「au住宅ローン」という住宅ローンがあります。au(KDDI)の子会社であるauじぶん銀行が三菱UFJ銀行と提携して提供している住宅ローンです。
中身はauじぶん銀行の住宅ローンと同一です。ネット銀行らしい低金利、auユーザー限定の特典が魅力です。
日本の銀行で初めて、申し込みから契約までネットで完結するのが特徴です。スマホでも契約可能です。来店も、契約書の記入や捺印も一切不要です。
au住宅ローンの口コミについてまとめます。
目次
空前の低金利!変動は0.457%
au住宅ローンは、新規借入れでも、借換えのでも魅力的な金利となっています。家計に優しい低金利です。
変動金利は現在なんと0.457%という低金利です。
「当初期間引下げプラン」は最初に契約する固定期間中の優遇幅が大きく、そのあと優遇が小さくなるタイプです。
「全期間引下げプラン」は、住宅ローンが終了するまで優遇幅が全く変わらないというタイプです。
10年固定くらいまでは全期間引下げプランを選ぶ方が多く、20年以上の住宅ローンでほとんどの契約者が当初期間引下げプランを利用します。
当初の固定金利の期間が終了した後の残り期間が短いので、優遇が小さくなっても有利になります。
金利は申込時ではなく実際に住宅ローンを借り入れた日の金利が適用されます。日銀のマイナス金利の影響によって、住宅ローンの金利は空前の低金利となっています。
借り入れる時期としては良いタイミングとなっています。住宅ローンの新規借入や借り換えに伴う金利負担は歴史上稀有な低さとなっています。
35年で3000万円の住宅ローンを組んだ場合、金利が2.51%でしたら総返済額(借入金額+利息)は45,111,658円になります。
他方、金利が0.568%が続いたら33,087,604円に過ぎません。なんと約1202万円もの違いが出ます。これが低金利の破壊力ですね。
借入金額は500万円以上1億円以下、借入期間は1年以上35年以下となります。借入金額の2%(税抜)の事務手数料が発生します。
au住宅ローンの借り入れ時上限年齢は65歳未満、完済時の上限年齢は80歳の誕生日迄です。年配の方でも問題なく契約することが可能です。
変更金利と固定金利ですと、固定金利の方が金利が高めです。固定金利は当初選択した期間、適用金利が変わらないタイプです。
その期間終了後は、その時点の金利で再び固定期間選択型を選ぶか、変動金利型にするかを選択します。
銀行側からみるとこのタイプは、特約期間中に市場金利が上昇すると逆ざやになる危険があります。
したがって、金利スワップ等のヘッジ手段を講じる必要があり、変動金利に比べると経費がかかるため、金利や手数料は高めになります。
最初の契約期間(例えば10年や20年)は金利上昇リスクをヘッジできます。ただ、それより先の金利は、その時になってみないとわからないため、固定特約期間終了時に残っている住宅ローン残高に対しては、金利リスクを負っています。
変動金利と固定金利のどちらが望ましいかについては、以下で精緻に比較しています。
au住宅ローンセット割でauユーザーはお得
au住宅ローンはauユーザー限定ではなく、誰でも契約できます。しかし、KDDIの子会社であることから、auユーザー限定の特典も用意されています。
auのスマホを利用していて、au住宅ローンと契約していると、5年間毎月、au PAY プリペイドカードに500円キャッシュバック(チャージ)されます。
500円×12ヶ月×5年でトータルで30,000円相当の特典となります。着実にお得ですね!
au PAY プリペイドカードはチャージ残高の範囲内で、Mastercard加盟店にて1円単位でクレジットカードのように使えるので現金同様です。
以下の条件に該当すると、最大3万円相当となる「au住宅ローンセット割」の適用を受けることができます。
- au住宅ローンを契約
- auじぶん銀行で登録したau IDに設定されているau携帯電話を利用
- au住宅ローンセット割の申し込み
- auじぶん銀行で登録したau ID が設定されているau PAY プリペイドカードを利用
- auじぶん銀行の普通預金口座と住宅ローンマイページの情報連携手続
全て最初の1回のみサクッと手続きすればOKなので大した手間ではありません。
au住宅ローンセット割の適用期間(キャッシュバックの期間)は60カ月です。 ただし、以下の終了事由・停止事由が生じた場合は、60カ月未満となる場合があります。
- au住宅ローンを完済した場合
- auじぶん銀行に登録されたau IDに設定されている全てのau携帯電話に係る契約が終了した場合
- 上記のau携帯電話回線について、利用権の譲渡があった場合
au 直営店で契約可能
2017年2月15日から、直営店のうち、新宿(au SHINJUKU)・大阪(au OSAKA) で、 au住宅ローンの取扱いを開始しました。
4月中旬以降は順次取扱店を拡大し、 KDDI直営店全店(2017年2月現在、 8店舗)でau住宅ローンの契約が可能となります。
au住宅ローンは、 電話での相談やWebサイトからの申込みに加え、 KDDI直営店において対面で相談・申込みが可能です。
2017年2月15日時点の KDDI直営店は以下のとおりです。
- au SAPPORO(住所:北海道札幌市北区北6条西2丁目1番地7 JRタワーパセオ地下1階)
- au SENDAI(住所:宮城県仙台市青葉区一番町3丁目8-8 一番町stearビル)
- au SHINJUKU(住所:東京都新宿区新宿3丁目25-1)
- auみなとみらい(住所:神奈川県横浜市中区桜木町1丁目1-7コレットマーレ1F)
- au NAGOYA(住所:愛知県名古屋市中区錦3丁目24-20)
- au OSAKA(住所:大阪府大阪市北区大深町3番1号グランフロント大阪ナレッジキャピタル3階)
- au FUKUOKA(住所:福岡県福岡市中央区大名1-14-45 QizTENJIN)
- au HAKATA(住所:福岡県福岡市博多区博多駅中央街9番1号 博多マルイ6F)
6つの「0円」で家計が助かる!がん50%保障団信も無料
住宅ローンを借り入れる際には、様々なコストが発生します。auじぶん銀行は家計の負担を軽減してくれる6つの「0円」があります。
「一般団信」もしくは「がん50%保障団信」の保険料、保証料、収入印紙代、一部繰上返済手数料、返済口座への資金移動がすべて無料となっています。
印紙代は基本的には無料でOKですが、契約書での手続きが必要になった場合などで、別途、収入印紙代金が発生することがあります。
住宅ローンを組む状況では何かとお金が出て行く事が多いです。余計な手数料は少しでも節約したいですね。
au住宅ローンでは、そうした点にも配慮して、無料のサービスを用意しています。auユーザーにとって嬉しい住宅ローンです。
全額繰上返済(期日前完済)は変動金利適用中は無料、固定金利適用中は30,000円(税抜)です。
固定金利の場合は手数料が発生するのは、固定金利の住宅ローンに対しては、銀行側は金利スワップなどによって金利変動リスクをヘッジすることがあります。
住宅ローンが完済されると、そうしたヘッジポジションも動かす必要が生じる場合があります。そうしたことから、手数料が発生します。
au住宅ローンでは、団体信用生命保険(団信)の加入が必要です。大多数の銀行等との住宅ローン契約において加入は必須となっています。
「リビング・ニーズ特約」も付帯しています。死亡していなくても、医師の診断書などで保険会社により余命6ヶ月以内と判断された時は、住宅ローンの支払いをしなくてよくなります。
保障内容も充実しており、「がん」と診断確定されると、住宅ローン残高が1/2になる「がん50%保障団信」が無料で付いてきます。50歳までの方が申し込めます。
更に、「がん」と診断確定されると、住宅ローン残高が0円になる「がん100%保障団信」、「がん」に加え所定の10種類の生活習慣病を保障する「11疾病保障団信」もあります。
「11疾病保障団信」は、がん以外に、10種類の生活習慣病で入院が継続180日以上となった場合にも、保険会社が住宅ローンの返済をしてくれて残高が0円になります。
10種類の生活習慣病とは、糖尿病・高血圧性疾患・腎疾患・肝疾患・慢性膵炎・脳血管疾患・心疾患・大動脈瘤、解離・上皮内新生物・皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚がんです。
がん100%保障団信は0.2%、11疾病保障団信は0.3%の金利が上乗せされます。こちらも50歳までの方が申し込めます。
au住宅ローンは、がんに対する補償もあり安心です。がん罹患後に、勤務先を退職せざるを得なくなる場合も珍しくはありません。
厚生労働省「がんの社会学」に関する合同研究班「がん体験者の悩みや負担等に関する実態調査報告書(概要版)」によると、がんと診断された後、43.4%の方が、退職もしくは休職しています。
- 依願退職:30.5%
- 解雇:4.2%
- 休職:8.7%
- 現在も勤務:47.6%
- その他:9.0%
収入が減って住宅ローンの返済が不可能になった場合、自己破産を回避するためには、家を売却して返済に充当するしかありません。
この時に住宅ローン残高以上の金額で売却できればいいのですが、残高を下回る金額でしか売れず、借金が残ってしまう場合もあります。
au住宅ローンなら、こうしたリスクをヘッジすることが可能です。金利は上がってしまいますが、ディフェンスを優先して加入するという選択肢もあります。
団信の保険期間は、住宅ローンの返済期間と同一期間です。ただし、以下のいずれかに該当した場合、保障は終了します。
- 住宅ローンの終了など(完済など)
- 所定の年齢になったとき(満80歳に到達したとき)
- 支払事由に該当し、保険金が支払われたとき
ただし、がん50%保障団信の場合、がん診断保険金の支払後も、死亡、所定の高度障害、リビング・ニーズ特約の保障は継続されます。
「診断だけ」で住宅ローンの残高が減るのがポイント
au住宅ローンは、がんと診断されただけでローン残高が半分になります。
ライバルの住信SBIネット銀行の住宅ローンは、全疾病保障があり、所定の条件を満たすと住宅ローン残高が0円になります。
一見、住信SBIネット銀行の保障の方が良く見えます。しかし、そちらは住宅ローンの残高が0円になる条件が著しく厳しくてハードルが高いです。
借入実行日以降に被った病気・ケガによって、借入実行日から3ヵ月を経過した日の翌日以降に就業不能状態となるのがファーストステップです。
そこから更に、就業不能状態となった日から、その日を含めて12ヵ月を経過した日の翌日午前0時までその状態が継続した場合が対象となります。
これに対して、auじぶん銀行の住宅ローンはがんと診断されただけで残高が半額になる点にエッジ・優位性があります。
特に夫婦共働きで収入がほぼ同じくらいの場合は、残高が0円にならなくても残り半分の返済が楽になるため、診断だけで半分になる保障のメリットが増幅します。
2019年3月1日からは全疾病保障も追加
2019年3月1日からは団体信用生命保険の保障内容が拡大しました。
精神障害を除く全疾病(すべてのけが・病気)で入院が継続180日以上となった場合、保険金が支払われます。
モデルケースとして「がん50%保障団信」を選択して、借り入れ後にがんと診断され180日以上入院した場合を取り上げます。
このケースではがんと診断された時点でローン残高が半分になり、さらに180日以上の継続入院でローン残高が0円となります。
セカンドオピニオンと24時間電話健康相談が利用可能!
がん50%保障団信、がん100%保障団信、11疾病保障団信のいずれかに加入した場合は、「セカンドオピニオンサービス(医師の手配・紹介サービス)」と、「24時間電話健康相談サービス」を利用できます。
セカンドオピニオンサービスは一部プラチナカード、24時間電話健康相談サービスは一部ゴールドカードを保有していないと受けられないサービスなので高い価値があります。
セカンドオピニオンサービス
セカンドオピニオンとは、「より良い医療を選択するために、主治医以外の医師に現在の診断に対する見解や今後の治療方針・方法について、2つ目の意見を聞くこと」です。
各専門分野の医師(総合相談医)の面談を通じて、現在治療中の病気に関する「セカンドオピニオン」や必要に応じて「優秀専門臨床医の紹介」を受けることができます。
専任のスタッフが、病状や既往歴などを電話でヒアリングした上で、セカンドオピニオン時に必要な資料・書類の説明をします。
そして、総合相談医から現在の診断に対する見解や今後の治療方針・方法について意見(セカンドオピニオン)をもらうことができます。
セカンドオピニオンの結果、より高度な専門性が必要と総合相談医が判断した場合には、優秀専門臨床医が紹介されます。
病名などが判明している場合に利用できます。入院・転院を目的とした利用はできません。同一病名の相談は年1回となります。
日常的に見られる病症状で、治療にあたり専門性を必要としない傷病の相談や、心療内科・精神科・美容外科・歯科および口腔外科などは対象外です。
24時間電話健康相談サービス
健康に関して、24時間・年中無休で電話による相談が可能です。心強いサポート制度です。
経験豊かな医師・看護師・保健師など相談スタッフが、日々の健康管理や緊急時などに迅速・適切に対応してくれます。
具体的には、日常生活での「体の不調」や「健康保持・増進」に関する相談に応じてくれます。
「どのような病気が考えられるか?」「何科を受診すべきか?」など専任のヘルスカウンセラーがアドバイスします。
また、病気に関する説明や治療・検査などについて、最新の治療に関すること、検査データの説明などを医師・看護師などの相談スタッフがわかりやすい言葉でアドバイスします。
更には、介護を受ける方、される方の様々な不安に対し、ケアマネジャーなどの有資格者が相談に応じ、アドバイスしてくれます。
妊娠・出産・母子保健・育児などの相談も可能です。保健師、助産師、看護師、産婦人科・小児科の医師などのアドバイスを受けられます。
小さなお子さまを抱えた両親やこれからお母さんになる女性にとってのホットラインになります。
住まいの近くの医療機関、専門外来、PET検診施設などの案内もしてくれます。PET検診施設とは、PET撮影(陽電子放出断層撮影)を用いた最新のがん検診を行っている施設です。
24時間健康・医療相談サービスの利用イメージについては、以下をご参照ください。クレジットカードの特典の話ですけれども、au住宅ローンの特典も同じようなイメージで利用できます。
これまではau住宅ローンの主要な内容について解説しました。その他細かい内容については、以下で徹底的に解説しています。
まとめ
au住宅ローンには数多くのメリットがあります。主なメリットは以下のとおりです。
- 業界最低水準の低金利
- 契約までネットで完結で来店不要
- 「一般団信」もしくは「がん50%保障団信」の保険料、保証料が不要
- セカンドオピニオンと24時間電話健康相談が利用可能
- 一部繰り上げ返済手数料が不要
- 繰り上げ返済がネットで1円から可能
- 定額自動入金サービスでの自動入金
ネット銀行ならではの利便性とお得な金利が魅力の住宅ローンです。手間をかけずに住宅ローンを締結できるのが、忙しいビジネスマンにとって大きなメリットです。
デメリットは、事務取扱手数料は2.2%(税込)と高めである点です。ただし、これは低金利の他の銀行も概ね同様です。
がん100%保障団信は0.2%、11疾病保障団信は0.3%の金利が上乗せされます。au住宅ローンはリーズナブルな金利と利便性の高い手続き、充実の補償にエッジ・優位性があります。
auスマホ・auケータイとセットでお得になる仕組みも魅力的です。詳細のスペックはauじぶん銀行住宅ローンの記事をご参照ください。
保障が充実した住宅ローンを探している方は、住信SBIネット銀行の住宅ローンWEB申込コースが最有力候補となります。
団信・8疾病保障が無料で付いて変動金利は低金利です。
2017年6月1日からは、8疾病以外の病気・ケガも保障対象となった「全疾病保障」へとパワーアップしました。詳細は以下で徹底解説しています。
住信SBIネット銀行の住宅ローンは、リアル店舗で対面で相談することもできます。疑問点が出たらその場で解消することができます。
専門のスタッフがサポートしてくれるので、ネットでの申込に不安な方でも、安心して住宅ローンが組めます。
イオンでよくお買い物する方は、イオン銀行の住宅ローンも候補となります。完済までイオングループでのお買い物が毎日5%OFFとなります!
1ヶ月に5万円イオンで使う場合は2,500円割引となります。年間だとなんと3万円です。詳細は以下で徹底解説しています。
長期固定金利の住宅ローンなら、フラット35の融資実行件数シェアが11年連続1位のアルヒがおすすめです。
複数の銀行を比較検討したい場合は、住宅ローン一括審査申し込みが便利です。詳細については以下をご参照ください。
数多くの住宅ローンがある中で、おすすめの住宅ローンを以下で厳選しました。