新規上場!MRTのIPOの初値予想

更新日:   IPO

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MRT

MRT(6034)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は12月10日(水)~12月16日(火)です。上場日は12月26日(金)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は720円(1単元7.2万円)です。仮条件は750円~800円と窓を開けて上振れました。

MRTは、「医療を想い、社会に貢献する。」を企業理念とし、インターネットを活用した医療人材紹介事業を展開しています。「現役医師」が設立した「医師の視点」にたつネットビジネスであり、東京大学医学部附属病院の医師の互助組織としてスタートしました。

監査法人は新日本有限責任監査法人で、本社所在地は東京都新宿区西新宿1-26-2です。東京都庁、新宿中央公園の近くです。

MRTのIPO

MRTとは

MRTは、その設立経緯や現在に至るまでの業務経験・ノウハウの蓄積により、医師を中心とする医療分野の人材ネットワークを強みとして事業基盤を確立しています。

医師会員である医師及び医療機関等のニーズを把握することにより、運営サイトMedRT.com(メッドアールティドットコム)から医師会員向けに提供する情報の付加価値を高めるとともに、その利便性を向上させることを通じて、医師と医療機関等をつなぐ医療現場に欠かすことのできないネットワークを構築してきていると自負しています。

従業員数は57名、平均年齢は30.4歳、平均勤続年数は2.9年、平均給与は468.8万円です。

MRTの主事業である医師ネット紹介サービスの内容は、次のとおりとなります。

外勤紹介サービス(非常勤医師紹介)「Gaikin」

非常勤を希望する医師会員及び医療機関同士が、MRTの人材紹介システムを利用して反復継続的にマッチングを行うサービスです。レギュラーとスポットの二種類があります。

レギュラーとは、「毎週定期で勤務する勤務枠」を指し、週5日勤務ではないものの正規雇用と同等の条件で期間の定めのない労働契約を締結している短時間正規雇用、若しくは契約期間2ヶ月以上の非常勤雇用の形態です。

スポットとは、「単発勤務の勤務枠」を指し、レギュラーを除く非常勤雇用の形態です。

レギュラーは、MRT専任スタッフが医師と医療機関との間で条件調整をする場合もあります。また、勤務医師と医療機関との労働契約の維持を図るとともに、当該労働契約が終了した場合に他の医師を適時紹介することができるように、MRT専任スタッフが医師及び医療機関に対して、適宜コミュニケーションをとっています。

医療分野の人材紹介は、医療という専門性が高い業務を担う医師を相手とするため、外勤紹介にあたっては (1)緊急手術、急患対応などの即時対応性(2)大学派閥の人事特殊性(3)専門的スキルと経験等を理解した上でのスピード重視の対応が求められます。

外勤紹介サービスは、医療現場の要望をできるだけ反映させることを可能としており、医師と医療機関とのマッチングプロセスの大部分をMRTの運営サイト内で完結させています。なお、緊急性が高いケースの場合は、全医師会員にメールを流し、応募を促すなどきめ細かな対応を行っています。

転職紹介サービス(常勤医師紹介)「career」

常勤医師紹介専任スタッフが、直接面談を行い、会員医師の要望を把握した上で、求人側の医療機関と転職(常勤医師)希望の医師のマッチングを行うサービスです。

外勤とは

大学病院で勤務している医師が、大学病院系列市中病院を含む大学病院以外の関連医療機関に勤務することがあります。大学病院以外における勤務は、医師の間では「外勤」と呼ばれており、医師は大学医局の指示/紹介のもと外勤を行っています。

市中病院においては、常勤医師のみでは医療の質を維持することができないため、適時に大学医局を含む他の医療機関に従事する医師に診療の応援要請を行う必要があります。

医局とは、大学の研究室ごと、もしくは大学病院の診療科ごとに主任教授を組織の頂点とした医師の人事、研究、教育等を担う非営利の組織のことであり、その規模は数十人から大きいところで百数十人の医師から構成されており、多くの医師はいずれかの医局に所属しています。

2000年1月に設立したMRTが提供するサービスは、東京大学医学部附属病院の医師が相互に外勤を紹介する互助組織からはじまり、医師の間で呼ばれている外勤「Gaikin」を非常勤医師の紹介サービス名称に用いています。

厚生労働省が平成22年9月29日に公表した「病院等における必要医師数実態調査の概要」によれば、平成22年6月1日時点の医療機関に勤務する非常勤の医師数(約3万人、週当たり延べ勤務時間数を40時間で除して常勤換算)は、医師数全体(医療機関に勤務する現役医師数約16万7千人)の18.3%を占めており、非常勤の医師に対する医療現場の需要があるといえます。

平成16年4月の新医師臨床研修制度により、医局人事統制力の緩和、恒常的な医師不足等といった状況が発生しており、医療分野の人材流動化の傾向が強まっています。このような状況下、MRTの外勤紹介件数は右肩上がりとなっています。

MRTの外勤紹介件数

外勤紹介サービス(Gaikin)の特徴

医療分野の人材紹介は、医療という専門性が高い業務を担う医師を相手とするため、外勤紹介にあたっては(1)緊急手術、急患対応などの即時対応性(2)大学派閥の人事特殊性(3)専門的スキルと経験等を理解した上でのスピード重視の対応が求められます。

外勤紹介サービスは、医療現場の要望をできるだけ反映させることを可能としており、医師と医療機関とのマッチングプロセスの大部分をMRTの運営サイト内で完結させています。なお、緊急性が高いケースの場合は、全医師会員にメールを流し、応募を促すなどきめ細かな対応を行っています。

今後の事業展開

MRTは、医療分野の人材のMRT運営サイトMedRT.comのアクセス数及び利用回数を増加させていくため、様々なコンテンツを用意してサービスの付加価値を高めています。

現在、大学医局の業務支援の需要に着目し、「ネット医局」という医局の管理業務の支援サービスを提供しています。 MRTは、ネット医局を通じて、大学医局の業務をサポートするとともに、大学医局がMRTの外勤紹介サービスを活用することで、大学医局とも連携し、医療機関に医師の供給を行っています。

医局の管理業務は、医師の勤怠管理、外勤を含む市中病院への医師の紹介、医師の募集など多岐にわたっており、その管理には多大な労力を投じているというのが実状です。

医局業務を支援するネット医局を活用することで、医局にとっては、医局の管理業務の大幅な効率化、省力化が図られることが期待される一方で、MRTにとっては、医局単位で医師をカバーし、全国的に医師会員数を増やすことが可能となります。

現在、ネット医局で提供しているサービスの一例は、勤務表・当直表、医局員募集、掲示板、講演会案内などです。

MRTは、東京大学医学部附属病院の医師同士が代診を相互に紹介する互助組織活動にその淵源があり、その結果、医師会員は1都3県の医師に集中しています。

MRTは、MRTの全国的な知名度向上が、地方における医師紹介の機会増につながるものと考えており、地方における医師不足の解消の一翼を担うことを通じ、地域医療の発展に取り組んでまいります。

MRTは、医師同士の口コミにより、医師会員数を増やしてきておりましたが、現在は、営業体制・人員の強化を進め、SNSや雑誌広告等の媒体を有効活用する等、口コミ以外のアプローチにより、医師会員数及び登録医療機関数の増加を目指しています。

また、医局業務を支援するネット医局を活用することで、全国規模での医師会員数及び医療機関数の増加が課題であるMRTにとっては、大学病院を中心に、その関連の市中病院、開業医に至るまで医局単位で医師をカバーし、医師会員数の増加及びMRTの知名度向上を目指しています。

今後は、豊かな医療の創造を図るために、ネット医局®以外にも、医師、医療機関、患者さん及びその他医療関係者に向けたコミュニティーサイトの構築などのサービス拡充を目指しています。

業績推移

業績面では、売上高は美しい右肩上がりです。経常利益・純利益は平成26年3月期は大幅な減益となりましたが、今期は大幅な増益の見通しです。

前期に一気に損失処理できるものはして身軽になった感があります。営業キャッシュフローは純利益を上回っている年度と下回っている年度があります。

2014年3月期の自己資本利益率(ROE)は2.7%で、2013年3月期は41.6%です。自己資本比率は43.8%です。

MRTの業績推移

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズ指数は10月16日をボトムとして反発し、一時的には調整局面があるものの、大局的には右肩上がりとなっています。

東証マザーズのチャート(2014年9月4日~12月4日)
(※マネックス証券blankより)

上場規模

MRTのIPOの規模は最大で約6.4億円であり、東証マザーズとしては小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公開比率は最大で約37%と高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は34%です。

売出人である馬場稔正、株主である株式会社冨田医療研究所、冨田兵衛、冨田留美、小川智也及び工藤郁哉には、原則として90日間のロックアップがかかっています。株価上昇による解除条項はありません。

筆頭株主の状況は以下の通りです。上位株主にVCは皆無となっています。

氏名又は名称株式保有割合(%)ロックアップ
株式会社冨田医療研究所28.36
馬場稔正28.36
冨田兵衛24.58
冨田留美7.56
小川智也3.78
工藤郁哉0.95
西川潔0.95 
鷲尾州一郎0.95 

まとめ

業種面では「MedRT.com」というサイトによる医師人材紹介がメインで医療のポータルサイト化も志しており、新規性がありIPOにおける人気度は高いと思われます。高齢化社会においては「医療」には一定のテーマ性があります。

公開規模も小さく、VCは皆無で1%以上の大株主には全てロックアップがかかっており、多数の企業の上場が集中する日程においても需給関係は良好と推測されます。

医療&ネットというキーワードを包含する東証マザーズネット企業のIPOであり、需給も良いと予想することから、初値予想は大幅なプラスリターンです。

主幹事は大和証券です。その他はSBI証券、マネックス証券blank、みずほ証券で申し込めます。

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<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

※過去1年間のIPO初値予想の履歴

銘柄名発表時BB直前結果
ANAP強気強気410.0%
メディアドゥ強気強気256.7%
M&Aキャピタルパートナーズ強気強気233.3%
イオンリート投資法人やや強気やや強気9.5%
じげんやや強気強気191.7%
アライドアーキテクツ強気強気229.4%
ライドオン・エクスプレスやや強気強気55.3%
ホットリンク強気強気165.6%
ブイキューブ強気強気117.3%
オンコリスバイオファーマやや強気やや強気34.6%
オウチーノ強気強気130.0%
エンカレッジ・テクノロジ強気強気118.2%
日本アクアやや強気やや強気24.9%
アズマハウスやや強気やや強気10.0%
シンプロメンテ強気強気135.3%
イーグランドやや強気やや強気27.3%
足利ホールディングス中立中立7.4%
アーキテクツ・スタジオ・ジャパン強気強気124.4%
アビストやや強気やや強気0.0%
ダイキアクシスやや強気やや強気3.9%
シグマクシスやや強気やや強気0.3%
ウィルグループ中立中立-4.2%
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ強気強気221.4%
ヒューリックリート投資法人中立中立13.0%
アキュセラインクやや強気中立27.8%
サイバーリンクス強気強気172.9%
日本BS放送中立中立6.6%
エンバイオ・ホールディングス強気強気126.0%
ダイキョーニシカワ中立中立12.4%
日立マクセルやや弱気やや弱気-4.8%
ジャパンディスプレイ中立中立-14.6%
ホットマンやや強気やや強気67.5%
みんなのウェディング強気強気27.1%
ディー・エル・イーやや強気やや強気101.0%
サイバーダイン強気強気130.0%
エスクロー・エージェント・ジャパンやや強気やや強気290.8%
トレックス・セミコンダクターやや弱気やや弱気-10.4%
丸和運輸機関中立中立-8.8%
ジョイフル本田中立中立-1.9%
フィックスターズ強気強気162.0%
白鳩強気強気46.2%
日本リート投資法人中立中立4.0%
西武ホールディングスやや弱気やや弱気0.0%
東武住販やや強気やや強気12.0%
インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人中立中立5.7%
ニュートン・フィナンシャル・コンサルティング中立中立-7.7%
ムゲンエステート中立中立10.0%
フリークアウト強気強気250.0%
ポバール興業中立中立6.6%
OATアグリオ中立中立-6.3%
メドピア強気強気131.3%
レアジョブ強気強気169.7%
VOYAGE GROUP強気強気40.0%
鳥貴族やや強気やや強気120.7%
イグニス強気強気342.1%
日本ビューホテルやや弱気やや弱気-1.3%
ジャパンインベストメントアドバイザーやや強気やや強気126.3%
ロックオン強気強気284.6%
リアルワールド強気強気79.8%
AMBITIONやや強気強気62.0%
ジェネレーションパス強気強気119.2%
リボミック中立やや強気-20.4%
FFRI強気強気176.5%
ホットランド中立中立-1.7%
ヤマシンフィルタ中立中立19.6%
すかいらーく中立中立0.0%
リクルートホールディングス中立中立1.3%
GMOリサーチ強気強気133.3%
セレス強気強気55.4%
オプティム強気強気260.0%
アルファポリス強気強気93.2%
エランやや強気やや強気70.3%
日本ヘルスケア投資法人やや強気やや強気48.1%
SHIFT強気強気361.5%
CRI・ミドルウェア強気強気462.5%
日本PCサービス中立やや強気67.7%
トーセイリート投資法人やや弱気中立11.6%
積水ハウス・リート投資法人やや強気やや強気22.7%
弁護士ドットコム強気強気 
クラウドワークス強気強気 
スノーピークやや強気やや強気 
ビーロット強気強気 
GMO TECH強気強気 
テクノプロ・ホールディングス中立中立 
アトラやや強気やや強気 
マークラインズ強気強気 
メディカル・データ・ビジョン強気強気 
U-NEXTやや強気中立 
SFPダイニングやや弱気やや弱気 
今村証券中立中立 
フルッタフルッタ強気やや強気 
竹本容器中立中立 
gumi中立中立 
大冷やや弱気やや弱気 
アドベンチャー強気強気 
メタウォーターやや弱気やや弱気 
サイジニア強気強気 
インターワークスやや強気やや強気 
イーレックス中立中立 
データセクション強気強気 
綿半ホールディングスやや弱気やや弱気 
ヨシックス中立中立 
東京ボード工業やや弱気やや弱気 
カヤック強気強気 
エクストリーム強気  
MRT強気  

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