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日経225証拠金取引(CFD)・日経平均先物取引・信用取引の違いを比較!

更新日: 金融機関

ガラスのドーム

「証拠金取引」という制度があります。FXがメジャーですけれども、株式、株価指数、原油や金などの資産にポジションを取る証拠金取引もあります。アルファベットでは「CFD」という名前です。

東京金融取引所が運営している取引所株価指数証拠金取引は「くりっく株365」と呼ばれています。

日経225証拠金取引は日経平均先物取引と同様にレバレッジをきかせたトレーディングでよく用いられますね。

日経225証拠金取引(CFD)、日経平均先物取引、信用取引の違いについて比較します。


店頭CFDと取引所CFD

証券取引所

CFDはFXと同様に業者との相対取引である店頭CFDと、取引所を介する取引所CFDがあります。取引所CFDの代表例は東京金融取引所の「くりっく株365」です。

取引所CFDは投資者保護基金の対象であり、一般顧客一人につき1000万円を上限に補償されます。万が一の業者破綻時にも保護があります。

他方、店頭CFDは投資者保護基金の対象外です。業者の信用リスクを負うことになります。

取引所CFDは複数のマーケットメイカーにより提示された価格の中で、最も投資家に有利な価格を提供する仕組みとなっています。

店頭CFDはCFD取扱会社により提示された価格での取引となります。

また、取引所CFDは売り方が受け取る金利相当額と買い方が支払う金利相当額は同額が原則となっています。

店頭CFDは一般的には投資家が受け取る金利相当額は少なく、投資家が支払う金利相当額は多く設定していることが多いです。

また、店頭FX・CFDはスリッページ、くるくる詐欺、ロスカット狩りなどの問題点が指摘されています。

したがって、CFDを行う場合は透明性が高くて1000万円まで保護がある取引所CFD(くりっく株365等)が無難だと考えます。

以下、取引所CFDのうち日経225証拠金取引について、日経平均先物、信用取引と比較します。

配当相当額・金利相当額

一万円札

CFDでロング(買い)ポジションを作った場合、株式投資と同様に、配当相当額を受け取ることができます。ただし、買いポジションには金利相当額の支払いが発生します。

逆に「売り建て(売りポジション)」を保有していると、配当相当額を支払うことになります。他方、その取引代金に対する金利に相当する金額をもらえます。

  買いポジション 売りポジション
金利相当額 支払い 受け取り
配当相当額 受け取り 支払い

金利相当額」とは、買い手側にとっては、株価指数を構成する銘柄を購入するための資金調達のコストに相当します。

売り手側にとっては、株価指数を構成する銘柄を売却し、その代金を安全資産(預金等)で運用した際の運用益に相当します。

したがって、買いポジションを持つ場合に支払い、売りポジションを持つ場合に受け取ることになります。

金利相当額の算出方法は「清算価格×100×日銀政策金利(※)×日数÷365」となります。

※取引所CFDでは、無担保コールレート翌日物誘導目標であり、一定の幅があるときは平均値が使用されます。ただし、平成25年4月4日から当面の間は、日本銀行が公表する「無担保コール翌日物金利」速報(平均)となります。

現在は金利は空前の低金利ですので、CFDにおける金利の受け払いも軽微です。

配当相当額は、株価指数のライセンサーからの予想配当に基づき、東京金融取引所が算出・公表しています。

2015年の実績では、一年間の配当相当額(29,630円)から金利相当額(1,283)を差し引くと、買いポジション一枚あたり「28,347円」の受け取りとなりました。

2014年末の1枚あたりの取引代金が1,727,500円ですので、レバレッジ1倍で2015年の1年間ロングポジションを保有していると1.64%の利回りが得られました。

逆に売りポジションを1年間維持していたら1.64%を支払うこととなりました。

CFDはFX同様に翌取引日に配当相当額がポジションの評価額に加算(もしくは減算)されます。毎日配当相当額を受け払いすることになります。

くりっく株365のマスコット(カブリエル)

CFDに対して、先物取引は配当・金利相当額の受け払いはありません。「金利」と「配当」に該当する金額が、あらかじめ考慮されて取引価格が形成されています。

信用取引の場合は、買いの場合は金利(ほとんどの証券会社は2%以上~)を支払い、売りの場合は貸株料(1%~)を支払うことになります。

また、信用新規建の約定日から1ヶ月を経過するごとに建玉毎に対して管理費が発生します。建玉毎に対する1ヶ月の上限は1,080円(税込)です。

買い建玉が権利確定日をまたいで建てられている場合には「名義書換料」が必要となります。

ETF/ETNについては、売買単位あたり5円(税込5.4円)です。買いの場合は、配当金相当額の受け取り、売りの場合は支払いがあります。

売りの場合は逆日歩の支払い、買いの場合は受け取りが生じることがあります。

CFD、先物取引、株式の信用取引のいずれも売買手数料が発生します。手数料は業者によって異なりますが、先物取引が最も安い傾向があります。


取引単位・取引単位・レバレッジ

日経225先物取引では「金利」と「配当」に該当する金額が、あらかじめ考慮されて取引価格が形成されています。したがって、取引価格と実際の日経平均株価の間に差が生じやすくなります。

他方、CFDの場合は、それを日々受け払いしているので、ニュースで出されている日経平均株価と取引価格がほぼ一致するので、価格が分かりやすいという特徴があります。

日経225証拠金取引(以下、CFD)の取引単位は日経平均先物の10分の1程度です。日経平均先物ミニと同程度です。

日経平均株価×100程度です。取引所CFDの必要証拠金額は、東京金融取引所が算出している証拠金に業者が+1万円程度上乗せされており、20分の1強程度(2016年5月時点では85,000円前後)です。

必要証拠金額は日経平均先物ミニとCFDは大差ない水準です。

信用取引は保証金の約3倍の金額までしか取引できません。レバレッジは先物取引・CFDと比較すると低いです。

東京証券取引所

取引が可能な日時

取引時間

日本の株式市場の取引時間は、9時から11時30分までの前場と12時30分から15時までの後場の計5時間です。

昼

大阪取引所の日経225先物でも、途中に中断時間を挟んでの午前9時から翌朝午前3時までの約17時間です。いずれも祝日に取引をすることはできません。

シンガポールの夜景

一方で、CFDでは土日以外、祝日も含めて東京、ニューヨーク、ロンドンの世界三大市場の取引時間帯を全てカバーしてほぼ24時間取引できます。

おせち料理

「日経225証拠金取引」では、ポジションを持ってから決済するまでの取引期限の制限がなく、いつでも自由なタイミングで決済をすることができます。

取引期限

取引期限がある先物取引の場合、流動性の比較的高い期近、期先の取引なら、長くても約6カ月以内に決済をしなければなりません。

ポジションを維持しようと思ったらロールオーバー(クローズ&新規建玉の形成)が必要となります。

ETFの信用取引の場合は、制度信用取引なら6ヵ月間、一般信用取引なら3年間の期限があります。

こちらもポジション維持のためにはクロス取引が必要になります。SBI証券の無期限信用取引のみ期限がありません。

その点、無期限取引の「日経225証拠金取引」はインカムゲイン(配当収益)目的など長期保有を目的とする投資家のニーズにも応えられるというメリットがあります。


比較まとめ

CFD、日経平均先物、日経平均ETFの信用取引の違いの比較をまとめると下表の通りです。

商品名 くりっく株365 日経225mini先物取引 日経225連動型ETFの信用取引
ジャンル 金融取「日経225証拠金取引」 大阪取引所 上場投資信託
価格の目安 日経平均株価 日経平均株価に限月までの金利、配当落ちを考慮 日経平均株価に分配金、費用を考慮
取引期限 なし あり(ポジション維持にはロールオーバーが必要) 制度:6ヶ月
一般:3年
金利相当額 受払いあり 受払いなし 買方金利・売方金利の支払い、逆日歩の受け払い
配当相当額 受払いあり 受払いなし 配当落ち調整金の受払い
取引時間 8:30~翌6:00(米国NY州夏時間適用期は午前5時迄) 9:00~15:10
16:30~翌朝3:00
9:00~11:30
12:30~15:00
取引成立方法 完全マーケットメイク方式 オークション方式 オークション方式
呼び値単位 1円 5円 1円~(※取引価格による)
ロスカットルール
信託報酬 なし なし あり
休業日 土日・元日のみ(1月1日が日曜日の場合は1月2日) 土日・祝祭日 土日・祝祭日
損益通算 先物・FX・CFD等 先物・FX・CFD等 株・ETF・REIT・投信・債券等

基本的には短期のトレーディングならば先物取引、長期的なバイ&ホールドならばETF、ロールオーバーなしにレバレッジをかけたポジションを長期にわたって維持したい場合にCFDは使いやすいツールになります。

また、損益通算などの観点で選択する場合もあるでしょう。

CFDの場合は、トラリピという仕組みがあるのが特徴です。FXのトラリピで有名なマネースクウェアジャパンは、「日経225証拠金取引」(CFD)でもトラリピを提供しています。

トラリピくん

取引手数料が1枚あたり税込540円/片道と高めなのがデメリットですが、日経平均でもトラリピを利用できるのがメリットです。

トラリピとは、「トラップリピートイフダン」という発注管理機能の略称です。買いと売りを一度に発注できる「イフダン注文」を最大25本まとめて発注することができます。

また、1本1本のイフダンが[「買い→売り→買い→売り・・・」と注文をくり返す「リピート機能」があります。

トラップリピートイフダン注文のイメージ

とある一定のレンジ(範囲)で上下をくり返す相場で手間なく何度も利益を狙えて、特許を取得しています。

トラリピは方向感が掴みにくいレンジ相場(往来相場)と相性が良く、株式で収益を上げにくいレンジ相場で収益獲得の機会が広がります。

他方、大震災発生時や、強いトレンドが出たときには損失が膨らむリスクがあります。レンジ相場が続くと予想する場合にポジションをとるのが無難です。

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