GMOあおぞらネット銀行というオンライン銀行があります。GMOインターネットグループとあおぞら銀行が提携している銀行です。
月1回他行宛振込手数料が無料、年0.11%の高金利、0.6%還元のデビットカード、安価な各種手数料、GMOクリック証券との銀証連携サービス(振り替え手続き不要)がメリットです。
還元率最大1.2%のプラチナデビットカードもあります。Mastercardブランドで、なんと1日の利用限度額が1,000万円とパワフル!
法人口座では与信審査なしのビジネスデビットカードがあり、年会費・維持無料、高還元のキャッシュバック、1日当たり最大2億円利用可能の3店がメリットです。
個人は1口座あたり20口座までバーチャル口座を設定可能、オープンAPIなどGMOグループらしいフィンテック技術にもとづくサービスも展開しています。
GMOクリック証券のメリット、デメリット、お得な使い方について、ネット銀行を13年間使い倒してきた経験に基づいて徹底的に解説します。
目次
- GMOあおぞらネット銀行の商品・サービス一覧
- 他行宛振込手数料が月1回無料!
- ATM手数料は入金無料・出金月2回無料
- 普通預金の金利が0.11%!期間限定で0.15%
- 証券コネクト口座でGMOクリック証券の取引が便利
- つかいわけ口座で簡単に家計管理
- Visaデビット付キャッシュカード
- PontaポイントかGMOポイントが貯まる!
- 低コストで高金利の外貨預金
- カスタマーステージでATMや振込手数料で優遇
- 海外送金サービス「PayForex」
- 15歳未満(中学生・小学生)でも口座開設可能
- 便利で使いやすいスマホアプリ
- GMOインターネットグループならではの盤石のセキュリティ対策
- GMOあおぞらネット銀行が改悪
- デメリット
- 今後も商品サービスを拡充予定
- まとめ
GMOあおぞらネット銀行の商品・サービス一覧
GMOあおぞらネット銀行は、長年に渡る銀行経営によって蓄積されたノウハウを持つ「あおぞら銀行」と、インターネット・金融事業に高い知見を持つGMOインターネットの強みが融合した銀行です。
IoT・AI・ブロックチェーンといった技術革新、最先端の金融テクノロジー、フィンテックを取り入れて業務運営が効率化されており、高い金利と低い手数料、便利なサービスがあるのが特徴です。
口座開設・維持は無料で、手数料が発生する取引を行わなければ、完全無料で利用することも可能なオンラインバンキングです。
GMOあおぞらネット銀行の商品・サービスの一覧は下表のとおりです。
区分 | 商品・サービス名 |
---|---|
円預金 | 円普通預金 |
円定期預金 | |
外貨預金 | 外貨普通預金 |
積立購入 | |
決済 | Visaデビット付キャッシュカード |
ポイント | GMOポイント or Pontaポイント |
資金管理 | 振込・振替 |
口座振替 | |
定額自動振込 | |
即時入金 | |
つかいわけ口座(バーチャル口座) | |
証券コネクト口座(スイープ口座) |
各分野において、それぞれエッジが効いている商品・サービスが用意されており、メインバンクは他にある方でもサブバンクとして活用すると有意義です。
他行宛振込手数料が月1回無料!
GMOあおぞらネット銀行は、同行宛ての振込手数料は無条件で無料です。他行宛て振込手数料も無条件で月1回無料です。
昨今では他行宛振込手数料を無料にするためには、預金残高、取引などで一定の条件をクリアする必要がある銀行が大多数です。
しかし、そうした中で誰でも毎月1回、無料で他行宛ての振込が可能なのは卓越したメリットです。
振込手数料の無料回数は月ごとでリセットされて、利用しなかった場合に翌月へ繰り越すことはできません。
毎月2回目以降は1回あたり75円(税込)の振込手数料が発生します。しかし、金額を問わず一律でこの料金はリーズナブルです。
例えばライバルのソニー銀行は1回あたり200円(税抜)、PayPay銀行は3万円未満は172円・3万円以上は250円(税抜)となっています。
振込手数料を支払う機会がある場合は、GMOあおぞらネット銀行に口座を持たないと損です。
月1回では不足する場合は、他の他行宛振込手数料が無料の銀行と組み合わせましょう。
GMOあおぞらネット銀行には「一括振込」、「定額自動振込」という便利な仕組みもあります。
一括振込とは一度の操作で、最大99件までの振り込みを行うことが可能なサービスです。
振込先は直接入力するほか、あらかじめ登録しておいた振込先や、振込履歴から選択することで、簡単に複数の振込先を設定できます。
また、「定額自動振込」も利用できます。家賃・駐車場代・子供の習い事の費用・月謝・仕送りなどの定例的な定額の振込に便利です。
一度振込先や金額を登録すると、以後は指定した振込日に自動で振込が行われるので、毎月いちいち振込の作業をする必要がありません。
インターネットの普及・深化で面白いコンテンツや役に立つ記事は無限に膨張しており、とにかく時間がないという方も多いと思います。
忙しい現代人はウルトラマンと同様に3分たりとも無駄には出来ません。面倒な手間は極力避けたいのが人情です。この点でGMOあおぞらネット銀行の定額自動振込は便利です。
定額自動振込のサービス利用料は無料で、通常の込手数料のみで利用することが可能です。
振込の組戻手数料は1件あたり800円(税抜)となっています。
ATM手数料は入金無料・出金月2回無料
GMOあおぞらネット銀行のATM手数料は、入金は無制限で無料とパワフルです。出金手数料は月2回まで無料です。3回目以降は1回100円(税抜)です。
無条件でこのクオリティは他のネット銀行と比較しても競争力がある水準です。
例えば、会員プログラムのじぶんプラスが小口ユーザーにとって改悪されたauじぶん銀行と比べるとエッジが効いています。
銀行名 | 入金手数料 | 出金手数料 |
---|---|---|
GMOあおぞらネット銀行 | 何度でも無料 | 月2回無料 |
auじぶん銀行(じぶんプラス1) | 1回目から有料 | 1回目から有料 |
GMOあおぞらネット銀行はVisaデビット付キャッシュカードを発行手数料・年会費無料で発行・維持できます。
しかも、全国津々浦々に店舗があるセブン銀行のATMで利用できます。
セブン銀行ATMは設置台数が2018年3月時点で24,392台と圧倒的No.1です(決算説明資料より)。
セブン銀行のATMは、セブン-イレブン、イトーヨーカドーだけではなく、駅構内、SBI新生銀行、野村證券、空港、高速道路のSA/PA、ソフトバンクショップなどにも設置されています。
GMOあおぞらネット銀行全国津々浦々のATMを利用して入出金が可能でユーザーフレンドリーです。
更に2019年春にはイオン銀行ATMも利用できるようになる予定です。セブン&アイ、イオンの2大メガ流通グループのATMを使えるのはファンタスティックですね!
イオン銀行のATMはイオン、マックスバリュ、ミニストップなどのイオングループだけではなく、三越・伊勢丹の店舗や駅構内などにも設置されています。
普通預金の金利が0.11%!期間限定で0.15%
GMOあおぞらネット銀行には、円普通預金、円定期預金、外貨普通預金の3つの預金商品があります。
円普通預金は年0.001%、円定期預金は6ヶ月以上1年未満が0.03%、その他は0.02%と妙味がない水準です。
しかし、証券コネクト口座の場合、普通預金の金利がなんと年0.110%(税引後年0.0876%)となり、日本最高水準に昇華します。
証券コネクト口座とは、GMOあおぞらネット銀行の普通預金口座、GMOクリック証券の証券総合口座を連携させる銀証連携のスイープサービスです。
2018年12月31日までに証券コネクト口座を開設して円普通預金口座から振替(入金)すると、期間限定キャンペーンで更に金利がアップします。
証券コネクト口座開設日から6ヶ月後の末日まで、年0.150%(税引後0.1195%)の優遇金利が適用されます。
2019年1月以降も年0.11%とファンタスティックな水準です。メガバンク・ゆうちょ銀行は0.001%にとどまっており、なんとその110倍とパワフルです。
ナンバーワンになれなくてもオンリーワンならいいどころの話ではありません。No.1でもあり、Only Oneでもあるのです。
例えば100万円を1年間置いておくと、金利0.001%だと税引前の利息はたったの10円です。しかし、0.110%だと1,100円となり、それなりの金額を獲得できます。
また、2018年8月3日~10月31日は、円定期預金(1年もの)が年0.2%になるキャンペーンを開催していてお得です。
証券コネクト口座でGMOクリック証券の取引が便利
証券コネクト口座は、GMOクリック証券での株式取引に充当できる円普通預金口座です。
証券コネクト口座の残高がGMOクリック証券の買付余力や、信用取引における信用保証金に自動で反映されます。
自分自身で投資資金を移す手間がなくなり、GMOクリック証券での取引をよりスムーズに行うことができます。
GMOクリック証券は2018年8月20日から一般信用売りが可能となり、便利にクロス取引を行うことが可能になりました。
銀行口座の預金が証券口座での余力に自動で反映されて振替の手続きが不要である点は、住信SBIネット銀行とSBI証券のSBIハイブリッド預金にはないメリットです。
GMOあおぞらネット銀行の円普通預金口座、GMOクリック証券の証券総合口座が同名義の個人なら利用できます。法人は利用できないのがデメリットです。
どちらも口座開設・維持・年会費などの費用は無料なので、口座開設後に取引しなければコスト0円となり、普通預金の金利UPだけを享受できます。
株式や投資信託、FXなどの取引には全く興味が無い方でも、年0.11%の金利のためにGMOクリック証券の口座を開設して証券コネクト口座を設定することをおすすめします。
GMOあおぞらネット銀行の口座開設時に、GMOクリック証券の口座も同時に開設することも可能ですし、まずは銀行の口座を開設して、後ほど証券の口座を作ることも可能です。
つかいわけ口座で簡単に家計管理
GMOあおぞらネット銀行には「つかいわけ口座」というサービスが有り、目的ごとに口座を分割して、お金を効率的にわかりやすく管理することが可能となっています。
目的ごとに資金管理
「生活費」「おこづかい」「教育資金」「投資資金」「仕送り」「マイホーム購入資金」「夫婦の老後資金」などのように、1つの口座内で目的ごとにお金を分けて管理できます。
最大10口座まで必要な時に作成することが可能です。円普通預金だけではなく、定期預金や外貨普通預金にも「つかいわけ口座」を指定できます。
証券コネクト口座へ資金を振り替えるための口座にすることも可能です。
バーチャル口座として利用してセキュリティUP
入金専用の仮想口座(バーチャル口座)として、つかいわけ口座を利用することも可能です。
作成したつかいわけ口座には、それぞれ個別の振込先(支店・口座番号)が付与されます。
例えば「ネットオークション取引」という名前のつかいわけ口座を作成し、取引の相手方に「ネットオークション取引」口座の振込先を伝えることが可能です。
実際の口座番号(代表口座)を知られることなく取引できて便利です。つかいわけ口座の振込先に振り込まれたお金は、紐付いている「つかいわけ口座」に自動で分類されます。
なお、つかいわけ口座の振込先は入金専用の仮想の口座番号であり、クレジットカードや公共料金などの引き落とし用の口座としては利用できません。
つかいわけ口座には入出金の内容ごとに紐付けが可能
「ATMからの入出金は生活費のつかいわけ口座からプラス・マイナス」、「Visaデビットの支払いは、おこづかい用のつかいわけ口座からマイナス」など、入出金の内容ごとに、指定したつかいわけ口座と紐付けることが可能です。
つかいわけ口座に設定が可能な入出金は以下のとおりです。
- ATMからの出金
- 利息の入金
- ATMからの入金
- 手数料などの引落し
- Visaデビットの出金(支払い)
- 口座振替の引落し
- 証券コネクト口座への自動振替
定額自動振替も可能
つかいわけ口座には定額自動振替サービスで自動的に振り分けることが可能です。
定額自動振替を利用すると、毎週・毎月のサイクルで設定した金額を指定口座に振り替えられます。
たとえば、毎月の家賃や光熱費などを引き落とすための「引き落とし用口座」を作り、給料日直後に自動振替する設定をしておけば、残高不足を防げます。
他の銀行でも自動振替サービスは定番のサービスですけれども、月1回という銀行が大多数です。GMOあおぞらネット銀行は毎週というサイクルで自動振替が可能である点にエッジ・優位性があります。
Visaデビット付キャッシュカード
GMOあおぞらネット銀行のキャッシュカードには、Visaデビットカード機能が付帯しています。
ほぼ全てのVisa加盟店で支払うことが可能です。また、対応店舗の端末にかざすだけで支払える「Visaのタッチ決済」(Visa payWave)も利用できます。
Visaデビットカードは年会費が有料という銀行もありますが、GMOあおぞらネット銀行のVisaデビット付キャッシュカードは完全無料で維持可能です。
デビットカードは決済で銀行口座から代金が即時に引き落とされるので、銀行口座の残高以上の支払いが不可能です。現金と同じように利用可能です。
使い過ぎを防ぐことができ、クレジットカードとは異なって審査不要で発行できます。収入がない学生でも使えるので、ゲームやアプリの課金などが便利です。
GMOあおぞらネット銀行のデビットカードは、無条件で利用代金の0.6%がキャッシュバックされます。2018年8月3日~10月31日は、還元率1%になるキャンペーンを開催しています。
住信SBIネット銀行のデビットカードの0.6%と並んで、Visaデビットカードの中では最高峰の高還元です。
しかも嬉しい現金還元なのが大きなメリットです。ポイントを貯めて交換するという手間が不要です。
ソニー銀行のSony Bank Walletは0.5%~2%ですが、1%以上にするには諸々の条件をクリアする必要があってハードルが高いです。GMOあおぞらネット銀行は誰でも0.6%還元なのがメリットです。
なお、JCBブランドでOKの場合、楽天銀行のデビットカード(JCB)が1%で高還元です。
その他、おすすめのデビットカードについては、以下で徹底的に解説しています。
GMOあおぞらネット銀行のデビットカードが使えるVisa加盟店は、世界200以上の国・地域に約4000万店舗もあります。
利用可能店舗は国際ブランドの中でもトップクラスであり、地球上で幅広く使える圧巻の決済力があります。
JCB・アメックス・ダイナースクラブは海外では使えない加盟店も多く、結局サブカードとしてVisaかMastercardを持たざるを得ません。
事実、クレジットカードの売上高の世界シェアは、Visaが約39%で圧倒的なNo.1となっています(NILSON REPORT 2023年5月)。
- Visa:38.73%
- Mastercard:28.97%
- UnionPay(銀聯):23.45%
- Amex:4.61%
- JCB:2.53%
有料道路料金、保険料やプロバイダ料金などの反復継続的な支払いなど、一部に使えない店舗があります。
代表的な利用対象外のお店
- 公共料金、国民年金保険料
- 有料道路
- 航空機での機内販売
- インターネットプロバイダー
- 携帯電話・MVNO・格安スマホ・SIM、アプリ型電話サービス
- 生命保険、損害保険
- 駐車場、家賃
- 動画配信、スカパー、WOWOW、ケーブルTV、音楽配信
- 新聞購読料
- 飲料水宅配
- 一部決済代行・決済サービス
これらの店舗をよく利用する場合はクレジットカードがおすすめです。年会費無料のおすすめクレジットカードについては以下にまとめています。
還元率が高いおすすめクレジットカードについては以下で丹念に分析しています。
飛行機に乗る機会がある方なら、マイルが貯まるクレジットカード、航空系クレジットカードがお得です。
JALマイルが貯まりやすいクレジットカード、ANAマイルが貯まるクレジットカードの他、ダークホースとしてはマイレージプラスカードもバリューが高いです。
クレジットカードの諸々のファクターに着目してランキングを作成しました。
国際ブランドごとのおすすめクレジットカードについては、Visa・Mastercard・JCB・アメックス・ダイナースにまとめています。
ディズニーファンの方なら、JCB THE CLASSのインビテーションが届くJCBゴールド、JCBプラチナもおすすめです。
JCB THE CLASSはメンバーズセレクション、東京ディズニーリゾートの会員専用ラウンジ、ザ・クラス会員限定バケーションパッケージなどの特典があり、コストパフォーマンスが高いのが特徴です。
現在、JCBゴールド、プラチナは2024年9月30日(月)の入会まで、期間限定でお得な新規入会キャンペーンを行っています。
PontaポイントかGMOポイントが貯まる!
GMOあおぞらネット銀行にはポイントサービスがあり、所定の取引で、GMOポイントかPontaポイントを得ることができます。
貯められるポイントはどちらか片方で、GMOあおぞらネット銀行の振込手数料としても利用可能です。以下の取引で1ポイントを得られます。
- 他行宛ての振込(手数料がかかった場合)
- 他の金融機関からの振込
- 口座振替(引き落とし)
- 口座振替の登録完了
- 給与受け取り
より便利なのはローソン、ケンタッキー、GEO、apollostation、コジマ、ピザハット、HMV、ライフなど幅広い加盟店にて1ポイント1円で使えて、現金同様の利便性があるPontaポイントです。
Pontaは普通に使うと1ポイント1円ですが、ポン活で「ローソンお試し引換券」に使うと、お茶、お酒、コーヒー、お惣菜、ヨーグルト、お菓子、カップ麺などの多様な商品と交換できます。
この交換レートが激烈にお得となっており、Pontaポイント1ポイントで1.5~3円相当の商品と交換できます。
特にスイーツや酒類が充実しているので、好きな方にとってPontaポイントは驚異的にお得なポイントです。
面倒に感じる方も多いと思いますが、ローソンのアプリか端末をピコピコとタッチすればOKです。簡単で時間は1~2分しかかかりません!
一度やってみたらすぐに慣れるので、次からはお気軽にサクッと交換できます。Loppiお試し引換券については以下で徹底解説しています。
また、PontaポイントはJALマイルに2ポイントという極限まで細かい単位で交換できる点にエッジ・優位性があります(PontaとJALマイルの交換詳細)。
その他、Pontaの詳細については、以下で徹底的に解説しています。
低コストで高金利の外貨預金
GMOあおぞらネット銀行は外貨預金も充実しています。ネット銀行ならではの低コスト体制、外貨に強みをもつGMOクリック証券とのグループ連携で、高い金利と低い為替コストを実現しています。
他のネット銀行と比べても競争力がある水準です。
ユーロのみソニー銀行の場合、会員プログラム「Club S」でプラチナなら安くなりますが、プラチナになるためには厳しい条件をクリアする必要があり、大多数の方にとってはハードルが高いです。
GMOあおぞらネット銀行は、外貨預金の積み立ての機能も豊富です。外貨積立購入は500円以上1,000万円まで1円単位で自由に金額を設定できます。
外貨を購入する積立日は、毎月(最大3日まで指定可能)・毎週・毎日からお好みのタイミングを選択することができます。
売買タイミングを抑制して少しずつ外貨資産を形成したい場合は、とても便利な機能となっています。
また、「これ以上円安のときは買わない」という購入上限レートを設定することも可能なので、購買力平価などの観点で不利な価格の時は積立をパスすることも可能です。
また、GMOグループが力を入れる仮想通貨でGMOコインと協業しており、GMOコインへの即時入金が可能です。
カスタマーステージでATMや振込手数料で優遇
GMOあおぞらネット銀行が取引状況に応じて様々な優遇が受けられる新サービス「カスタマーステージ」を導入し、2019年1月からステージに応じた優遇を享受できます。
項目 | 1テックま君 | 2テックま君 | 3テックま君 | 4テックま君 |
---|---|---|---|---|
ATM利用手数料(出金) | 月2回 | 月5回 | 月7回 | 月20回 |
他行宛振込手数料無料 | 月1回 | 月3回 | 月7回 | 月20回 |
Visaデビットカード還元率 | 0.6% | 0.8% | 1.0% | 1.2% |
2019年4月1日以降は、カスタマーステージ(1テックま君~4テックま君)における「外貨普通預金上乗せ金利」が廃止されました。
ただし、外貨普通預金の金利が誰でも4テックま君の優遇適用後の水準となるので、改悪ではありません。
詳細は以下で精緻に分析しています。
海外送金サービス「PayForex」
GMOあおぞらネット銀行の個人客は、Queen Bee Capital株式会社の海外送金サービス「PayForex」の申込が簡単にでき、口座からPayForexへの送金資金の移動がリアルタイム・無料で行えます。
15歳未満(中学生・小学生)でも口座開設可能
親権者がGMOあおぞらネット銀行の口座を保有していれば、15歳未満の小学生、中学生などの子供でも口座開設が可能です。
親権者の方の口座開設後に会員サイトにログインして、15歳未満の方の口座開設を申し込む流れとなります。
Visaデビットカードや外貨預金など一部サービスの利用に制限があるので、子供でも安心して利用できます。
Visaデビットカードには100万円までの不正利用補償があるので、その範囲内であれば現金を持ち歩くよりも安全です。
便利で使いやすいスマホアプリ
GMOあおぞらネット銀行は便利で使いやすいスマホアプリを用意しています。取引アプリと認証アプリの2種類があります。
取引アプリでは、残高照会、入出金明細照会、振込・振替、定期預金、外貨購入・売却などの取引が簡単に行なえます。
認証アプリを使うと、振込や暗証番号変更などの取引時に必要となる認証を、アプリトークンを使用することによってより安全に行うことができます。
アプリ名 | 機能 |
---|---|
取引アプリ | 残高照会・入出金明細照会 証券コネクト口座入出金 振込・振替 ポイント確認 円定期預金預入・変更・解約 キャンペーン申込 外貨普通預金預入・売却 お知らせ確認 |
認証アプリ | 通常認証(認証アプリで表示された情報をWebサイトで入力して取引完了) トランザクション認証(認証アプリに取引内容がプッシュ通知→実行ボタンで取引完了) |
今月のATM無料回数、振込手数料の無料回数があと何回残っているのかもアプリ上でサクッと確認できるので便利です。
GMOインターネットグループならではの盤石のセキュリティ対策
GMOあおぞらネット銀行はネットのインフラ事業を展開しているGMOインターネットグループの知見を駆使して、高いセキュリティ機能を実現しています。
ジャンル | セキュリティ対策 |
---|---|
認証 | ID認証 ワンタイムパスワード認証 トランザクション認証 指紋認証 取引暗証認証 |
取引管理 | ログインロック 自動ログアウト 取引ロック カード暗証番号ロック(ATM取引) 取引暗証認証 |
キャッシュカード | 一時停止・再開 停止 |
通信環境 | SSL通信暗号化 ファイアウォール IPS(不審なパケットを拒否) |
各種限度額 | 振込限度額設定 ATM利用に関する限度額設定 Visaデビット利用における限度額設定 |
その他 | 不審ログイン検知システム |
一定以上の認証失敗時はログインや取引をシャットアウトしてくれますし、指紋による生体認証、キャッシュカードの一時停止など高いセキュリティ設定も可能です。
ネット銀行はセキュリティが心配という方でも、安心して利用できる頑健なシステムを構築しています。
初期設定ではワンタイムパスワードはメールとなっており、カードや鍵のような端末を持ち運ぶ必要がなく、電池切れというリスクもありません。
国内ATMでの1日あたりの引出限度額の初期設定額は50万円で、0円~200万円まで、1,000円単位で設定できます。
普段は0円にしておき、使うときだけ金額をUPさせれば不正利用のリスクが極限まで低下します。
海外ATMの1日あたりの現地通貨引出限度額の初期設定額は30万円です。1,000円~100万円まで、1,000円単位で設定可能です。
引出限度額を変更する場合は、スマホやPCで会員サイトにログインして、「お客さま情報(申込·設定)」→「カード·ATM」→「限度額」と進んで手続きする流れとなります。
GMOあおぞらネット銀行が改悪
GMOあおぞらネット銀行は、2019年9月21日から「カスタマーステージ」のステージ適用条件を改悪しました。
ステージの適用条件から「円預金残高」が廃止されて、外貨預金残高が大幅にアップします。
また、Visaデビットの利用額も変更となり、従来よりもステージアップの難易度が著しく上昇する改悪となります。
ステージ | 1テックま君 | 2テックま君 | 3テックま君 | 4テックま君 |
---|---|---|---|---|
ステージ適用条件 | ─ | 外貨普通預金残高30万円以上 or Visaデビット利用額30万円以上 | 外貨普通預金残高300万円以上 | 外貨普通預金残高500万円以上 |
ATM出金手数料無料回数 | 月2回 | 月5回 | 月7回 | 月20回 |
他行宛振込手数料無料回数 | 月1回 | 月3回 | 月7回 | 月20回 |
Visaデビットキャッシュバック率 | 0.60% | 0.80% | 1.00% | 1.20% |
デメリット
GMOあおぞらネット銀行のデメリットは、第一に振込限度額が最高1200万円である点です。
大口の投資家で証券会社と銀行の間で多額の資金移動を行う場合は、1200万円がMAXだと不便です。
第二に、取引状況に応じて無料回数が増える仕組みのカスタマーステージで、3テックま君以上(ATM手数料と他行宛振込手数料が月7回無料)を達成するハードルが高いのがデメリットです。
他の銀行はGMOあおぞらネット銀行よりもハードルが低い銀行が多いです。
第三に、クイック入金(即時入金)できる証券会社やFXの数、口座振替が設定できるクレジットカードや公共料金の数が少ないのがデメリットです。
ただし、これは今後拡充していくことが期待できます。
今後も商品サービスを拡充予定
GMOあおぞらネット銀行は開業時点でも低コスト、高金利、便利なサービスを提供していますが、今後も商品・サービスを拡充していく方針となっています。
「中期的な商品サービス展開ロードマップ」が公開されており、下表のサービスを加える予定となっています。
分野 | サービス・商品名 |
---|---|
決済 | クレジットカード オープンAPI決済 ブロックチェーン決済 |
銀証連携 | 証券商品窓販 FX |
ローン | 個人向けローン 住宅ローン 法人向け融資 |
その他 | オープンAPI AI・ビッグデータ 認証高度化 スマートコントラクト プラットフォーム銀行 IoT連携 |
2019年1月には参照系API(口座の預金残高や入出金明細などの情報参照が可能)の提供を開始し、2019年4月には更新系API(振込などの決済まで可能)の提供を開始する予定です。
将来は、これら銀行API連携機能の拡充による「プラットフォーム銀行」の展開を見据えており、オープンAPI決済サービスとして特許申請中となっています。まさにフィンテック銀行の面目躍如です。
銀行と外部業者が安全にデータを連携できるシステムのオープンAPIに注力して、最終的には全ての機能をAPIで開放する方針です。他社に決済機能の提供も検討しています。
GMOあおぞらネット銀行はGMOインターネットグループと連携し、データベースの一部を共通化することでデータ連携が容易になるブロックチェーン技術を活用した新しい決済ソリューションの提供も予定しています。
海外送金、EC決済、地域通貨など多様なシーンでの利用を目指していく方針です。
まとめ
GMOあおぞらネット銀行は、他行宛振込手数料が無条件で月1回無料となるのが大きなメリットです。これだけでも口座を開設する価値があります。
ATM手数料は入金が無条件で無料、出金も月2回無料で資金移動も便利に行えます。
GMOクリック証券との銀行・証券連携サービスである証券コネクト口座では、普通預金の金利が0.11%と日本一の水準となっています。メガバンク・ゆうちょ銀行の110倍です。
「つかいわけ口座」の機能で生活費用・貯金用など便利にお金を管理することができて、ネットオークションではバーチャル口座の番号でやり取りできるのでセキュアです。
GMOあおぞらネット銀行のキャッシュカードには、Visaデビットカード機能が付帯しており、0.6%と高還元です。還元率最大1.2%プラチナデビットカードもあります。
法人口座では与信審査なしのビジネスデビットカードがあり、年会費・維持無料、高還元のキャッシュバック、1日当たり最大2億円利用可能の3店がメリットです。
他の金融機関からの振込、給与受け取りなどでPontaポイントかGMOポイントを貯めることも可能です。
外貨預金は低コスト&高金利で、積み立ての機能も充実しています。高いセキュリティを確保しており、今後もサービスを拡充していく方針となっています。
昨今では幾多の銀行で改悪が吹き荒れていますけれども、GMOあおぞらクリック銀行は、リーズナブルな手数料などのサービスを、最初だけでなく継続して提供していくことを「お約束したい」と強調しています。
総合的にGMOあおぞらネット銀行は卓越した魅力があるネット銀行であり、活用すると家計がお得になります。
特に他行宛振込手数料が月1回無料、年0.11%の普通預金の金利(証券コネクト口座)に絶大なメリットがあります。
余剰資金を普通預金に寝かしている方、振込手数料を支払う機会がある方は、GMOあおぞらネット銀行の活用をおすすめします。
還元率最大1.2%プラチナデビットカードもあります。