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ETNとシンセティック型ETFまとめ

更新日: 投資信託・ETF

チアリーダー

ETNとは

普通のETFは、株式や債券などの資産を実際に購入して保有しています。

他方、ETNは、投資対象の資産の値動きに連動する証券を保有します。この証券は、運用会社とは別の金融機関が発行します。

メリット

取引量が少なくて多少の売買で価格が大きく変動するような流動性が低い資産に投資する場合は、ETFよりもETNを利用した方がコストが低くなることがあります。

インデックスとの乖離であるトラッキング・エラーの低減を目指すことが可能になります。

デメリット

ETNが投資対象とする証券を発行した金融機関が破綻した場合、ETNが無価値になる恐れがあります。破綻まで至らなくても財務状況の悪化等があった場合、ETNの価格に悪影響が及ぶため、信用リスク(カウンターパーティー・リスク)については十分に留意する必要があります。

つまり、ETNは証券の発行元の金融機関の信用リスクを抱えています。

普通のETFの場合は購入した資産は信託保全されており、運用会社が破綻しても全く問題ありません。信用リスクを意識することなく売買可能です。ただし、普通のETFも貸株などでカウンターパーティーリスクを抱えている場合があります。

ETNの例

国内で上場されている馴染みのあるETNとしては、天下の野村グループの「NEXT NOTES」シリーズが挙げられます。野村は普通のETFは「NEXT FUNDS」シリーズですね。

NEXT NOTESシリーズが投資する証券の発行体はノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイであり、保証会社は野村ホールディングスです。

NYダウ・ベア・ドルヘッジ ETN、日経・TOCOM 原油 ダブル・ブル ETN、日経平均VI先物指数 ETN、STOXX アセアン好配当50(円、ネットリターン)ETNなど、普通のETFにはないラインナップが揃っています。

シンセティック型ETF(合成ETF)

シンセティック型ETF(合成ETF)とは、現金を金融機関に拠出して、対象資産の変動に相当する損益を金融機関から受け取るスワップ契約を交わすETFです。流動性が低い新興国やコモディティなどを対象とするものが多いです。

金融機関の信用リスクを背負う点ではETNと同じです。違うのは、発行金融機関に十分な担保を積ませる点です。担保には先進国株式や先進国債券などが用いられます。

シンセティック型ETFは、アジアや欧州の市場で上場していることが多いです。信用リスクが小さい国家の法規制に準拠し、十分な担保を設定して第三者の金融機関に分別保管されて、担保の中身や価値が毎日評価されて情報開示されていれば信頼度が高いです。日本ではドイツ銀行グループのシンセティックETFなどが上場されています。

合成ETFでよく採られている「シンセティック・レプリケーション法」は、流動性の高い国際的な銘柄を保有して、それとインデックスの値動きの差をリターンとして返すエクイティ・スワップという金融デリバティブを使用しています。

トラッキングエラー、配当金等の税金処理に伴うエラー、その他運用管理上の問題が少ないために、インデックスとの差が管理報酬等のみになり、コストを最小化できる場合があるというメリットがあります。

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