特典航空券で原則としてサーチャージが不要で、JALのファーストクラス・ビジネスクラスにマイルで搭乗できることで人気のアラスカ航空が、衝撃的な案内を行いました。
アラスカ航空のマイル「マイレージプラン」が、2022年12月に「Update on partner awards」を敢行し、2023年3月にはJAL便のビジネスクラス・ファーストクラスで必要マイル数がUPしました(公式ページ)。
提携航空会社(JAL等)の特典航空券チャートがアップデートされて、パートナーの特典レベルは路線・距離・需要などの複数の要因によって変動するとされています。
JALマイルの必要マイル数がUPするリスクがありましたが、実際に2023年3月、運命の改悪が訪れました。アラスカ航空のマイルはあまり貯め込まず、適宜発券するのが選択肢です。
目次
アラスカ航空のマイレージプランの特徴
アラスカ航空のマイレージプログラム「Alaska AIRLINES Mileage Plan」は、日本人にとっても大いに役立つ特性があり、わが国でも人気を博しています。
原則としてサーチャージ不要
2022年以降、燃油サーチャージが高騰しており、航空マイルを使った特典航空券でもダメージが大きくなっています。
こうした情勢下、アラスカ航空のマイルを使った特典航空券は、僅かな手数料のみで発券でき、BAなどごく一部のエアラインを除いて燃油サーチャージが不要なのがメリットです。


予約の変更手数料・キャンセル手数料が無料
アラスカ航空のマイルを使った特典航空券は、変更しても手数料が発生しません。
便によっては必要マイル数がアップしてしまいますが、柔軟性があります。
キャンセル手数料も無料ですが、提携航空会社の特典航空券の発券時に必要な手数用は返還されません。
JALビジネス・ファーストクラスがスイートスポット
アラスカ航空のマイルでとりわけ大きなメリットは、日本航空のビジネスクラス・ファーストクラスの必要マイル数が少ない点です。
国際線特典航空券(片道)の必要マイル数
- 日本ー北米のJALファーストクラス:改悪前70,000マイル
- 日本ー東南アジアのJALビジネスクラス:改悪前25,000マイル
シンガポール・タイ・クアラルンプール等の東南アジア路線では、なんと本家のJALマイルより必要マイル数が少なく、サーチャージも無料でエッジが効いていました。

しかし、2023年3月からは、北米路線のビジネスクラスを含めて、必要マイル数が無念のUP。
主なデメリット
- 日本ー北米のJALファーストクラス:85,000~10万マイル
- 日本ー東南アジアのJALビジネスクラス:35,000~5万マイル
- 日本ー北米のJALビジネスクラス:6万~8万マイル(従来6万)
<アラスカ航空マイレージプラン3月の変更まとめ>
✅JAL特典のみ必要マイル数増加
▶️ 総じて改悪。CXやAY特典変更必至💦
⭕️日本〜欧州JAL特典開始ビジネス70k〜90k
🔺北米線ビジネス現状維持
❌東南アジアビジネス(旧)25K→(新)MNL35K、BKK50K
❌北米ファースト(旧)70k→(新)SFO/LAX85k、ORD/JFK100k https://t.co/O9B88lAdyz pic.twitter.com/Yl3PjSGRHR— 変態マイラー親方 (@edionfun_2006) March 14, 2023
他方、マイル特典航空券で日本ーヨーロッパのJAL便を利用できるようになったという改善もあります。
片道必要マイル
- エコノミークラス:4万~5万マイル
- ビジネスクラス:7万~9万マイル
全体的に改悪ですが、サーチャージが高騰している状況では、日本=ニューヨーク等の北米ファーストクラスは依然として素晴らしいスイートスポットです。
JAL国際線ファーストクラス、洋食も超豪華で美味!
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— まつのすけ (@matsunosuke_jp) September 24, 2022
JALファーストクラスはドリンクが超絶豪華で幾多の航空会社でも最高峰。楽天格安店でも20万円のサロン、イチローズモルト&ロイヤルブルーティー、ルイロデレールクリスタル、高級焼酎・日本酒の数々。至福でした。JALマイルは最高!https://t.co/op8XkRYCuf
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— まつのすけ (@matsunosuke_jp) September 18, 2022
実際に搭乗したところ、大満足でした。


キャセイパシフィック航空・LATAM航空の特典航空券もWeb発券可能!キャセイビジネスはお得
2022年の年末頃からは、香港のキャセイパシフィック航空、南米のLATAM航空の特典航空券も、会員サイト上でWeb発券が可能になりました。
キャセイパシフィック航空は日本-香港の移動にも有力で、香港のファーストクラスラウンジは豪華絢爛。国際線・入国規制が正常化したら日本でも使い勝手が良好です。
キャセイパシフィック航空のビジネスクラスは、東京-香港が片道22,500マイルとなっています。
キャセイラウンジ羽田は素敵でした。成田にも期待!
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— まつのすけ (@matsunosuke_jp) February 19, 2023
今回の発表への対策
アラスカ航空のマイルは、たったの35,000マイルでシンガポール航空のスイートクラスに搭乗できた時期があります。
また、ストップオーバーも条件が有利でしたが、ことごとく封鎖されました。
従来JAL国際線のビジネスクラス・ファーストクラスが著しくお得な状況なので、必要マイル数が上昇するリスクは否定できません。
したがって、私はJAL北米ファーストクラス、東南アジアビジネスクラスを取り急ぎ発券して、残りマイルを0の状態にしました。
なお、アラスカ航空の特典航空券に足りない分は、マリオットボンヴォイのポイントの交換、バイマイルのどちらかがおすすめです。
基本的に日本語非対応なのがデメリット
マリオットポイントのアラスカマイルへの交換は、1~2日程度で完了することも有り、スピーディーです。

もし改悪がなければ、またマリオットのポイントを交換して、JAL国際線に搭乗します。
問い合わせ先電話番号:1-800-252-7522(Skype等のIP電話がおすすめ)
アラスカ航空のマイルのデメリットは、日本語には基本的に非対応で、日本語専用のコールセンターもない点が挙げられます。
電話で日本語の通訳がいるケースはあり、英語でのチャットはあります(ヘルプセンター)。
もし日本語での問い合わせ窓口を重視する場合は、アメリカン航空のAAdvantage、ブリティッシュ・エアウェイズのAvoisも選択肢です。
予約や会員サイトの確認、チャットでは、Google翻訳、DeepL翻訳などを使えばOKですが、何か質問したい時やトラブル時は、通訳がいないと英語力がなければ苦悶します。
同じ航空連合ワンワールドの外資系航空会社では、アメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズは、日本語コールセンターがあります。


アラスカ航空マイルのセールはすぐ使うか否かがポイント
Alaska AIRLINEのMileage Planでは、定期的にバイマイルセールが開催されています。
1~2ヶ月に1回は開催されており、2023年11月13日午前6時~12月23日午後11時59分(PST)の期間中は、最大50%のフラッシュセールが開催(購入画面)。
会員によって異なるミステリーボーナスセールの時期もあります。2024年1月18日午前6時~2月29日午後11時59分(太平洋時間)の期間中、当方は+40%でした。
概ね+40%~+60%
アラスカ航空はバイマイルのマイルに積極的で、定期的に開催しています。以下5つのパターンが多いです。
- 30%増量
- 40%増量
- 50%増量
- 60%増量
- ミステリーボーナス(概ね+40%~+60%)
ミステリーボーナスは会員によって異なるのが特徴であり、15,000マイル以上購入すると、概ね40%~60%増量となります。
また、3,000マイル購入なら+30%、1万マイルだと+40%、3万マイル以上なら+50%など、購入数によって還元が変化するケースも存在。
上限
アラスカ航空マイレージプランのマイルは、一般会員の場合、5,000マイル単位で年100,000マイルまで購入することが可能です。
価格は米ドル建てなので、円安になるほど必要な円が上昇して不利になります。
なお、アラスカ航空は予告なしの改悪もあるので、使う予定がないのに大量のマイルを購入するのはおすすめできません。すぐに利用する場合のみ買うのが無難です。
マイル購入はTopCashbackの利用がお得
日本だとクレジットカード会社が提供しているポイントモールや、独立系のポイントモールがあり、そちら経由でネットショッピングや航空券予約を行うと、ボーナスポイントが得られる例があります。
アラスカマイルの購入は日本のポイントサイトでは取扱いがありませんが、アメリカの「TopCashback」では2.5%~2.62%程度のキャッシュバックを受けられます。
アラスカ航空のバイマイルは、「Points.com」というポイントの購入を専用に取り扱っているサイトのシステムを利用しています。
このPoints.comでの航空マイルやホテルグループのポイント購入は、「TopCashback」というサイトを経由すると、概ね2.5%程度のキャッシュバックを享受可能。還元率は時期によって変動します。
TopCashbackは登録料・年会費などは無料で利用に一切費用はかかりません。キャッシュバックはPayPalで受け取ることができるので、日本在住者にとっても便利です。
PayPalの残高は対応しているオンラインショッピングサイト等での支払いに使えます。
本人確認書類をアップロードしてPayPalのアカウントをプレミアにアップグレードすれば受け取れるようになります(無料)。
手数料が発生しますが、PayPalの残高を日本国内の銀行口座に振り込むことも可能です。
まずはTopCashbackのページにアクセスして、会員登録を行います。Eメールアドレスとパスワードを入力して、「Join Now」を選択します。
メールが送られてくるので、「Please click here to authenticate your TopCashback account」をクリックします。
ポイント購入前にはTopCashbackにログインして、検索ボックスで「points」と入力すると「Points.com」が出てくるので選択します。
そして、「Search results」画面で「Points.com」をタップもしくはクリックしましょう。
次の画面で「Other Partners Miles Purchase」の右側の「Get Cashback」を選択します。
スマホでも作業は同一です。
あとは必要情報を入力してアラスカ航空のアカウントにログインし、ポイントを購入すればOKです。
購入後はメールで利用の確認が送られてくるので安心です。
TopCashbackの会員サイトの「Account」→「Earnigs」と進むと履歴が出てきます。私の例では1,320ドル分を購入して、33ドルの還元がありました。
最初はステータスがオレンジ「Pending」であり、約6週間後に緑色の「Payable」になり、PayPalでの受け取りが可能になります。
私は通算で1,013USD(1ドル140円換算で約14万円)の還元を受けており、積もると侮れない水準に昇華します。
アラスカ航空以外では、マリオットのポイント、ハイアットのポイント、ヒルトンのポイント、IHGのポイントなどもPoints.comのシステムを利用しているので、TopCashbackで2.5%前後のキャッシュバックを受けられます。
アラスカ航空のマイルの利用例:JALファーストクラス
私はマリオットのポイント→アラスカ航空のマイル→JAL国際線ファーストクラスを実践しました!
素晴らしい至福のフライトが可能となり、ファンタスティックなマイルの使い道でした。
JAL国際線ファーストクラス、日本発の和食は料亭のような味でめっちゃ美味しかった!
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— まつのすけ (@matsunosuke_jp) September 20, 2022
アラスカ航空マイルの元手は、マリオットボンヴォイアメックスプレミアムで獲得したポイントです。


まとめ
アラスカ航空のマイレージプログラム「Alaska AIRLINES Mileage Plan」は、日本でも大きなメリットがある航空マイルです。
主なメリット
- サーチャージ不要
- JALビジネス・ファーストクラスにお得に搭乗可能
- キャセイパシフィック航空のビジネスクラスが少なめ
- 友人の分も特典航空券を発券可能
- 3年以内に増減があれば有効期限は延長
主な貯め方
- マリオットアメックスのポイントを交換
- バイマイル(+60%のセール時は妙味あり)
デメリットは日本語に完全非対応である点。平常時は翻訳アプリ等を使えば問題ありませんが、トラブルが発生した時は英語力がないと、問い合わせや交渉が困難になります。
アラスカ航空のマイルは、2022年12月に「Update on partner awards」を敢行し(公式ページ)。
提携航空会社(JAL等)の特典航空券チャートがアップデートされて、パートナーの特典レベルは路線・距離・需要などの複数の要因によって変動するとされています。
JALのビジネスクラス・ファーストクラスの必要マイル数がアップするリスクがありましたが、実際に2023年3月中旬に上昇しました。
アラスカ航空のマイル調達でおすすめなのは、1.25%マイル還元のマリオットボンヴォイアメックスプレミアムの利用です。
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