ふるさと納税でVプリカがもらえる自治体がありました。ふるさと納税で戴ける返礼品は食料の特産品がメジャーですが、それだけではありません。
インターネット上のVisa加盟店で使えるVプリカが提供されています。還元率も40%と合格水準。期間限定で7%のAmazonギフト券もプレゼントされるので、合計還元率は47%と高還元でした。
ただし、さすがにこれは総務省が本格的に規制する前の自治体の駆け込み需要の感が否めませんので、そのうち消え去る可能性が高く、実際に終了しました。
現在はポイントのふるさと納税、感謝券のふるさと納税がおすすめです。
以下、ふるさと納税の返礼品として、かつて存在していた「Vプリカ」について解説します。
公式サイトふるさと納税のお得なAmazonギフト券キャンペーン
Vプリカを巡るふるさと納税の状況(2025年)
ふるさと納税は所得に応じた一定額まで2,000円の自己負担で好きな自治体に寄付できて、自治体によっては特産品を戴ける制度です。ふるさと納税については以下で徹底解説しています。
2012年からふるさと納税を行った通算11年間の経験を活かして、Vプリカについて徹底的に分析しました。
私はふるさと納税の書籍に3名の識者のうちの1名として出たこともありました。
ふるさと納税は拡大の一途を辿ってきましたが、風向きが変化して逆風が吹き荒れるようになりました。
有識者や大手新聞でふるさと納税に批判的な声が目立ち始めており、かつ税収減と税収増のバランスが大きな水準になりました。
総務省がふるさと納税の返礼品を寄付額の30%程度に抑えるように、2017年4月1日付で全国の地方自治体に要請しました。
また、家電製品、金券、宝飾品といった換金性の高い返礼品、自転車・家具・楽器などは全廃するように改めて要請されました。転売対策の有無・地元に対する経済効果にかかわらず一律です。
Vプリカは「金券」にもろに含まれるため、逆風が吹き荒れています。まさに渾身のストレートが顔面直撃という様相です。
総務省の要請は強制ではありませんけれども、明白に返礼品の還元率が3割を超えている自治体に対しては、総務省が個別に見直しを求めるようです。
総務省の個別の要求は大きな圧力であり、それをはね退け続けるのは地方自治体にとって難易度が高い所業です。
2017年4月1日付の通知(総税市第28号)に総務省が自粛を求めている返礼品は下表のとおりです。
自粛を求める返礼品 | 要請内容 |
---|---|
高価すぎるアイテム | 返礼品の価格は30%までに抑制 30%以下でも価格が高額のものは禁止 |
金銭類似性の高いもの | 商品券、プリペイドカード、電子マネー・ポイント・マイ ル、通信料金等は禁止 |
資産性の高いもの | 電気・電子機器、家具、貴金属、宝飾品、時計、カメラ、ゴルフ用品、楽器、自転車等は禁止 |
同一自治体の住民への返戻 | 同じ自治体に住む人は返礼品を対象外 |
しかし、2017年8月の内閣改造によって交代した総務相はふるさと納税の地域振興の効果を強調しており、以下の通りに述べていました。
「極端な例だけを見て抑え込むのではなく、転売をどう止めるかを考えたい」
「行き過ぎた返礼があったというが、一罰百戒でこの流れを止めるのは非常に問題かなと思う」
一時的に風向きが変化して、安曇野市でVAIOやエプソンのパソコンの返礼品が復活して再開しました。
しかし、逆風が吹き荒れていたふるさと納税の風向きに一時的に変化があったものの、再び厳格な対応が取られるようになりました。
2018年4月1日には再び総務大臣通知が出されており、返礼割合の徹底、地場産品以外の送付について良識のある対応が要請されています。
2018年9月11日には還元率が30%を超えたり、返礼品が地場産ではない自治体への寄付については、税の優遇措置を受けられなくなる仕組みを法制化する方針が示されました。
2019年6月からはふるさと納税に指定制が導入されました。「還元率3割以下の地場産品」という基準を満たす地方自治体を総務省が指定して、それ以外の自治体は税額控除の対象外となります。
2025年1月現在、特定の地域で利用できる商品券・旅行券などの返礼品が用意されており、寄附金額に応じたAmazonギフト券還元も得られます。
そうした厳しい情勢下において、Vプリカのふるさと納税は終了しました。以下、終了前に実施されていた内容です。
Vプリカは還元率40%
佐賀県みやき町に25,000円以上ふるさと納税すると、Vプリカふるさと応援カードがもらえます。
Vプリカは、インターネット上のVisaが使えるお店でクレジットカードと同じように使えるプリペイドカードです。
幅広い加盟店で使えるので利便性が高いです。ただし、毎月の携帯電話の料金など、反復継続的な支払いには利用できません。
ふるさと納税の金額 | Vプリカの額面 | 還元率 |
---|---|---|
25,000 | 10,000 | 40% |
50,000 | 20,000 | 40% |
100,000 | 40,000 | 40% |
150,000 | 60,000 | 40% |
200,000 | 80,000 | 40% |
合計が寄附金額の範囲内であれば最大10点の返礼品を組み合わせられるので、例えば35万円を寄附して、30万円×1、5万円×1という選択も可能です。
寄附金額が増えるほど高還元になる仕組みはなく、還元率は一律で40%です。
最大で一度に200万円(20万円×10)を寄付して、80万円分のVプリカを獲得できます。
ジェフグルメカード、HIS旅行券、日本旅行ギフトカード、近畿日本ツーリスト旅行券などの金券と比較すると10%低いですが、高水準の還元率でパワフルです。
旅行に行かない方にとって利便性が高いのが大きなメリットです。
入金確認後から届くまでには、約1ヵ月程度の時間がかかるのがデメリットです。「還元率は30%でいいからすぐにほしい」という要望は出せません。
Vプリカは、ふるさと納税ポータルサイト「ふるなび」で取扱いがあります。
年末キャンペーンで7%のAmazonギフト券がプレゼントされるのがメリットで、合計還元率は47%です。
ふるなびは新進気鋭の東証プライム上場企業であり、ふるなびカタログ・ふるなびグルメポイントなどユニークな仕組みを続々と導入しています。
また、ふるさとプレミアムでも取り扱いがあり、こちらは8%のAmazonギフト券のプレゼントがあるので、合計還元率は48%となります(ふるさとプレミアムの詳細)。
最大手ふるさと納税ポータルサイトの「ふるさとチョイス」、楽天ポイント還元の「楽天ふるさと納税」、マイル還元の「ANAのふるさと納税」、ソフトバンクグループの「さとふる」にはありません。
佐賀県みやき町は他にもダイソン製品、iPad、Apple Watch、HIS旅行券など賛否両論がある返礼品を多数用意しており、「攻撃は最大の防御」的に攻めの姿勢を見せている自治体です。
Vプリカを使い切る場合はAmazonギフト券が便利
Vプリカの利用で残った端数を使い切りたい場合は、15円~50万円の範囲にて1円単位で購入できるAmazonギフト券を買えばOKです。
Eメールタイプなら15円以上1円単位(自分に送信可能)、残高への直接チャージなら100円以上1円単位で購入できます(公式ページ)。
有効期限は以前は1年でしたが、2017年4月下旬から10年間に一気に伸びたので、使いやすくなりました。
VプリカでAmazonギフト券を買って、きれいに現在残高0円にしたことがあります。その時の利用明細は以下のとおりです。
Amazonギフト券は自分用にも買えます。Amazonギフト券(チャージタイプ)ですと、直接、自分のアカウントの残高にプラスされるので便利です。
「金額」において5,000円・2万円・4万円を選択可能。また、100円~50万円までの任意の金額を入力して、1円単位で購入金額を指定できます(Eメールタイプは15円~50万円)。
購入画面には、「1円単位での金額入力欄」があるので、そこに数字を入力する流れとなります。レジの画面でVプリカのカード番号を打ち込んで、決済すればOKです。
例えばVプリカの残高が1,726円で、これを使い切りたい場合は、1,726円分のAmazonギフト券を購入すれば、きれいに使い切ることができます。
Amazonギフト券を買うと、Vプリカを完全消化することが可能なので、端数が無駄になる心配はありません。
- Amazonギフト券(チャージタイプ) ※100円以上1円単位
- Amazonギフト券(Eメールタイプ) ※15円以上1円単位(自分に送信可能)
まとめ
ふるさと納税では、魅力的なVプリカを返礼品で得ることも可能でお得です。
食品の賞味期限、一般的な金券の有効期間よりも有効期限が長いので、長期的スパンでじっくりと利用できるのが絶大なメリットとなります。
特に有効性が高いのが年末の駆け込みでのふるさと納税にも適している点です。各種の電化製品・特典・ギフトと同様に便利です。
自営業者の方ですと所得が確定するのが年末近辺となります。そこから自己負担2,000円で可能な金額まで目一杯ふるさと納税を実施することになります。
このようなケースは食料品だけだと、一気に届いて保管場所に困るという陥穽に嵌まったり、消化しきれないという事態になるリスクがあります。
そういう場合はVプリカを戴いておくというストラテジーの有効性が高いです。
ふるさと納税の返礼品は幾多の種類があり、食料品がメインです。お米、牛肉、カニなどが目立ちますけれども、Vプリカを選べるのは、ふるさと納税の返礼品の中でもエッジ・優位性があります。
多数のアイテムを購入できて、佐賀県みやき町とは関係性が希薄なVプリカは内角ギリギリの豪速球なので、批判が巻き起こって中止に追い込まれるリスクが高いです。
いかがなものかというご意見が強い返礼品ですが、圧倒的な利便性を誇っており、強烈にお得なのは否定しようがない事実です。
もしふるさと納税でVプリカがほしい場合は、早めのふるさと納税をおすすめします。
佐賀県みやき町は、インターネット上でクレジットカード決済にて寄附できるので便利です。高還元率のお得なクレジットカードで支払うと、ポイント還元の分もお得になります。
もちろん銀行振込みでふるさと納税することもできます。住信SBIネット銀行、ソニー銀行、SBI新生銀行などの振込手数料が無料の銀行から振り込みましょう。
住信SBIネット銀行はまずSBI証券に口座開設して、その後にSBI証券の会員サイトから申し込むのも選択肢です。
こうすれば当サイト限定のSBI証券のタイアップ・プログラムを利用でき、3,000円分のAmazonギフト券がもれなくプレゼントされます。
口座開設と5万円以上の入金・SBIハイブリッド預金への振替だけで、3,000円分のAmazonギフト券がプレゼントされます。住信SBIネット銀行との同時口座開設も可能です。
口座開設時に以下の項目(無料)に申し込めば、SBI証券に入金するだけで自動的に振り替えられるので面倒な手間はありません。
SBI証券は1000万円までは銀行預金のような公的な保護(投資者保護基金)があるので安心・安全です。銀行預金と同じで万が一破綻しても保護されます。
SBI証券の口座開設・維持・入出金は無料です。まだ口座をお持ちでなければ、この機会にぜひ口座開設してみてはいかがでしょうか。
↓
auじぶん銀行も「じぶんプラス」という制度を上手く使えば無料で振り込めます。
他の自治体では、ソニー製などのテレビがもらえるふるさと納税もあります。多種多様なラインナップが揃っています。
長野県飯山市では、iiyama製液晶ディスプレイ、マウスコンピューターのPC等の返礼品があります。
長野県安曇野市では、VAIOのノートパソコンがもらえます。「made in 安曇野」であり、エプソンのパソコンもあります。
その他、Windows等のタブレット端末を返礼品で貰える自治体があります。
エアウィーヴ製品、アサヒビール、富士フィルムの化粧品・チェキもバリューが高いです。
神奈川県小田原市の返礼品では、ヒルトン小田原の無料宿泊券が選択できます。iPad、Surfaceは終了しました。
群馬県草津町、群馬県中之条町では便利で人気が高い感謝券が得られます。
ビールが得られるふるさと納税については、還元率を含めて以下で精緻に分析しています。
長野県伊那市では、ポータブルHDD・外付けHDD・内蔵SSD、ポータブル電源を得られるのが魅力的です。
自転車がもらえるふるさと納税、カメラがプレゼントされるふるさと納税もあります。ふるさと納税でこのような返礼品をゲットすると家計が着実に助かります。
他の自治体では、神奈川県鎌倉市では鎌倉シャツもあります。国内生産「MADE IN JAPAN」にこだわった逸品です。
上質の馬刺しも返礼品として用意されています。価格が高くて量が多くないので、年末のふるさと納税に適しています。
旅行券、クーポン、航空券などが得られるふるさと納税もあります。
SPU、楽天スーパーセール・お買い物マラソンで高還元となる「楽天ふるさと納税」では、ふるさと納税で楽天ポイントを貯めて使えます。楽天経済圏を活用している方におすすめです。
ANAのふるさと納税は1%のANAマイルが貯まるのが魅力的なサイトです。その名の通りANAホールディングスが運営しています。
各ふるさと納税ポータルサイトの特徴については、以下で精緻に比較しています。
品物を選ぶのが面倒という方は以下をご参照ください。
ふるなびには多種多様な家電製品、商品券、自転車などが集結しており、利便性が極めて高いです(家電のふるさと納税一覧)。
ふるさと納税で以下のような返礼品をゲットすると家計が着実に助かります。
おすすめ
- ふるなびカタログ(有効期限が無期限のポイント・交換先は後日選択)
- パソコンが返礼品のふるさと納税(VAIO、NEC・レノボ・レッツノート)
- タブレットのふるさと納税(長野県飯山市等)
- 商品券のふるさと納税、旅行券のふるさと納税、ポイントのふるさと納税
- ティッシュペーパー、トイレットペーパー、缶詰
- カメラ、キーボード、液晶ディスプレイ、プリンター
- 炊飯器、洗濯機、電動歯ブラシ、掃除機、体重計、ディズニーの家具
- 電子レンジ、ドライヤー、楽器、コーヒーメーカー、トースター、電気ケトル
- 空気清浄機、ふとん乾燥機、サーキュレーター
- テレビ、ブルーレイ、ソニー製品、バルミューダ、BOSEのスピーカー、象印
- ハーゲンダッツ、ビールのふるさと納税、ノンアルビールのふるさと納税
- 炊飯器・電子レンジ・掃除機など日立の白物家電のふるさと納税
- JTB・宿泊券・旅行券・飛行機などの旅行関連のふるさと納税
- エアウィーヴ、鎌倉シャツ、洗剤、富士フィルムの化粧品・チェキ
- 1万円でおすすめのふるさと納税、3万円や5万円、10万円、20万円、100万円など高額
また、人気が高い自治体というのはお得な返礼品で高還元となっている傾向にあります。
全1,788という膨大な数の自治体で、ふるさと納税の受け入れ額(2022年度)の上位ベスト10ランキングは下表のとおりです(2023年発表・ふるさと納税指定取消は除く)。
順位 | 自治体名 | 寄付金額 | 人気の返礼品 |
---|---|---|---|
1 | 宮崎県 都城市 | 195億円 | 宮崎牛、都城産豚、鶏肉 |
2 | 北海道 紋別市 | 194億円 | ズワイガニ、ほたて、いくら |
3 | 北海道 根室市 | 176億円 | 花咲ガニ、ウニ、ホタテ、いくら |
4 | 北海道 白糠町 | 148億円 | カタログ、イクラ、チーズ |
5 | 大阪府 泉佐野市 | 137億円 | 牛肉、ビール、泉州タオル、野菜 |
6 | 佐賀県 上峰町 | 108億円 | 米、鰻、ハンバーグ、えび、モツ鍋 |
7 | 京都府 京都市 | 95億円 | ホテル宿泊、飲食店、おせち、肉 |
8 | 福岡県 飯塚市 | 90億円 | ハンバーグ、豚肉、牛肉、明太子 |
9 | 山梨県 富士吉田市 | 88億円 | 炭酸水、果物、トイレットペーパー |
10 | 福井県 敦賀市 | 87億円 | えび、カニ、鰻、いくら |
ふるさと納税ポータルサイトの中でとりわけ食品類が充実しているのは、最大手の「ふるさとチョイス」です。
全国のあらゆる自治体を網羅しています。1,788自治体がフルに掲載されています。
30万点以上という膨大な返礼品が集結しており、全国津々浦々どこでも好きな自治体から寄附先を選べます。
総合的なおすすめのふるさと納税返礼品は以下で丹念に分析しています。