「ENEOSコーポレートカード(旧ENEOSコーポレートカード)」は、2019年6月末をもって新規発行が終了しました。以下、ご参考までに従来の内容を掲載します。
ガソリン給油に役立つ法人カードで、コストダウン・業務スリム化を具現化することが可能になります。
全国のエッソ、モービル、ゼネラルの加盟のサービスステーションでのみ利用できるSS専用カードです。
ENEOSコーポレートカードについて、2023年の最新の状況をわかりやすく徹底的に解説します。
目次
ENEOSコーポレートカードとは
ENEOSコーポレートカードは、全国のエッソ、モービル、ゼネラルの加盟SS(サービスステーション)でのみ利用できるSS専用カードです。
JCB法人カードを保有していれば、中小企業経営者や個人事業主でも申し込むことが可能です。
年会費無料のETCスルーカードN(ETC専用ICカード)も同時に申し込めるので、容易にコストダウン・業務スリム化が実現可能となっています。
ENEOSコーポレートカードは、全国約3,400のエッソ、モービル、ゼネラルの加盟店SSのみで利用できるSS給油の専用カードです。店頭価格で給油できます。
通常届く利用明細書とは別にインターネットを通じて、利用代金明細書をパソコン・タブレット・スマホ等のがジェットの画面で確認できます。
CSV形式で利用代金明細書データをダウンロードして、エクセルデータとして請求処理等に使用することが可能です。
オプションサービスとして「JRSロードサービス」が付帯しており、全国9,600ヵ所以上のJRSネットが24時間・年中無休で車のトラブルをサポートしてくれます。
緊急時のトラブルにもすばやく対応してくれます。年会費はカード使用者1名ごとに96円(税抜)となっています。
ENEOSコーポレートカードに申し込めるのは、法人または個人事業主で、カード使用者は18歳以上の方が対象となります。
メリット
カードの特徴・魅力としては、店頭クレジット価格で給油可能である点が挙げられます。
ガソリン・軽油が、各地域の市況に連動した店頭価格で利用可能であり、もちろん洗車やカーケアにも使えます。
また、毎月末までに前月の詳細の利用明細書を送付してくれます。利用内容を細部まで確認できるうえ、経費精算、管理をひとまとめにできるので便利です。
経費処理・仕訳が驚くほど簡便になってファンタスティックです。
記帳・会計ソフトへの入力といった本当にどうでもいい作業に費やす時間を省けて、会計処理にかけていた時間を本業に投下して業務に集中できるのは質実剛健です。
支払い方法は口座振替で、支払いサイクルは毎月月末締めの翌ヶ月10日です。
ENEOSコーポレートカードはサービスステーションでのみ利用可能で、車輌1台につきカードを1枚発行してくれます。
一般のクレジット・キャッシング機能がないため、飲食やショッピングなどには利用できません。
カードの盗難・紛失に備えて、盗難・紛失保険も付帯しています。万が一の盗難・紛失の際にも自己負担は1円もないので、安心・安全です。
スピードパス/ETCカードで一本で給油の支払いが可能
給油の精算は棒状のガジェットであるスピードパスを給油前にタッチするだけでOKです。
支払いはENEOSコーポレートカードに自動的に請求されます。
https://www.youtube.com/watch?v=sF7hGPR4Hc8
ETC利用代金も合わせて支払うことが可能です。複数枚のETC専用カードを発行可能であり、営業者などでの利用が会社経費で精算できます。
スピードパスはコンパクトな棒型のガジェットであり、端末にタッチするだけであっという間に精算が完了します。簡単・スピーディーに支払うことが可能です。
キーホルダー型は車や家の鍵と一緒に付けられるため、持ち運びも便利です。給油のためにクレジットカードを持ち歩く必要がありません。
入会と同時に盗難補償に自動加入するので、もし落としたり盗まれたりした場合でも、連絡した日の60日前~3日後の不正利用による損害は、60万円を限度に補償されます。
スピードパスの年会費・入会費は無料です。コスト0円で維持できるのは使いやすいですね!
2019年6月末までは、ポストペイ型電子マネー「QUICPay」との一体型である「スピードパスプラス」、nanacoとの一体型の「スピードパスプラス nanaco」も発行できました。
24時間・年中無休で車のトラブルをサポート
入会費無料のJRSロードサービスをオプションで利用することが可能です。
全国9,600カ所以上のJRSネットで24時間・年中無休で車のトラブルのサポートが受けられて、緊急時のトラブルにも素早く対応してくれます。料金は以下のとおりです。
- JRSロードサービスAコース 1,058円/年
- JRSロードサービスBコース 162円/年
デメリット
年会費が発生
ENEOSコーポレートカードの最大のデメリットは、96円(税抜)の年会費が発生する点です。
車を運転しない方にとっては意味のないのオプションとなっているので、使わないことが確定知る場合は申込みを避けましょう。なお、スピードパスは無料で利用できます。
ENEOSでは利用不可
ENEOSコーポレートカードの提携先である東燃ゼネラル石油は、2017年4月1日付けでJXエネルギー株式会社と経営統合しました。
しかし、ENEOSのガソリンスタンドではENEOSコーポレートカードは利用できません。
カードに関する問い合わせは、発券サービスステーションまたはENEOS カードセンターです。電話番号は「045-607-0110」で、受付時間は平日9:00~18:00です。
ロードサービスに関するお問い合わせは、発券サービスステーションまたは日本ロードサービスとなります。
電話番号は「03-5284-1955」であり、受付時間は平日10:00~17:00です。
紙の利用明細は有料
ENEOSコーポレートカードと紐付いたETCスルーカードNは、紙の利用代金明細を郵送で発行する場合は、108円/通(税込)のフィーが発生するのがデメリットです。
ただし、個人事業主・中小企業経営者の場合でも、必ずしも紙の利用明細が必要な訳ではありません。Web明細なら経費算入が否認されるということはありません。
PDFファイルを保存しておくか、プリントアウトしてファイリングしておけばOKです。したがって、エコのためにも紙の利用明細は不要とすることも選択肢の一つです。
まとめ
「ENEOSコーポレートカード」というガソリン給油に役立つ法人カードがあります。
全国のエッソ、モービル、ゼネラルの加盟のサービスステーションで、店頭価格で給油できます。洗車やカーケアにも使えます。
CSV形式で利用代金明細書データをダウンロードして、エクセルデータとして請求処理等に使用することが可能です。
経費処理・仕訳が驚くほど簡便になって、コストダウン・業務スリム化を具現化することが可能になります。
盗難・紛失保険も付帯しており、連絡した日の60日前~3日後の不正利用による損害は、60万円を限度に補償されます。
有料オプションのJRSロードサービスが付帯しており、全国9,600ヵ所以上のJRSネットが24時間・年中無休で車のトラブルをサポートしてくれます。
個人事業主・中小企業経営者でも、JCB法人カードを保有していれば、ENEOSコーポレートカードを発行できます。
信頼・安心・安全があるプロパー法人カードであり、サポートが頑健なのがメリットです。日本発祥の国際ブランドのクラシックカードです。
JCBは世界5大クレジットカード国際ブランド(JCB・VISA・Mastercard・Amex・DinersClub)の一つとしての地歩を確立しており、中国銀聯が世界に進出するまで、長らく米国系以外では唯一のメジャー・国際ブランドでした。
近年では中国銀聯を加えて6大国際ブランドと呼ばれています。日本国産ということから「サムライカード」という呼称もあります。侍カード、かっこいい名前ですね^^
JCB法人カードの年会費は、1名の場合の料金と、2名以降の1名あたりの料金が定められています。
個人カードにおける本会員と家族会員のような仕組みです。税抜の年会費は下表のとおりです。
区分 | カード名 | 使用者1名 | 2名から1名あたり |
---|---|---|---|
JCB法人カード | 一般カード | 1,250円(初年度無料) | 1,250円(初年度無料) |
ゴールドカード | 10,000円(初年度無料) | 3,000円(初年度無料) | |
プラチナカード | 30,000円 | 6,000円 | |
JCBビジネスプラス法人カード | 一般カード | 1,250円(初年度無料) | 1,250円(初年度無料) |
ゴールドカード | 10,000円(初年度無料) | 3,000円(初年度無料) |
JCB法人カードは、JCBのプロパーカードであるJCBオリジナルシリーズです。卓越したT&Eサービス(トラベル&エンターテイメント)が魅力的なクレジットカードです。
残高不足となった場合は、一度だけではなく複数回引落しをかけてくれます。中には月末まで毎営業日実施してくれる銀行もあり、JCBは口座振替も便利です。
JCB PLAZAなど日本人が海外で活用できるJCBカード共通特典も充実しています。
ETCカードを何枚発行しても年会費無料で利用できます。車用者1台ごとにETCカードを使うことが可能です。
JCB法人カードは、JCBの特約店であるJCB ORIGINAL SERIESパートナーの店舗では高還元となります。
Amazonでは還元率1.5%~1.85%、昭和シェル石油では1~1.35%還元となり、最大で5.35%還元となります。
特約店でのボーナスも含めると、還元率が高くなる隠れ高還元カードと評価できます。
Oki Dokiランドを使うと、Amazon・楽天・LOHACO・Yahoo!ショッピング・ベルメゾンなどのネット通販でポイント還元が増加します。
ポイントは多種多様な商品と交換できるので、現金同様に使えて便利です。一般カード、ゴールドカードにはポイントではなくキャッシュバックのタイプも有ります。
ショッピング保険や海外旅行保険も充実しています。ゴールド法人カードは安価なプラチナカード級であり、プラチナ法人カードはブラックカード級の補償となっています。
年会費無料の高還元カードだと、コールセンターに電話しても長い時間、話し中で待たされることが多いです。しかも、携帯電話の無料通話対象外のナビダイヤルのこともあります。
JCB法人カードのコールセンターは携帯電話の無料プランの対象であり、かつ待ち時間も短めです。
以前JCBに取材に行き、イシュイング本部 イシュイング推進部 商品企画グループ 副主事の新宮さんにインタビューしました。
JCBカードの魅力、JCBの歴史・強み、安全・安心の信頼性と充実した特典を両立させている点について取材しています。
JCBゴールド法人カードは、空港ラウンジ、ラウンジキー、24時間365日の健康・医療無料相談サービス、JCBゴールド グルメ優待、充実のトラベル・サービスなど、JCBの「GOLD Basic Service」を利用できるのがメリットです。
JCBプラチナ法人カードは、コンシェルジュ、レストラン1名分無料、プライオリティパス、コース料理・飲食代金30%OFF、JCBプレミアムステイプラン、USJのJCB LOUNGE、JCB Lounge 京都、リーダーズクラブ メンバーシップの年会費無料など、プラチナカードならではのベネフィットが充実します。
グルメ・ベネフィットはコース料理1名分が無料になるサービスで、年2~3回これを使うだけで年会費を取り戻すことも可能です。
レストランでの飲食費用が30%OFFになるダイニング30は、飲み物も対象となる店舗がある点、多人数だとお得になる点にエッジ・優位性があります。
JCB Lounge 京都では、ドリンク、ガイドブック・情報誌の閲覧、手荷物の一時預かり、無料Wi-Fiなどのサービスが受けられます。
PC用のスペースもあり、そこには電源もあるので出張などの際にビジネス用途に使うこともできます。
USJのJCBラウンジでは、アトラクションの優先搭乗、ソフトドリンクサービス、快適な空間での休憩と至高のベネフィットを受けられます。
JCBプレミアムステイプランでは、ヒルトン東京ベイ、ザ・プリンス 箱根芦ノ湖、セントレジスホテル大阪などの上質のホテル・旅館でJCB上級カード限定の優待特典を享受できます。
JCBプレミアムステイプランの詳細、対象ホテル・旅館については、以下で徹底的に解説しています。
リーダーズクラブ メンバーシップの詳細、ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールドのホテル一覧については、以下をご参照ください。
ダイナースクラブ プレミアムカードの特典にフォーカスを当てた記事ですが、対象ホテルや優待内容はJCBプラチナ法人カードも同一です。
日本のJCBの最上級カードであるJCB THE CLASSのうち、ディズニーラウンジ、メンバーズセレクション等一部以外はほとんど共通のサービスを利用できるのが大きなメリットです。
現在、JCB法人カードはお得な入会キャンペーンを行なっています。2023年3月31日までは、最大30,000円相当のJCBギフトカードのプレゼントがあります。
また、弥生会計オンラインの年会費が初年度無料となります。通常利用金額は30,000円(税抜)なのでバリューが高いキャンペーンです。