ANA VISAカード、ANA Mastercard(SFC含む)は、2022年8月10日の請求でマイ・ペイすリボでのポイントUPが終了し、年2回の500Vポイント(年1,000ポイント)に改悪されます。
メインカードとして活用してきた方にとっては大きなデメリットです。
ただし、年1回の継続ボーナスマイル(1,000 ANAマイル)目的で一般カードを保有しており、ほとんど使っていない方にとっては、手間をかけられるなら意外にも改善になります。
2022年8月10日以降も、ANA VISA/マスターカードの特定の支払い方法の活用で、効率的にVポイントを獲得する方法について解説します。
寝かしているANA一般カードはむしろ改善
ANA一般カードのうち、三井住友カード、JCBが発行しているクレジットカードは、リボ払いを活用すると、1枚あたり1,000円前後のリーズナブルな年会費で維持できます。
条件
- 三井住友カードのANAカード:年1回リボ手数料を発生
- ANA JCBカード:スマリボ設定で年1回カードショッピング
したがって、以下のANAカード7枚を保有すると、1マイル1円弱のコストで毎年7,000マイルを得られます!
多くのクレカを保有することに抵抗がなければ、三井住友カード、JCBのANAカード7枚を発行するのも手です。1マイルの価値を2円以上と考えるならお得です。
ANA VISA/マスターの一般カードは、これまで年1回のリボ手数料を発生させることで、1,000円前後の年会費で維持でき、毎年1,000ボーナスANAマイルを得られました。
カード名 | 税抜年会費 (割引後) | |
---|---|---|
本会員 | 家族会員 | |
ANA VISA/マスター 一般カード | 2,000円 (1,025円) | 1,000円 (475円) |
ANA VISA Suicaカード | 2,000円 (751円) | - |
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード | 2,000円 (751円) | 1,000円 (475円) |
ANA VISA nimocaカード | 2,000円 (751円) | 1,000円 (475円) |
ANA JCB CARD FIRST | 無料 | 無料 |
ANA JCB一般カード | 2,000円 (750円) | 1,000円 |
ANA To Me CARD PASMO JCB | 2,000円 (750円) | 1,000円 |
ANAアメリカン・エキスプレス・カード | 7,000円 | 2,500円 |
今後はマイ・ペイすリボで年1,000 Vポイント(600 ANAマイル)も得られるので、年1回しか使っていなかった人の場合、手間を許容できるならむしろお得になります。
具体的な方法について掘り下げて解説します。
効率的に年2回Vポイントを獲得する手順
ANA VISA/マスターカードの新マイ・ペイすリボでは、年2回だけ所定の条件をクリアすると、500ポイント×2回=1,000 Vポイント(600ANAマイル)を獲得できます。
- 6月ポイント付与(初回のポイント還元は2023年6月、以降毎年6月)
- 12月ポイント付与(初回のポイント還元は2022年12月、以降毎年12月)
12月ポイント獲得のための作業
ANA VISA/マスターカードにて、12月に500Vポイントを得る条件は2つです。
条件
- 10月請求日翌日のリボ払いの残高が2万円以上あること
- 11月の請求にリボ手数料が含まれていること
したがって、10日支払いの場合、9月25日頃の確定分について、Vpassでリボ払いの残高を2万円残す手続きをすればOKです。
- マイ・ペイすリボの毎月の支払額は最低に設定しておく(一般カード5,000円、ゴールドカード10,000円)
- 8月16日~9月15日に一般カード25,000円、ゴールドカード30,000円以上利用
- 9月25日頃に請求が確定したら、Vpassでリボ残高を2万円残す作業
- 10月11日に繰り上げ返済(※10日が休日の場合は、11日以降の最初の営業日の翌日に繰り上げ返済)
一般カード25,000円、ゴールドカード30,000円を効率的にクリアする場合、MIXI M、Revolut等へのチャージが簡便です。Mastercardはau PAYにもチャージできます。
Amazonギフト券を購入して、キャンペーンの条件を達成するというストラテジーも有効です。
Amazonギフト券の有効期限が10年間に伸びたので、10年間で確実に使う分を購入して、2.5万~3万円に届かせるという戦略が効果を発揮します。
Amazonギフト券は自分用にも買えます。Amazonギフト券(チャージタイプ)ですと、直接、自分のアカウントの残高にプラスされるので便利です。
「金額」において5,000円・2万円・4万円を選択可能。また、100円~50万円までの任意の金額を入力して、1円単位で購入金額を指定できます(Eメールタイプは15円~50万円)。
購入画面には、「1円単位での金額入力欄」があるので、そこに数字を入力する流れとなります。
Amazonギフト券を買うと、2.5万~3万円に足りない金額を購入することで条件をクリアできて簡便です。
6月ポイント獲得のための作業
6月に500Vポイントを得る条件は2つです。
条件
- 4月請求日翌日のリボ払いの残高が2万円以上あること
- 5月の請求にリボ手数料が含まれていること
したがって、10日支払いの場合、3月25日頃の確定分について、Vpassでリボ払いの残高を2万円残す手続きをすればOKです。
- マイ・ペイすリボの毎月の支払額は最低に設定しておく(一般カード5,000円、ゴールドカード10,000円)
- 2月16日~3月15日に一般カード25,000円、ゴールドカード30,000円以上利用
- 3月25日頃に請求が確定したら、Vpassでリボ残高を2万円残す作業
- 4月11日に繰り上げ返済(※10日が休日の場合は、11日以降の最初の営業日の翌日に繰り上げ返済)
デメリット
ANA VISA/マスターカードでマイ・ペイすリボのボーナスポイントを得るデメリットは、年2回の手間が発生する点です。
作業を許容できるか否かで実施の可否を決めましょう。
また、マイ・ペイすリボ固有のデメリットがあります。
主なデメリット
- キャンセルの返金が生じた場合は100円の残高があっても、手数料が発生しないケースあり
- キャンセル・キャンペーンのキャッシュバックが生じた場合はリボ残高の勘違いに注意
- 支払額の増額を忘れてしまうと高コスト(年率15%)
- 支払額の減額を忘れるとポイントUP&年会費の割引なし
- 支払い方法を選べなくなる(1回払い・分割払いは不可能に)
詳細は以下で解説しています。

まとめ
ANA VISAカード、ANA Mastercard(SFC含む)は、2022年8月10日の請求で、マイ・ペイすリボでのボーナスポイント獲得が終焉します。The End。
今後は年2回の500Vポイント(年1,000ポイント)になり、メインカードとして活用してきた方にとっては戦慄的な改悪です。
大改悪
- 改定前:ANAマイルが最大1.3%還元(通常1%+ボーナス0.3%)
- 改定後:ANAマイル還元率は1%+年2回1,000ポイント
しかし、一般カードで年1回の1,000継続ボーナスマイルを得るためだけに持っていた方にとっては、むしろ得します。
大改善
- 改定前:年1回の僅かなショッピングマイルのみ
- 改定後:年2回1,000ポイント獲得+ショッピングマイル
一般カード25,000円、ゴールドカード30,000円を効率的にクリアする場合、MIXI M、Revolut等へのチャージが簡便です。Mastercardはau PAYにもチャージできます。
Amazonギフト券を購入して、キャンペーンの条件を達成するという方法も有効。2.5万~3万円を購入することで条件をクリアできて簡便です。
ANA VISAカード、ANA Mastercardは年1回の継続ボーナスマイル目当てで保有する場合、特定の支払い方法の活用で年1,000 Vポイント(=600ANAマイル)も得られます。
1枚あたり751円もしくは1,025円(税抜)のコストで年1,600ANAマイルを得られるので、手間を許容できるならお得です。
クレジットカードの専門家・菊地崇仁さんも、おすすめのANAカードとしてANA VISAカードを挙げていらっしゃいました。
なお、ANA一般カードのうち、三井住友カード、JCBが発行しているクレジットカードはリーズナブルな年会費で維持できます。
以下のANAカード7枚を保有すると、1マイル1円弱のコストで毎年7,000マイルを得られます!
- ANA JCB一般カード
- ANA To Me CARD PASMO JCB
- ANA VISA一般カード
- ANA マスター一般カード
- ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード
- ANA VISA Suicaカード
- ANA VISA nimocaカード
マイ・ペイすリボに登録して年1回手数料を発生させれば、年会費がSuica・nimoca・TOKYU POINT ClubQは751円(税抜)、VISA、マスターは1,025円(税抜)まで下げられます。
ANA JCB一般カード・ソラチカはスマリボの活用で年会費負担は750円(税抜)に低下します。
これらのANA一般カードは毎年1,000マイルの継続ボーナスが1枚ごとにもらえるので、これだけで元は取れます。
多くのクレカを保有することに抵抗がなければ、7枚すべてを発行するのも手です。
7枚全て発行したら、1マイル1円弱のコストで毎年7,000マイルが手に入ります。1マイルの価値を2円以上と考えるならお得です。
その他、ANAマイルが貯まりやすいクレジットカードについては、以下で解説しています。


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