LINE Payにインセンティブプログラム「マイカラー」が2018年6月1日から開始します。
LINE Payカードの改悪の結果として、新しく可動する会員プログラムです。
LINE Payのサービス利用状況に応じて、グリーン、ブルー、 レッド、ホワイトの4段階の「バッジカラー」が付与されます。グリーンが最強でホワイトが最弱です。
上位のバッジになればなる程に特典が充実します。バッジの基準・条件はユーザー間の相対評価となっていましたが、10月以降は絶対評価となります。
LINE Payカードが月10万円まで最大2%還元となるのが最大のメリットです。2018年8月からは制度が改定されて、改悪と改善があります。
LINE Payのマイカラープログラムのメリット、デメリット、バッジカラーの条件、お得な使い方について、注意点を完全網羅して、わかりやすく徹底的に解説します。
スポンサーリンク
マイカラーはバッジカラーに応じて優遇
LINE Payの「マイカラー」プログラムは、2018年6月~9月の4ヶ月間、LINE関連サービス利用度合いによってランク(バッジカラー)が決まる仕組みでした。代表例は以下のとおりです。
- 前月20日までのQR/バーコード支払い
- 「LINE Pay カード」支払い
- オンラインショップでの「LINE Pay」残高での支払い
- 「LINE Pay 請求書支払い」
- 送金機能
- その他
月々のバッジカラーは変動的であり、LINE Payのユーザー全体と個人の利用状況に基づき、相対的に判定されて毎月1日に更新されます。
絶対評価ではなく相対評価でいくら使ったらよいのか不透明となっていました。
2018年10月1日以降は、1ヶ月間の全てのLINE Pay残高を利用した支払い金額のみでカラー判定されるように変更されました。
- ホワイト:1万円未満
- レッド:1万円以上5万円未満
- ブルー:5万円以上10万円未満
- グリーン:10万円以上
銀行口座登録による本人確認が完了して、「LINE Moneyアカウント」のアカウントタイプになった方が対象です。
自身のアカウントタイプは、「ウォレット」タブ→「LINE Pay」のメイン画面→設定→「アカウントタイプ」で確認できます。
本人確認は銀行口座の登録をすることで完了します。手続きには時間はかかりません。
対応している銀行のオンラインバンキングが必要です。ゆうちょ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行、じぶん銀行などが対応しています。手順は以下のとおりです。
- LINE Payの設定から[本人確認]をタップ
- 出金したい銀行口座を選択
- 利用契約を確認して「同意します」をタップ
- 必要情報を入力
本人確認が完了するとLINEの友だち同士での送金や残高の出金も可能になり、より便利に利用可能になります。
20日までが集計サイクルなので、21日~月末に「LINE Money」アカウントになった場合、翌々月からバッジが表示されるようになります。
LINE Payで多額の支払いを行えば上位ランクに行くことが期待できますけれども、絶対評価ではないので、○万円以上利用すれば○バッジという決まりはありません。
ユーザー全体の利用状況によって、各ユーザーの月々の「マイカラー」は変動します。
例えば同じ月20万円の利用でも、グリーンになった月もあれば、ブルーにとどまった月も出る可能性があります。
2018年6月1日(金)0:00より、自動的に開始され、当月のカラーは「LINE Pay」メイン画面内で確認可能です。
カラー適用期間は1ヶ月間、2018年7月以降も毎月1日に更新されます。
既に付与されているLINEポイントは、引き続きLINE Payでのお支払い、LINE Payカードへのチャージ、その他のアイテム等に交換して利用可能です。
メリット
バッジカラーに応じて、月間の合計決済金額10万円(税込)までLINEポイントを獲得できるのが最大のメリットです。付与対象の支払いは以下のとおりです。
- LINE Payカード(リアル店舗/インターネット)
- LINE PayのQR/バーコード支払い(リアル店舗)
- オンラインショップでのLINE Pay残高での決済
- LINE Pay 請求書支払い
ホワイトはポイント還元の対象外であり、レッド、ブルー、グリーンの順に還元率がアップします。6月~7月は下表のとおりでした。
バッジカラー | インセンティブ |
---|---|
ホワイト | 0%(なし) |
レッド | LINEポイント0.5%(100円あたり0.5ポイント) |
ブルー | LINEポイント1%(100円あたり1ポイント) |
グリーン | LINEポイント2%(100円あたり2ポイント) |
2018年8月以降は還元率がUPすることになりました。
バッジカラー | インセンティブ |
---|---|
ホワイト | 0.5%(100円あたり0.5ポイント) |
レッド | LINEポイント0.8%(100円あたり0.8ポイント) |
ブルー | LINEポイント1%(100円あたり1ポイント) |
グリーン | LINEポイント2%(100円あたり2ポイント) |
2018年8月1日~2019年7月31日の1年間は、LINE Pay マイカラープログラムにおいて、コード決済を行うとLINEポイント還元率が+3%となります。
例えばホワイトの場合はLINE Payカードだと還元率0%ですが、コード決済の場合は3%となります。グリーンだと5%還元です。
ただし、LINEポイントが付与されない対象外店舗・サービスがあります。また、LINE Payに登録してあるクレジットカード払いの場合は、ポイント還元の対象外です。
コード支払いの利用に関しては、ポイント付与対象の決済金額10万円までの制限がなくなります。
2018年5月まではLINE PayのQR/バーコード支払いでは1ポイントも得られませんでした。
しかし、2018年6月以降はレッド以上のバッジカラーの場合はLINEポイントが付与されます。この点は改善点です。
本人確認(銀行口座連携)が行われておらず、LINE Payのアカウントが「LINE Cash」の場合だと、バッジカラープログラムは対象外で1円も得しないので注意しましょう。
その他、今後バッジカラーに応じて、プレミアムなインセンティブのプレゼントも準備中となっています。
LINE Pay公式アカウント(ID:@linepay_jp)などで随時アナウンスされます。
デメリット
LINE Payカードの時代は常に2%還元でしたが、マイカラープログラムの場合は0.5%~2%還元なのが最大のデメリットです。
また、9月まではバッジカラーが相対評価で決まり、適用されているバッジカラーと還元率を毎月チェックする必要があるのがデメリットでした。
現在は基準が明瞭になったので、このデメリットは緩和されました。
「ウォレット」タブ→「LINE Pay」→メイン画面上部で、現在のバッジカラーを確認できます。
「マイカラー」をタップしても確認することが可能です。
例えば上位10%がグリーン・20%がブルー・40%がレッド・30%がホワイトといった割り振りになっている可能性があるでしょう。
インターネットの普及・深化で面白いコンテンツや役に立つ記事は無限に膨張しており、とにかく時間がないという方も多いと思います。
忙しい現代人はウルトラマンと同様に3分たりとも無駄には出来ません。面倒な手間は極力避けたいのが人情です。
そうした中で毎月いちいちユーザーに還元率の確認を迫るのは親切ではありません。
また、LINEポイントの還元は月10万円(税込)が上限になっているのがデメリットです。
自然体の利用で確実に1ヶ月間の利用額がこの範囲内に収まる方ならOKですけれども、超える可能性がある方なら、今いくら使っているのかをいちいち把握して、10万円を突破したらセーブする必要が生じます。
こうした手間は面倒なのが現実であり、リタイア後の方で時間的余裕がある場合ならまだしも、現役世代の場合は大多数の方はそこまでこまめにチェックするのはハードルが高いでしょう。
支払いをなんでもカード払いにすれば、多くの方は10万円を突破するので、厳しい上限額となっています。
月20万円を超える方はガクッと減ると思うので、上限が月20万円だったらユーザーフレンドリーでした。
さらにマイカラープログラムでのLINEポイント付与率、プレミアム特典などあらゆる特典は、今後変更される可能性があると明示されているのがデメリットです。
LINEの収益性が悪化してきたら、すぐに改悪されるリスクがあります。
2018年11月21日からQUICPayも利用可能に
2018年11月21日からは、LINE PayはQUICPayと提携した非接触型決済サービスを開始しました。
Google PayのQUICPayにLINE Payの残高を利用できるイメージです。
LINE Pay残高でQUICPay加盟店での支払いが可能になります。対応OSはおサイフケータイ搭載のAndroid端末のみです。
LINE Payカード、QR/バーコード決済、QUICPayと幅広くLINE Payの残高を使ってお買い物できるようになります。
QUICPayの対応端末台数は約81万台(2018年11月時点)と膨大であり、主要なコンビニ・ドラッグストア・スーパーで幅広く利用可能です。主な店舗は下表の通りです。
ジャンル | 店名 |
---|---|
コンビニ | セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクス、ミニストップ、ポプラ、生活彩家、ローソンストア100、ローソンマート |
スーパー | イトーヨーカドー、イオングループ、オーケー、アピタ、ピアゴ、阪急オアシス、アークス、平和堂 |
百貨店等 | ドン・キホーテ、阪急メンズ大阪/東京、近鉄百貨店、阪急百貨店、阪神百貨店、名鉄百貨店、ジェイアール名古屋タカシマヤ、、JRセントラルタワーズ/JRゲートタワー/ゲートウォーク、なんばCITY、なんばパークス、ル・トロワ、阪急西宮ガーデンズ |
ガソリンスタンド | ENEOS、昭和シェル石油、エッソ・モービル・ゼネラル(セルフSS) |
ドラックストア | ツルハドラッグ、ココカラファイン、富士薬品グループ(セイムス・スマイル・アメリカンドラッグ等)、くすりの福太郎、ドラッグユタカ |
食事 | すき家、壱番屋、すかいらーくグループ、ロイヤルホスト、かっぱ寿司、コメダ珈琲、サガミグループ、鳥どり、海鮮三崎港、味の民芸、響、手延うどん水山、JINJIN、ASIAN LEAF |
本・CD/DVD | HMV、古本市場、明林堂書店、八重洲ブックセンター |
家電 | ビックカメラ、コジマ、ソフマップ、エディオン、ヨドバシカメラ、PC DEPOT |
タクシー | 東京無線タクシー、チェカーキャブ、さくらタクシー、日本交通、国際自動車、朝日交通、昭和グループ、明和グループ、名古屋近鉄タクシー、宝交通、東和交通、日の丸自動車 |
ホテル | アパホテル |
空港 | ANA FESTA、新千歳空港ターミナルビル、中部国際空港セントレア、大分空港 |
レジャー | MOVIX、ジャンカラ、スーパージャンカラ、USJ、富士急ハイランド、スパリゾートハワイアンズ、京セラドーム大阪、快活CLUB、福岡 ヤフオク!ドーム、東京ドーム、アドベンチャーワールド、コロナワールド、東京タワー、阪神甲子園球場、キッザニア東京・甲子園 |
ファッション | ライトオン、マックハウス、マックハウスプラザ、OUTLET-J、コナカ、メガネスーパー |
その他 | auショップ、モッズ・ヘア、カクヤス |
その他、LINE PayのQUICPay対応の詳細については、以下で徹底的に解説しています。
2018年8月/10月から制度変更
LINE Payのマイカラー制度は、2018年8月1日午前10時に更新されるタイミングから変更されます。主な変更点は以下のとおりです。
- 利用登録するだけでホワイトバッジ付与(ポイント付与率0.5%)
- 各バッジカラーのポイント付与率を変更(グリーン 2%、ブルー 1%、レッド 0.8%、ホワイト 0.5%)
- カラー判定基準を絶対評価に変更
- バッジカラーの判定基準とポイント付与対象に「LINE Pay」に連携したクレジットカードでの決済も追加
- カラー判定サイクルが前月末までの1ヶ月分の実績に基づいて、毎月1日午前10時更新に変更される方式に
- ポイント付与対象となる決済金額の上限が1ヶ月あたり100万円に
カラー判定基準は絶対評価となり、一定の条件をクリアすれば確実にカラーになれるのでユーザーフレンドリーになりました。具体的には下表の基準に基づいて決まります。
カラー名 | 決済金額 | 送金 |
---|---|---|
ホワイト | 0円~9,999円/月 | 利用なし |
レッド | 1万円~4万9,999円/月 | 月間1人以上のユーザーへ送金 |
ブルー | 5万円~9万9,999円/月 | 月間3人以上のユーザーへ送金 |
グリーン | 10万円/月 | 月間5人以上のユーザーへ送金 |
2018年10月1日以降は、1ヶ月間の全てのLINE Pay残高を利用した支払い金額のみでカラー判定されるように変更されました。
- ホワイト:1万円未満
- レッド:1万円以上5万円未満
- ブルー:5万円以上10万円未満
- グリーン:10万円以上
まとめ
LINE Payにメンバーシッププログラム「マイカラー」が登場します。
LINE Payのサービス利用状況に応じて、グリーン、ブルー、 レッド、ホワイトの4段階の「バッジカラー」が付与されます。
LINE Payカード、LINE PayのQR/バーコード支払い、残高での支払い、請求書支払いでLINEポイントを獲得できます。
- ホワイト:0.5%還元
- レッド:0.8%還元
- ブルー:1.0%還元
- グリーン:2.0%還元
開始当初はどのバッジカラーがもらえるかは相対評価なので事前にはわかりませんでしたが、現在は基準が明示されるようになりました。
また、LINEポイント還元があるのは月10万円(税込)までとなっており、自然体の利用でこの金額を超える場合は、面倒な確認が必要となります。
2018年8月1日~2019年7月31日の1年間は、コード決済の場合はLINEポイント還元率が+3%となります。グリーンだと5%還元です。
コード支払いの利用に関しては、ポイント付与対象の決済金額10万円までの制限がなくなります。
無条件で還元率2%の時代は、事前チャージという手間は発生して、一部店舗では利用できないものの、LINE Payカードには競争力があり、手間を厭わない方にはおすすめできました。
しかし、改悪の結果として0.5%~2%となり、しかもどの還元率になるのかは相対評価で、月10万円が上限とデメリットが目立つ改定内容となっています。
LINEのファンでロイヤリティが高く、LINE Payを積極的に使いたいという方でない限りは、クレジットカードやデビットカードの方がおすすめです。
VisaデビットカードやJCBデビットカードの中には1%~2%還元のカードも存在しています。
原則として審査はなく、銀行の普通預金口座があれば作成できます。クレジットカードの審査に通らない方でも保有することが可能です。
デビットカードは事前のチャージが不要ですし、ポイント還元の上限も無制限か月20万円なのがメリットです。
原則として膨大なVisaもしくはJCB加盟店でお買い物が可能で、日本国内だけでなく海外の加盟店でも使えますし、海外のATMでの現地通貨の引き出しも可能です。
ただし、デビットカードは高コストなので、海外ATMでの通貨引出しは最も低コストであるセディナカードがベストです。
年会費無料で基本還元率が最も高いデビットカードは、楽天銀行デビットカード(JCB)であり、1%で楽天スーパーポイントが付与されます。
セブン銀行のデビットカードは、セブン‐イレブンではなんと1.5%の高還元です。そごう・西武、セブンネットショッピング、デニーズ等は1%、それ以外の加盟店も0.5%還元でnanacoポイントが得られます。
イオン銀行のデビットカードは還元率0.5%でイオンでの5%OFFの特典があります。
ただし、楽天市場や、マクドナルド・ミスタードーナツ・出光・大丸・松坂屋・ツルハドラッグなどの楽天ポイントカード加盟店を使わない場合は、楽天銀行のデビットカードは使い勝手が悪いです。
イオン銀行のデビットカードの方は、イオングループの店舗が近くにないとメリットが著しく減退します。
現金還元を重視しており、ポイント還元ではなくキャッシュバックがいい場合は、ネット銀行だとソニー銀行の「Sony Bank WALLET」が候補となります。
優遇プログラム Club S のステージに応じて、利用額の0.5%~2.0%がキャッシュバックされます。上限は20万円/月です。
住信SBIネット銀行のデビットカードはいつでも0.6%の還元で、会員制度スマートプログラムのランクアップに役立つのがメリットです。
メガバンクのデビットカードなら、還元率が低くても、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行のデビットカードが候補となります。
その他、おすすめのデビットカードの比較については、以下で徹底的に解説しています。
ただし、やはりデビットカードは還元率が低めなのがデメリットです。年会費無料で還元率が1.5%のクレジットカードがあります。
ポイント還元率に関しては、デビットカードはクレジットカードに負けます。高還元率のクレジットカードを日常の生活で使っていけば、家計が堅牢化します。
年会費が無料で1%~1.5%還元のクレジットカードもゴロゴロあります。
マイルが貯まりやすいクレジットカードは以下をご参照ください。
高級カードになるとコース料理1名分無料サービス、空港ラウンジなどの充実した特典が魅力的です。
おすすめのゴールドカードについては、ゴールドカードのランキングをご参照ください。年会費無料のゴールドカード、年会費が安い格安ゴールドカードもあります。
これらの中でも特に優れたゴールドカードは以下で丹念に論述しています。
67枚のクレカをお持ちで合計年会費が約130万円のプロ・菊地崇仁さんのおすすめゴールドカードは以下でご紹介しています。
おすすめのプラチナカードについては、プラチナカードのランキングをご参照ください。その中でも特に優れたカードは以下で徹底的に解説しています。
クレジットカードの頂点であるブラックカードについては、以下で精緻に分析しています。
数多くのブラックカードの中から日本で発行されているカードのランキングを以下にまとめました。
実際にブラックカードを活用したところ、お金では買えない類稀なエクスペリエンスが可能でした。
その他クレジットカードを比較検討したいという場合は、以下のクレジットカード一覧をご参照ください。おすすめクレジットカードについて徹底的にまとめています。
日本有数のクレジットカードの専門家でいらっしゃる岩田昭男さんのおすすめクレカについては、以下で徹底的に解説しています。
67枚のクレカをお持ちで合計年会費が約130万円のプロ・菊地崇仁さんのおすすめカードには、珠玉のクレジットカードが集結しています。
多様な項目での最強のクレジットカードについては、以下で論述しています。
国際ブランドごとのおすすめクレジットカードについては、VISA・Mastercard・JCB・アメックス・ダイナースにまとめています。