回していける長期投資が可能となります。』

マネックス・セゾン・バンガード投資顧問 代表取締役社長の講演

次にマネックス・セゾン・バンガード投資顧問の大原 代表取締役社長から『「ON COMPASS」で始める新しい資産運用』という講演がありました。

マネックス・セゾン・バンガード投資顧問の大原 代表取締役社長

以下のようなお話がありました。

『今まで日本で提供されていた資産運用サービスは、分配金利回りの良さなど目先のリターンにフォーカスが当たっていました。法人の顧客であれば、ベンチマークに対する勝ち負けが重要でした。

個人投資家の場合、ベンチマークに対して買っているか負けてるかが重要かというと、そうではないと考えています。また、資産運用は目的ではなく手段に過ぎず、人生設計における目的に対する手段が資産運用と考えています。

価値観の多様化が進行しており、人生のモデルケースがあった時代は終了しました。一人ひとりが個別に夢を持っている。一人ひとりの人生を豊かにする手段として、目標の実現をサポートするのが資産運用と捉えています。

YESという文字が書かれた旗

商品開発・サービスが分配金をいかに高くできるのかというプロダクト・オリエンテッドな側面がありました。

多様化する資産運用ニーズに対して、マス向け商品提供が行われており、膨大な選択肢(公募投信だけでも約6000本超)があり、柔軟性に欠けていて手数料が高い傾向があるという課題がありました。

金融技術面での革新(ETFの普及)、情報技術面での革新(インターネットの普及や情報処理の進歩、情報端末の普及等)が展開されており、これからの資産運用サービスとして、一人ひとりの状況に応じたサービスを提供できる「ロボ・アドバイザー」サービスが一つの解として登場しました。

ハイクオリティーのサービスを低コストで届けるのをコンセプトに、決して商品ありきで提供するのではなく一人ひとりの目標をサポートするという視点からロボアドバイザーサービスを開発しました。

https://www.youtube.com/watch?v=DlaKitpi-i4

過去1~2年、様々な金融機関がロボアドバイザーサービスを提供しています。これら第一世代のロボアドバイザーサービスは、PDCAサイクルでいうと「Do」のところが中心となっています。

5~10問の質問に答えることで最適なリスク許容度を確認してレコメンドするような設計となっており、リスク許容度が10段階のうち7なので、こうしたリスクの商品を買うべきかというアドバイスがなされています。それが正しいのかというと疑問があります。

例えば、10年で2000万円貯めるという目標の場合、個人個人の状況によっては7のリスクを取る必要はなく、2や3のリスクで投資することも可能です。

既存のロボアドバイザーサービスは、顧客の目標の確認、目標達成のための資産運用計画の策定の観点が抜け落ちています。

我々は第一世代のロボアドバイザーを「ロボ・ポートフォリオ・アドバイザー」と呼んでいます。ON COMPASSを含む第2世代のロボアドバイザーは、言わば「ロボ・プランニング・アドバイザー」です。

資産計画を策定して、それに対してどのような商品が良いのかをレコメンドしてきます。コストが低いETFを活用して、計画に対して最適なポートフォリオを提案できます。

ポートフォリオの提供だけではなく、アフターフォローまでサポートします。「目標達成確率」という指標を用意しており、最初にコンサルティングするときに目標達成確立が一定の数字にならないと、そもそも運用を引受けません。

https://www.youtube.com/watch?v=jEIQkg2A_Jk

運用開始後も、マーケットの状況によっては、例えば、最初の18年後の学資1,000万円の目標達成が可能な確率が下がってきている場合は、追加で資金投入が必要、リスクを上げる必要などのアドバイズを行います。

逆に運用がうまく行って、97%まで目標達成確率が上がってきている場合は、例えば毎月4万円投入しているを35,000円でOKとしたり、リスクを下げてもOKなどの提案を行います。

長期間に渡ってお客様に寄り添って、資産運用をサポートしていけるサービスとなっています。一人ひとりの夢・目標の実現に寄り添う資産運用サービスです。

結婚式の夫婦

「資産計画を作ってみる」ボタンを押すと、ファイナンシャル・コンサルティングがスタートして、リスク許容度、ブレグジットなどのイベントが起きたときの耐性、リスク選好度などを確認します。

リスク許容度の範囲でリスクレベルを変動させて、目標達成確率の変動や資産運用結果の振れ幅をチェックできます。

リスクを低くするとパフォーマンスが良い時でもアップサイドのリターンは限定的となり、リスクをイメージしてどの程度リスクテイクするのかをイメージできるように設計しています。

毎日マイページにアクセスすると、運用状況、目標達成確率をチェックできます。一つだけではなく、最大で3つまで計画を作成できる。学資、マンションの頭金、夫婦の老後生活などを設定できます。

老後生活は毎月10万円取り崩すといった計画もチェックできる。運用パフォーマンスで目標達成確率が変動して、大きく落ち込む場合は、マイページで赤でハイライトして、計画の見直しを促すアラートを出します。

スマホアプリもリリースして、目標達成確率のアラートを配信する予定です。資金を預けて任せるだけではなく、毎日でも計画が順調に進んでいるか確認することが可能です。』

blank

秋の夜長に考える「これからの資産運用」

松本大と大原啓一と深野康彦

続いて松本大 マネックス証券CEO、大原啓一 マネックス・セゾン・バンガード社長、深野康彦 FPによるパネル・ディスカッションがありました。

個人投資家の資産形成方法の変化について

松本:会社を作ったのは17年前でスマホも写メもない時代で、インターネットが民間で使われ始めて間もありませんでした。取れる情報が限られており、個人が投資できる対象も限定的でした。

この10年で情報量、投資対象が飛躍的にアップして、選択肢が膨大な中で個人投資家がベストな投資方法を選ぶのが難しくなっていました。「どのように投資をするのか」が今の重要なテーマです。

大原:低金利の情勢でインフレが近づいてきているという状況の変化があり、一方で様々な選択肢の中で自分自身で判断して組み合わせる必要があります。選択肢が多いのはいいが、ベストな選択をするのが難しくなっています。

深野:FPになったのは1989年のバブルのピークで、非課税貯蓄制度・マル優があり、1050万円まで非課税で預金できました。それが廃止されて、節税の手段が長らくありませんでした。

昨今はNISAジュニアNISA、確定拠出年金の拡大があり、投資家が非課税という武器を得ました。制度をうまく活用した上で、どのように資産運用していくかが重要で、この1年で地殻変動が起き、変革期が来ています。

現役層は確定拠出年金、リタイアはNISAなど世代に応じた運用とともに、キャッシュフローがどう回っているのかも重要です。リスク許容度を見る上でON COMPASSのメニューにも、住宅ローンを抱えているか否かなどのメニューを加えるといいかもしれません。

松本:マネックスグループで投資教育も充実させて、投資に対する考え方を並行して説明していきたい。

ロボ・アドバイザーが個人投資家に与えるインパクト

マネックス・セゾン・バンガード投資顧問の大原 代表取締役社長

松本:人工知能・ロボアドバイザーは、イメージとしては車の自動運転に似ています。日本では時間がかかると思うが、技術は確立しています。既に一部の特殊車両は自動運転に移行しています。

効率的に運転するのでタイヤの減りが少なく、現時点ですでに人工知能の方が事故が少ない状況となっています。事故が少ないので部品メーカーが困るので、時間をかけて移行しないと雇用が悪影響を受けるという側面もあります。

今の投資環境は変数が増えてきているので、人間がすべてを見てリスクを把握してリスクを回避するのは難しくなっています。人間よりもロボアドバイザーが優れているのはリスクに対する正確で冷静な判断です。

他方、ロボアドバイザーが一番正しい運用をするかというとそうではありません。新しい概念をインプットしたり作るのは人間が得意です。

ロボアドバイザーしかり人工知能しかりは反復継続するのが得意で、人間が入れたものを着実にこなすのはロボットが得意です。現時点での完成形ではないが、すごく可能性があるものと考えています。

四つ葉のクローバー

大原:目標を設定して後は任せて乗っかるだけです。アラートが来ると見直ししてメンテナンスする必要がありますが、それ以外は本業に集中できます。

投資に気を使わずに趣味・本業に集中できるので、個人投資家を普通の個人に戻せるサービスと考えています。ロボアドバイザーは「個人投資家」を消滅させるサービスになり得ます。

松本:車の自動運転は運転する必要がなくなるので、その時間に本を読めるイメージですね。

自動車のエンジン

深野:万人に平等なのは時間です。1日24時間しかなく、限られた時間の中で時間の割り振りをしていく必要があります。任せるところは任せて、浮いた時間を楽しいところに使えます。

人間はお金に対しては合理的に動かない場合があり、そこはロボアドバイザーで補えます。上手く生活に取り入れて共存していくとよいでしょう。

青い芝生を眺めるのを抑制する効果もあります。ロボアドバイザーに任せる部分、自分でやる部分をどう区分けしていくのかもポイントです。

日常の生活でも交通事故などリスクと共存しています。事故のリスクがあるから自転車を運転しないとはなりません。安全運転によってリスクを上手くコントロールして、自転車に乗った場合のリターンを享受しています。

自分で投資した方が楽しいし、最もコストを抑えられます。ただし、難しい面もあり、自分で投資する力ないし時間がないのであれば、コストを払って専門家に任せるのが有力です。自分にできる部分とできない部分を仕分けする必要があります。

松本:いくつかの種目ではオリンピックよりパラリンピックの方が記録が良い状況です。ロボ・アドバイザーが得意な分野は、人間より優れています。人間が指示する部分とロボに任せる部分を峻別させると、上手く投資していけます。

これからの個人の資産形成で重要なこと

松本大と大原啓一と深野康彦

松本:第一にコストを低く抑えることです。金利が低下していますが、金利は期待リターンの一つです。金利がこれだけ下がっている時にコストを払うとリターンが出なくなってしまうので、コストを抑えることが重要です。

また、長くできることも大事です。今、生まれている赤ちゃんの期待平均寿命は115歳という推測がなされており、寿命が長くなってきています。

子供を見守る夫婦

今後、色んな意味で仕事も投資も長く続けることの重要性が人類にとって重要になっています。コストを抑えてPDCAサイクルを回して長く投資していくことが大事です。

衛星技術の発達による農業の変化、資源の把握の高度化も進行しており、原油の値段が下がり続けるのではないかという推測もあります。

10~20年前では考えられなかった技術革新・情報の変化が起こっており、土台となる経済・マーケット・社会のあり方が変わっていく可能性があります。

今までなかった変化に対するセンシティビティはロボットよりも人間のほうが優れています。社会・経済構造の変化に対するアンテナを張っておくのは、資産形成にも重要となっています。

大原:コストを抑えて長く投資することの重要性は松本さんと同じ意見です。

何かをしようとするとお金が必要なことも多いので、早め早めのタイミングで資産形成についてどこかのタイミングで考える必要があります。

色んなことが今後可能になっていく中で、「備えてなかったからできない」ということがないように、将来の可能性を広げるための資産形成のナビを設定していくことが重要です。

青空に浮かぶ通貨のマーク

深野:低金利は続いていくことが予想されます。金利が高ければ定期預金や国債でOKですが、低金利だと創意工夫が重要で、やった人とやらない人で差がつきます。

老後のあり方が大きく変化していきます。今後は年金の支給開始年齢が上がっていく可能性もあり、変化に対応する必要があります。自分の死後、配偶者のことも考えたプランニングも重要です。

これまでの老後と今後の老後は異なるので、今の時代にあったライフプランを考えて、それに対応したプランニングが重要です。

松本:日本の年金は平均寿命が65歳の時に作られた制度です。平均寿命よりも長く生きた人に支払う設計でした。冷静に分析すると、年金の支給開始年齢は必ず上がっていくはずです。

昔の常識が機能しない時代に入っているので、それを考慮した資産形成・資産防衛の重要性が高まっています。

深野:「強い者を生き残るのではなく、変化する者が生き残る」という言葉があります。相続税の基礎控除が減らされて慌てて相続対策を行った方が大勢いらっしゃいました。将来を予期して前もって動いていく必要があります。

投資家に向けたメッセージ

経済キャスターの鈴木ともみさん

松本:環境の変化にどのように付き合っていくのかが重要です。その解決に近いものをLIFEで提供していきます。変化への対応が今後は重要なので、マネックスグループもそれに役立つ情報を提供していきます。

大原:「ON COMPASS」は一人ひとりの人生に寄り添いたいという思いを込めた名前です。提供開始から1ヶ月が経ち、長い人だと45年の長期のお申込みをいただきました。

最後まで顧客の目標に寄り添えるサービスでありたいと考えています。今後もパートナーとしてお客様のご意見を取り入れてより一層使いやすくて良いものにしていきます。ぜひメールや電話でご意見をいただければと思います。

深野:日本人は真面目すぎて完璧を求める傾向があります。習うより慣れるのが重要です。投資の最低金額は下がってきており、最初は少し投資して実践を積み重ねて、徐々に広げていくという方法もあります。

仕事とは異なり、資産運用・お金との付き合いは「生涯現役」となります。増やしたのを使わないともったいない側面もあり、どのように豊かに人生を送るのかまで含めて資産運用に向き合っていくことになります。

インタビュー

マネックス証券のオフィス入口

マネックス証券に取材に行き、営業本部の西尾さん、岩井さんにインタビューしました。

マネラップについても、最先端のロボットアドバイザー・AIのテクノロジーを活用しており、2016年9月にスタートしたばかりの先進的なサービスである点がわかりました。

人でやっていたところを完全にロボットが行っているので、コストを下げることができる点をご説明いただきました。

その他、ラップ口座にはないメリット、入出金手数料、解約手数料、積立エラーが出た場合など細かい点も徹底的に聞いています。

マネックス証券に取材インタビュー!Vol.3 マネラップ(ON COMPASS)について聴き倒しました!
日本の大手ネット証券の一角がマネックス証券です。1999年創業以来、次々と先進的なサービスを提供してきており、日本初のサ...

2018年にはおまかせコースも誕生

握手するビジネスマン

2018年2月にはマネラップ(ON COMPASS)のコンサルティングに「おまかせコース」が加わりました。

マネラップは会員専用のマイページにログインして、自分自身が資産運用の目標を設定する前提で、資産計画のコンサルティングを行うサービスでした。

しかし、「いくらをめざして運用したらよいのかわからない」と、目標設定でつまずくユーザーの声も多く寄せられました。

そのようなユーザーニーズに対応して、「おまかせコース」では、明確な資産運用の目標がない方でも、自然に目標設定できるようなサポート機能があります。

OKポーズを取るオペレーター (1)

10問程度の簡単な質問に答えるだけで、一人ひとりにとって最適な目標を設定して、「おすすめプラン」として提案してくれます。

もちろん、「おすすめプラン」の内容を自分で調整することもできます。

また、資産運用の目標を持っていて、詳細に計画内容を調整しながら資産計画を作りたい方には、従来どおりの機能を「カスタマイズコース」として利用できます。

メリット・デメリット

白黒写真のランナー

マネックス証券のラップ口座「ON COMPASS」は人生における投資の長期的スパンでの期待リターン・リスクが見渡せて、全く手間をかけずに投資できるのがメリットです。

マネラップと契約したら後は資産運用計画に沿って、マネックス・セゾン・バンガード投資顧問が運用を行います。後は状況の変化が生じたときや、アラートが出た時に運用計画の見直しをするだけです。

トータル1%未満という低コストで運用を任せられるのがメリットです。投資対象はヴァンガードのETFを中心とした分散投資なので、インフレ率に負けない着実な成果達成が期待できます。

他方、デメリットは自分で投資する場合よりもコストがかかる点、NISA・ジュニアNISAには非対応の点です。

また、マネラップは手動での投資対象の切り替えは不可能となっています。シストレのようにストラテジーを選びつつも、手動で投資できる仕組みはありません。

ただし、これはデメリットである反面、結果として冷静さを欠いた不合理な売買行動を回避できる側面もあります。

自分で投資信託・ETFを選んでポートフォリオを組み立てて売買したり積立設定する手間がなくなり、資産運用の計画・管理・アフターフォローまでを委託できます。

このメリットを享受する代わりに、発生する費用が許容できるかどうかという選択肢となります。

ON COMPASSは全てを任せられて、またラップ口座としては非常に低コストで長期投資に資するバンガードのクオリティに定評があるETF中心に投資できる点にエッジ・優位性があります。

マネラップは計画の策定からサポートがある点が卓越しており、高品質・低コストのETFを活用して最適なポートフォリオの提案を受けられます。

運用開始後も継続的にフォローアップが受けられて、必要に応じて計画の見直し&戦略の変更の提案まで、充実したサービスを受けられます。

ON COMPASSを利用するには、まずマネックス証券の証券総合取引口座への入金が必要です。マネックス証券の証券総合取引口座のマイページから、ON COMPASSの投資一任口座への振替が可能です。

blank

ON COMPASS(マネラップ)の使い方

まずはロボ・アドバイザーによるコンサルティングが行われます。資産形成に重きを置く「ためる」、セカンドライフに着き6万円取り崩すにはどうすればいいか等を可視化できる「たのしむ」、その両方を組み合わせた「そなえる」を選べます。

大項目内容目的小項目
ためるまとまった資産を作りたい方をサポートする計画タイプ家族のために教育資金
マイカー
マイホーム
夢のために飲食店開業
世界一周旅行
セカンドハウス
とにかく500万円
300万円
100万円
たのしむ今ある資産の有効活用をサポートする計画タイプセカンドライフをたのしむ月6万円たのしむ
月4万円たのしむ
月2万円たのしむ
そなえる「ためる」と「たのしむ」の2タイプを組み合わせることでトータルサポートを実現する計画タイプ将来にそなえる30代
40代
50代

ON COMPASSのコンサルティング

私は教育資金は1円も不要でして、子作りはおろか結婚はおろか彼女を作るのも遥か彼方というか視界不良な情勢ですけれども、最大限に妄想して教育資金にしてみましたヽ(´ー`)ノ

海辺で水遊びする親子

次のSTEP2でリスク許容度の測定があります。リスク許容度とは「何が起きても冷静でいられる範囲」のことです。

リスク許容度の範囲内で資産運用を行うことで、市場が大きく混乱したときも慌てることが少なくなります。以下の質問項目があります。

Q1. あなたの投資経験について、最も近いものをお選びください

  • 金融資産は預貯金がほとんどで投資経験はほとんどない
  • 株、債券、投資信託などに投資した経験がある
  • 長年にわたる豊富な投資経験がある

Q2. あなたの金融商品に関する知識について、以下の事項のうちいくつ当てはまりますか

  • 1.高いリターンが期待できる商品は損失リスクも高い傾向にあることを理解している
  • 2.投資期間が長いほど期間あたりの損失リスクが低くなる傾向にあることを理解している
  • 3.積立投資は時間の分散効果により損失リスクが低くなる傾向にあることを理解している
  • 4.複数の金融商品に分散投資をすると損失リスクは低くなる傾向にあることを理解している
  • 5.金融商品の価値は、国内外の経済動向などの影響を受けることを理解している

Q3. 現在の備え(金融資産)は予定外の出費に対して十分ですか

  • 非常に不安
  • やや不安
  • 十分だと思う

Q4. 取り崩し期間中に本プラン以外に収入は見込めますか

  • あまり見込めない
  • それなりに見込める
  • 十分見込める

Q5. 金融市場の変動などにより運用資産が1か月で15%減少したときどうしますか

  • 運用資産を全て売却する
  • 運用資産を一部売却する
  • そのまま保有し続ける
  • 追加投資を行う

Q6. 5年間で300万円を目標に積立てる場合、以下のうちどの行動を選びますか

  • 毎月5万円を元本保証の定期預金で積立てる
  • 毎月4万円を中リスク中リターンの投資信託で積立投資にする
  • 毎月3万円を高リスク高リターンの個別株式で積立投資にする

STEP3で資産計画を確定します。STEP2で算出したリスク許容度から最適なリスク水準(LEVEL)の運用戦略の範囲が提案されます。

ページ下段エリアの金額や期間、運用戦略のLEVEL(リスク水準)などを自由に変更することも可能です。シミュレーション結果のグラフが表示され、ページ下段に目標達成確率が計算されます。

ON COMPASSのコンサルティング結果

目標350万円・毎月積立金額3万円・運用戦略LEVEL5・運用期間10年の例では、目標達成確率が86%となり、以下の資産クラスが提示されました。

  • 6% 国内株式
  • 46% 国内債券
  • 24% 外国株式
  • 16% 外国債券
  • 0% 国内REIT
  • 4% 外国REIT
  • 0% その他
  • 4% 現金等

地域別投資割合、具体的な組み入れ上位銘柄は以下のとおりでした。

  • 7% 日本
  • 76% 北米
  • 11% 欧州
  • 3% アジア(除く日本)
  • 1% オセアニア
  • 2% その他新興国地域
順位銘柄名資産クラス構成比経費率
1Vanguard Total Bond Market Index Fund債券21.8%0.06%
2Schwab US Aggregate Bond ETF債券17.5%0.04%
3Vanguard FTSE Developed Markets ETF株式12.4%0.09%
4Schwab U.S. Broad Market ETF株式12.2%0.03%
5Vanguard Short-Term Corporate Bond Index Fund債券11.2%0.1%
6Schwab Short-Term US Treasury ETF債券10.7%0.08%
7Vanguard REIT Index Fundリート3.4%0.12%
8TOPIX連動型上場投資信託株式3.3%0.11%
9Vanguard FTSE Emerging Markets ETF株式2%0.15%
10Vanguard Total International Bond Index Fund債券1.1%0.15%

30年に渡って投資して、退職金をズドンと一括投資した場合のシミュレーションなどもできます。

期待リターン・リスクを考慮した資産推移のブレがよくわかります。これを見ると、長期投資でリスクが縮小するという誤解もとけます。金額ベースでは長期投資でリスク(ぶれ幅)は拡大します。

ON COMPASSのコンサルティングのシミュレーション(退職金一括投資)

現役時代は積立投資を行い、退職金でズドンと一括投資して、その後は徐々に取り崩す場合の試算推移のイメージも分かりやすく認識できます。

ON COMPASSのコンサルティングのシミュレーション(退職金一括投資&取り崩し)

ON COMPASSは資産計画の実現をサポートするため「目標達成確率」という考え方を重視しており、80%以上の資産計画でなければ契約締結プロセスに進むことができません。

目標達成確率が80%未満の場合は、以下のような見直しがおすすめされています。

  • 運用期間を長くしてみましょう。
  • 積立金額を増やしたり、目標金額を下げてみましょう。
  • 可能な範囲で運用戦略のLEVELを上げてみましょう。

なお、目標達成確率が95%以上の場合も、目標達成確率が十分高いため、以下のような見直しがおすすめされています。

  • 運用戦略のLEVELを下げてみましょう(リスクを下げる)。
  • 目標金額を上げたり、積立金額を減らしてみましょう。
  • 運用期間を短くしてみましょう。

ON COMPASSは積立・退職金一括投資・取り崩しなどのシミュレーションをいつでも簡単にチェックできて、運用開始後もアフターフォローがあります。

スマホアプリも用意されています。iOS版とAndroid版のON COMPASSのマイページ閲覧用アプリがリリースされています。スマホ上でサクッと運用状況について確認できます。

ON COMPASSのスマホアプリのスクリーンショット

2017年5月26日からは、マネラップのスマートフォン版で、 新機能「チャット型 資産計画 体験コンサルティング」が開始しました。

体験コンサルティング画面がチャット形式となり、あたかも対話をするような形で、ゴールに向かって資産計画を策定することが可能になります。

マネラップはコストは自分で直接ETFを買うよりも高いですけれども、このようなサービスが付帯している点にエッジが効いています。全てを任せて分かりやすいグラフでアフターフォローが受けられる点が魅力的です。

計画の策定、最適なポートフォリオの提案、継続的なフォローアップ、計画の見直し&戦略の変更の提案までのサポートがあります。

マネラップと契約していれば、経済・金融環境・社会構造の変化に対応して、PDCAサイクルを絶えず展開しながら長期投資することが可能となります。

blank

-証券会社, 投資信託・ETF, 金融機関
-