マリオットボンヴォイの会員プログラムで公開されているステータスは、メンバー、シルバー、ゴールド、プラチナ、アンバサダーの五段階です。
しかし、一般的には公開されていない隠れ最上級の「コバルト・エリート(Cobalt Elite)」が存在しています。
広大な海を想起させるコバルト色が最上位ということで、Marriott Bonvoyらしいネーミングです。
日本でコバルトといえば、セゾンコバルト・ビジネス・アメックスのイメージがありますが、マリオットの方が早くから存在していました。
旧SPG、ザ・リッツ・カールトンリワードにも隠れステータスがあり、それが踏襲されています。
Marriott Bonvoyのコバルトエリートの特典
マリオットボンヴォイのコバルトエリートは、明白な基準は明らかになっておらず、インビテーション制となっています。JALのメタル会員と同様に、秘密主義の取り扱いです。
JALメタル会員の場合、公表最上級のダイヤモンドと比較して、目立つ特別な特典はありません。
しかし、Marriott Bonvoyのコバルトエリートの場合、公表最上級のアンバサダーエリートにはない豊富なベネフィットが付帯しています。
主なメリット
- 利用可能な最上級のスイートルームへのアップグレード
- レストランやスパへの招待
- ザ・リッツ・カールトンなどクラブラウンジ対象外のホテルでのラウンジ・アクセス
- VIPターンダウンサービス(睡眠用マスク・エッセンシャルオイル・高級クリーム等)
- パーソナライズされたギフト・アメニティ
- 子供がいる場合は特別な体験
- ホテルの最高責任者による挨拶・手紙
プラチナやチタンエリートの場合、スイートルームへのアップグレード特典がありますが、ジュニアスイートないしスタンダードスイートにとどまることが大多数です。
もちろんそれでも豪華絢爛なのですが、コバルトエリートの場合、「利用可能な最上級の部屋」にアップグレードしてくれます。
一例
- 各地のザ・リッツ・カールトン・スイート(1泊200万円超え)
- 東京エディション虎ノ門で207万円の日がある「エディション ペントハウス」
- JWマリオット奈良で766,650円の日がある「プレジデンシャルスイート」
ここまでは行かなくても、1泊30万~50万円のスイートルームは世界各国のマリオットボンヴォイのホテルに揃っており、コバルトならアップグレードの可能性があります。
また、リッツカールトンでのクラブラウンジへの無料アクセス、レストランやスパへの招待など、至れり尽くせりの特典が付帯しています。
具体的な特典内容はホテルブランドによって異なっており、高級ホテルになるほどゴージャスになっています。
主なメリット
- ザ・リッツ・カールトン:クラブラウンジ無料
- JWマリオット:レストランやスパへの招待
- リッツカールトンリザーブ:レストランへの招待
- セントレジス:アフタヌーンティー・イブニングカクテルへの招待
- ラグジュアリーコレクション:特別な食事の提供
- エディションホテル:レストランでVIP席
- ザ・リッツ・カールトン ヨットコレクション:船内での特別な夕食
付帯特典はMarriott Bonvoyのコバルトエリート本会員に加えて、同伴者も利用できます。
ザ・リッツ・カールトンのクラブラウンジは、プラチナエリート、チタンエリート、アンバサダーエリートが利用できないだけあって、クオリティが極めて良好です。
また、ラグジュアリーコレクションの一部ホテルなどもプラチナ・チタンはクラブラウンジ対象外ですが、コバルトは利用できる可能性が高いです。
一番安い部屋の宿泊時にリッツのクラブラウンジが無料で使えるだけでも、コバルトエリートには大きな価値があります。
コバルトエリートのインビテーションの基準
マリオットボンヴォイのコバルトエリートはインビテーション制であり、必要な条件は以下2つです。
- マリオット・インターナショナルの従業員の推薦
- マリオット・インターナショナルの最高経営責任者(CEO)の承認
従業員というのはもちろん平社員ならOKではなく、一定の責任者のことを指すでしょう。
どの程度の地位ならOKなのかは不透明ですが、各ホテルの支配人レベルでOKなのか否かが論点ですね。
EXECUTIVE LEADERSHIPの方々だけではなく、例えば日本・グアム担当エリアのヴァイスプレジデントであるカール・ハドソン氏などの推薦があれば、問題ない可能性があります。
ダイニングイベントで一度お目にかかったことがあります!
コバルトエリートのインビテーションは、幾多のクレジットカード・ホテル・航空プロゴラムの中でもハードルが高いように感じます。
JALメタル会員は、特別な地位や権力がなくても、飛行機の搭乗を繰り返せば取得できる事例が多々あります。
また、アメックスセンチュリオンは特別なコネクションがなくても、カード利用を積み重ねれば獲得できます。
実際に私の知り合いは、アメックスプラチナを通算で約2億円・アメックスビジネスプラチナを約1.5億円(合計3.5億円)使って、アメックスセンチュリオンのインビを獲得しました。
他方、コバルトエリートの場合、マリオットの責任者の推薦獲得、CEOの承認が必要となり、目に見えない壁を感じます。
狙う場合はザ・リッツ・カールトンなどの高級ホテルの宿泊実績を積み重ねて、まずはホテルの支配人と懇意になり、マリオットの上層部を紹介してもらうという流れが必要でしょう。
その人自身の影響力も重要となってきます。海外では宿泊実績よりも「その人が持つ影響力」が重視されるという意見もあり、高い難易度が伺えます。
ビル・ゲイツやウォーレン・バフェットといったレジェンド・VIP、従業員の出張にマリオットホテルの利用が見込める大企業の経営者などにステータスが付与されている可能性もあります。
まとめ
マリオットボンヴォイの会員プログラムは、公開されているステータスは、メンバー、シルバー、ゴールド、プラチナ、アンバサダーの五段階です。
しかし、一般的には公開されていない隠れ最上級の「コバルト・エリート(Cobalt Elite)」が存在しています。
主なメリット
- 利用可能な最上級のスイートルームへのアップグレード
- レストランやスパへの招待
- ザ・リッツ・カールトンなどクラブラウンジ対象外のホテルでのラウンジ・アクセス
- VIPターンダウンサービス(睡眠用マスク・エッセンシャルオイル・高級クリーム等)
- パーソナライズされたギフト・アメニティ
- 子供がいる場合はキッズ向けの特別な体験
- ホテルの最高責任者による挨拶・手紙
ザ・リッツ・カールトン・スイート、エディション ペントハウス、JWマリオットやラグジュアリーコレクションのプレジデンシャル・スイートなど、最上級の部屋へのアップグレードがあります。
また、リッツカールトンホテルなど、プラチナ・チタン・アンバサダーエリートでも使えないクラブラウンジにアクセスできます。
インビテーションの基準
- マリオット・インターナショナルの従業員の推薦
- マリオット・インターナショナルの最高経営責任者(CEO)の承認
コバルトエリートのインビテーションは、大多数の方にとってはハードルが高いと推察されます。
目指す場合は、リッツ・カールトン等の高級ホテルのお得意さんになって、まずはホテルの最高責任者と懇意になり、更にマリオット本部の責任者と人脈を形成するといった方策が考えられます。
影響力が重視されるという意見もあり、各地のVIPや企業経営者にステータスが付与されている可能性もあります。
アンバサダーエリートを10年継続で招待などの基準があるといいですね。
公表されているマリオット ボンヴォイの上級会員資格の特典をまとめると、下表のとおりです。
特典/会員ランク | メンバー | シルバー | ゴールド | プラチナ | チタン | アンバサダー |
---|---|---|---|---|---|---|
必要泊数 | - | 10泊 | 25泊 | 50泊 | 75泊 | 100泊等 |
客室での無料インターネット | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
会員料金 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
モバイル チェックイン | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
完全予約保証 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
ポイントボーナス | +10% | +25% | +50% | +75% | +75% | |
優先レイトチェックアウト | ○ | 14時 | 16時 | 16時 | 16時 | |
エリート専用予約ライン | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
ウェルカムギフト | ポイント | ポイント、朝食かアメニティ | ||||
客室アップグレード | ○ | ○(スイートルームも) | ||||
ラウンジへのアクセス | ○ | ○ | ○ | |||
無料朝食 | 選択可 | 選択可 | 選択可 | |||
ルームタイプの保証 | ○ | ○ | ○ | |||
年間チョイス特典 | ○ | ◎ | ||||
48時間前予約保証 | ○ | ○ | ||||
アンバサダーサービス | ○ | |||||
Your24 | ○ |
格段にゴージャスになるのは、スイートへのアップグレード、クラブラウンジ、無料朝食の三大特典が付帯するプラチナエリートです。
年50泊が必要となっており、ほぼ1週間に1宿泊とハードルが高いのが難点です。
ただし、プラチナチャレンジ、ステータスマッチなどによって、通常よりも格段に少ない拍数でステータスを得られる時期があります。
ホテル宿泊・レストラン利用などで貯まるポイントは、マリオットボンヴォイ公式サイト便利でお得に無料宿泊に使えますし、ANA・JAL・シンガポール航空などの航空マイルへも移行できます。
会員プログラムのMarriott Bonvoyはハイ・クオリティであり、世界一のメガ・ホテルグループの真骨頂を発揮しています。
公式サイトマリオットボンヴォイ オフィシャルページ
マリオットボンヴォイのホテルをよく利用する方には、SPGアメックスの活用がおすすめです。
年会費は本会員が31,000円(税抜)、家族カードが15,500円(税抜)です。
年会費が高いものの、コストを圧倒的に上回るお得なメリットが満載であり、SPGアメックスは年会費を超える価値があります。

国際ブランド |
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電子マネー・Pay・NFC決済 |
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- ETC
- 家族カード
- リボ払い
- ショッピング保険
- 海外旅行保険
- 国内旅行保険
- 航空便遅延費用補償
年会費(税抜) | 発行スピード | |
---|---|---|
本会員 | 家族会員 | |
31,000円 | 15,500円 | 約1週間 |
基本還元率 | マイル還元率 | ポイント名 |
3.0% | 1.25% | マリオットボンヴォイのポイント |
- 世界中で利用可能な無料宿泊特典が毎年1回プレゼント
- 無条件でMarriott Bonvoyのゴールドエリート会員(通常は年25泊必要)
- 対象レストラン・バーが15%OFF
- 海外旅行では手配まで対象の24時間日本語サポート
- 30,000ポイントの入会キャンペーン
国内外の旅行で役立つベネフィットが満載となっており、世界中のマリオット・シェラトン・ウェスティン・コートヤード・リッツカールトン等で役立ちます。
主なメリット
- 1.25%のマイル還元率(40社以上の航空マイルに移行可能)
- 世界中で利用可能な無料宿泊特典(2名分)が毎年1回プレゼント
- 保有しているだけでMarriott Bonvoyのゴールドエリート会員(通常は年25泊必要)
- アジア太平洋の対象直営レストラン・バーが15%OFF(ゴールドエリート特典によるマリオットボンヴォイのレストラン割引)
- マリオットボンヴォイのポイントをよいレートで、ホテル宿泊や数多くの特典に交換可能(SPGとマリオットのポイントの価値)
移行可能な航空マイルは、ANA、JAL、デルタ航空、ユナイテッド航空、アメリカン航空、シンガポール航空、ハワイアン航空、エミレーツ航空、カタール航空、エティハド航空など多種多様です。
SPGアメックスを持っているだけで、上級会員であるマリオットボンヴォイのゴールドエリート会員の資格も得られます。
主なメリット
- 無料の部屋アップグレード
- 14時までのレイト・チェックアウト
- 宿泊で得られるポイントが1米ドルごとに12.5ポイント(+25%のボーナスポイント)
- ウェルカムギフト(マリオットボンヴォイのポイントがプレゼント)
特にメリットが大きいのは、無料の客室アップグレードです。
宿泊実績を積めばヒルトン・オナーズのゴールド会員ともステータスマッチが可能です。
リッツカールトン、マリオット、シェラトン、ウェスティン、ラグジュアリーコレクション、コートヤードなど、世界中の多様なホテルで優待特典を享受可能(ホテル一覧)。
毎年、世界中のMarriott Bonvoy参加ホテルで利用可能な「無料宿泊特典」(2名分)がプレゼントされて、これだけで年会費を上回る金額を得することが可能です(ホテル一覧)。
ザ・リッツ・カールトン、ウェスティン、シェラトン、マリオット、ルネッサンス、ラグジュアリーコレクションなど、秀逸なホテルが日本国内はもちろん世界中に揃っています。
この種の特典には、「GW・お盆・年末年始などは利用不可」などの条件がつきものです。
しかし、SPGアメックスの無料宿泊特典は、必要ポイントが5万ポイント以下のホテルなら、空室があればいつでも利用できるのが卓越しています(必要ポイント一覧)。
年1回の無料宿泊(2名分)では、休前日だと年会費を上回る宿泊費のホテルに無料で宿泊できてしまいます(日本のマリオット・SPGのホテル一覧)。
三連休、ゴールデンウィーク、年末年始などの繁忙期で、ホテル代が高い時に利用しています!
過去の無料宿泊の実績
- 伊豆マリオットホテル修善寺:40,692円(税・サ込。以下同様)
- ウェスティン都ホテル京都:60,929円
- ルメリディアン台北:39,571円
- HOTEL THE MITSUI KYOTO ラグジュアリーコレクション:133,798円
私はSPGアメックスの年会費(税抜31,000円)を、年1回の無料宿泊のみで回収しています。もちろん無料宿泊時も客室アップグレード・レイトチェックアウト・ボーナスポイント等の特典を享受できます。
1.25%の高還元率で航空マイルを貯められて、更にお得にホテルに宿泊でき、家計が頑健化します。トラベルを豊かに彩ることができます。
カードショッピングで貯めたポイントでマリオットボンヴォイの豪華なホテルに宿泊することも可能。無料宿泊に使ったら1ポイント1円程度(還元率3%)で使えます。
#JWマリオット #クアラルンプール は、宮殿のようにめっちゃ豪華(*´ω`*)
なのにカテゴリー3なので、ポイントでの宿泊がお得!#SPGアメックス のカードショッピングで貯めたポイントで十分泊まれちゃいますhttps://t.co/s3AKI56TsW pic.twitter.com/kYvGbpkM4H— まつのすけ (@matsunosuke_jp) January 23, 2020
クレジットカードの専門家である岩田昭男さんも高く評価しており、おすすめのアメックスの筆頭にSPGアメックスを挙げています。
SPG Amexの特筆に値するのは、ライバルのクレジットカード会社の社員も持っている方が多い点です。
SPGアメックスは、入会後3カ月以内に10万円以上利用すると、3万ポイントがプレゼントされます。1ヶ月あたり33,334円使えばいいので、余裕でクリアーできますね。
3万ポイントは1万マイルに交換できますし、高級ホテルに1人1泊無料で宿泊できます。コスパが最強のアメックスであるSPGアメックスへお得に入会できる特典です。
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マリオット以外のホテルをよく使う方は、アメリカン・エキスプレスのプラチナ・カードがおすすめです。
ホテル・メンバーシップという特典で、4つのホテル上級会員資格を得られます。
ホテル名 | 会員名 |
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マリオットインターナショナル | マリオットボンヴォイのゴールドエリート |
カールソン レジドール ホテルズ | ラディソンリワード ゴールド |
ヒルトン・ワールドワイド | ヒルトン・オナーズのゴールド会員 |
シャングリ・ラ ホテルズ&リゾーツ | ゴールデンサークル ジェイド会員 |
コンシェルジェ、世界中のホテルでの優待特典(FHR)、年1回の無料宿泊特典(フリー・ステイ・ギフト)、充実の付帯保険など、豊富な特典が付帯しています。
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