Apple Pay(アップルペイ)というiPhone・Apple Watchの決済サービスがあります。日本の状況に的確に対応しており、使いやすくて便利な仕組みとなっています。
モバイルSuicaに類似した仕組みで電車・バス等に乗ることができます。また、iDかQUICPay・nanaco・WAONの店舗でお買い物することが可能です。現在はモバイルPASMOも利用可能になりました(モバイルPASMOチャージにおすすめカード)。
Apple Payのメリット、デメリット、使い方、仕組み、日本対応について、2024年10月の最新の状況をまとめます。
Apple Payの仕組み・日本対応
Apple Payは日本ではおサイフケータイに類似した機能があります。iD・QUICPay・WAON・nanacoによるお買い物、モバイルSuica、モバイルPASMOなどが使えます。
iPhoneをポケットに入れっぱなしにしている場合は、カバンからお財布を取り出すことなくサッとポケットからケータイを出して、電車に乗ったりお店で決済できるので便利です。
iTunes等でのアプリ決済、スターバックス e Gift・航空会社のデジタル搭乗券の保存機能などもあります。
Apple Payの仕組みは、ソニーのFeliCa(フェリカ)搭載によって実現しています。おサイフケータイと同じ仕組みになっています。
日本向けのiPhone 7、Apple Watch Series 2に、フェリカの読み取り機と信号をやり取りする機能が搭載されました。
世界標準のType-A/B方式の電子マネーであるVisaのタッチ決済、Mastercardタッチ決済は、日本ではほとんど普及していません。
その代わりにSuica、Edy、nanaco、WAONなどフェリカ対応の電子マネーが広く普及しています。
iPhone 7 / 7 Plus、Apple Watch 2は日本向けモデルのみが対象で、グローバルモデルにはフェリカは搭載されていません。
8以降のiPhone、Series 3以降のApple Watchでは、海外モデルにもフェリカが搭載されており、Apple Payが使えるようになっています。
Apple Payのコストは無料。お買い物・Suica利用のどちらも、Apple Payの登録費・年会費・維持費用などは一切かかりません。
Apple PayはSuica定期券を利用することも可能で、日常使いに極めて便利です。
アップルペイに登録するクレジットカードの年会費は発生する場合があります。無料のカードもあります。
Apple Payが使えるクレジットカード
その中でおすすめ
店舗経営者の方などで、決済手段としてを導入したい場合、Square、AirPAY等の選択肢があります。
クレジットカード(6大国際ブランドを網羅)・交通系電子マネー・QUICPay・iD・Apple Pay・Google Payを一括で導入できます。
メリット
Apple Payによって、iPhoneでiDもしくはQUICPay対応のお店でお買い物をしたり、電車・バスなどに乗ったり、飛行機に搭乗できるようになります。
iPhoneがあればお買い物、電車・バスへの乗車がOKになり、お財布に入れるカードの枚数を減らすことができるのがメリットです。
QUICPayに割り当てられた場合、QUICPay+(クイックペイプラス)の機能もあり、加盟店では2万円を超える金額も決済できます。
Apple Payは主要なクレジットカード発行会社と連係しており、ポイントなどのメリットやセキュリティは、今のクレジットカードを利用した時と同じです。
Apple Payは通信事業者の縛りはありません。ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルはもちろん、ahamo・povo・LINEMO、ワイモバイル・UQ mobile、IIJmio・OCNなどのMVNOでも使えます。
Apple Payの手数料・年会費は無料で、利用に費用はかかりません。Suica・PASMO機能を使う場合でも無料です。
お買い物・電車乗車に使えてポイントが得られる
Apple Payの利用でクレジットカードのポイントが得られるのがメリットです。クレジットカードでの支払いと同様に得することができます。
ただし、iD・QUICPayの利用分はポイントの対象ですが、Suica・PASMO利用分は対象外となるクレジットカードが多いです。
従来のモバイルSuicaへのチャージがポイント付与の対象だとApple Payも対象、対象外だとApple Payも対象外となっているカードが大多数です。
Apple PayとSuica、国際ブランドの関係については、以下にまとめています。
新幹線eチケットサービス・Suicaグリーン券も利用可能
チャージ・Suica定期券以外の機能に関しても、原則として、iPhoneでもモバイルSuicaと同等の機能が用意されます。
新幹線eチケットサービス、Suicaグリーン券も利用可能です。おすすめの電子マネーの一角であるSuicaの機能を利用可能です。
Suicaはクレジットカードと合わせてApple PayのWalletに登録可能。iOS16は最大16枚で、iOS17では最大39枚までの登録が確認されています。
プライベート、仕事用と使い分けることもできて便利です。経費になる費用とプライベートの費用がスムーズに分けられます。
Apple PayでSuicaを使う場合は、デポジットの500円が不要なのも地味なメリットです。
既存のSuicaカードをApple Payに移す場合は、カード発行時に支払った500円は、Apple PayのSuica残高としてプラスされます。
Apple PayはWalletアプリにデジタル航空券を保存できる航空会社も多く、搭乗口・保安検査場でスマホのコードをかざすことで通過できます。
できれば電車乗車やお買い物で、楽天Payのように楽天カードの1%と楽天Payの支払いでの0.5%の二重取りができるようになると嬉しいですね。
Apple Pay利用時に0.5%のApple StoreやiTunes Storeで利用できるポイントが貯まり、それとは別にクレジットカードのポイントが得られるようになるとベストです。
セキュリティも高く、安心に利用できるような頑健な仕組みとなっています。個人情報は、暗号化された状態で安全にデバイス内のセキュア・エレメントに保管されます。
Apple Payを使っている端末を紛失した場合、「iPhoneを探す」機能で紛失モードに設定すると、簡単にApple Payの利用を一時停止できます。
支払い&Pontaポイント獲得も利用可能(ローソンのみ)
2018年11月7日(水)からは、PontaポイントもApple Pay(アップルペイ)に登録できるようになりました。
スタッフに「アップルペイで」と伝えて、認証&かざすだけで、決済が終わりPontaポイントも自動的に得ることができ、手間フリーで流麗です。
日本国内の共通ポイントにおいて、iPhone、Apple WatchでApple Payを使用するだけで、ポイントの獲得や利用が可能なのは史上初の快挙となります。
国際ブランドのNFC決済にも対応!海外でも利用可能
Apple Payは国際ブランド提供の非接触決済を利用可能です。
海外ではVisaのタッチ決済、Mastercardタッチ決済の利用可能店舗は多いため、Apple Payがより一層便利になります。
実際にMastercardを登録した日本のApple Payでシンガポールの電車改札を通過したところ、見事に通ることができました!
路線バスも端末にタッチすることで支払いが可能です。
利用料金はApple Payに紐付けたクレジットカードから引き落とされる流れとなります。
最も大きなメリットはセキュリティの高さです。Apple Payには実際のカード番号とは異なる「デバイスアカウント番号」が割り振られています。
Apple PayでMastercardタッチ決済、JCB Contactless、ExpressPayで支払ったとしても、本体のカード番号が加盟店に漏れることはありません。
Apple Payが「EMV Contactless」(NFC Pay)という海外で普及が進んでいるType-A/Bの非接触IC型決済サービスに対応した点については、以下で徹底的に解説しています。
日本国内では対象コンビニ・マクドナルド等で利用できます。レジでスタッフにクレジットカードと伝えるか以下のセリフを述べて、対応カードを登録したApple Payを端末にかざせばOKです。
- Visaのタッチ決済:Visaで
- Mastercard Contactless:マスターカードで
- JCB Contactlessは:JCBで
- American Express Contactless:アメックスで
当初はVisaタッチには非対応でしたが、現在は一部のVisaカードで利用可能です。
エクスプレス予約やスマートEXで新幹線にも乗れる
東海道・山陽新幹線向けのチケットレスサービス「EX-IC」(エクスプレス予約)は、当初は利用できませんでした。
しかし、2017年10月23日からは利用可能になりました。AndroidのモバイルSuicaと同様に、Apple Payで東海道新幹線には乗れます。
エクスプレス予約に登録した後、Apple PayのSuicaアプリ「チケット購入・Suica管理」→「エクスプレス予約(JR東海)」と進んで手続きできます。
ただし、対象はビューエクスプレス特約が使えるビューカードのみとなります。
2017年9月からSuicaなどの交通系ICカードだけで、東海道・山陽新幹線(東京~博多間)に乗れる「スマートEX」が開始しました。
カードタイプの交通系電子マネーだけではなく、Apple PayのSuica、モバイルSuicaも利用可能です。
新幹線の費用はクレジットカードでの支払いとなります。Visa・Mastercard・JCB・アメックス・ダイナースクラブであればOKです。年会費は無料で簡単にスマホやPCで予約できます。
iPhoneやApple Watchで簡単に、新幹線にスムーズに乗車できるのがメリットです。
しかし、料金面での割引は小さいのがエクスプレス予約と比較したデメリットです。特定都区市内制度の適用もありません。
スマートEXをモバイルSuicaで使う手順、留意点については、以下にまとめています。
JR東日本の新幹線では、利用開始の登録をするだけで在来線のようにSuica・PASMOをタッチするだけでOKのサービスが開始しました。
2020年3月14日からはインターネットで予約するとJR東日本の新幹線にSuica・PASMO・Kitaca・ICOCA等の交通系ICカードで乗車できるサービスが開始しました。
Apple Pay 楽天キャッシュルートなら最大4%還元
Apple Pay対応iPhoneをお持ちなら、以下のルートで楽天ペイなら3.0%還元が具現化します。
Mastercardブランドの三井住友カード ゴールド(NL)を使うと、マイ・ペイすリボ活用なら合計3%で、面倒な手間を避けてリボ回避でも2.5%還元です。
ただし、nanacoでのPOSAカード購入、Apple Payのnanacoチャージで改悪が生じる恐れも十分にあります。
ミニストップでは、楽天ギフトカードを購入できます。もしご近所にあったら最大4%還元のチャンス!
- 三井住友カード ゴールド(NL)からau PAYチャージ(年100万円利用で1.5%)※マイ・ペイすリボなら+0.5%
- au PAY プリペイドカードからWAONにチャージ(0%)
- ミニストップにてWAONで楽天ギフトカード購入(1.0%)
- 楽天ギフトカードの楽天キャッシュで楽天ペイを利用(1.0%)
今のところはミニストップでのWAONによる楽天ギフトカード購入は、1% WAON POINT還元の対象です。
ただし、ミニストップでの楽天ギフトカード購入は還元対象外となるリスクがあり、Apple PayのWAONチャージで改悪が生じる恐れもあります。
デメリット
残高でグリーン券を購入不可能
Suicaカードとの大きな相違点としては、チャージ残高でSuicaグリーン券を購入できない点です。残高で買いたい場合はデメリットです。その他、以下のデメリットがあります。
QUICPay(nanaco)でのポイント二重取りが不可
Apple Payの最大のデメリットは、QUICPay(nanaco)でのポイント二重取りができない点が挙げられます。
WAON、nanacoについては、チャージ時&利用時でポイント二重取りが可能です。
nanacoに搭載されているQUICPay(nanaco)は、セブン-イレブンでのお買い物では、クレジットカードのポイントやマイルとnanacoポイントを二重取りできますが、Apple Payはできません。
QUICPay(nanaco)でのポイント二重取りはJCB発行のJCBカードが可能です。主に会員サイトが「My JCB」のカードが対象です。代表例はJCBオリジナルシリーズのカードです。
JAL・JCBカードでもQUICPay(nanaco)が使えます。JALマイルとnanacoポイントの二重取りが可能でオトクです。
おサイフケータイよりも使えるサービスが少ない
また、Apple Payはおサイフケータイよりも対応している電子マネー・ポイント・チケット等のサービスが格段に少ないのもデメリットです。おサイフケータイは下表のとおりです。
ジャンル | サービス名 |
---|---|
電子マネー | 楽天Edy、WAON、nanaco、モバイルSuica、モバイルパスモ、モバイル スターバックス カード、iD、QUICPay |
航空券 | ANA SKiPサービス、JALタッチ&ゴーサービス |
会員証・ポイント | dポイントカード、ゴールドポイントカード、ローソンモバイルPonta、モバイルTカード、ビックポイントケータイ、FeliCaポケットモバイル |
これに対してApple Payが使えるのは、iDまたはQUICPay、nanaco、WAON、モバイルSuica、PASMOなどで、種類は少なくなっています。
利用可能店舗が日本最大級である楽天Edy、マイルを貯められて便利なJMB WAON等は非対応です。
また、SMART ICOCA、PiTaPaには非対応。また、iPhoneに設定したSuicaと同じSuicaをApple Watchで利用できず、一つのSuicaを複数の端末に登録できません。
これもiPhoneとApple Watchの両方を利用する場合は地味なデメリットです。ケータイか時計のどちらか片方でしか使えません。
モバイルSuicaの一部機能が使えない
Apple PayでのSuicaでは、モバイルSuicaでは使える「ネット決済サービス」が利用できません。
ポイントや特約店の優遇が対象外になる場合あり
Apple Payでの支払いのみだと、共通ポイントが貯まりません。また、クレジットカード決済と比較して、ポイント還元率が低下してしまう場合があります。
ローソンではポイントカード提示で、1%のPontaポイントかdポイントを貯められます。ファミリーマートではTカード提示で0.5%のVポイントが得られます。ファミマTカードの場合はポイントアップデーもあります。
これらの共通ポイントを貯めるためには、結局お財布からポイントカードを出す必要が生じます。
Apple Payにdカードを登録して決済した場合、ローソンでの3%割引は適用されます。しかし、共通ポイントとしての1%のdポイント付与はありません。
モバイルのdポイントカード機能を使うことは可能です。しかし、まずモバイルdポイントカードの画面を出して、次にApple Payで決済する必要があります。
やや冗長でスムーズさに欠けるので、そこまでするならdカード1枚を提示した方が楽と感じました。
ただし、2018年11月からはPontaポイントがApple Payに搭載できるので、ポンタに関してはデメリットが解消しました。
また、ファミリーマートの場合、JALカード特約店であり、ショッピングマイル・プレミアム加入だとJALマイルが2%貯まります。
JALカードは支払金額の端数分は四捨五入となるので、得する場合もあります。例えば150円の支払いの場合は、2マイルではなく4マイル得られます。この場合、マイル付与率は2.67%となります。
JALカード SuicaはApple Payに登録できますけれども、Apple Pay払いでは特約店扱いになりません。
こうしたケースではやはりクレジットカード払いの方がお得です。ちなみにdカードはApple Pay払いでもdカード特約店のポイントアップ対象になります。
ビックカメラSuicaカードを利用して、ビックカメラでお買い物する際はカード本体だと基本10%ポイント還元、Apple Pay(QUICPay)払いだと8%還元です。
最もお得なのはチャージしたSuicaでのお買い物です。1.5%のJRE POINTと10%のビックポイントが得られて合計11.5%が基本となります。
2018年6月28日には従来のビューサンクスポイントがJRE POINTと統合して、使い道が拡大しました。
今後はJR東日本グループの店舗の独自ポイントも統合される方向です。ビックカメラSuicaカードがますます便利になります。
Apple Pay払いだと損をしてしまうので、ビックカメラでお買い物する場合は、Suica払い&ビックカメラSuicaカードかビックポイントカード提示がベストです。
今後の期待としては、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、楽天ポイントカード機能もApple Payで使えるようになり、Apple Pay払いすると自動的に共通ポイントも貯まるようになると最強に便利になります。
ローソンのように複数の共通ポイントが貯められる店舗もあるので、貯めるポイントの優先順位を設定できるようになったらベストです。
なかなか難しいとは思いますけれども、Appleの強靭な交渉力なら何とかなりそうな気もします。今後に期待します。
使い方
Apple Payは、Suica、クレジットカード、プリペイドカードを、搭乗券やギフトカードなどをWalletアプリケーションに入れておくという形になります。
iPhoneらしく追加は簡単で、直感的な操作が可能です。いつでもすぐに使えます。Apple Payを使ってみた感想については、以下にまとめています。
通信契約
Apple PayはSIMカードを入れていなくても利用可能です。Wi-Fi環境下でもクレジットカードやSuicaを登録できます。
ただし、SIMカードを入れていないと、クレジットカードの登録時点の認証に手間がかかります。音声SIM契約がある場合は指した状態での設定が簡便です。
ドコモオンラインショップ等のオンラインストアでも契約が可能です。格安スマホですとドコモ系はIIJmio、au系はUQ mobileの評判が良好です。
クレジットカード/プリペイドカードの登録
Apple Payを使うためには、クレジットカードないしプリペイドカードを登録します。
「iOS 10.1」にアップデートした後は、初回起動時に登録画面が出ます。もちろん、後ほど設定することも可能です。
「Wallet」アプリを起動して「+」をタップするか、iPhoneのトップ画面にある「設定」から「WalletとApple Pay」を開いて「カードを追加」をタップします。
画面に沿って手続きすればOKです。まずQRコードのようにクレジットカードをiPhoneのカメラで読み取り、セキュリティコードがカード表面にない場合は情報を入力する流れです。
その後、クレジットカード会社と通信して、登録できるカードであれば登録が完了します。SMSや電話での認証が必要です。
クレジットカード会社に携帯電話の番号を登録していない場合は、SMS認証ができずに、コールセンターでの電話確認が必要になる場合が多いです。
クレジットカード会社に携帯電話の番号を登録していると、SMSでスムーズな認証が可能です。
設定したクレジットカード・プリペイドカードは、QUICPayまたはiDとして割り当てられます。
登録したカードによってQUICPayになるかiDとなるかが決まります。オリコカードのようにiDもQUICPayも使えるカードでも、どちらか片方となります。
区分 | クレジットカード等の例 |
---|---|
QUICPay | JCB 楽天カード PayPayカード オリコカード クレディセゾン ビューカード 三菱UFJニコス アメックス エポスカード au PAY カード TS CUBIC CARD ジャックス アプラス au PAY プリペイドカード |
iD | 三井住友カード イオンカード dカード ライフカード ポケットカード ソフトバンクカード dカード プリペイド Vマネー |
原則として、JCBなどのQUICPay対応のクレジットカードを登録した場合はQUICPayとして、三井住友カード等のiDのみ対応しているクレジットカードを登録した場合は、iDとして割り当てられます。
ビューカード、三菱UFJニコス、au PAY カードはカード本体ではQUICPayを利用できませんが、Apple Payに登録すると、QUICPay加盟店で使えるようになります。
設定後は、Apple Payを支払いに使うことができます。スマートフォン・タブレット・ウォッチの種類によって使える範囲が変わってきます。
製品 | 交通機関 | 店舗 | アプリ内 | ウェブ |
---|---|---|---|---|
7以降のiPhone | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone SE | ◯ | ◯ | ||
Series 2以降のApple Watch (※) | ◯ | ◯ | ◯ | |
Apple Watch Series 1、Apple Watch(※) | ◯ | |||
iPad Pro、iPad Air 2、iPad mini 4、iPad mini 3 | ◯ | ◯ | ||
2012年以降に発売されたMac | ◯ |
※iPhone 5以降とペアリング
Suicaやリアルの店舗で使えるのは、7以降のiPhone、Series 2以降のApple Watchのみとなります。
アプリやウェブのApple Pay対応の支払いで決済する際には、iPhone 6以降のiPhone、iPad Air 2以降のiPad、Apple Watch 1でもOKです。
Series 2以降のApple WatchはiPhone 5以降とペアリングすることで実店舗でのお買い物・Suica機能も使えます。
iPhone 5、5s、6 / 6 Plus、iPhone 6s / 6s Plus、iPhone SEがあれば、7以降のiPhoneがなくてもApple Payが利用可能になります。
レジでのiDもしくはQUICPayでの支払い
Apple Payにクレジットカードかプリペイドカードを設定した後は、iDもしくはQUICPayとして日本全国のリアル加盟店で支払いに使うことができます。
iDが使える主な店舗は下表のとおりです。Apple Payに登録したカードがiDとして紐付く場合に以下の店舗でお買い物できます。
ジャンル | 店名 |
---|---|
コンビニ | セブンイレブン、ローソン、ローソンストア100、ファミリーマート、ミニストップ、デイリーヤマザキ、ポプラ、生活彩家、セイコーマート |
スーパー等 | イトーヨーカドー、イオングループ、サミット、平和堂、ユニー、オークワ、イズミ、近商ストア |
ディスカウントストア | ダイソー、ドン・キホーテ、ジャパン、やまや |
ドラックストア | ツルハドラッグ、スギ薬局、サンドラッグ、マツモトキヨシ、ココカラファイン、セイジョー、薬王堂、ドラッグセガミ、クスリのアオキ、くすりの福太郎、富士薬品(セイムス・スマイル・アメリカンドラッグ等) |
カフェ | ドトール、エクセルシオールカフェ、タリーズコーヒー、プロント、コメダ珈琲店、カフェ・ベローチェ、カフェ・ド・クリエ |
食事 | ガスト・バーミヤン・ジョナサン、デニーズ、マクドナルド、吉野家、モスバーガー、ロッテリア、すき家、CoCo壱番屋、海鮮三崎港、すし三崎丸、とんかつ浜勝、ステーキのどん、かっぱ寿司 |
居酒屋 | 北海道などコロワイドグループ、大庄グループ、和民などワタミグループ、白木屋、月の雫、東方見聞録、花の舞、笑笑、魚民、旨い屋 |
本・CD/DVD | 紀伊國屋書店、丸善、ブックオフ(一部)、タワーレコード、八重洲ブックセンター(一部)、ブックファースト |
家電 | ヨドバシカメラ、ビックカメラ、エディオン、コジマ、ソフマップ、ノジマ、ドコモショップ |
カーライフ | ENEOS(セルフSS)、コスモ石油、オリックスレンタカー |
カラオケ等 | 歌広場、快活CLUB、カラオケの鉄人、自遊空間、BIG ECHO |
ファッション | AOKI、EARTH、洋服の青山、紳士服のフタタ、TAYA、Paris Miki、美容室アッシュ、マックハウス、Levi's |
トラベル | 東京ディズニーランド/シー、ANA FESTA、INTERCONTINENTAL TOKYO BAY、スパリゾートハワイアンズ、東京サマーランド、箱根小涌園ユネッサン、富士急ハイランド、ROUTE INN、としまえん、豊島園 庭の湯 |
QUICPayが利用可能な主な店舗は下表の通りです。
ジャンル | 店名 |
---|---|
コンビニ | セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクス、ミニストップ、ポプラ、生活彩家、ローソンストア100、ローソンマート |
スーパー | イトーヨーカドー、イオングループ、ジャパン、オーケー、アピタ、ピアゴ、阪急オアシス、アークス、平和堂、近商ストア |
百貨店等 | ドン・キホーテ、阪急メンズ大阪/東京、近鉄百貨店、阪急百貨店、阪神百貨店、名鉄百貨店、ジェイアール名古屋タカシマヤ、JRセントラルタワーズ/JRゲートタワー/ゲートウォーク、なんばCITY、なんばパークス、ル・トロワ、阪急西宮ガーデンズ |
ガソリンスタンド | ENEOS、昭和シェル石油、エッソ・モービル・ゼネラル(セルフSS) |
ドラックストア | ツルハドラッグ、スギ薬局、ココカラファイン、富士薬品グループ(セイムス・スマイル・アメリカンドラッグ等)、くすりの福太郎、ドラッグユタカ |
カフェ | タリーズコーヒー、ドトールコーヒー、エクセルシオールカフェ、コメダ珈琲店、甘味喫茶おかげ庵、カフェ・ド・クリエ |
食事 | マクドナルド、ロッテリア、吉野家、すき家、壱番屋、モスバーガー、すかいらーくグループ、ロイヤルホスト、かっぱ寿司、はま寿司、リンガーハット、牛角、餃子の王将、サガミチェーン、鳥どり、海鮮三崎港、味の民芸、バーガーキング |
本・CD/DVD | TSUTAYA、蔦屋書店、HMV、古本市場、明林堂書店、八重洲ブックセンター |
家電 | ビックカメラ、コジマ、ソフマップ、エディオン、ヨドバシカメラ、ノジマ、PC DEPOT |
カーライフ | オートバックス、 スーパーオートバックス、 オートバックスガレージ、 Smart+1A PIT AUTOBACS SHINONOME |
タクシー | 東京無線タクシー、チェカーキャブ、さくらタクシー、日本交通、国際自動車、朝日交通、昭和グループ、明和グループ、名古屋近鉄タクシー、宝交通、東和交通、日の丸自動車 |
バス | 京都バスチケットセンター、大阪駅JR高速バスターミナル、三宮バスターミナルチケットセンター |
ホテル | アパホテル |
空港 | ANA FESTA、新千歳空港ターミナルビル、中部国際空港セントレア、大分空港 |
レジャー | 東京ディズニーランド/シー、MOVIX、ジャンカラ、スーパージャンカラ、USJ、富士急ハイランド、スパリゾートハワイアンズ、京セラドーム大阪、快活CLUB、福岡 ヤフオク!ドーム、東京ドーム、アドベンチャーワールド、コロナワールド、東京タワー、阪神甲子園球場、キッザニア東京・甲子園 |
ファッション | ユニクロ、ライトオン、マックハウス、マックハウスプラザ、OUTLET-J、コナカ、メガネスーパー |
その他 | acure、auショップ、モッズ・ヘア、カクヤス |
iDもQUICPayも主要なコンビニ、スーパー、ドラッグストアなど多くの方が日用的に使う店舗は幅広く抑えています。しかし、一部では片方しか使えない店舗もあります。
Apple Payが使えるお店やサービスの一例は下表のとおりです。
ジャンル | 店名 |
---|---|
コンビニ | セブン-イレブン ローソン ファミリーマート ミニストップ |
スーパー | イオン アピタ・ピアゴ(ユニー・ファミマHD) |
ドラッグストア | マツモトキヨシ |
ガソリンスタンド | ENEOS |
グルメ | すき家 |
アパレル | ユニクロ |
家電 | Apple ビックカメラ コジマ ソフマップ |
タクシー | 日本交通 |
レジでは「iD(アイディー)で支払う」もしくは「QUICPay(クイックペイ)で支払う」と伝えればOKです。
「Apple Payで支払う」と言うのはNGとなります。QUICPayかiDのうち、割り当てられた方の名前を言いましょう。
X以前のiPhone、Apple Watchの場合
8 / 8 Plus以前のiPhoneにてメインカードで支払う場合は、Touch IDに指を載せたままiPhoneをリーダーにかざせばOKです。Walletアプリを表示する必要はありません。
ただし、メインカード以外で支払う場合は、Walletアプリを表示して支払うカードを選択する必要があります。
Apple Watch Series 2は、サイドボタンをダブルクリックしてからリーダーにかざします。
複数のカードを登録している場合で、前回使ったカードとは別のカードで決済したい場合は、決済したカードをタップして表示してから、Touch IDで指紋認証する流れです。
決済したら利用場所と利用金額が表示されます。
複数のクレジットカードを登録した場合、メインカードを登録することができます。
ホーム画面でダブルクリックしてWalletアプリを起動した場合にはメインカードが表示されるので、最もよく使いたいカードをメインカードにすると便利です。
X以降のiPhoneの場合
X以降のiPhoneの場合は、サイドボタンをダブルクリックするとApple Payの画面が呼び出されます。画面を一目見ればFace IDによって顔認証されて支払いができます。
手が汚れている場合や濡れている場合、Touch IDは指紋が読み取りにくい場合があります。
Face IDの認識は高精度であり、スムーズに爆速で顔認証されることがほとんどなので、操作はより手軽になりました。
ただし、写真やマスク着用によるなりすまし予防技術があり、マスクをつけている場合は顔認証が失敗します。マスクを下にズラして唇を出す必要があります。
顔認証が必要なのはiDかQUICPay払いの時のみです。エクスプレス設定したSuica払いの際はこれまで通り認証は不要でかざすだけでOKです。
Face IDによる顔認証が導入されたApple Payの使い方、注意点、感想については以下にまとめています。
iPhoneの機種変更の際、Apple Payの設定を移行する方法については以下で解説しています。
Suica
初期設定
Walletアプリの初回起動時にクレジットカードとともにSuicaを登録できる画面が出ます。
後ほど設定することも可能。「Wallet」アプリを起動して「+」をタップするか、iPhoneのトップ画面にある「設定」から「WalletとApple Pay」を開いて「カードを追加」をタップします。
iPhoneのApple PayのSuicaに移したい場合、まずiPhoneを操作してSuicaを転送する画面を呼び出し、そこでiPhoneを、Apple Payに移したいSuicaカードかSuica定期券の上に置きます。
すると、Suicaの残額やSuica定期券の情報が迅速に転送されます。手続きはこれだけです。
もちろん、iPhone等とSuicaを近づけただけで移るのではなく、転送する際には券面の番号の下4桁の入力や、既に設定してある場合は生年月日の入力などが必要となります。
Apple WatchでSuicaを使う時は、iPhoneに内蔵されているWatchアプリケーションの中で追加することになります。
Apple Payにクレジットカードを登録して、Apple Payでチャージすることができます。VISA以外のカードだとSuicaチャージが可能です。この他、iPhoneのSuicaアプリでもチャージ可能です。
ちなみに登録したクレジットカードの有効期限が更新された場合、Apple Payで改めて再設定する必要はありません。
AndroidやガラケーのモバイルSuicaから残高・設定を移行することも可能。Apple Payとは別のiPhone専用Suicaアプリで行えます。
iPhoneからiPhoneへ移行する場合には、iCloudを経由。アプリや設定を移行すると、同時にApple Payの残高・設定も移行します。
Android・フィーチャーフォンからiPhoneへ機種変更する際には、まずモバイルSuicaのデータをサーバーへ預け入れる「機種変更」の手続きを行います。
次にiPhoneでSuicaカードの取り込み・Suicaカードの新規発行を行う前に、サーバへ預け入れたデータの受け取り操作を行う必要があります。
受け取り操作の前にSuicaカードの取り込み・Suicaカードの新規発行を行うと、iPhone内にSuica情報があることによって機種変更データの受取りができなくなります。
旧機種のデータをサーバへ預ける「機種変更」ができない場合は、一度「退会」して、改めてApple Payで新規登録する流れとなります。
まだSuicaカードを持っていない場合は、JR東日本のSuicaアプリでSuicaを作成可能です。500円のデポジットは不要で無料で利用できます。
Suicaへのチャージ
Apple Payに登録したクレジットカードを使って、Walletの中で直接Suicaにチャージできます。Suica定期券の更新も可能です。
WalletアプリでのSuicaチャージに利用できるクレジットカードは、国際ブランドがJCB、Visa、Mastercard、アメックスのカードです。1円単位で細かくチャージが可能。
ダイナースクラブのカードだけをApple Payに登録している場合、Walletアプリ内ではSuicaチャージができません。
オートチャージ、残高・履歴照会などより進んだ機能については、Apple Payの他に別途用意された「Suicaアプリ」で利用できます。
SuicaチャージはSuicaアプリの方でも可能です。Suicaアプリ内ではダイナースクラブカードでもSuicaチャージが可能です。
ただし、Apple PayのSuicaチャージはポイント対象外のカードも多いです。Suica利用分でポイントを得られるか否かは、モバイルSuicaチャージでポイントが得られるか否かによります。
オートチャージはVISA・JCB・Mastercardブランドの全てのビューカードで可能です。
Suicaチャージでポイントが付与されるクレジットカードについては、以下にまとめています。
アップルペイのWalletアプリには、一部デビットカードも登録することが可能です。
Apple PayにSuicaを設定しておくと、「iPhoneを探す」機能や「iCloud.com」から、Apple Payの利用を遠隔で停止できます。
iPhoneやアップルウォッチを紛失しても利用を停止して、新しいiPhoneにSuicaのチャージ残高や定期券を移行することも可能です。
これは通常の記名式Suicaカード・Suica定期券やモバイルSuicaと同じです。
VISA以外のビューカードがあれば、iPhone・アップルウォッチのApple Payで、オートチャージも可能です。
Apple PayでSuicaをフル活用する場合は、ビューカードを保有しましょう。Apple PayでのSuica利用でも1.5%のビューサンクスポイントを得られます。
Apple PayでSuicaを使うなら、ビューカードの活用がおすすめです。詳細は以下で徹底解説しています。
改札の通過
Suicaを使って改札を通る時は、iPhone 7やApple Watch Series 2を改札機の読み取り部にかざすだけです。
スリープ状態からボタンを押したり持ち上げて復帰させたり、アプリケーションを開く必要はありません。Suicaカードと同様にスイスイと通過できます。利便性が高いです。
Suica加盟店でのお買い物やサービス利用の決済をSuicaで行う時も、改札を通過する時と同様に、iPhoneかApple Watchを端末にかざすだけでOKです。
Suicaの場合、iD・QUICPayとは異なり、Touch IDに指を載せたり、サイドボタンをダブルクリックする手間は不要です。よりスムーズで快適な支払いが可能です。
改札を通過したら、Suica残高から引き落とされた金額が表示されます。
iPhone 7やApple Watch 2のバッテリーが切れた場合でも、しばらくは利用可能とのことです。ただし、そのまま放置すると使えなくなるので充電することが推奨されています。
Suicaグリーン券も発行でき、グリーン車にもiPhoneで乗ることができます。
利用履歴の印刷
会員Webサイトでは、26週間(約6ヶ月2週間分)の利用履歴を表示できて、PDFでダウンロードできます。
Suicaのチャージを経費処理するには、利用履歴が必要になりました。四半期に1回程度の頻度でダウンロードしておくと安全です。
モバイルSuicaの会員サイトにログインして、「SF(電子マネー)利用履歴」を選択します。
すると利用履歴を表示できるので、適宜検索して「表示された履歴を印刷」を選択すると、PDFをダウンロード可能です。
1画面に表示されるのは100件ですが、「表示対象」を変更すれば26週(約6ヶ月2週間分)以内の履歴は全て表示可能です。
Suica定期券
Apple Payなら、定期券をiPhoneで買うことができます。長蛇の列に並ばなくてもよくなります。定期券の期限が迫っても、気づいたその場で買えます。
新規購入・継続購入・区間変更・定期券の種類変更が可能です。「チケット購入・Suica管理」画面から手続きができます。
定期券の決済はWalletアプリに登録したクレジットカードか、Suicaアプリに登録したクレジットカードのいずれかを選択できます。
購入した定期券の情報は「Suicaの詳細」画面に表示されます。電車の振替輸送時などは、この画面を見せれば振替輸送の紙をもらえます。
その他、Apple PayのSuica機能の細かい詳細、設定方法、使い方、払い戻し・機種変更の手続きなどについては、以下で徹底的に解説しています。
Apple PayのPASMO
Apple PayのPASMOも、Apple PayのSuicaと似たイメージで利用できます(開始方法)。
なお、PASMOとSuicaの両方を使うことも可能。その場合は「エクスプレス設定」で、そのまま端末にかざした場合、どちらを優先して支払うかを決めます。
nanaco・WAON
Apple Payのnanaco、WAONは、発行手数料無料で利用することも可能です。
対象カードなら手持ちのカードを取り込むこともできます。
アプリやウェブ
アプリケーションやSafariのウェブサイト上でのショッピングでも、Apple Payを利用できます。支払いの際にApple Payを選ぶと決済できます。
iPhone、iPad、Mac上で利用できます。Android、Windows、Linux等では利用できません。
Mac上でショッピングをしている時は、iPhoneまたはApple Watchで支払いを完了させるように求めるメッセージが自動的に表示されます。
対応店舗の一例
- Yahoo!ショッピング (iOS版アプリv9.18.0から)
- じゃらん
- 出前館
- TOHOシネマズ
- 日本交通(全国タクシー)
- タイムズの予約制駐車場「B」
- ギフティ(giftee)
- ベース
- ミンネ(minne)
- SBI損保の自動車保険
- 軒先パーキング
一例として、gifteeでは、Apple Payボタンをタップするだけで支払いができるようになっています。
タップしてホームボタンに親指を乗せるだけでOKです。Touch IDの認証がクリアされれば決済が完了します。
最初に表示されたカードだけではなく、カード欄をタップして、自分で好きなカードを選択できます。
gifteeではApple Pay開始キャンペーンが行われています。Apple Pay決済でギフトを買うと、先着2万名に自分にも同じものが貰えます。最初の1つがキャンペーン対象です。
キャンペーン特典のギフトはすぐに送られてきます。「もらったギフト」から確認可能です。
ショッピングサイトのminneでは、買いたいアイテムの画面かショッピングカートで、「Apple Pay」のマークをタップすると、登録してあるクレジットカード・配送先・連絡先・料金等が表示されます。
iPhoneのホームボタンに親指を乗せてTouch IDで指紋認証するだけで、決済が終了します。
ユーザー登録する手間、カード番号・配送先などを入力する手間が不要なので便利です。スムーズな支払いが可能になるので、無駄な入力時間を削減できます。
iPhoneの設定の「WalletとApple Pay」で、配送先住所・メール・電話の設定は変更できます。
アプリ「全国タクシー」はApple Payで決済すると極めて便利です。GPSで現在地を呼び出せて、Apple Payでスムーズに決済できます。
会員登録やクレジットカードの入力の手間がありません。Apple Payの設定で氏名・連絡先を登録しておけば、アプリでちょちょっと操作してスムーズに呼び出せます。
迎車料金も明示されているので安心です。複数のタクシー会社のエリア内の場合は、配車するタクシー会社を選ぶこともできます。
2017年11月30日からは、Yahoo!ショッピングのiOSアプリでApple Pay払いが可能になり、一気に利便性がアップしました。
Apple Payが使えない場合・エラーの原因と対策
Apple PayがSuicaに登録できない現象が発生しています。サーバーが混み合っていて「Suicaサービスを一時的にご利用になれません」というエラーも出ているようです。
「カードが検出されませんでした」というエラーが出ることもあります。サーバーが混み合っていて、すぐに登録できる人もいれば、何時間もできない人もいる状況とのことでした。
これは時間が解決してくれそうです。既存のSuicaを移せない場合でも、Apple PayでSuicaを新規発行することは可能です。
また、4Gにつながっているのに、「Apple Payに接続できませんでした。インターネットに接続していることを確認してください。」というエラーが出ることがあります。
このエラーが出た場合でも、Wi-Fi環境下ではApple Payにクレジットカードを登録できます。
登録したApple Payで支払おうとしても無反応で使えないという場合もあります。4G環境下でクレジットカードを登録できなかった場合にこのエラーが出ています。
モバイルデータ通信でWalletがOFFになっていた時にこれらのトラブルが発生しました。モバイルデータ通信がOFFだとApple Payを利用できないと思われます。
iPhoneの設定でWalletのモバイルデータ通信をONにしましょう。
Bluetoothとインターネット共有の間にある「モバイルデータ通信」をタップして、「Wallet」が緑色になるようにタップすればOKです。
直らない場合はアップルに問い合わせましょう。
オンラインサポートから電話すれば、折り返しの電話をかけてくれます。
Apple Payが上手く機能しない場合、登録したカードを全て一度削除して、もう一度登録すると、上手く機能する場合があります。
また、バックアップを取った上で初期化して、その後バックアップから復元すると、動くようになる場合があります。
それでもダメな場合は既存のデータやアプリが原因で上手く機能しない場合や、iPhoneの故障・欠陥の可能性があります。
初期化してバックアップから復元せずに、まっさらの状態でApple Payに登録してみて、それでもアップルペイが使えないようだと、iPhone本体の問題の可能性が出てきます。
その場合はアップルが提携している正規修理店(アップルストア・ビックカメラ・クイックガレージ等)に持ち込んで相談しましょう。
店頭でApple Payが利用可能か否かをチェックしてくれます。問題がある場合で、同色・同容量のiPhoneに在庫がある場合は、その場で新品に交換してくれます。
一度修理に出して戻ってくるのを待つ心配はありません。ただし、在庫が無い場合は取り寄せとなってしまう場合があります。
アップルペイが使える店・場所
Suica・PASMOで電車・バス乗車やお買い物
Apple PayをSuica・PASMOとして使う場合、Suica・PASMOで電車・バスに乗ることができますね。
PASMO、ICOCAなど全国の交通系ICカードと相互利用できるので、全国中の幅広い店舗で利用できます。以下はICOCAの改札を通過した写真です。
首都圏のバスには、「バス特」(バス利用特典サービス)という制度があります。
1ヶ月間で一定金額以上、対象バスを乗車すると、最大で17.4%の割引が受けられる仕組みです。
カードタイプのSuica・PASMOと同様に、Apple PayのSuica・PASMOもバス特が適用されます。
また、Suicaは電車・バスの乗車のみならず、駅の中や街の中の対応店舗での決済にも使えます。
駅構内の店舗だけではなく、街の一般店でも幅広く利用できます。nanacoや楽天Edy、WAONのようにワン・タッチで支払いができるので便利ですね!
ルミネ等の駅ナカのデパートで、お弁当やお惣菜も買えます。日常のお買い物が小銭いらずになって便利です。
駅ナカに入店しているダイソー(100円ショップ)ではSuicaが使えます。路面店では使えないのでお得です。
Apple Payなら券売機に並ぶことなく、どこでもSuicaグリーン券が購入できます。
しかも、Apple Payで購入すると、乗車前に購入するときの料金と同額の「モバイルグリーン料金」が適用されます。
新幹線eチケットサービスでJR東日本の新幹線に乗ることもできますし、JRE POINTを貯めることも可能です。
SuicaとPASMOの相違点については、以下で精緻に分析しています。
QUICPayかiD対応店舗でお買い物
Apple Payにクレジットカードかプリペイドカードを設定した後は、iDもしくはQUICPayとして日本全国のリアル加盟店で支払いに使うことができます。
iD、QUICPayについては、以下で徹底的に解説しています。
iDもQUICPayも主要なコンビニ、スーパー、ドラッグストアなど多くの方が日用的に使う店舗は幅広く抑えています。しかし、一部では片方しか使えない店舗もあります。
Apple PayでiDまたはQUICPayで支払うためには、iDまたはQUICPayで支払う旨を店員さんに伝えて、リーダーに近づけてTouch IDで指紋認証するだけでOKです。
Walletアプリを起動して支払うカードを選択する必要はありません。メインカード以外のカードで支払う場合は、Walletアプリを起動する必要があります。
1枚しかカードを登録していない場合は、カードを選ぶ必要はありません。複数のカードを登録していて、メイナード以外もよく使う場合は工夫が必要です。
iPhoneの設定の「WalletとApple Pay」で、「ロック中にアクセスを許可」の「ホームボタンをダブルクリック」をONにすると、スリープ中でもスムーズな支払いが可能になります。
ダブルクリックでApple Pay起動の設定を行えば、それ以降はスリープ状態の場合、ホームボタンをダブルクリックして指を置いておけばOKです。
ただし、ダブルクリックしてWalletアプリを起動しようとしたところ、ホーム画面に移ってしまう場合があります。また、列に並んでいる場合などは、他のアプリを見ている状況でWalletアプリを出す必要が生じます。
そのような際には、通知バーを下ろして、検索欄に「w」を打ち込めば、Walletアプリがトップヒットで出ることもあります。
たとえ一番上に出なくても、「APP」欄に表示されるので、よほど「W」で始まるアプリが多くない限りは素早くアクセスできます。
iPhone 7の4.7インチサイズですと片手でスムーズに通知バーを下ろせますが、手の小さい方や女性ですと届きにくい場合があります。また、iPhone 7 Plusですと通知バーを片手で下ろすのは苦行となります。
そういう場合は、ホーム画面でアプリとアプリの間の空欄のゾーンから下にスワイプしたら、検索窓を出すことができます。
文字ではわかりづらいと思ったので、動画にしてみました。簡単です!!
通知バーの検索窓に「w」を打ち込むのがイヤだという場合は、やはりホーム画面のよく使うゾーンにWalletアプリのショートカットを置いておくのが王道です。
以上の対策を講じれば、ダブルクリックでWalletアプリが出ずにホーム画面に行ったり、列に並んでいる時にiPhoneに熱中していて、不意に自分の番が訪れた際でも、慌てずに迅速なWalletアプリの表示が可能になります。
もっとも、メインカードで支払う場合はWalletアプリを起動せずにリーダーに近づければOKです。自動的にWalletアプリに切り替わるので指紋認証すれば問題ありません。
nanaco・WAONは税金の支払いも可能
通常のnanaco・WAONと同様にお買い物だけではなく、nanacoはセブン-イレブン、WAONはミニストップで税金の支払いも可能です。
キャンペーン
数多くのクレジットカード会社が、Apple Payのキャンペーンを行っており、上手く活用すると家計改善に役立ちます。
特にお得なキャンペーンを開催するのが多いのは三井住友カード、JCBの2社です。
その他Apple Payの豆情報
iOS11以降はコントロールセンターにWalletアプリを追加可能
2017年にリリースされたiOS11以降は、iPhoneの画面を下からスワイプしたら出てくるコントロールセンターに、Walletアプリへのショートカットを追加可能になりました。
追加方法は簡単です。まず設定画面で「コントロールセンター」を選択します。
次の画面で「コントロールをカスタマイズ」を選択します。
カスタマイズ画面で「含める」の欄にWalletを追加すればOKです。
まだ追加していない場合は「コントロールを追加」の欄にWalletがあるので、左側にある「+」という緑色のボタンをタップしましょう。
右側の横棒3つのようなところを上下に動かすと、Walletアプリのアイコンの位置を好きなところに移動できます。
Wi-Fi・SIMなしでも決済可能
Apple PayのQUICPay、iD、Suicaは、SIMが入っておらず、Wi-Fiにもアクセスしていない状態(インターネットにつながっていない状態)でも決済可能です。
実際にコンビニでネット環境なしの状態で端末に近づけたら、無事決済できました!
iDも同様に電波が入っていない状況でも支払えます。
ただし、スマホ本体は電源が入っている必要があります。
おサイフケータイの一部サービスはSIMカードが入って通信できる状態でなければ使えませんが、Apple PayのQUICPayは問題なく利用可能です。
Apple Pay Cashは日本では利用不可
iOS 11.2では「Apple Pay Cash」という機能が加わりました。
個人間で送金し合う機能で、Apple Payを使って友人、家族、仕事仲間などの間でお金のやり取り、請求、受領ができます。
送金の決済はApple Payに設定してあるクレジットカード/デビットカードで行うことになります。
「Wallet」のApple Pay Cashカードに入れられる1回の最低金額は10ドルとなります。
他のユーザーへの支払いはiMessage、Siri、連絡先の「$」アイコンで行えます。
現在はアメリカのみで利用可能な機能となっており、日本では利用できません。
Apple Payの利用には指紋認証や顔認証が必要なので、送金というデリケートな作業ですけれども、高いセキュリティが確保されています。
飲み会や2次会などでお金が足りなくなった場合、割り勘の支払い分をApple Pay Cashでサクッと送ることができて便利です。
受け取ったApple Pay Cashは、自分の銀行口座に入金したり、他の人への個人間送金のための資金としてプールしたり、店舗などでのApple Payでの決済に利用できます。
2017年2月時点でアメリカでは36%の店舗でApple Payが使えるため、Apple Pay Cashは残高の使い道に困るという方は少ない状況です。