LINE Payにはインセンティブプログラム「マイカラー」がありました。LINE Payカードの改悪の結果として可動した会員プログラムです。
LINE Payのサービス利用状況に応じて、グリーン、ブルー、 レッド、ホワイトの4段階の「バッジカラー」が付与されます。グリーンが最強でホワイトが最弱です。
LINE Payカードが月10万円まで最大2%還元となるのが最大のメリットです。
2019年8月からは制度が改定されて、還元がLINEポイントではなく「LINEポイント」となり、ANAマイラーにとっては大きな改悪となりました。
また、2019年7月31日までのコード払いでの+3%キャンペーンは、期間の延長はなく予定通り終了。
以下、かつて存在していたLINE Payのマイカラープログラムのメリット、デメリット、バッジカラーの条件、お得な使い方について、注意点を網羅して、わかりやすく徹底的に解説します。
※LINE Pay マイカラーは2020年5月1日9:59に終了し、「LINEポイントクラブ」が開始。詳細は以下で解説しています。
マイカラーはバッジカラーに応じて優遇
LINE Payの「マイカラー」プログラムは、2018年10月1日以降、1ヶ月間の全てのLINE Pay残高を利用した支払い金額のみでカラー判定されるように変更されました。
- ホワイト:1万円未満
- レッド:1万円以上5万円未満
- ブルー:5万円以上10万円未満
- グリーン:10万円以上
銀行口座登録による本人確認が完了して、「LINE Moneyアカウント」のアカウントタイプになった方が対象です。
自身のアカウントタイプは、「ウォレット」タブ→「LINE Pay」のメイン画面→設定→「アカウントタイプ」で確認できます。
本人確認は銀行口座の登録をすることで完了します。手続きには時間はかかりません。
対応している銀行のオンラインバンキングが必要です。ゆうちょ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行、auじぶん銀行などが対応。手順は以下のとおりです。
- LINE Payの設定から[本人確認]をタップ
- 出金したい銀行口座を選択
- 利用契約を確認して「同意します」をタップ
- 必要情報を入力
本人確認が完了するとLINEの友だち同士での送金や残高の出金も可能になり、より便利に利用可能になります。
20日までが集計サイクルなので、21日~月末に「LINE Money」アカウントになった場合、翌々月からバッジが表示されるようになります。
LINE Payで多額の支払いを行えば上位ランクになり、毎月1日に更新されてカラー適用期間は1ヶ月間となります。
実際に19,905円のLINE Payコード決済を行ったら、翌月はレッドになりました!
メリット
バッジカラーに応じて、月間の合計決済金額10万円(税込)までLINEポイントを獲得できるのが最大のメリットです。付与対象の支払いは以下のとおりです。
- LINE Payカード(リアル店舗/インターネット)
- LINE PayのQR/バーコード支払い(リアル店舗)
- オンラインショップでのLINE Pay残高での決済
- LINE Pay 請求書支払い
ホワイトは還元率0.5%であり、レッド、ブルー、グリーンの順に還元率がアップします。
前月の支払い金額 | バッジカラー | インセンティブ |
---|---|---|
1万円未満 | ホワイト | 0.5%(100円あたり0.5ポイント) |
1万円以上5万円未満 | レッド | LINEポイント0.8%(100円あたり0.8ポイント) |
5万円以上10万円未満 | ブルー | LINEポイント1%(100円あたり1ポイント) |
10万円以上 | グリーン | LINEポイント2%(100円あたり2ポイント) |
ただし、LINEポイントが付与されない対象外店舗・サービスがあります。また、LINE Payに登録してあるクレジットカード払いの場合は、ポイント還元の対象外です。
コード支払いの利用に関しては、ポイント付与対象の決済金額10万円までの制限がなくなります。
本人確認(銀行口座連携)が行われておらず、LINE Payのアカウントが「LINE Cash」の場合だと、バッジカラープログラムは対象外で1円も得しないので注意しましょう。
その他、今後バッジカラーに応じて、プレミアムなインセンティブのプレゼントも準備中となっています。
LINE Pay公式アカウント(ID:@linepay_jp)などで随時アナウンスされます。
デメリット
LINE Payカードの時代は常に2%還元でしたが、マイカラープログラムの場合は0.5%~2%還元なのが最大のデメリットです。
「ウォレット」タブ→「LINE Pay」→「マイカラー」で、現在のバッジカラーを確認できます。
インターネットの普及・深化で面白いコンテンツや役に立つ記事は無限に膨張しており、とにかく時間がないという方も多いと思います。
忙しい現代人はウルトラマンと同様に3分たりとも無駄には出来ません。面倒な手間は極力避けたいのが人情です。
そうした中で毎月いちいちユーザーに還元率の確認を迫るのは親切ではありません。
また、LINEポイントの還元は月10万円(税込)が上限になっているのがデメリットです。
自然体の利用で確実に1ヶ月間の利用額がこの範囲内に収まる方ならOKですけれども、超える可能性がある方なら、今いくら使っているのかをいちいち把握して、10万円を突破したらセーブする必要が生じます。
こうした手間は面倒なのが現実であり、リタイア後の方で時間的余裕がある場合ならまだしも、現役世代の場合は大多数の方はそこまでこまめにチェックするのはハードルが高いでしょう。
支払いをなんでもカード払いにすれば、多くの方は10万円を突破するので、厳しい上限額となっています。
月20万円を超える方はガクッと減ると思うので、上限が月20万円だったらユーザーフレンドリーでした。
さらにマイカラープログラムでのLINEポイント付与率、プレミアム特典などあらゆる特典は、今後変更される可能性があると明示されているのがデメリットです。
LINEの収益性が悪化してきたら、すぐに改悪されるリスクがあります。
2018年11月21日からQUICPayも利用可能に
2018年11月21日からは、LINE PayはQUICPayと提携した非接触型決済サービスを開始しました。
Google PayのQUICPayにLINE Payの残高を利用できるイメージです。
LINE Pay残高でQUICPay加盟店での支払いが可能になります。対応OSはおサイフケータイ搭載のAndroid端末のみです。
LINE Payカード、QR/バーコード決済、QUICPayと幅広くLINE Payの残高を使ってお買い物できるようになりました。
QUICPayの対応端末台数は約81万台(2018年11月時点)と膨大であり、主要なコンビニ・ドラッグストア・スーパーで幅広く利用可能。主な店舗は下表の通りです。
ジャンル | 店名 |
---|---|
コンビニ | セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクス、ミニストップ、ポプラ、生活彩家、ローソンストア100、ローソンマート |
スーパー | イトーヨーカドー、イオングループ、ジャパン、オーケー、アピタ、ピアゴ、阪急オアシス、アークス、平和堂、近商ストア |
百貨店等 | ドン・キホーテ、阪急メンズ大阪/東京、近鉄百貨店、阪急百貨店、阪神百貨店、名鉄百貨店、ジェイアール名古屋タカシマヤ、JRセントラルタワーズ/JRゲートタワー/ゲートウォーク、なんばCITY、なんばパークス、ル・トロワ、阪急西宮ガーデンズ |
ガソリンスタンド | ENEOS、昭和シェル石油、エッソ・モービル・ゼネラル(セルフSS) |
ドラックストア | ツルハドラッグ、スギ薬局、ココカラファイン、富士薬品グループ(セイムス・スマイル・アメリカンドラッグ等)、くすりの福太郎、ドラッグユタカ |
カフェ | タリーズコーヒー、ドトールコーヒー、エクセルシオールカフェ、コメダ珈琲店、甘味喫茶おかげ庵、カフェ・ド・クリエ |
食事 | マクドナルド、ロッテリア、吉野家、すき家、壱番屋、モスバーガー、すかいらーくグループ、ロイヤルホスト、かっぱ寿司、はま寿司、リンガーハット、牛角、餃子の王将、サガミチェーン、鳥どり、海鮮三崎港、味の民芸、バーガーキング |
本・CD/DVD | TSUTAYA、蔦屋書店、HMV、古本市場、明林堂書店、八重洲ブックセンター |
家電 | ビックカメラ、コジマ、ソフマップ、エディオン、ヨドバシカメラ、ノジマ、PC DEPOT |
カーライフ | オートバックス、 スーパーオートバックス、 オートバックスガレージ、 Smart+1A PIT AUTOBACS SHINONOME |
タクシー | 東京無線タクシー、チェカーキャブ、さくらタクシー、日本交通、国際自動車、朝日交通、昭和グループ、明和グループ、名古屋近鉄タクシー、宝交通、東和交通、日の丸自動車 |
バス | 京都バスチケットセンター、大阪駅JR高速バスターミナル、三宮バスターミナルチケットセンター |
ホテル | アパホテル |
空港 | ANA FESTA、新千歳空港ターミナルビル、中部国際空港セントレア、大分空港 |
レジャー | 東京ディズニーランド/シー、MOVIX、ジャンカラ、スーパージャンカラ、USJ、富士急ハイランド、スパリゾートハワイアンズ、京セラドーム大阪、快活CLUB、福岡 ヤフオク!ドーム、東京ドーム、アドベンチャーワールド、コロナワールド、東京タワー、阪神甲子園球場、キッザニア東京・甲子園 |
ファッション | ユニクロ、ライトオン、マックハウス、マックハウスプラザ、OUTLET-J、コナカ、メガネスーパー |
その他 | acure、auショップ、モッズ・ヘア、カクヤス |
その他、LINE PayのQUICPay対応の詳細については、以下で徹底的に解説しています。
2019年8月の改悪
2019年8月1日からは、LINE Payのマイカラーで得られる還元が、LINEポイントから「LINEポイント」に変更されます。
LINEポイントは、LINE Pay残高と同じようにショッピングや送金が可能です。
- LINE Pay加盟店のコンビニやドラッグストア、オンラインショッピングなどでお買い物
- LINEの友だちへ贈呈(本人確認をしていないLINE Cashアカウントの方でもOK)
「LINEポイント」での支払いもマイカラーの利用実績に含まれ、適用されたマイカラーに基づき、さらにLINEポイントが付与されます。
LINE Pay マイカラーで得たLINEポイントをメトロポイントに交換して、更にANAマイルに移行していたマイラーの方にとっては大改悪となります。
その他、Pontaポイントなどの他社ポイントに交換していた方にとっても大打撃となります。
また、LINEポイントは以下の支払いにも使えません。
- LINE Pay カード
- QUICPay+
- LINEギフト
- LINEスマート投資(ワンコイン投資)
- LINE ほけん
- 請求書支払い
- Tappiness自販機
- Coke ON Pay対応自販機
他方、LINEポイントをLINE Payのコード払いに使っていた方の場合、特に問題はありません。
既に付与されているLINEポイントは、引き続きLINE Payでのお支払い、LINE Payカードへのチャージ、その他のアイテム等に交換して利用可能です。
まとめ
LINE Payにはメンバーシッププログラム「マイカラー」があります。
LINE Payのサービス利用状況に応じて、グリーン、ブルー、 レッド、ホワイトの4段階の「バッジカラー」が付与されます。
LINE Payカード、LINE PayのQR/バーコード支払い、残高での支払い、請求書支払いでLINEポイントを獲得できます。
- ホワイト:0.5%還元
- レッド:0.8%還元
- ブルー:1.0%還元
- グリーン:2.0%還元
開始当初はどのバッジカラーがもらえるかは相対評価なので事前にはわかりませんでしたが、現在は基準が明示されるようになりました。
また、LINEポイント還元があるのは月10万円(税込)までとなっており、自然体の利用でこの金額を超える場合は、面倒な確認が必要となります。
コード支払いの利用に関しては、ポイント付与対象の決済金額10万円までの制限はありません。
無条件で還元率2%の時代は、事前チャージという手間は発生して、一部店舗では利用できないものの、LINE Payカードには競争力があり、手間を厭わない方にはおすすめできました。
しかし、改悪の結果として0.5%~2%となり、またLINE Pay マイカラーの判定基準が相対評価から絶対評価になり、更に基準の制度・尺度がコロコロと変更されています。
フラフラとして安定感に欠如していますが、LINE Payはキャンペーンがお得なので、開催期間中は活用すると依然としてバリューが高いです。
LINEのファンでロイヤリティが高く、LINE Payを積極的に使いたいという方でない限りは、クレジットカードやデビットカードの方がおすすめです。
VisaデビットカードやJCBデビットカードの中には1%~2%還元のカードも存在しています。
原則として審査はなく、銀行の普通預金口座があれば作成できます。クレジットカードの審査に通らない方でも保有することが可能です。
デビットカードは事前のチャージが不要ですし、ポイント還元の上限も無制限か月20万円なのがメリットです。
原則として膨大なVisaもしくはJCB加盟店でお買い物でき、日本国内だけでなく海外の加盟店でも使えますし、海外のATMでの現地通貨の引き出しも可能です。
ただし、デビットカードは高コストなので、海外ATMでの通貨引出しは最も低コストであるセディナカードがベストです。
年会費無料で基本還元率が最も高いデビットカードは、楽天銀行デビットカードであり、1%で楽天ポイントが付与されます。
JCBブランドは1種類、VISAブランドは楽天銀行ベーシックデビットカード、楽天銀行シルバーデビットカード、楽天銀行ゴールドデビットカードの3種類です。
セブン銀行のデビットカードは、セブン‐イレブン、そごう・西武、セブンネットショッピングでは1%、それ以外の加盟店も0.5%還元でnanacoポイントが得られます。
イオン銀行のデビットカードは還元率0.5%でイオンでの5%OFFの特典があります。
ただし、楽天市場や、マクドナルド・ミスタードーナツ・apollostation・大丸・松坂屋・ツルハドラッグなどの楽天ポイントカード加盟店を使わない場合は、楽天銀行のデビットカードは使い勝手が悪いです。
イオン銀行のデビットカードの方は、イオングループの店舗が近くにないとメリットが著しく減退します。
現金還元を重視しており、ポイント還元ではなくキャッシュバックがいい場合は、ネット銀行だとソニー銀行の「Sony Bank WALLET」が候補となります。
優遇プログラム Club S のステージに応じて、利用額の0.5%~2.0%がキャッシュバックされます。上限は20万円/月です。
住信SBIネット銀行のVisaデビットカードはいつでも0.6%の還元で、会員制度スマートプログラムのランクアップに役立つのがメリットです。
Mastercardデビットカードであるミライノデビットは0.8%還元、ミライノデビット PLATINUMは1.0%還元です。
メガバンクのデビットカードなら、還元率が低くても、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行のデビットカードが候補となります。
その他、おすすめのデビットカードの比較については、以下で徹底的に解説しています。
ただし、やはりデビットカードは還元率が低めなのがデメリットです。
クレジットカードなら年会費無料カードで還元率が1.5%のクレジットカードがあります。
ポイント還元率に関しては、デビットカードはクレジットカードに負けます。高還元率のクレジットカードを日常の生活で使っていけば、家計が堅牢化します。
年会費が無料で1%~1.5%還元のクレジットカードもゴロゴロあります。
マイルが貯まりやすいクレジットカードは以下をご参照ください。
高級カードになるとコース料理1名分無料サービス、空港ラウンジ、手荷物無料宅配、コート預かりなどの充実した特典が魅力的です。
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