iPhone Xを購入してiPhone 7から環境を移管しました。Apple Payも移行することになります。
また、2019年にはiPhone X → iPhone 11 Proに機種変更しました。2度iPhoneを乗り換えた経験にもとづき、必要な作業についてガイドします。
機種変更の際にアップルペイで行う手続き、Suica・iD・QUICPayの引き継ぎ、注意点、流れについて徹底的に解説します。
目次
Suica・PASMOの移行は既存のiPhoneで削除すれば簡単
iPhoneのApple Payで使える電子マネーのうち、日常的に利用している方が多いのはSuicaでしょう。
iD、QUICPayが使える店舗では、他の何らかの電子マネー、クレジットカードも使えるお店が大多数なので、Apple Payがないと困るということはありません。
Suica・PASMOは電車やバスに乗ることができます。バスを待っている間はスマホを見ることが多いです。
また、混んでいて列に並んでゆっくりと改札やバスの降車口に進む時は、スマホを見ることがあります。
そのようなケースでは手に持っているスマホをそのまま端末にタッチすれば通過できるので、極めて利便性が高いです。
また、コンビニ等でもSuica・PASMOが使える店舗は着実に増加しているため、お買い物でも利便性が高いです。
エクスプレス設定を行っているSuicaなら認証が不要なのも便利です。iPhone SEなら指紋認証が不要で、iPhone Pro等は顔認証&サイドボタンダブルクリックが不要です。
そんな便利なSuica・PASMOは残高や定期券の有効期間が残っている状態のことがほとんどです。
機種変更の際には、これまでのiPhoneから新しいiPhoneに引き継ぎを行うのが重要ですね。
1つのSuica・PASMOは同時に複数のiPhone、Apple Watchには登録できません。1つのSuicaは一つのデバイスのみにしか使えません。
古いiPhoneでSuica・PASMOを削除&登録
Apple PayのSuicaを・PASMO移管する方法で、最も簡便なのはこれまで使っていたiPhoneのSuica・PASMOの削除(サーバー退避)です。
WalletアプリでSuica・PASMOを選択し、右下の○で囲まれたiをタップします。
次のSuica・PASMO情報画面を下にスクロールすると、「カードを削除」という赤いボタンが出てくるので、それをタップして確認後に削除を確定させます。
削除というと残高が返ってこないイメージがありますが、端末上のWalletから削除されるだけであり、iCloudに紐づいた形でサーバーに保管されているのでご安心ください。
その後にApple PayのWalletアプリ右上の「+」ボタンをタップして、Suicaカードを追加しようとすると、削除したSuica・PASMOを追加できるようになります。
もちろん、「ほかのカードを追加」をタップして、別のカードを追加することも可能です。
するとすぐに不死鳥のようにSuica・PASMOが蘇ります。まさにフェニックス一輝のようでした。
機種変更後のiPhoneで旧iPhoneを削除&登録
古いiPhoneを下取りに出した等で手元にない場合でも、機種変更後の新iPhoneの設定アプリから、これまでのiPhoneのSuicaを削除できます。
設定アプリのホーム画面のトップにあるユーザー名をタップします。次のApple ID画面のした方には、IDに紐付いているデバイスが表示されます。
そこで削除したいApple PayのSuica・PASMOがあるiPhoneをタップすると、次の画面で「Apple Pay」という欄があります。
そこの下の方にある「すべてのカードを削除」をタップします。
現時点ではSuica・PASMOだけを削除することはできず、全カード削除という選択肢のみとなっています。
削除後は同様にWalletアプリでSuicaを登録すればOKです。
iCloud.comからSuica・PASMOを削除&登録
パソコンやiPadなどのWebブラウザでiCloud.comにログインして、「設定」を選択します。
設定画面でApple PayのSuica・PASMOを削除したいiPhoneを選択して、「Apple Pay」の欄にある「すべてを削除」を選択すればOKです。その後は同じように追加します。
Apple PayのSuica・PASMO機能の詳細、アップルペイでのSuica・PASMOチャージでポイントが貯まるクレジットカードについては、以下で分析しています。
Apple Watchの場合
iPhoneではなくApple WatchでApple PayのSuicaを使っていた方もいらっしゃるでしょう。
Apple Watchの場合は、古いiPhoneとのペアリングを解除をする前に、Suica・PASMOを削除する必要があります。
iPhoneでWatchアプリを起動して、「WalletとApple Pay」で削除するSuica・PASMOを選択して、カード情報の下にある「カードを削除」でSuicaの削除が完了します。
もしくは新しいiPhoneやiCloud.comでSuica・PASMOを削除(サーバー退避)しても大丈夫です。
その後、機種変更後の新しいiPhoneのWalletアプリにSuicaを追加して、Apple WatchへSuicaを移動すれば使えるようになります。
iD/QUICPayは4枚のクレカを簡単に移行可能
新しいiPhoneに機種変更した場合、iCloudでWalletアプリを同期しているとApple Payの移行は簡単です。
今までのiPhoneのカメラでiPhone Xに表示されているイメージ模様を読み取ると、Apple IDやパスコード等の設定が自動で移ります。
この作業後にApple Payにクレジットカードを追加しようとすると、これまで登録したことがあるクレジットカードのうち4枚が表示されます。
これらはセキュリティコードを再度入力するだけで使えるようになります。
カード会社からのApple Payへのカード追加完了メールは再度送られてきます。
その他のクレジットカードは再登録が必要
4枚に入らなかったクレジットカードをApple Payに再登録したい場合は、再び「+」ボタンをタップしてカメラでクレジットカードを読み取って登録する必要があります。
登録が簡便になったのは、SMS認証の場合はメッセージを受信すると、自動的にWalletアプリに認証コードが入力される点です。
いちいち入力する手間が不要になって便利になりました。
スマートEX/エクスプレス予約は機種変更の手続きが必要
スマートEX
Apple PayのSuicaは、Suicaで新幹線に乗車できて若干の割引があるサービス「スマートEX」を利用可能です。
スマートEXをモバイルSuicaで使う手順、留意点については、以下にまとめています。
JR東日本の新幹線では、利用開始の登録をするだけで在来線のようにSuica・PASMOをタッチするだけでOKのサービスが開始しました。
2020年3月14日からはインターネットで予約するとJR東日本の新幹線にSuica・PASMO・Kitaca・ICOCA等の交通系ICカードで乗車できるサービスが開始しました。
私も利用しています。Apple PayのSuicaは機種変更で新しいiPhone・Apple Watchに移した場合、Suica ID番号が変わります。
以下はスマートEXに登録していた機種変更前のSuicaID番号の末尾が8で、機種変更後のSuicaIDの末尾が4の例です。
したがって、スマートEXに登録してある交通系ICカード情報を更新する必要があります。
スマートEXにログインして、「お客様情報の変更・退会」を選択します。
ワンタイムパスワードが必要となるので、「メール送信」を選択して、登録メルアドに送られてきた数字をコピペ等で入寮くして「OK」を選択します。
次の画面で「交通系ICカード情報変更」を選択します。
Apple PayのSuicaアプリで確認できる「Suica ID番号」を「交通系ICカード情報」に入力して「OK 完了」を選択して次の画面で確定させます。
注意点としては、OKの上にある「登録済の交通系ICカード情報を削除する」というチェックボタンにチェックは入れたらダメな点です。入れると単純に登録してある情報を削除するだけになります。
エクスプレス予約
年会費が必要な代わりに割引額がスマートEXよりも大きいエクスプレス予約についても、機種変更の登録手続きが必要になります。
以下の再設定操作で機種変更後の新しいiPhone等のSuicaとエクスプレス予約の会員情報が連携されます。
- Suicaアプリケーションを起動
- エクスプレス予約に利用するSuicaを選択
- 「チケット購入・Suica管理」をタップ
- 「エクスプレス予約(JR東海)」をタップ
- 接続確認画面で「同意する(接続)」をタップ
- エクスプレス予約パスワードを入力し「ログイン」をタップ
- 機種変更登録確認画面で「機種変更登録」をタップ
ただし、この操作を完了しても、既に予約済みの当日乗車分チケットは、新しい端末では乗車ができないので、券売機での発券が必要です。この点に注意しましょう。
機種変更登録操作後に予約を行った当日乗車分チケットは、機種変更後の新しいiPhoneやApple Watchで乗車できます。
スマートEX、エクスプレス予約を使っている場合は、新幹線に乗る当日はSuicaの移行作業を行わないのが無難です。
どうしても当日になる場合は、発券作業が必要なので余裕を持って駅に行きましょう。
バス特の利用実績は引き継がれる
首都圏のバスには「バス特」(バス利用特典サービス)という制度があります。
1ヶ月間で一定金額以上、対象バスを乗車すると、次回の乗車時に自動的に割引が適用される仕組みです。
iPhone、Apple Watchを機種変更した場合でも、元の端末のSuicaカードを削除(サーバー退避)して、新しいiPhone、Apple Watchに設定すれば、バス特の判定に利用される実績も引き継がれます。
実際に11月3日にiPhone 7からiPhone Xに機種変更したところ、従来の利用実績も移行されて11月8日にバス特の割引を受けられました。
旧端末時代のSuicaの利用履歴が閲覧不可に
SF(電子マネー)利用履歴は、会員サイトでは古いSuica時代のものを閲覧できなくなります。
iPhone Xに機種変更した11月3日以前の情報が全く出なくなりました。iPhone 7時代の利用履歴が消えています。
事業経費に算入している場合などは、Suicaの利用履歴を残しておく必要があるので、機種変更前に履歴を印刷しておきましょう。
既存のiPhoneのiD/QUICPayはそのまま利用可能
機種変更前の古いiPhoneは、Apple Payに登録してあるクレジットカード、Suicaを削除しない場合はそのまま支払いに利用可能です。
古いiPhoneにSIMカードが入っていない状態でも、Apple PayのSuicaは残高があればそのまま利用可能でした。電源さえ入っていればOKです。
ただし、Suicaは新しいiPhoneに引き継ぐためには古いiPhoneで削除する必要があるので、同時には使えません。
Suicaとは異なり、iD/QUICPayは複数の端末に同時に登録して、同時に利用することが可能です。クレカは残しておくことも可能です。
カード情報を削除しない限りは、iDもしくはQUICPayもそのまま支払いに利用可能です。
実際にSIMカードが入っていない旧iPhoneで、コンビニで缶コーヒーを買うことができました!!
クレカの家族カードが発行できないけど大切な人に、決済手段を渡したい場合があるならば、そのような時にアップルペイが活用できます。
Apple Payに登録してあるカード情報を残したまま、従来のiPhoneを渡せばクレジットカードのようにiD/QUICPay加盟店にて利用可能です。
関係がこじれた場合は新しいiPhoneやiCloud.comで、いつでもApple Payのカードを全削除できます。
まとめ
iPhoneを機種変更する際には、Apple PayのSuica・PASMO、iD/QUICPayの引き継ぎの作業が必要になります。
ただし、手間はほとんどかかりません。Suica・PASMOは削除して追加するだけです。iD/QUICPayは4枚までセキュリティコードの入力だけで移行することができます。
モバイルSuica・モバイルPASMOの機種変更よりスムーズな印象です。ユーザーフレンドリーで分かりやすいインターフェースはAppleの真骨頂ですね。
現状ではApple Pay搭載の7 / 7 PlusからiPhoneの機種変更を行う方は、iPhone Xを買う方が多いでしょう。
iPhone XではホームボタンとTouch ID(指紋認証)が廃止されたことによって、Apple Pay(アップルペイ)の利用方法が変化しました。
Face IDで顔認証するようになり、またiDとQUICPayの支払い時は電源ボタンの二重押しを行うようになりました。
エクスプレス設定のSuicaに関しては、Face IDによる顔認証やダブルクリックは不要で、これまで通り改札やレジの決済端末にiPhone Xを近づけるだけでOKです。
iD・QUICPayでもFace IDの認識は高精度であり、スムーズに爆速で顔認証されることがほとんどです。
しかし、電子マネーの決済端末が奥の方にあるお店の場合、ややiPhone Xと顔の向きを調整する手間が必要な場合もありました。
iPhone XのApple Payの最大のデメリットは、マスク着用時はiDかQUICPayを使えなくなる点です。マスクを下にズラして唇を出す必要があります。その他、詳細は以下で徹底的に解説しています。
Apple Payが使えるクレジットカードについては、以下で比較しています。
その中でおすすめ
その他、アップルペイの詳細については、以下で精緻に分析しています。
実際にApple Payを使ってみた感想については、以下にまとめています。
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