海外旅行や出張の際には国内旅行以上に多額の費用が発生します。
飛行機・電車・船などの費用、ホテル、レストラン、観光・体験・各種チケットなど膨大なコストが発生します。
そうした際に地味に役立つのがクレジットカードの付帯特典です。年会費無料カードにも意外に多様な優待特典が付帯しており、活用すると着実にお得です。
国際ブランドの中で特に日本人向けの付帯サービスが充実しているのはJCBです。
海外旅行の際に役立つ情報、優待特典が掲載されている「たびらば」というガイドがあります。
JCB優待ガイドは2023年3月31日で終了し、今後はサービス・キャンペーンページで確認可能です。
JCB優待ガイドの種類と内容
JCB優待ガイドとは、JCBおすすめの海外加盟店が掲載されているオリジナル・ガイドブックで、MAP付きなので便利でした。現在はJCBの特設サイトで情報を確認できます。
掲載店に提示してJCBカードで支払うと、優待サービスが受けられます。特にハワイなどは充実しています。
レストラン、カフェ、ショッピングモール、デパート、テーマパーク、コンビニ、お土産屋、雑貨店、交通機関、ゴルフ、スパ、各種アクティビティなど幅広いジャンルのショップが揃っています。
また、優待サービス、おすすめ店、地図以外にも以下のようなコンテンツがあり、海外旅行で着実に役立ちます。
- 海外でJCBカードを使うための英語フレーズ集
- お店でJCB優待ガイドを見せたら、店員さんが「何それ?」となった場合に発する言葉
- JCBプラザ、JCBプラザ ラウンジの案内
地域ごとに情報が集約されているので、海外旅行で役立ちます。
エリア | 資料名称 |
---|---|
アメリカ | アメリカ |
ハワイ | |
グアム・サイパン | |
アジア | 台湾 |
韓国 | |
香港・マカオ | |
中国 | |
シンガポール | |
タイ | |
インドネシア | |
ベトナム | |
マレーシア | |
ヨーロッパ | フランス |
イタリア | |
イギリス | |
イタリア | |
ドイツ | |
スペイン | |
スイス/オーストリア | |
オセアニア | オーストラリア/ニュージーランド/南太平洋 |
北米 | カナダ |
中東 | アラブ首長国連邦 |
一例として、ハワイの優待内容の過去一例は下表のとおりです。
ジャンル | 店名 | 優待内容 |
---|---|---|
ショッピング | アラモアナセンター | クーポンブック「プレミアムパスポート」 |
インターナショナル・マーケット・プレイス | 割引ブック「ショッピング・パスポート」 | |
ロイヤル・ハワイアン・センター | クーポンチラシ「ショップハワイ」 | |
ワイケレ・プレミアム・アウトレット | デスティネーション・パスポート | |
百貨店・メイシーズ | 15%OFF(一部対象外) | |
88ティーズ | 10%OFF(セール品対象外) | |
お土産 | ホノルル・クッキー・カンパニー | 25ドル以上購入でプレゼント |
ロイヤル・ハワイアン・クッキー | 50ドル以上購入でプレゼント | |
コンビニ | ABCストア | 100ドル以上購入でプレゼント |
レストラン | アイホップ | 20ドル以上利用で15%OFFかマグカップ |
アランチーノ・アット・ザ・カハラ | コースメニュー注文で焼菓子詰め合わせ | |
アイランド・ヴィンテージ・オーガニック&ナチュラル | 35ドル以上購入でオーガニックティー | |
アロハ・テーブル・ワイキキ | 30ドル以上利用で10%OFF | |
ウルフギャング・ステーキハウス・バイ・ウルフギャング・ズウィナー | メインディッシュ2皿以上注文でデザート | |
サーフ・ラナイ | メインディッシュ1皿注文でスパークリングワインかソフトドリンク1杯 | |
交通 | ワイキキトロリー | 10%OFF |
なお、ワイキキ・トロリー(ピンクライン)の乗車賃は、JCBカードを見せるだけで無料になります。使い勝手が良好です。
JCB優待ポータルサイト「たびらば」が便利
JCBは「たびらば」(旅LOVER)というWebサイトを用意しており、海外旅行に必要な情報が集約されていて便利です。
レストラン、ショップ、エステ・マッサージなど、JCB選りすぐりの優待情報や旅行に役立つ情報が地域別に紹介されています。
世界各地のおすすめ情報が、ブログ形式でリアルタイムに発信されています。JCBの現地スタッフが更新しているから、情報鮮度が抜群です。
ガイドブックに載っていないようなレア情報がある場合もあります。予約ランキングなどの旬の情報もあります。
世界各国のJCB加盟店・優待店の検索もできます。気になるレストランは直接Web予約することも可能です。
エリア・都市別に探したり、ジャンル別に探したり、優待・サービスでの絞込みやキーワード検索も可能です。様々な切り口や導線で情報収集が可能です。
また、たびらばにはJCB優待ガイドには概要のみの優待特典の詳細が記載されているので、細かい条件や具体的内容までチェックできます。
特に便利なのがWeb上でレストランの予約が可能である点です。
Webサイトで予約できるお店ならいいですが、英語はともかくとして、それ以外の現地語しかないとなかなか予約に四苦八苦しがちです。
たびらばでは、氏名、メールアドレス、予約日時、JCBカードの番号等を入力するだけで予約することが可能です。
人気レストランは予約しておかないと入れなかったり、長い待ち時間が生じることもあるので、事前に日本語でWeb予約できるのは安心です。
たびらばのWebサイト上での予約の他、JCBプラザコールセンター(日本)、現地のJCB PLAZAへの電話でも予約できます。
まとめ
JCBの海外旅行サービス、JCBおすすめの優待店や地図、観光情報などが集約されたサイトも用意されています。
たびらばでは、入国時の手続きや気候、通貨などの基本情報から、おすすめの観光スポットやショッピングエリアの観光情報や現地で使える簡単な会話のフレーズも掲載されています。
多様な国の優待情報を検索できます。
グアム・サイパン、ロサンゼルス、ラスベガス、サンフランシスコ、ニューヨーク、カナダ、韓国、台湾、香港・マカオ、シンガポール、タイ、インドネシア、ベトナム、マレーシア、オーストラリア、ニュージーランド、フランス、イギリス、イタリア、スイス・オーストリア、ドイツ、スペイン
観光で人気のエリアは、通信なしで見られるマップを搭載しています。オフラインで使えるので、地図を持ち歩く手間が省けて便利です。
通信をオフにしていても、GPSをオンにすれば現在地もわかります。店舗をお気に入りに登録することも可能です。
旅行先と利用シーンを選んで金額を入力するだけで簡単にチップ計算ができます。スマホでサクッと計算できて便利です。
入国時の手続きや気候、通貨などの基本情報から、おすすめの観光スポットやショッピングエリアの観光情報や現地で使える簡単な会話のフレーズも掲載しています。
必要な国のデータのみをダウンロードできるので、容量をムダに使うこともありません。
以前JCBに取材に行き、イシュイング本部 イシュイング推進部 商品企画グループ 副主事の新宮さんにインタビューしました。
JCBカードの魅力、JCBの歴史・強み、安全・安心の信頼性と充実した特典を両立させている点について取材しています。
インタビューの中でも、JCBの海外優待、JCB PLAZA、スマホアプリがおすすめで挙げられていました。
年会費無料でJCB優待ガイドが使えるクレジットカード
JCB優待ガイドは海外旅行で便利でオトクな冊子で、たびらば(旅LOVER)は優待検索・オフライン地図・チップ計算・Web予約が便利な優待ポータルサイトです。
これらを活用すると、海外旅行に必要な情報が簡単に手に入り、お得な割引や特典を享受することも可能になります。
たびらば、JCB優待ガイドはJCBカードを保有していると利用できます。ただし、これのために年会費が発生するカードを作るのはもったいないですね。
そこでおすすめなのが年会費が無条件で完全無料のJCBカードです。JCBのプロパーカードは年会費が有料のカードが多いものの、中には無料カードもあります。
JCB CARD W / W plus L
18歳以上39歳以下の方はJCB CARD W、JCB CARD W plus Lを発行できます。解約しない限り自動更新されるので、40歳以降も継続利用可能です。
年会費が無条件で無料、基本ポイント還元率が2倍と優遇されており、plus Lの方は女性向け特典・有料保険(女性疾病保険など)が付帯しているのが特徴です。
JCBオリジナルシリーズパートナーでのポイントアップも対象です。JCBスターメンバーズのポイントUPはありません。
Amazon、セブン-イレブン、ローソン、ミニストップ、デイリーヤマザキ、イトーヨーカドー、西友・リヴィン・サニー、オーケーが2.0%還元、スターバックスカードへのチャージが5.5%還元となります。高島屋、AOKI、小田急百貨店、ワタミグループでもポイントUPします。
ビックカメラ、大庄、木曽路グループは1.5%です。これらの店舗をよく利用する場合は、高還元カードに引けをとらない還元率となります。
QUICPay(nanaco)をセブン-イレブンで使用すると、JCBのOki Dokiポイントとは別に更に0.5%のnanacoポイントを得られるため、合計で還元率2.5%です!
2つのカードの相違点については、以下で丹念に解説しています。
どちらも年会費無料かつ高還元であり、秀逸なハイ・クオリティー・カードです。
クレジットカードの専門家・岩田昭男さんも、おすすめの「メインカード」としてJCB CARD W、女性向けカードとしてJCB CARD W plus Lを挙げられていました。
また、クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマ・菊地崇仁さんの「おすすめの若年層向けカード」はJCB CARD W、女性向けカードはJCB CARD W plus Lでした。
JCB CARD W、JCB CARD W plus Lはクレジットカードのレジェンドも高く評価しているハイ・クオリティー・カードです。
年50万円以上の利用で年会費が無料になるJCB一般カードと比較して、JCB CARD W / W plus Lが相対的に弱い点は以下です。
- ディズニーデザインがない
- 利用明細がWeb明細のみ
- カード入会時の本人確認がインターネットでの支払い口座設定のみ
- 即日発行は不可(最短3営業日)
- 国内旅行傷害保険がない
- 海外旅行傷害保険の死亡・後遺障害が一般カードよりも1000万円低い
これらを許容できる場合は、JCB一般カードよりもJCB CARD W / W plus Lの方がおすすめです。
10代・20代・30代のうちは死亡・後遺障害の保障の必要性は高くないので、基本的にはポイント還元率が高いJCB CARD W / W plus Lの方がよいと考えます。
専門家・菊地崇仁さんがおすすめのJCBカードであり、JCBカードの種類一覧の中でも、コストパフォーマンスは最上級です。
JCB CARD R
JCB CARD Rはリボ払い専用のJCB ORIGINAL SERIESのカードです。年会費は無条件で無料となっており、ポイント還元率が基本2倍に優遇されています。
ショッピングリボ払い手数料の支払いがある場合、ポイント4倍となります。
2018年まで支払い名人などで一部カードが利用できた全額コースを選択できないため、利用可能枠=毎月のリボ払いの支払い額という設定は不可能です。
初回の支払いも手数料が発生するので、利用残高>5千円か1万円ならリボ払いの費用が発生します。
したがって、毎月の利用額が5,000円もしくは10,000円ちょいという方、どうしてもリボ払いを利用する必要がある方以外は、他のクレジットカードの方がおすすめです。