The Goal

某機関投資家で働く会社員のブログです。経済、資産運用、IPO、株主優待、保険、クレジットカードなどについて発信

岩瀬大輔氏のカラクリ(ライフネット生命代表取締役社長)

更新日: 保険

困惑している男性

今更ながらライフネット生命の岩瀬大輔氏(代表取締役社長)の著書、「生命保険のカラクリ」を読みました。

内容としては良い内容で納得できるのですが、「貴方がそれ言うの・・・」と口があんぐりしてしまう壮絶かつ驚異的な内容でした。

医療保険を盛大に売っている保険会社の代表取締役社長がまさかの・・・であり、雷に打たれたような超絶インパクトが有りました。


岩瀬大輔氏は同書の中で、諸々のデータや公的保障を根拠に医療保険を攻撃しています。

コストがかかる医療保険を契約する必要性は薄く、リスクヘッジの意義が乏しい短期の入院保証の必要性は乏しいという内容です。

特に刺激的だったのは以下の一文です。

「近年、ニーズの高い医療保険についても、現状の入院日数をベースにした短期入院の医療保険商品は、本当に必要なものだろうか?

割高な保険料を払ってまで、日帰り入院に対する5000円、1万円の給付を求める、消費者の不合理な心理を刺激するのは適切なことなのだろうか。」

「消費者の不合理な心理を刺激」する医療保険を販売するライフネット生命

岩瀬大輔氏が代表取締役社長を務めるライフネット生命は、終身医療保険「新じぶんへの保険」を販売しています。

短期入院の保障を全面に押し出しています。1回の入院における支払限度日数はたったの60日です。

ライフネット生命の新じぶんへの保険
(ライフネット生命Webサイトより引用)

岩瀬大輔氏が自書の中でイラネ!と一刀両断にぶった切った「消費者の不合理な心理を刺激」する「短期入院の医療保険商品」を、ライフネット生命が盛大に販売しているのです・・・。

例えるなら、証券会社の社長が「高コストのラップ口座は本当に必要なものだろうか?」、「仕組債・EB債で個人投資家の不合理な心理を刺激するのは適切なことなのだろうか。」と著書で書くようなものです。

「そう考えているなら自分の会社で販売するな」と突っ込まざるを得ませんね。

数年前、ゴールドマン・サックスの社員が内部メールで「これはゴミだ」と罵っていた商品を投資家に販売していたことが大問題になりました。モラルが全くない行為です。

しかし、ゴールドマン・サックスの社員はあくまで内部メールです。顧客から見えないところでこっそりと述べていたに過ぎません。

岩瀬大輔氏はイラネ!という見解を盛大に開陳している「消費者の不合理な心理を刺激」する商品を販売しているのですから、その大胆不敵な商売には感服してしまいます。

もちろん、自分がイラネ!と思っている商品も勇猛果敢に売り込む力が金儲けには重要かもしれませんけれども・・・。

「民間医療保険は不要」と言う岩瀬大輔氏

岩瀬大輔氏の著書には、「がん保険のカラクリ」という本もあります。

こちらも凄いです。この本のPRでメディアに露出していた際のセリフが凄い。

保険の本質が「めったに起こらないが、起きた場合にダメージが大きい損失に備える」ことにあるとすれば、自己負担が高額になったときに公的医療保険が費用を肩代わりする高額療養費制度こそ、保険の柱になります。この制度のおかげで、医療費の自己負担額は実際にはそれほど高くなく、ある程度の貯蓄があれば民間医療保険は不要ではないかという主張も成立します。

がんでも、治療費用はそれほどかかりません。データによれば、実際にはがん経験者の3人に2人の割合で50万円から100万円程度の出費で済んだと回答しています。一方で、がん未経験者の半数以上が300万円以上かかると心配しています。ここにも情報格差があるわけです。

「ある程度の貯蓄があれば民間医療保険は不要」というなら、ライフネット生命のWebサイトにも注意書きで書いたほうが親切ではないですかね。

また、がん保険が流行っているのは日本・韓国・台湾だけであり、ガンは治療費用はそれ程かからず高額療養費制度もあるという御託宣であり、がんの保障は不要という趣旨の発言をしています。

しかし、他ならないライフネット生命自身が、じぶんへの保険プラスでがんの給付金を盛大にPRしています。

ライフネット生命のじぶんへの保険プラス
(ライフネット生命Webサイトより引用)

岩瀬大輔氏が否定したがん保険がライフネット生命から発売

驚く女性

2017年6月22日、ライフネット生命が2017年8月1日から新商品「ライフネットのがん保険 ダブルエール」を発売すると発表しました。

代表取締役社長が一刀両断にぶった斬って否定していた商品が、ライフネット生命から光臨しました。以下3点がPRされています。

  • がんの治療費に加えて、収入減少をダブルでサポート
  • お手頃な保険料で、安心の保障を提供
  • 働きながらがんを治療するための充実したサバイバーシップ支援サービスをご紹介

がん保険が流行っているのは日本・韓国・台湾だけで、世界的には必要とされていない保険ではなかったのでしょうか。

ガンは治療費用はそれ程かからず、高額療養費制度もあり、消費者と保険会社で情報格差があったのではなかったのでしょうか。

喩えるなら、野村證券の社長が不合理な商品とメディアや書籍で罵っていたデリバティブ証券を、野村證券が一般の個人投資家に発売するようなものです。

まとめ

岩瀬大輔氏の著書、「生命保険のカラクリ」と「がん保険のカラクリ」は、内容は良いです。保険加入の前に一読すべき内容だと思います。

しかし、この本から導き出される論理的結論は、「ライフネット生命の医療保険には入ってはいけない」にならざるを得ません。がん保険は論外となります。

じぶんが「消費者の不合理な心理を刺激する」、「不要ではないか」と言っている医療保険、がん保険を販売して儲けようとしているのが岩瀬大輔氏のカラクリです。無双の商売です。

著書で儲けて、かつ「消費者の不合理な心理を刺激」する保険商品を販売して役員報酬を稼いでおり、お金儲けが上手い達人ですね。

複数の保険を比較検討したい場合は比較サイトが便利です。最大手の価格.comは家電だけではなく、「価格.com 保険」のサービスも展開しています。利用は無料です。

無料の保険相談&面談、アンケート回答でもれなくプレゼントが得られる保険見直し相談サービスもあります。

保険に入るか否か、どの保険を契約するかで、月に数千円、うまくいくと万円単位でお得になります。

Adsense

Adsense

  • follow us in feedly

-保険
-

Copyright© The Goal , 2017 All Rights Reserved.