新規上場!エクストリームのIPOの初値予想

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エクストリーム

エクストリーム(6033)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は12月9日(火)~12月15日(月)です。上場日は12月25日(木)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,320円(1単元13.2万円)です。仮条件は1,320円~1,400円と上振れました。

エクストリームは、「まじめに面白いを創る会社。未来の楽しいを造る会社。」を企業コンセプトとして掲げ、ゲーム・デジタルコンテンツなどの企画・開発業務を行っています。

監査法人は有限責任あずさ監査法人で、本社所在地は東京都豊島区池袋2-51-13です。サンシャインシティやナンジャタウン、立教大学の近くです。

エクストリームのIPO

エクストリームとは

エクストリームの事業区分は、法人向けにゲームなどのエンターテインメントソフトウェア開発サービスを提供する「ソリューション事業」と、個人向けにPCオンライン、スマートフォンなどのゲームサービスを提供する「コンテンツプロパティ事業」の2事業に大別されています。

前期の売上高構成比率は、ソリューション事業が約75.5%、コンテンツプロパティ事業が約24.5%です。それぞれの事業がシナジー効果を生み出し、世界に通用するクリエイティブカンパニーとして成長し続けることを事業ミッションとしています。

従業員数は232名、平均年齢は31.0歳、平均勤続年数は8.75年、平均給与は498.1万円です。

ソリューション事業

人材ソリューションサービス

エクストリーム社員であり、独自のスキルを有するクリエイターまたはエンジニアが、主にゲームなどのエンターテインメントソフトウェア開発を行う取引先プロジェクトへ参画し、多岐にわたる案件においてソリューション提供を行っています。

ゲームなどのエンターテインメントソフトウェアの開発現場においては、アジャイル開発が標準的な開発スタイルとなっており、これら要件を高い品質で担保するためには、画一的なスキルだけでは顧客のニーズを満たすことが難しい状況です。

エクストリームでは、独自の人材インキュベーションシステム及び教育プログラムを組み合わせることによって、「クリエイティブなエンジニア集団の創出」及び「他社との差別化」を図ることが出来ると考え、これを実践しています。

受託開発サービス

独自のスキルを有するクリエイター及びエンジニアが、要件に応じて顧客である取引先へ常駐し、多岐に渡る技術案件においてソリューション提供を行っています。

人材ソリューションサービスとの違いは契約形態であり、人材ソリューションサービスについては労働者派遣契約、受託開発サービスについては業務請負(委託)契約となります。

コンテンツプロパティ事業

ゲームサービス

エクストリームでは、ソリューション事業において蓄積した技術力を生かし、PCを主体としたゲームタイトルの制作・開発・配信を行っています。代表作は以下の通りです。

  • 桃色大戦ぱいろん・ぷらす:「萌え」+「麻雀」というコンセプトで魅力的なキャラクターとともにカード(特殊能力)を駆使して戦う新感覚オンライン麻雀ゲームです。
  • 桃色大戦ぱいろん・生:「桃色大戦ぱいろん・ぷらす」のブラウザ版です。ブラウザゲームはデータのダウンロードが必要なく、起動や終了処理が必要ないことから、気軽にプレイすることができることが特徴です。
  • つみにん~うみにん大サーカス~:Android及びi-osにおいて配信開始したカジュアルパズルゲームです。エクストリームが保有するメサイヤブランドを活用したマルチユース展開第1弾アプリです。
  • メサイヤゲームス:家庭用ゲームを100タイトル以上リリースしてきたメサイヤブランドを、インディーズゲームレーベルとしてリバースしたプロジェクトです。

ライセンスサービス

エクストリームが保有するゲームタイトルまたはキャラクターについて、第三者が制作、販売するマンガ、小説、フィギュア、カードゲーム、スマートフォンアプリ、ダウンロード形式ゲームソフト販売など様々な商材へ使用許諾を行い、ライセンス料を得るビジネスを展開しています。

許諾キャラクターはエクストリームが保有する「桃色大戦ぱいろん」シリーズのほか、家庭用ゲームで人気を博した「メサイヤ」ブランドを取り扱っています。ゲームタイトル収入だけではなく、マルチユース戦略を展開することで、収益源の拡大を図っています。

協業開発サービス

主にソリューション事業を通じて顧客から持ち込まれるスマートフォンアプリ、オンラインゲーム、家庭用ゲームなどの開発案件を協業というスタイルで行っています。

SNSプラットフォーマー、大手ゲームパブリッシャー、著名IP(Intellectual Property:知的財産)等を保有する版元企業などとアライアンスを組み、エクストリームは開発及び運営・運用を担い、契約条件に応じて収益を得るというビジネスを展開しています。

契約形態としては初期開発フェイズ、運営開発フェイズの2つに大別され、初期開発フェイズにおいては開発にかかる対価を受領し、運営開発フェイズにおいてはサーバ等の変動費用及び月次売上に応じた成功報酬を得るモデルが主流となっています。

業績推移

業績面では、売上高は美しい右肩上がりです。経常利益・純利益は平成26年3月期は大幅な減益となりましたが、今期は過去最高益を叩き出す見通しとなっています。

営業キャッシュフローは常に純利益を上回っています。一般論としては安心感があります。

2014年3月期の自己資本利益率(ROE)は赤字で、2013年3月期は18.1%です。自己資本比率は42.6%です。

エクストリームの業績推移

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズ指数は10月16日をボトムとして反発し、一時的な調整局面を経て大局的には右肩上がりとなっています。

東証マザーズのチャート(2014年9月3日~12月3日)
(※マネックス証券より)

上場規模

エクストリームのIPOの規模は最大で約3.8億円であり、東証マザーズとしては非常に小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公開比率は最大で約25%と標準的です。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は0%で100%公募です。

株主かつ貸株人である佐藤昌平、並びに株主である投資事業組合オリックス10号、SMBCキャピタル8号投資事業有限責任組合、信金キャピタル二号投資事業有限責任組合、ジャフコV2共有投資事業有限責任組合、長岡裕二、由佐秀一郎、半谷智之、佐藤佳子、佐藤京平、佐藤朋美、ジャフコV2-W投資事業有限責任組合及びジャフコV2-R投資事業有限責任組合には、原則として90日間のロックアップがかかっています。ロックアップは1.5倍で解除されます。

筆頭株主の状況は以下の通りです。株主のVCには全てロックアップがかかっています。

氏名又は名称株式保有割合(%)ロックアップ
佐藤 昌平60.30
投資事業組合オリックス10号7.70
長岡 裕二6.41
由佐 秀一郎5.29
SMBCキャピタル8号投資事業有限責任組合3.95
信金キャピタル二号投資事業有限責任組合3.85
ジャフコV2共有投資事業有限責任組合3.39
株式会社エクストリーム1.37

まとめ

業種面ではソフトウェア開発・スマホアプリ・ゲーム開発、コンテンツ事業ということで、IPOにおける人気度は高いと思われます。

公開規模も極めて小さく、稀少価値が高いIPOになります。売出はゼロで100%公募という点も好感されます。

多数の企業の上場が集中する日程がマイナスポイントですが、人気業種の東証マザーズ上場であり、超小型の上場規模と上位株主には万遍なくロックアップがかかっていて需給環境は良好であることから、初値予想は大幅なプラスリターンです。

主幹事は大和証券です。その他はSBI証券マネックス証券、SMBC日興証券、みずほ証券、東洋証券で申し込めます。

<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

※過去1年間のIPO初値予想の履歴

銘柄名発表時BB直前結果
ANAP強気強気410.0%
メディアドゥ強気強気256.7%
M&Aキャピタルパートナーズ強気強気233.3%
イオンリート投資法人やや強気やや強気9.5%
じげんやや強気強気191.7%
アライドアーキテクツ強気強気229.4%
ライドオン・エクスプレスやや強気強気55.3%
ホットリンク強気強気165.6%
ブイキューブ強気強気117.3%
オンコリスバイオファーマやや強気やや強気34.6%
オウチーノ強気強気130.0%
エンカレッジ・テクノロジ強気強気118.2%
日本アクアやや強気やや強気24.9%
アズマハウスやや強気やや強気10.0%
シンプロメンテ強気強気135.3%
イーグランドやや強気やや強気27.3%
足利ホールディングス中立中立7.4%
アーキテクツ・スタジオ・ジャパン強気強気124.4%
アビストやや強気やや強気0.0%
ダイキアクシスやや強気やや強気3.9%
シグマクシスやや強気やや強気0.3%
ウィルグループ中立中立-4.2%
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ強気強気221.4%
ヒューリックリート投資法人中立中立13.0%
アキュセラインクやや強気中立27.8%
サイバーリンクス強気強気172.9%
日本BS放送中立中立6.6%
エンバイオ・ホールディングス強気強気126.0%
ダイキョーニシカワ中立中立12.4%
日立マクセルやや弱気やや弱気-4.8%
ジャパンディスプレイ中立中立-14.6%
ホットマンやや強気やや強気67.5%
みんなのウェディング強気強気27.1%
ディー・エル・イーやや強気やや強気101.0%
サイバーダイン強気強気130.0%
エスクロー・エージェント・ジャパンやや強気やや強気290.8%
トレックス・セミコンダクターやや弱気やや弱気-10.4%
丸和運輸機関中立中立-8.8%
ジョイフル本田中立中立-1.9%
フィックスターズ強気強気162.0%
白鳩強気強気46.2%
日本リート投資法人中立中立4.0%
西武ホールディングスやや弱気やや弱気0.0%
東武住販やや強気やや強気12.0%
インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人中立中立5.7%
ニュートン・フィナンシャル・コンサルティング中立中立-7.7%
ムゲンエステート中立中立10.0%
フリークアウト強気強気250.0%
ポバール興業中立中立6.6%
OATアグリオ中立中立-6.3%
メドピア強気強気131.3%
レアジョブ強気強気169.7%
VOYAGE GROUP強気強気40.0%
鳥貴族やや強気やや強気120.7%
イグニス強気強気342.1%
日本ビューホテルやや弱気やや弱気-1.3%
ジャパンインベストメントアドバイザーやや強気やや強気126.3%
ロックオン強気強気284.6%
リアルワールド強気強気79.8%
AMBITIONやや強気強気62.0%
ジェネレーションパス強気強気119.2%
リボミック中立やや強気-20.4%
FFRI強気強気176.5%
ホットランド中立中立-1.7%
ヤマシンフィルタ中立中立19.6%
すかいらーく中立中立0.0%
リクルートホールディングス中立中立1.3%
GMOリサーチ強気強気133.3%
セレス強気強気55.4%
オプティム強気強気260.0%
アルファポリス強気強気93.2%
エランやや強気やや強気70.3%
日本ヘルスケア投資法人やや強気やや強気48.1%
SHIFT強気強気361.5%
CRI・ミドルウェア強気強気462.5%
日本PCサービス中立やや強気67.7%
トーセイリート投資法人やや弱気中立11.6%
積水ハウス・リート投資法人やや強気やや強気
弁護士ドットコム強気強気
クラウドワークス強気強気
スノーピークやや強気やや強気
ビーロット強気強気
GMO TECH強気強気
テクノプロ・ホールディングス中立中立
アトラやや強気やや強気
マークラインズ強気強気
メディカル・データ・ビジョン強気強気
U-NEXTやや強気中立
SFPダイニングやや弱気やや弱気
今村証券中立中立
フルッタフルッタ強気やや強気
竹本容器中立中立
gumi中立中立
大冷やや弱気やや弱気
アドベンチャー強気強気
メタウォーターやや弱気やや弱気
サイジニア強気
インターワークスやや強気
イーレックス中立
データセクション強気
綿半ホールディングスやや弱気
ヨシックス中立
東京ボード工業やや弱気
カヤック強気

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