大手携帯電話会社のドコモは「dカード GOLD」というゴールドカードを発行しています。
ドコモ料金10%還元・最大10万円のドコモケータイ補償・年間利用額に応じた約10,000~20,000円相当のプレゼントなど、ドコモユーザーにとってオトクな仕組みが満載のゴールドカードです。
もちろん一般的なゴールドカードとしてのスペックも頑健です。一例としては秀逸な海外旅行保険が付帯しており、海外旅行の際には八面六臂の活躍を見せてくれます。
dカード ゴールドの海外旅行傷害保険について、補償額、内容、条件、期間、注意点、手続きなど主要事項を徹底的に解説します。
目次
海外旅行傷害保険の金額
dカード ゴールドを保有していると、海外旅行中は海外旅行傷害保険などによって、傷害、疾病、救援者費用、携行品損害、賠償責任、緊急アシスタンスなど多様なサポートを受けられます。
海外旅行への出発前に特別な手続きは必要ありません。何もせずに自動的に保険が適用されます!
死亡・後遺障害だけではない幅広い保障の家族特約があるのが大きなメリットです。
本人会員と生計が同一の配偶者・19歳未満で同居の親族・19歳未満で別居の未婚の子も保障を受けられます。
dカード GOLDは家族特約が付帯しており、非常に幅広く補償されます。プラチナカードでも家族の補償がないカードも多いです。
しかも家族会員の保障は本会員と同一である点にエッジ・優位性があります。大切な配偶者も同じ保障というのは素晴らしいですね。
補償内容 | 本人会員/家族会員 | 本人会員の家族 |
---|---|---|
傷害死亡 | 1億円(うち利用付帯5000万円) | 1,000万円 |
傷害後遺障害 | 400万円~1億円(うち利用付帯200~5000万円) | 40万円~1,000万円 |
傷害・疾病治療費用(一事故/一疾病) | 300万円 | 50万円 |
賠償責任(一事故) | 5,000万円 | 1,000万円 |
携行品損害(年間) | 50万円(一事故あたり自己負担額3,000円) | 15万円(一事故あたり自己負担額3,000円) |
救援者費用(年間) | 500万円 | 50万円 |
海外航空便遅延費用特約 | 乗継遅延による宿泊・食事費用 2万円 | |
手荷物遅延による衣類・生活必需品購入費用 1万円 | ||
手荷物紛失による衣類・生活必需品購入費用 2万円 | ||
出航遅延・欠航による食事費用 1万円 |
dカード ゴールドの海外旅行保険は、死亡・後遺障害のみ自動付帯の部分と利用付帯の部分があり、海外旅行費用をカードで支払うと補償が2倍となります。
国際線航空機・船舶の利用料金、海外パッケージツアー等の代金だけではなく、海外旅行出発日に空港・湾までの移動に利用した公共交通機関の料金も対象です。
具体的な支出例は下表のとおりです。
区分 | 支出の例 | |
---|---|---|
交通費 | 電車 | ・成田空港行きの成田エクスプレス乗車代 ・関西国際空港行きの特急はるか乗車代 ・自宅から空港までの乗継の一部の乗車代 ・羽田空港に向かうための新幹線の乗車代 |
バス | ・空港行きのリムジンバス乗車代 ・自宅から最寄り駅までのバス乗車代 | |
航空機 | ・地方空港から成田/関空などまでの航空券代 | |
旅行代金 | 海外航空券 | ・渡航先への航空券 ・目的地までの乗継便の航空券 |
海外ツアー | ・旅行代理店で予約した海外パックツアー料金 |
特筆すべきなのは、自宅から空港までの移動手段の支出でも、出国前の決済であれば海外旅行傷害保険の利用付帯の対象となることです。
ハードルは格段に低いです。お手軽に海外旅行傷害保険を適用させることが可能です。数百円~千数百円のリムジンバスの決済だけで適用されます。
利用金額に制限はないので、1円以上の代金を決済していれば対象になります。注意点は出国後の決済は対象外となる点です。
必ず日本国内にいる間に決済しましょう。出国後の支払いが対象外となっているのは、保険金の支払事由が発生してから代金を決済して保険金をもらおうとするモラルリスクを防ぐためです。
日暮里から成田までのスカイライナーの料金を支払っただけでも、海外旅行の全日程で海外旅行保険で保護されます。
JR西日本の特急はるか、南海電鉄の特急ラピートの関西国際空港への料金の支払いもOKです。以下は特急はるかです。
海外航空便遅延費用の補償もあります。他のゴールドカードには、この補償がないカードも多いです。
以下、dカード GOLDの海外旅行傷害保険の保障について、具体的内容を掘り下げて解説します。
死亡・後遺障害保険金額
dカード ゴールドの会員が、「海外旅行期間中」に偶然な事故によりケガをして事故の日から180日以内に死亡した時は、死亡・後遺障害保険金額の全額がもらえます。
保険金額はカード会員は1億円(自動付帯:5000万円)であり、会員の家族は1000万円となります。
家族カード会員は半減するということはなく、本会員と同様の補償内容とパワフルです。
年会費で39,600円(税込)のアメックス・ゴールドは家族カード会員の死亡・後遺障害保険金は半減します。こう考えるとdカード ゴールドは太っ腹です。
海外旅行期間中とは、海外旅行の目的で家を出発してから帰る間で、日本を出国した日から最長90日間が上限です。出発の翌日から90日目の24時までとなります。
また、後遺障害が生じたときは、後遺障害の程度に応じて4%~100%の金額が支払われます。
具体的には本人会員/家族会員は1200万~1億円(自動付帯:200万~5000万円)、会員の家族は40万~1000万円です。
まず後遺障害になり、180日以内に死亡した場合も、死亡保険金と後遺障害保険金は重複して支払われます。支払保険金の総額は死亡保険金額がMAXです。
他のクレジットカード付帯の保険契約からも、死亡・後遺障害保険金が支払われる場合、カードの最も高い保険金額を限度に各カード会社で按分して支払いが行われます。
例えばdカード ゴールド以外に、死亡保険金1億円のクレジットカードを持っていたとしても、1億円+1億円=2億円となるわけではありません。
支払われるのは1億円であり、保障する保険金の割合に応じてdカード ゴールドから5000万(50%)、保障1億円のクレジットカードから5000万円(50%)が出ます。
死亡・後遺障害保険金額以外の海外旅行傷害保険は金額が合算されます。
例えば、入院費用が400万円かかった場合で、dカード ゴールド(300万)と100万円保障のクレカを持っていた場合、400万円(300万+100万)の保険金を貰えます。
dカード ゴールドの海外旅行保険で、死亡・後遺障害保険金額が支払対象外となる主な場合は以下のとおりです。
- dカード ゴールド会員、保険金受取人の故意
- 闘争(ケンカ)・自殺・犯罪行為
- 無資格運転、酒気帯び運転
- 頚部症候群(むちうち症)または腰痛で他覚症状のないもの
- 戦争・暴動・変乱
- 放射線照射・汚染、原子核反応
- 危険な運動(登山・スカイダイビング等)中の事故
- 脳疾患、疾病、心神喪失
傷害治療費用・疾病治療費用
dカード ゴールドの会員が、海外旅行期間中に偶然な事故によりケガで医師の治療を受けた時は、傷害治療費用保険金が出ます。
また、風邪や病気で病院等の医療機関で治療を受けた時は、疾病治療費用保険金がもらえます。旅行終了後に発病した場合は旅行中に原因が発生したものに限られます。
1事故/1疾病あたりの補償限度額は、本会員/家族会員は300万円、家族は50万円です。
以下の費用のうち実際に支出された金額を支払ってくれます。ただし、ケガの場合は事故の日から、病気の場合は初診の日からその日を含めて180日以内に必要となった費用に限ります。
- 診察費・手術費など診療関係費、入院費
- 病院までの交通費、緊急移送費、転院費(入院先の病院で治療が困難な場合など)
- ホテル客室料(入院が不可能である場合など)
- 通訳雇用費用
- 義手・義足の修理費(ケガの場合のみ)
- 入院により必要となった身の回り品購入費、通信費(1回の事故につき、身の回り品購入費は5万円限度、通信費と合算して20万円限度)
- 入院により必要となった旅行行程復帰または、帰国のための交通費、宿泊費(本来帰国に要すべき費用を除く)
疾病治療費用は、海外旅行に出発してから帰国後(海外旅行期間終了後)、72時間以内に原因が発生して、医師の治療を開始した場合が対象です。
72時間(3日間)という時間は長くて良心的です。例えば年会費30,000円(税抜)の楽天ブラックカードは48時間(2日間)に過ぎません。
dカード GOLDは24時間も長いです。楽天ブラックカードの1.5倍で頑健です。一部プラチナカードを凌駕する内容となっています。
海外旅行期間中に感染した特定の伝染病に関して、海外旅行期間終了後30日以内に医師の治療を開始した場合も対象となります。特定の伝染病の例は以下の通りです。
こちらも30日間とたっぷりです。楽天ブラックカードは14日間ですので、dカード ゴールドは2.14倍と圧巻の長さです。
傷害治療費用の支払対象外となるケースは傷害死亡・後遺障害疾病と同じです。治療費用の支払対象外となる主な場合は以下のとおりです。
- 旅行期間開始日以前に発病した病気(既往症)
- dカード ゴールド会員、保険金受取人の故意
- 妊娠、出産、早産または流産に起因する病気
- 歯科疾病
- 頚部症候群(むちうち症)または腰痛で他覚症状のないもの
社会保険等公的制度によりdカード GOLD会員が診療機関に直接支払わずに済んだ部分は、支払いの対象となりません。
傷害治療費用・疾病治療費用は、最も利用頻度が高くて海外旅行傷害保険の中で最も重要な保険です。
他社のプラチナカードの中には、最高1億円と最高金額は大きくても、傷害治療費用・疾病治療費用は200万円というカードも多いです。
dカード ゴールドはゴールドカードでも、海外旅行傷害保険で最も重要な治療費用が300万円と卓越しています。他社のプラチナカードと並ぶことがある高水準です。
海外は医療費が高額な地域が多く、病院に運ばれて入院したら数百万円といった費用になることもあります。ジェイアイ傷害火災保険の海外旅行保険事故データを抜粋します。
国・都市 | 事故の内容 | 治療・救援費用 |
---|---|---|
ハワイ | ディナークルーズで食事を喉に詰まらせ救急車で搬送 | 372万円 |
食物の誤嚥と診断され3日間入院 | ||
家族が駆けつける | ||
シンガポール | クルーズ中に嘔吐・吐血、下船し救急車で搬送 | 440万円 |
胃炎と診断され7日間入院 | ||
家族が駆けつける | ||
オーストラリア | レストランで転倒し腰を強打 | 388万円 |
大腿骨頸部骨折と診断され12日間入院・手術 | ||
家族が駆けつける。看護師が付き添い医療搬送 | ||
フランス | 夕食後に気分が悪くなり倒れ、頭を強打。翌朝もめまいが続き受診 | 561万円 |
ウィルス性内耳炎・硬膜下血腫と診断され13日間入院 | ||
家族が駆けつける。医師が付き添い医療搬送 |
3~7日間の入院でも400万円前後の費用が発生することもあります。このようなデータを見ると、300万円の補償では一概の不安がよぎります。
実は異なるカード会社が発行する海外旅行保険付きクレジットカードを複数所有している場合、死亡・後遺障害以外の保険金は、複数のクレカの補償額が合算されます。
死亡・後遺傷害保険金は、複数のクレカのうち最も高い保険金額が限度となります。
dカード ゴールド以上に旅行保険を確保したい場合は、海外旅行保険が自動付帯の年会費無料カードを持てば、最高保険金額を上乗せ可能。使わなくてもお得なクレジットカードなので、サブカードとしておすすめです。
JCB CARD Wは利用付帯カードですが、旅費の一部を決済すると100万円上乗せできます。
賠償責任
dカード ゴールドの会員が海外旅行期間中に偶然の事故で他人を負傷させたり、他人の物を壊すなどで損害を与えて、法律上の損害賠償責任を負ったときには、賠償責任保険金が出ます。
- 法律上支払わなければならない損害賠償金
- 損害防止軽減費用、緊急費用、訴訟費用など(保険会社が妥当と認定したコスト)
相手から損害賠償請求がされた場合、dカード ゴールドの保険で守られます。人格権侵害、自動車事故等は除外されます。自動車事故での損害賠償に備えるためには、自動車保険への加入が必要です。
1事故あたりの補償限度額は、本会員/家族会員は5000万円、家族は1000万円です。
賠償額の決定については、事前に保険会社の承認が必要です。勝手に示談した金額が出るわけではありませんので、注意しましょう。
トラブルが発生したら、損害賠償の金額について書面はもちろん口頭でも同意はせずに、まずはデスクに電話する流れとなります。
賠償責任費用の支払対象外となる主な場合は以下のとおりです。
- 自動車、船、航空機の所有、使用または管理に起因する事故
- 職務遂行に直接起因する事故
- 親族に対する事故
- 預かっているものに関する事故
ただし、ホテル等の宿泊施設の客室に与えた損害は保障対象です。客室内のモノ、客室外のセーフティボックスのキー、ルームキーを含みます。
また、ホームステイ先の部屋および部屋内の動産に与えた損害も対象です。エアビーアンドビー(Airbnb)で借りた場合も対象です。ただし、長期的に賃貸して居住している場合は対象外です。
レンタル業者から直接レンタルした旅行用品、生活用品に与えた損害も対象です。例えば、海外レンタルWi-Fiや携帯電話を壊した場合も保障対象です。
携行品損害
dカード ゴールドの会員が海外旅行期間中に、火災や盗難・破損等の偶然な事故により損害を受けたときには、携行品損害保険金がおります。
1旅行/1年間の補償限度額は、本会員/家族会員は50万円、家族は15万円です。
1回の事故につき、携行品1つ(1組または1対)あたり10万円(航空券・乗車船券については5万円)を限度として、時価額または修繕費のいずれか低い額が支払われます。
パスポートは5万円を損害額の上限として、再発給費用(宿泊費・交通費を含む)が支払われます。
iPhone・Androidスマホ、カメラ、衣類、バッグ、眼鏡、ブランド財布、タブレット、パソコンなどが壊れた場合は、買い直す必要が生じるので家計に打撃が及びます。
しかし、dカード ゴールドの会員なら海外旅行傷害保険でカバーされるので安心です。
現金、小切手、株券、手形、預金証書、クレジットカード、定期券、帳簿、図面、義歯、コンタクトレンズ、動物、植物、自動車、オートバイ、船などは補償対象外です。
いずれも1つ(1組または1対)あたり自己負担額3,000円がかかります。3,000円マイナスされた金額が支払われる流れとなります。
他社ですと自己負担の金額が1万円というクレジットカードも多いです。dカード ゴールドは自己負担額が低い点にエッジ・優位性があります。
修理費や再調達の費用については、被害にあったアイテムの時価額を超えない範囲で支給されます。
つまり、被害にあったモノを新品に交換するのではなく、どうしても修理したい場合で、修理代が新品の代金を超える場合は、新品の代金が上限となります。
山岳登はんやハンググライダーななど危険なスポーツを行っている間の用具の損害については、保険金は支払われません。
例えばロッククライミングをしている時や、ピッケル・アイゼン・ザイル・ハンマー等が必要な登山の最中に、用具が壊れた場合は、保険金はもらえません。
その他、携行品損害保険の支払対象外となる主な場合は以下のとおりです。
- 他人から借りたもの
- すり傷などの外観の損傷
- 携行品の設計・材質または制作の欠陥および自然の消耗
- 携行品の置き忘れまたは紛失
- 国または公共団体の公権力の行使
- 携行していない場合(配送中の事故など)
例えば、飛行機に持ち込めないモノを空港で没収された場合は、保障の対象外です。
また、レストランのテーブルにiPhoneやAndroidスマホを置き忘れた場合も保険金はもらえません。
テロ防止のために機内預りのスーツケースなどが、公権力の行使により開けられた際(TSA)の損害も対象外となります。
救援者費用等
本会員/家族会員は500万円、家族は50万円の救援者費用保険が付帯します。
「救援者費用」とは、海外旅行中にdカード ゴールドの会員が、以下のどれかに遭遇して、捜索救助が必要になった場合で、カード会員か親族が支出した費用です。
- ケガをして事故の日から180日以内に死亡した時
- 病気により死亡した時
- 旅行中に病気にかかり医師の治療を受け、旅行行程終了後30日以内に死亡した時
- ケガまたは病気により継続して3日以上入院した時
- 搭乗している航空機、船舶等が行方不明または遭難した時
- 事故により生死が確認できない場合、または緊急な捜索・救助活動が必要になった時
ケガまたは病気の継続入院は3日以上でOKなのが良心的です。年会費39,600円(税込)のアメックス・ゴールドは7日以上です。
以上の状況に陥った時に、カード提携の保険会社が例えば次の費用を支払ってくれます。
- 捜索救助費用
- 救援者の現地までの往復航空運賃などの交通費(救援者1名限度、7日以上継続入院の場合3名限度)
- 救援者のホテルなど宿泊施設の客室料(救援者1名につき14日分まで)※7日以上継続入院の場合3名限度(それ未満の日数は1名限度)
- 現地からの遺体移送費用
- 救援者の渡航手続費、現地での諸雑費(5万円限度)※7日以上継続入院の場合20万円限度
- 遺体処理費用(100万円限度)
ここでの「救援者」とは捜索、看護、事故処理を行うために現地へ赴く被保険者の親族のことです。杯を交わしたキョーダイや親友は含まれません。
救援者費用の支払対象外となる主な場合は以下のとおりです。
- dカード ゴールド会員、保険金受取人の故意
- 闘争・犯罪行為
- 戦争、革命などの事変
- 登山・スカイダイビングなどの危険なスポーツ
- 頸部症候群(むちうち)または腰痛で他覚症状のないもの
- 妊娠、出産で入院した場合
危険なスポーツとは具体的には以下を指します。
- 山岳登はん(ピッケル、アイゼン、ザイル、ハンマーなどの登山用具を使用するもの)
- リュージュ、 ボブスレー、スカイダイビング、ハンググライダー搭乗
- 超軽量動力機(モーターハンググライダー、マイクロライト機、ウルトラライト機など)搭乗
- ジャイロプレーン搭乗
- その他これらに類する危険な運動
航空便遅延費用補償(海外旅行)
dカード ゴールドの会員が海外旅行の際に、航空便の遅延・欠航、乗り継ぎ時の到着便の遅延によって発生した宿泊・食事代を補償してくれます。
これは他社ですと付帯しているゴールドカードが少ない補償内容です。海外航空便遅延費用が付帯しているのはエッジが効いています。
また、手荷物の到着遅延・紛失によって発生した衣類・生活必需品の購入費用も補償され、以下の保険金が出ます。
保険金の種類 | 金額 |
---|---|
乗継遅延費用 | 最高2万円 |
出航遅延、欠航、搭乗不能費用 | 最高1万円 |
受託手荷物遅延 | 最高1万円 |
受託手荷物紛失 | 最高2万円 |
いずれも誰にでも発生しうるトラブルで、遭遇したら気分が悪くなるものです。そのような際に補償があるのは嬉しいですね^^
乗継遅延費用
航空便を乗り継ぐ場合で、乗り継ぎ地点へ到着する航空便の遅延によって、乗り継ぎ地点から出発して搭乗予定だった航空便に乗り遅れた場合の補償です。
到着便の実際の到着時刻から4時間以内に、出発便の代替となる他の航空便を利用できなかった時に適用されます。
1回の事故につき2万円を限度に支出したホテルなど客室料・食事代が支払われます。
出航遅延、欠航、搭乗不能費用
被保険者が搭乗する予定だった航空便が、出航予定時刻から4時間以上の出航遅延、航空便の欠航、運休、航空会社の搭乗予約受付業務のミスによる搭乗不能が生じた場合の補償です。
オーバーブッキングによる搭乗不能で代替便に乗れなかった場合も対象となります。10,000円を上限として負担した食事代がもらえます。
1~2名だと豪華な食事が空港、空港近辺のホテルで楽しめますね。予定通りフライトできないのは時としてダメージが大きいですけれども、その打撃を緩和することが可能です。
出航遅延、欠航、搭乗不能の場合でも、一部に支払われない場合があります。
- 故意
- 戦争、その他変乱(テロ行為は除きます)
- 放射線照射、放射能汚染
- 地震、噴火またはこれらによる津波
受託手荷物遅延費用
搭乗する航空便が予定していた目的地に到着してから6時間以内に、手荷物が届かなかっために、予定していた目的地で負担する必要が生じた費用が補償されます。
dカード GOLD会員が携行する身の回り品で、かつ、航空便の搭乗時に当該航空会社が運搬を受託した手荷物が対象で、1回の受託手荷物の遅延で10,000円まで、衣類や生活必需品の購入費用が出ます。
受託手荷物紛失費用
搭乗した航空便が予定していた目的地に到着してから48時間以内に、受託手荷物が予定した目的地に運搬されなかった場合、当該受託手荷物は紛失したものとみなして、目的地で必要になった費用が補償されます。
目的地に到着してから96時間以内に、目的地において負担した衣類購入費用、生活必需品購入費用が20,000円を上限として出ます。
補償期間は90日(約3ヶ月)
dカード GOLDの海外旅行保険の適用期間は90日となっています。91日目以降にアクシデントが発生した場合は補償対象外です。
旅行や短期留学なら無問題ですが、長期の滞在や留学の場合には注意が必要です。
保険適用期間は出国から90日以内であり、一度帰国すれば滞在期間はまっさらな状態に戻るので、再び出国したら90日間が開始します。
通算の適用回数に上限はないので、3ヶ月に1回は帰国するなら、長期の旅行・留学でも問題ありません。
91日目以降も補償を確保する方法としては、自動付帯のカードの保険適用期間が切れる頃に、利用付帯のカードで現地の公共交通機関の支払いを決済すればOKです。
主なメリット
- 出国から90日目まで:自動付帯のクレジットカードの補償
- 出国から91日目以降から90日間:利用付帯のクレジットカードの補償
長期間に渡る充実の海外旅行保険をご希望の場合は、ダイナースクラブカードの海外旅行保険プラスがおすすめです。団体保険ならではのリーズナブルな価格で圧巻の補償を確保できます。
デメリット
dカード ゴールドの海外旅行保険のデメリットは、「キャッシュレス診療」を利用できない点です。
キャッシュレス診療とは、提携保険会社が病院に医療費を支払ってくれて、いったん自分で立て替える必要がないので便利なサービスです。
保険会社と提携がある病院でのみ利用できます。大都市では提携病院がある確率が高まります。
キャッシュレス診療サービスがあるクレカで年会費無料カードは、エポスカード、Booking.comカード、横浜インビテーションカード、楽天カード等です。
おすすめは自動付帯のエポスカード、横浜インビテーションカードです。
これら2枚のカードを保有していたら、合計で470万円の疾病治療・400万円の傷害治療の補償を上乗せできます。
dカード ゴールドの300万円と合わせて、合計で870万円の疾病治療・800万円の傷害治療と盤石の補償を確保できます。ここまで備えれば、海外旅行保険は不要にできます。
楽天カードも利用付帯の条件は日本国内の空港に向かう電車代でOKなのでハードルは低めです。
必要書類・相談窓口の電話番号
dカード GOLDに付帯する海外旅行傷害保険を使う場合、一定の資料を揃える必要があります。
保険金請求のために必要な書類は下表の通りであり、◯は必要な書類、△は場合によって必要となる書類です。
保険金請求書類 | 死亡 | 後遺障害 | 治療費用 | 救援者費用 | 携行品損害 | 賠償責任 | 航空機遅延 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
医師の診断書 | ◯ | △ | |||||
治療費の明細書・領収書 | ◯ | △ | |||||
死亡診断書 | ◯ | ||||||
事故証明書 | ◯ | △ | △ | △ | ◯ | △ | ◯ |
罹災証明および盗難届出証明書 | ◯ | ||||||
支出を証明する書類 | ◯ | ◯ | |||||
示談書 | ◯ | ||||||
示談金領収書 | ◯ | ||||||
損害額を立証する書類 | ◯ | ||||||
損害品明細書 | ◯ |
別途の手続きが必要となる書類は下表のとおりです。
保険金請求書類 | 死亡 | 後遺障害 | 治療費用 | 救援者費用 | 携行品損害 | 賠償責任 | 航空機遅延 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
損害額を証明する書類 | ◯ | ||||||
除籍謄本 | ◯ | ||||||
委任状・戸籍謄本 | △ | ||||||
後遺障がい診断書 | ◯ | ||||||
dカード(コピー) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
保険金請求書 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
パスポート(コピー) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
盗難事故の際、警察で盗難届出証明書(ポリスレポート)を発行しない場合は、盗難届出受理番号などが必要となります。
診断書料は保険金支払いの対象外となります。治療費が5万円以下の場合は原則として診断書の提出は省略できます。
dカードで海外旅行費用を支払った際の利用控えが必要となるので、捨てないようにしましょう。
帰国後のお手続きとなり、現地の病院などでは立替えが必要となります。キャッシュレス診療は利用できません。
現地でのみ手配できる書類が一部にある点に注意が必要です。事故の起きた日を含めて30日以内に、「東京海上日動カード保険デスク」まで事故の内容を連絡しましょう。
電話番号は嬉しいフリーダイヤルで「0120-619-360」です。携帯電話・PHSからでも連絡できます。
フリーダイヤルを利用できない場合は「03-3946-1386」に電話しましょう。海外からは「+81-3-3946-1386」です。
受付時間は9時~20時(午後8時)であり、土・日・祝・年末年始はお休みとなります。
旅行をキャンセルした場合や途中で帰国した場合、旅行行程を延長した場合などに新たに生じる費用は補償対象外です。
一例としては、旅行やホテル等のキャンセル代、航空運賃など交通費、ホテルなど客室料・諸経費、行けなかったイベントのチケット代金などです。
dカード ゴールドの海外旅行保険の内容について質問したい場合は、「ドコモdカード保険デスク」に電話できます。
こちらも嬉しいフリーダイヤルです。電話番号は「0120-144-412」で携帯電話・PHSでも利用できて通話料無料です。
フリーダイヤルを利用できない場合は「03-6261-1364」です。海外からの連絡は「+81-3-6261-1364」となります。
受付時間は10時~18時(午後6時)で、土・日・祝・年末年始はお休みです。
なお、渡航先からの事故受付・相談、カードの紛失・盗難の相談窓口については、事前に記録して持っていくのがおすすめです。
いざという時にインターネットにアクセスできないと、調べるのが一苦労となります。
コレクトコールが面倒な場合は、SMARTalk、Skype等のIP電話を使うのも選択肢。格安料金で電話できるのでコスト負担を抑制できます。
まとめ
dカード ゴールドは、海外旅行傷害保険のクオリティがファンタスティックなゴールドカードです。
最も重要な傷害治療費用・疾病治療費用の保険金は上限300万円と、プラチナカードを上回ることとがあるハイ・クオリティーです。一般カードとしては驚異的な保障です。
疾病治療費用は、海外旅行に出発してから帰国後(海外旅行期間終了後)、72時間以内に治療を受けた場合が対象であり、一般的なクレジットカードと比較して長いのがメリットです。
航空便遅延費用の保障もあり、飛行機にはつきものである遅延・欠航による無駄な追加費用をカバーすることができます。
家族会員の保障は本会員と同一である点にエッジ・優位性があります。大切な配偶者も同じ保障というのは素晴らしいですね。
しかも家族特約が付帯しており、幅広く補償されます。家族での海外旅行が安心・安全になります。
総合的に検討した結果、dカード ゴールドの海外旅行保険は高く評価できます。
海外旅行の際にはスペシャルな安心感があり、守護神として八面六臂の活躍を見せてくれます。
dカード ゴールドは海外旅行傷害保険以外もお得な特典が満載となっています。
本人カードの年会費は10,000円(税抜)ですが、家族カードの年会費は1人目が無料、2人目以降も1,000円(税抜)です。
dカード GOLDの家族カードはごく一部を除いて大部分が本会員と同じ特典を享受できてバリューが高いです。
カードの基本還元率は1%でメインカードにできる水準で、ドコモオンラインショップでの購入は2%還元でお得です。3%以上還元のdカード特約店も豊富です。
虎に翼、弁慶に薙刀の威力があり、dカードの活用でドンドンとポイントを貯められます。
dポイントは加盟店での利用のほか、JALマイルに交換することが可能でマイラーにとっても使い勝手が抜群です。
dポイント投資という仕組みもあり、dカードは資産運用できるクレジットカードの筆頭です。投資ができるカードは類稀であり、一歩先に進んだ画期的なスペックを備えています。
dポイント投資は「おまかせ運用」と「テーマ運用」で複数の選択肢があり、ポイント投資の中でも使い勝手が良好です。
dカードのETCカードは利用でフルにポイントを獲得でき、一般カードは年1回の利用で無料、ゴールドカードは無条件で無料です。
マツモトキヨシ、ノジマでは合計で約5%還元となりパワフルです。スターバックスカード、ドトールバリューカードへのオンラインチャージも、還元率4%で大変オトクです。
高島屋は3%還元で、2018年4月30日からは、大手ドラッグストアのマツモトキヨシでもお得になりました。合計で約5%還元とパワフルです。
ローソンではdカード利用で1%のポイントが貯まり、dポイントも1ポイント貯まり、更に決済金額(税抜)から3%割引となります。
私もローソンでガンガンとdカード払いで得しています。以下は約100円の購入によってdカード支払い分・共通ポイント分で、それぞれ1dポイントを獲得した履歴です。
更に別途100円(税抜)ごとに3円の割引を享受できます。卓越したバリューがあります。
年間100万円以上の利用では10,000円(税抜)、年間200万円以上の利用では20,000円相当のクーポンを得られます。
dカードを年間100万円以上使った場合は年会費が実質無料になるという考え方も可能です。
年間200万円利用した場合には、なんと20,000円(税抜)以上のクーポンを獲得できます。年会費10,000円(税抜)の2倍以上の還元を受けることが可能になります。
カードの基本性能も良好であり、加えてdポイントクラブの優待で月々のドコモ・ドコモ光の利用料金のポイント還元率が10%にアップするのが大きなメリットです。
ドコモの携帯電話料金やドコモ光の料金合計が月10,000円ですと、dポイントが1,000ポイント(年間12,000ポイント)得られるので、年会費とほぼトントンとなります。
ahamoの場合は+5GBの特典が大きなメリットです。
実はdカード ゴールドはドコモの社員がほとんど持っているクレジットカードです。社員が殺到するようなカードがお得なのは間違いありません。
ドコモ料金が高額な方には大きなメリットがあり、携帯電話の支払いにおすすめのクレジットカード、iPhone等のスマホ購入におすすめのクレジットカードの筆頭です。
最大10万円のケータイ補償も大きなメリットです。高価なスマホを持っている場合でも、修理や保証に関する付帯オプションに入らなくてもよくなります。
こう考えると、dカード GOLDの1万円(税抜)の年会費のうち、かなりの部分は付帯オプションが不要になることで賄えるとも考えられます。
dカード GOLDの会員は紛失・全損時の補償が10万円までと極めて高額ですので、高い修理コストをカバーできます。
iPhoneをお持ちの場合は、dカード GOLDを保有してAppleCare+は入らないという選択肢もあります。
「AppleCare+ for iPhone」の料金は種類によって異なり、年間5,900円~14,900円(税込)です。
iPhoneをお持ちの場合は、dカード ゴールドに加入してAppleCare+に入らないというストラテジーも検討し得ます。
「AppleCare+ for iPhone」の料金は種類によって異なり、年間5,900円~14,900円(税込)です。
こう考えると保障は落ちますが、dカード GOLDの1万円(税抜)の年会費のうち、多くの部分はケータイ補償でAppleCare+が不要になることで賄えるとも考えられます。
もちろん、Xperia、Galaxy等のハイエンドなAndroidも同様に、有料のケータイ補償に入らないという選択肢が浮上します。
iPhone等のハイスペックスマホは端末代・修理代はいずれも高額です。しかし、dカード GOLDの会員は紛失・全損時の補償が10万円までと極めて高額ですので、iPhoneも多くの部分がカバーできます。
その他、充実の海外旅行保険、ショッピング保険、空港ラウンジ、お得なキャンペーンがメリットです。
フライトの際には大混雑する待合室ではなく、空港ラウンジでドリンク(一部ラウンジはアルコールも)を飲みながら快適に待ち時間を過ごせます。
保険も充実しており、海外旅行傷害保険は安価なプラチナカードを上回ることもある充実の補償です。
年間300万円までのショッピング保険もあります。自己負担は1事故あたり3,000円のみです。
dカード ゴールドはドコモのケータイを使っていて、ドコモ光も含めた利用料金が多めの方には大きなメリットがあります。詳細は以下で徹底解説しています。
一般カードのdカードについては、以下で丹念に分析しています。
一般カードとゴールドカードの相違点については、以下で精緻に分析しています。
どちらもドコモのクレジットカードらしいハイ・クオリティです。クレジットカードの真髄を極める垂涎のベネフィットを享受できます。
以前NTTドコモに取材に行き、dカードをご担当なさっているスマートライフビジネス本部 金融ビジネス推進部の井芹さん、梶浦さん、久保田さん、井崎さんにインタビューしました。
dカードの特徴・歴史、dポイント、充実の特典、海外サポート、ゴールドカードのベネフィット、付帯保険、セキュリティの取組み、スマホアプリなどについて取材しています!
dカード、dカード GOLDには虎に翼、弁慶に薙刀の威力があり、優美なスペックが燦然たる輝きを放っていると改めて感じました。
国際ブランド |
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電子マネー・Pay・NFC決済 |
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- ETC
- 家族カード
- リボ払い
- 分割払い
- 海外旅行保険
- 国内旅行保険
- ショッピング保険
- 国内航空機遅延
- 海外航空機遅延
年会費(税抜) | カード発行期間 | |
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本会員 | 家族会員 | |
10,000円 | 1名無料 | 約1週間 |
還元率 | マイル還元率 | ポイント名 |
1.0% | 0.5% (JAL) | dポイント |
- ドコモ・ドコモ光が10%還元
- 最大10万円のケータイ補償(購入から3年間)
- 年間利用額に応じて年1回1万~2万円相当のプレゼント
- 空港ラウンジ、海外緊急サービス、ゴールドデスクが無料
- dカード特約店では1.5%以上で高還元
多方面の角度から検討したところ、dカード ゴールドのお得度は絶大な威力がありると考えます。
お得な生活を送れて、浮いた分を貯金したり他のことに使えるようになり、人生を豊かに彩ることができます。
クレジットカードの専門家・岩田昭男さんも、おすすめのゴールドカードとしてdカード GOLDを挙げられていました。
また、クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマ・菊地崇仁さんも、おすすめのゴールドカードとしてdカード GOLDを挙げていらっしゃいました。
dカード GOLDはクレジットカードのレジェンドも高く評価しているクレジットカードです。
ドコモと契約する場合、固定の光回線を維持しているなら、固定回線とのセット割引を適用させて、少しでもお得にしましょう。
dカード ゴールドのdポイント10%還元の対象でもあり、セット割引もあるのでお得でバリューが高いです。
ドコモユーザーでない場合は一般カードのdカードがおすすめです。
年1回の利用で年会費が無料となり、カードの還元率が1%で、特約店では2%以上の還元率でバリューが高いです。
また、dカード ポイントUPモールを経由すると、Amazon・楽天・LOHACO等のネット通販でボーナスポイントを得られます。
ノジマをよく使う方ですと、dカードを持つと驚異的にお得になります。
マツモトキヨシは合計5%、スターバックスカード・ドトールバリューカードへのチャージは4%、高島屋では3%還元です。
虎に翼、弁慶に薙刀の威力があり、dカードの活用でドンドンとポイントを貯められます。
クレジットカードの専門家・岩田昭男さんも、おすすめの「コンビニでお得なカード」としてdカードを挙げられていました。
ローソンではポイント二重取りが高く評価されています。
また、クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマ・菊地崇仁さんも、おすすめのコンビニでお得なカードとしてdカードを挙げていらっしゃいました。
dカードはクレジットカードのレジェンドも高く評価しているハイ・クオリティ・カードです。
活用すると家計が頑健化して、日々の生活を豊かに彩ることができます。