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なぜGDPが悪くても株価が上がるのか?

更新日: マーケット・経済の分析

考え事をする女性

7~9月のGDP1次速報がマイナス成長だったのに、なぜ株価が大きく上がっているのか、また、改定値が下方修正されたのになぜ株価は横ばいなのかというご質問がありました。GDP1次速報値発表時は一時的に大きく株価が崩れる局面がありましたが、株価はすぐに戻り結果的には絶好の押し目でした。

GDPと株価の関係についてまとめます。


GDPとは

GDPの正式名称は「Gross Domestic Product」であり、和訳すると「国内総生産」です。GDPは「国内」で一定期間内に生産されたモノやサービスの付加価値の合計額であり、日本企業が海外で生産したモノやサービスの付加価値は含まれません。

しかし、当然のことながら日本企業の利益には、海外で生産したモノやサービスの付加価値が含まれます。GDPはマイナス成長でも、TOPIXや日経平均の利益は上昇ということがあり得るのです。

GDPの伸びは今ひとつであるにもかかわらず、株価は大きく上昇するという場合は大いにあります。株価は未来を織り込みにいくものです。既に過去のものである7~9月のGDPを気にし過ぎることはありません。

また、もちろん個別企業レベルでは、GDP云々とは無関係に大きく期待以上に利益を伸ばして株価も上がる企業はたくさんありますね。

 GDPと株式の時価総額

GDPは長らく東証1部の株式の時価総額を下回ってきました。日本で東証一部の時価総額がGDPを上回ったのは、1988~1990年、2005~2007年、2014年の3つの時期だけです。

バブルの時期は確かに株価が高過ぎました。東証一部連結PERは2005~2007年もPERが20~25倍弱の時期が多く、投資家が楽観的でした。現在はまだまだです。

また、最近になればなるほど、日本企業の海外進出が進んでおり、GDPに入らない日本企業の経済活動が増加しています。大きく円安になっても輸出が伸びていないことの裏返しですね。

2007年と今では、現在の方がGDPより時価総額が上回っているのが大いに正当化できます。

現時点での日経平均の予想PERは16.82倍であり、予想EPSは約1066です。2010-13年PER平均の標準偏差+1σであるPER17.1倍だと18,277円、標準偏差+2σであるPER18.9倍だと20,132円です。

円安が進んだにもかかわらず、想定為替レートを変更していない企業が多いです。輸出企業は上方修正が期待できます。

結論としては、調整をこなして来年半ばには20,000円の大台突破が視野に入ると予想しています。ただし、目先は過熱感もありますし、そろそろ短期的な調整局面があってもおかしくはありません。

マスメディアの報道のとおりに自民党が圧勝したら異次元緩和・リフレ路線の当面の継続が見込まれ、株高要因という意見が多いです。ただ、総選挙後の株価推移は今ひとつの場合も多いため、安全策を期すならば、選挙前に一度レバレッジをかけたポジションなどは縮小しておくのも手かもしれません。

海外の機関投資家・ヘッジファンドの中では、「自民党が辛勝した方が国民の支持を維持するために経済政策に必死に取り組むので望ましい」という意見もあるようです。今年の1~3月のイメージが強いんですかね。

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